英物語   作:紡縁永遠

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化物

 「なんでここに!」

 「ヴィランンン!?馬鹿だろ!?ヒーローの学校に入り込んで来るなんてアホ過ぎるぞ! 

 「先生、侵入者用センサーは!」

 「勿論ありますが…!」

 

 警報の反応がないなら何かに遮断されている可能性がある。

 

 「現れたのはここだけか学校全体か。何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことが出来る〝個性〟がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割……バカだがアホじゃねぇ、これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

 まったくだ、覚は…………使うしかない……

『なんでオールマイトがいないんだよ』『まったく、それなりに調べてきたんですがね』『プロは3人、ガキは数十人、』『女も多い……』『嬲りがいがありそうだ』『さっさと殺らせろ』『ガキ殺せば、雄英高校にもダメージがあるか……』『予定が狂いましたね速く散らした方が良さそうですね』

 殺意の塊、これがヴィラン……子供が持つ悪意とはまるで違う……

 

 「13号、ブラド避難開始!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にある敵だ、電波系のヤツが妨害している可能性がある!上鳴、お前は〝個性〟で連絡試せ!」

 「ッス!」

 「先生は!?一人で戦うのか!?あの数じゃいくら個性を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の〝個性〟を消してからの捕縛だ、正面戦闘は……!」

 「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号!任せたぞ!」

 

 なるほどあれがアングラヒーローイレイザーヘッド。ゴーグルをすることで目の動きを隠し誰の個性を使えないようにするかをわからなくして。捕縛布で権勢、拘束。異形系には素の実力で、個性が通用しない相手にも対応をしている……

 

 「させませんよ。初めまして、我々は敵連合。僭越ながら、この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈、ですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ……それとは関係無く……私の役目はこれ」

 

 「せいやぁ!!」

 「オラァ!!」

 「うぉおっ!!」

 「その前に、俺達にやられる事は考えなかったか!?」

 「危ない危ない‥‥‥。そう‥‥生徒と言えど優秀な金の卵……」

 「っ!?」

 

 ここは山岳地帯か、今建っている場所は安定しているようだが、崖崩れなどを想定として崩れやすいところがないといいが、それとは別に、今ここにいるのは、委員長ちゃんに耳郎ちゃん、B組の吹出漫我、宍田獣郎太、拳藤一佳、

 

 「指示出しをするべき子達が集まっているのは問題だね」

 「そうですな、他の皆も私達みたいに飛ばされただけなら大丈夫ですが……あの靄のヴィランは『散らして…嬲り殺す』……そう言ってましたぞ」

 「とにかく今は他の皆さんと合流して先生方のいる中央広場に行くことが先決ですわ!」

 「そうだね……ちょっと待っててプラグで探してみるから!」

 「その必要はなさそうだけどね、」

 

 「ヘヘッ、いたぜいたぜ!」

 「流石、黒霧さんの個性は本当にスゲェな。ホントに送ってくれたぜ!」

 「来たのは男三人に女三人の計六人!可哀想になぁ、哀れな人生だぜ。クックック」

 

 現れたヴィラン達の思考も先程のヴィランと似たりよったりでうんざりする。ただ、プロヒーローという牽制がないのと、個性を知られていないという、不利な部分と有利な部分が分かったことだ。多勢に無勢ではあるが虎よりは弱い苦労することもないだろう。

 

 「おいおい見ろよ!女はどっちも上玉だぜ!」

 「マジだ!あの髪の長い方、良い体をしてやがる」

 「他二人も遊び甲斐がありそうだ…!こりゃアタリだな!」

 「ッ!」

 「宍田くん吹出くん、ないと思うけど後ろ任せるよ」

 「え、あっ、うん」

 「わかりましたぞ!」

 「見えはるねぇ〜」

 

 周りから飛んでくる個性由来の拳や遠距離攻撃を全て防ぎ切る。*1オールマイトをNo.1ヒーローを殺すと言っていたが弱いなぁ…

 

 「まったく、元気いいなぁ君達は、何か、いいことでもあったのかい?」

 「すごっ、」

 「これが一年ヒーロー科のトップ」

 「どうなって…………」

 「はっは――ここは不協和音が多いからねぇ 思考重複(デュプリケーション)

 「がっ…ぁ」

 「な、なに?」

 「急に苦しみだしましたぞ」

 「思考が混濁して脳がショートしただけだよ、委員長ちゃん縛れる者出してくれないかい?」

 「は、ハイ」

 

 全員縛り終わったかな、こういう不意打ちに対しては覚はよく使える。思考を閉じることなんで植物状態か、死人にしかできないのだから。さて、偵察に行かせていた幽々子の方はどうなったのかな、

 

 「お〜い、見てきたわよぉ〜」

 「誰?!」

 「お疲れ様、どうだったかい?」

 「ん〜いろんなところに散ってたよ、みんな対応できてるみたいだけどね〜」

 「どんな感じだ?」

 「えっとねぇ…

・山岳ゾーン

 古明地 耳郎 八百万 宍田 吹出

・水難ゾーン

 ブラドキング 蛙吹 峰田 上鳴

・土砂ゾーン

 轟 葉隠 骨抜 鎌切

・倒壊ゾーン

 切島 鉄哲 角取 爆豪

・暴風大雨ゾーン

 常闇 口田 小大 柳

・火災ゾーン

 尾白 鱗 回原 取陰

・ゲート前

 13号 麗日 飯田 障子 瀬呂 砂藤 芦戸 泡瀬 黒色 庄田 円場 凡戸固  物間 小森 塩崎

 

かな〜」

 「なら、ゲートに行くのがよさそうだね」

 「わかりましたわ!」

 「本来方針とかは君達委員長の役目なんだけどね、まぁ今回は仕方ないかな、ほら急ぐよ」*2

 

 「二の奥義 花鳥風月」

 「古明地くん!」

 「ふぅ…かすっただけか…飯田くん、速く援軍を呼んでくるんだ」

 「いや、ですが!」

 「多勢に無勢の上、僕達は足手まといだ一人でも減るほうがいい、行きなさい…」

 「っはい!」

 「なるほど、()()()()()()()()()()()()()()()()相手に小学五年で勝てるだけはありますね」

 「どこまで知っているか知りませんけどそれ以上しゃべるなら、殺します」

 「すいません、なら、先輩の方を助けに行ってくれませんか、こちらは大丈夫ですので」

 

 飯田くんを説得し、援軍に期待できるようになり、どこまでか走らないけど、教師の中に少なからず虎のことを知っている者がいるという問題もでき…………なんで、ここにいるんだろうな

 

 「爆豪……うん、先生すいませんが、少し遅れそうです、変われ爆豪、」

 「いいのか?」

 「うん」

 「分かった」

 

 倒壊ゾーンにいた爆豪達が、小学生の時の教師達と戦っていた。

 

 「おお、誰かと思えば化け物じゃないか」

 「君のせいで私達は職を失ったのよ」

 「おかげでいまはヴィランだ」

 「なぁ責任取れよ化け物」

『こいつが悪い』『私達は悪くない』『こいつこそが化け物だ』『ヴィランはこいつだ』『攻撃するのが普通だ』『身を守るためのことでなんでこんな事に』

 

      『心を読む化け物が』

 

 「…………三の奥義 百花繚乱」

 「っつ、化け物が!」

 「ええそうね亡舞〈生者必滅の理〉……貴方達が作った化け物よ」

 

 一人、頭を地面に叩きつけて気絶させる。

 

 「俺たちは悪くないだろ!」

 

 二人、背中に来たのを回し蹴り後に叩き落とし、

 

 「プライバシーもない!」

 「自業自得だろうが!」

 「冥符〈黄泉平坂行路〉」

 

 三、四人、両側から来たのを弾幕とともに裏拳で対応、

 

 「お前も、お前のい」

 

 五人目、逃げたのを追い越してから、何かしゃべる前に叩きのめす。

 

 「……」

 「大丈夫か?」

 「うん、少しはね、負には落ちないけどこれでいいと思う」

 「殺さないだけ温情とも言えるしねぇ~」

*1
アララギシールドならぬイズクシールド

*2
イズクウイング

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