機動戦士ガンダムSEED COORDINATION 作:笑嘲嗤
ラグンヒルはアンサラーの執務室を訪ねた。舞台のMSの配備計画の申請書を携えている。部屋に入るとアンサラーはスマホを見ながらアイスを食べていた。デスクにドキュメントを置く。
「配備計画です。ご検討ください」
「わかった」
書類も見ずにアンサラーはサインした。ずっとスマホを見ている。
『ぶーんぶーん!』
『あら。レオは飛行機が好きなのね。ぱぱそっくり!』
『将来はレオも俺と一緒に飛ぶか!』
声がスマホから洩れていた。
「何見てるんですか?仕事中ですよ?」
「私は公私混同が大好きだ。君も見るかね?可愛いぞ」
そう言ってアンサラーがスマホの動画を見せてくる。そこには金髪碧眼の男と茶髪の女性が映っていた。金髪に碧眼の幼い男の子といっしょに遊んでいる。
「親戚ですか?」
「ああ。私の息子夫婦だ。私の孫は可愛いだろう?」
「はぁ?」
アンサラーは仮面こそ被っているが、どう考えても二十台だ。孫がいるとは思えなかった。
「なんだね?疑っているのか?結婚歴があるといっただろう?」
「お子さんがいるならそれは疑いません。孫は流石に」
「まあ私は若作りだからな。これでも結構な年なのだよ」
「……そうなんですか」
ラグンヒルは信じられなかったので、戯言だと流すことにした。この人はどうせ変わり者なのだ。
「子供はいいぞ。まあ私は子育てには失敗したのだが、君も将来はたくさん産んだらいい」
「セクハラでは?」
「私は真実を言っている。若いうちにたくさん子供を持つべきだ。私は二人しか息子を育てなかったが、それでも人間らしい幸福を味あうことはできたのだ」
「子育てに失敗したのに?」
「……ああ。いい父親じゃなかった。反省している。もっとも伝わるとは思っていないが……。もし機会があれば……二人には謝りたい」
どこか悲し気にそうアンサラーはいった。それには嘘の色は見えなかった。
慣熟訓練が終わり、実際にランクの低いバトルからクランバトルを始めた。戦闘フィールドはニューヨークの郊外か洋上。ラクスのグフは的確に敵の頭を切り裂いていく。ちなみにグフはピンクに塗装された。ラクスって意外に自分好きだよね。
「今日も勝ちましたわね!」
「ああ。案外連携もうまくいってるからこの調子ならいけそうだね」
グフが前線で二機を相手に格闘している間に、俺とロミのドラグーンで遠隔攻撃するのが一種のスタイルになっていた。
「では今日もマブの訓練をしましょうか」
「……うん。いいけど」
俺とラクスはマブの訓練として、二人でダンスを踊るのが日課になった。息を整えて、息を合わせる。不規則なリズムの曲に合わせて柔軟にテンポを合わせるのだ。
「ふぅ。ダンスは難しいな」
「もっと重心を低くですわ」
そう言うことじゃないんだが。まあラクスは楽しそうなのでいいか。そんなときだ。おっさんの奥さんからイベントのチケットを渡された。
「あんたらの踊りには色気がないよ!ここ言って若いソウルを学んできな!」
「えー」
渡されたのはクラブのイベントチケットだった。クラブなんて行ったことない。きっと退廃的なところだ。俺はこれでももともとインテリなのだ。そういうところの空気に馴染める気がしない。ラクスだってプラント貴族のお嬢様だぞ。
「色気ですの?」
「そうそう!もっともっと腰をふらなきゃだめだめ!!あんたなんか特にそう!」
「腰ですか!」
ラクスがなんかスイッチ入っちゃった感じだ。勘弁してほしい。結局行くことになった。
やっぱり退廃的だった。ワンドリンクを貰って飲み干してから、俺とラクスはホールに出た。若い連中が踊っている。
「まぁ!?」
ラクスが口を押えている。ショッキングなのかな?女の人がくねくね踊っているし、男たちが女に言い寄ったりしてる。息を入れ替えた方が良いのかもしれない。
「ちょっとトイレ」
俺はトイレに逃げる。出たくねぇ。しばらくうだうだしていたけど、ラクスを待たせるのも情けないので、戻った。
「君ラクスさまに似てねぇ?!」
「まじかわいい!」
「えっとラクス・くらいんではありませんわ」
「声も似てるー!」
なんか男たちに囲まれてナンパされてた。すぐに割って入ってラクスの手を引く。
「おい!お前なんだよ!」
「うるせ!俺の女だ!下がってろ!」
そう一喝するとすぐに男たちは引いていった。
「わたくしは俺の女ですか?」
「あ、えー。あはは」
なんか変な空気になった。だけどラクスがホールの方に歩き出して、その場でしなやかにお尻をふるような踊りをはじめた。艶やかな顔で俺を見詰めている。挑発されてる。
「わるいこになったな」
俺も彼女のそばにより、踊る。手を繋いだりするようなお上品なやつじゃない。激しく、そして淫らな刻が見える。ラクスの短いスカートの裾が揺れる。
「俺以外の視線を集めて楽しいか?」
ラクスはどこか小悪魔に笑っている。こんな顔をするんだ。ただただどきっとする高揚感を覚えた。気がついたら俺とラクスはホールの中心で周りから囃し立てられていた。グルーブの中心。人々の熱狂を俺たちが作っている。ラクスが回転したり、俺が手を取り、互いに決めポーズとったりすると歓声が上がった。俺たちは世界と繋がれてる。そんな錯覚を覚えたんだ。
クラブを出てすぐにホテルに入った。ただただ激しくラクスと交わった。ラクスが俺の上で腰を振っている。こんなこと今までなかった。小指を加え咥えながら俺をいやらしい笑みで見詰めている。俺たちは確かに高揚していたんだ。ただただ楽しい。享楽に身を任せることがこんなにも楽しいなんて知らなかった。快楽を得るためだけに互いを必要とするけだもの。だけどそれでも良かった。俺たちはいま互いを曝け出してあったんだから。
ラクスが女の子してるのスコ(*´Д`)