とある世界のキヴォトス
そこのシャーレ専属のお茶汲みとして勤める一人の生徒
珈琲ミジカのなんでもない平凡な一日のお話

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オリキャラが多数出てきます
動画化作品です、よければご視聴お願いします
https://youtu.be/R3Ywlvz91pc?si=56I6wLy8WT-kRSnc


シャーレのお茶汲み、珈琲ミジカ

──シャーレ執務室

ここは先生が主に日常的な業務を行うための部屋だ

当番の生徒もここに来ることになっている

だが…この世界の執務室には当番とは別にシャーレのお茶汲みとして…

彼女、珈琲ミジカが勤めていた

今回はそんな彼女のなんでもない平凡な一日のお話

 

朝、時刻は7時をまわった頃

私は執務室に顔を出した

 

「おはようございますなんだぜ…といっても誰もいないんだぜ」

 

【挿絵表示】

 

先生は8時前に出勤してくるから、この時間は執務室に誰もいない

鍵は先生から渡されてる、不用心だからやめたほうがいいとは言ったんだけれども…

 

"ミジカなら信用してるから、大丈夫だよ"

 

…私ならというか、生徒なら誰でも、というのはわかってはいても少し照れる

だから信用に応えるためにも、先生の端末等には触らないようにしている

…とある知り合いからは…

 

【挿絵表示】

 

「ねえねえミジカちゃん!」

「?どうしたんだぜパスちゃん」

「ミジカちゃんって執務室に自由には入れるんだよね!」

「…はて、なんのことなんだぜ」

「とぼけないでよー!ちょっとお願いがあってさー!」

「…なんだぜ?これ」

「私が作った出刃ガメ君弐号機!これを端末にインストールしてもらえれば…」

「やめたほうがいいんだぜ、パスちゃん」

「どうして?」

「ヴェリタス、セミナー、あと玄龍門…少なくとも3組織、多分それ以上の組織が盗聴器的なものを仕込んでいたんだぜ」

「あ、先駆者いたんだ」

「そして全部チヒロさんが当番に来た時に発見して報告してたんだぜ」

「嘘ぉ!?」

「あの公安局の犬の人も知ってたんだぜ、えーと」

「カンナさん!?ヨナちゃんの上司じゃん!!」

「こ、この話は無かったことに…秘密にしてよね!さよなら!」

 

いかにパスちゃんと言えどカンナさんは怖いらしい

というか初号機は誰に使ったんだろう…

 

「さて…準備するんだぜ」

 

先生が来るまでに簡単な清掃と書類の仕分けをしておく

先生は片付けと書類整理が苦手みたい

あえて独自の分け方をしているのかと思っていたけれど、普通に怒られていた

だから気づいたら訂正してあげている

…あ、またこれ要回答書類なのに違うとこに…セミナーも関係してるしユウカさんに怒られるよ、先生

 

そうこうしていたら7時50分、そろそろ先生と当番の子が来る時間

…この特徴的な足音は…

 

「ほら、先生早くしないと業務に遅れますよ!」

"ま、まだ始業開始までには30分以上あるから…"

 

やっぱりユウカさんだ

…え?どう特徴的だったのかって?

それは乙女の秘密

 

シャーレの玄関で先生を待っていたのだろうか、ユウカさんは大抵先生と一緒にあがってくる

先生と一緒にあがってくる子、先生より遅れてくる子、先に来てドアにトラップを仕掛ける子、生徒によって様々だ

たまに始業開始後にくる子もいる、先生は笑って許していた

 

「ほんとに先生はだらしがないんですから…」

「あ、ミジカちゃんおはよう!今日もいい天気ね」

"おはよう、ミジカ"

「おはようございますなんだぜ」

 

言葉とは裏腹にご機嫌なユウカさん

 

「お二人とも…珈琲、飲むんだぜ?」

「ありがとう、ブラックでいただくわ」

"朝はやっぱりミジカの珈琲じゃないとね"

 

…お茶汲みとしての本懐を成すときがきた

豆選びから焙煎まで私が行った特別なブレンド

…私はお店を一度潰してしまった過去がある

夢を諦めざるを得なかった私を拾ってくれたのが先生だった

シャーレという重要な場所のお茶汲み…多分ただの一生徒を据えることは周りの反感もあったと思う

でも私が嫌な気分になったことは一度もない

…多分、先生が周りを説得してくれたから、他の生徒さんも受け入れてくれたんだと思う

私がもう一度お店を構えることが出来たのも、珈琲を広めるという夢を追えるのも先生のおかげ

…先生のものには特に感謝を込めつつ…

 

「どうぞ!淹れたてなんだぜ!」

 

ミジカの珈琲 1d100 高いほど美味

ユウカのほう 1d100=84

先生のほう 1d100-1d100=47-53

 

「凄い良い香りね」

「味は…」

「うん!苦味だけじゃなくて程よい酸味とすっきりした後味、さすがミジカちゃんね」

「ありがとうございますなんだぜ!」

"ゴフゥ!!"

 

!?

 

"ゲフッ…い、いつにも増して…美味しいよ、ミジカ…"

「…な、泣くほどだったんですか?先生」

"あ、ああ…やっぱり朝はこれじゃないと…グフゥ!"

 

先生は感情表現がオーバーで、結構な頻度で咽び泣く

それで出来栄えの判断が出来るからこちらとしては助かるけれど

…今日も先生は泣いてくれた、かんぺきな出来だったみたい

 

「さて…先生、書類整理からやりますね」

「えっとこの前の…あ、偉いですね、ちゃんと要回答の方に纏めてるじゃないですか」

"うん?…ああ、そうだね、それは確か要回答の方に…"

(…どうだっけな…回答内容に困ってそこらへんに置いてしまってた気がするけど…)

「良い仕事は事前の準備が大事なんです、先生もようやくわかってきたみたいですね」

"そ、そうそう!勝負は始まる前に終わってるんだよ!ハッハッハ!(?)"

 

 

「それで、どうするんですか先生」

"あー…それかぁ…"

 

先生は書類を見てなんとも微妙な顔をしていた

私も見たけど…確かミレニアムで行われる行事の衣装アンケート的な内容だったかな?

色々なお店や出し物を各部活が出す…いわゆる文化祭ってやつ

別にただのアンケートではあるのだけれど…

 

「ほら先生、早く上位10着まで決めて下さい、仕事が終わりませんよ」

"択が多すぎじゃないかな?!聞いたことない衣装も結構あるんだけど!"

 

…オードソックスなメイド服から伏字だらけで内容が分からない、■■を■す服

 

「エッチなのは駄目!禁止!しけぇ!!」

 

…というものまで、内容は多岐に渡っていた

まぁ…ここで上位になった衣装がかなりの割合を占めるのは想像に難くない

先生は相変わらず人気者だ

 

「私はこちらの会計処理をしておきますから、早く決めてくださいねー…」

 

そういいつつもちらちら先生の回答用紙を後ろから覗いているのが見えている、可愛い

 

"うーん…文化祭的なイベントでバニーや水着はさすがに激しいよね…"

"んー…"

 

そういって振り返ってユウカさんを見つめる先生

「な、なんですか先生、どうかされましたか?」

"いや、ユウカの体操服とパジャマ、可愛かったなって思ってね"

"あれなら露出も激しくないし、ありなんじゃないかな?"

「な!?か、可愛かったって…」

"うん、よく似合っていたよ"

 

でた、先生の天然発言

先生はこういうことを言うことがまれによくある

おかげで一部生徒からは"みたらし"などと言われてるのを先生は知らない

みんなを誑し込むって意味合いかな?甘そうな呼び名、でも世間と生徒はそう甘くない

気を付けないと先生…とんでもないことになっちゃうかも?

もう手遅れかもしれないけどね…

 

"とりあえずこの二つは入れておこう"

 

パジャマを入れるのは大丈夫なのだろうか?まぁ見守るに留めておく

 

"あと無難なのは…これかな?"

 

そういってメイド服にチェックした先生

 

「クックック…愚かの極、愚の骨頂ですね、先生」

 

!?

 

いつの間にかそこにいた黒服の男の人

…まぁ黒服さんなんだけど

ウタハさんといいセリナさんといいシノちゃんといい…いつの間にかいる人が多すぎる

 

「させませんよ先生、そのような一部生徒を冒涜するような選択は」

"ぼ、冒涜?"

「このイベントの趣旨は普段とは違う服装を生徒に着る機会、披露する機会を与えるというものです」

「それなのに先生、貴方は普段C&Cの制服となっているメイド服を選択するという愚行」

「これが彼女たちに対する冒涜でなくてなんなのです!」

「早瀬ユウカさん!貴方もそう思うでしょう!?」

 

突然振られたユウカさんはうろたえながらも答える

 

「え?ま、まぁ確かに女の子にとっては色々な服を着るというのは楽しいことよ」

 

…黒服さんは謎の多い人だ、基本先生がいるとこにしかいない

過去にいろいろあったのだけれど、その黒服さんはまた違うみたい、なんだか複雑だ

珈琲を出した時、一度話したことがあったけれど…

 

「アレも私ですが、今の私とは違うと思っていただけると助かります」

「それは…助かるんだぜ、争いはもうこりごりなんだぜ」

「貴方たちに手出しはしませんよ、なぜなら今の私は…」

「紳士なのですから!手出しなぞもってのほか!」

YLNT(イエスロリータノータッチ)を基本概念としております、見守って楽しむものですので」

 

すこしアレな発言が多いし視線は厭らしいけれど、別に不快ではない

ただ私たちをロリータ扱いはどうかと…いや、年齢的にはあっているのかな…

 

「…決まりです、先生」

「過ちを認めその選択を撤回…」

"…甘いね、黒服"

 

!?

 

"確かに私はメイド服を選んだ、でもメイド服と言っても多種多様"

"オールドなクラシカルスタイルからゴシックスタイル…さらには…"

"トキ!"

「ここに」

「こっ、これは…!」

 

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"そう、彼女のようにスタイリッシュなスタイルもあるんだ"

"見てみたくはないかい?普段とは違ったメイド服で着飾るC&Cのメンバーを!"

「み、見てみたい…反論できない!!」

"…お前の敗因はメイド服という言葉だけで判断したことだ"

「ふぁいやー」

「ぐ、ぐあああああああああ!!」

「ピースピース」

 

…黒服さんはフェードアウトして消えていった、南無…

 

"さて、あとまだ7つ"

「先生、やはり水着はありでしょう、実際教育にも使われている衣服ですよ?」

"それはスクール水着だよね…それ限定でいれるの…?逆に危ない気が"

 

また隣にいた、ノリの良い人だ

先生も扱いは酷いけど別に嫌ってはいないように見える

「先生が見たいなら問題ありません、命令をどうぞ」

「学校指定の水着!?さ、最近着ていないけれど…脚が入るかしら…」

 

トキさんも来てくれたし、業務の補助は問題なさそうだ

…トキさんの場合は補助になるかわからないけれど

 

「じゃあ先生、私は学園に行ってくるんだぜ」

"あ、いってらっしゃいミジカ、ありがとうね"

 

学園に行くか行かないか、それは先生の業務次第だ

先生は毎日行くようにと言ってくるけれど、お賃金をいただいている以上できる限りのことはしたい

 

「…先生、ミジカちゃんがいる手前、言いませんでしたが…」

"?"

「いつになったらまともな服を着せるつもりですか!?」

「あれじゃま、丸出しじゃないですか!」

 

【挿絵表示】

 

"い、いやでも本人が望んでる以上私がいろいろ言うことでは…"

「先生、可能性創造部のあの子…あのダウナーな感じが素晴らしい子」

「あの子は丸出しどころか履いてないと聞いています」

「まさかあなたの趣味なのでは…」

"ち、違うよ!?"

「先生」

"トキ?"

「そんなに見たいのでしたら、どうぞ」

"トキ!?"

「パンツじゃないので恥ずかしくはありません」

"そこは恥ずべきだよ!?"

「先生!不潔です!」

"私は悪くない!!"

 

──ゲヘナ学園、教室

 

「おはようございますなんだぜ」

「お、ミジカちゃんだゾ、お久しぶりぶりー」

 

【挿絵表示】

 

この子は野原シノちゃん

口調はお下品なとこがあるけど実は頭が良い子

…授業態度はあまり良いとは言えないとこを見ると、素の頭の回転がいいのかな?

まあ、ゲヘナだし授業態度が良い子のほうが珍しいのだけれど…

 

「では、授業を開始しますので教材を…」

「あれ?教材は?」

「盗まれましたー」

「多分売られてまーす」

「…はぁ!?」

「あの人、新人さんなんだゾ」

「可哀そうなんだぜ」

 

大抵の新人さんはゲヘナの洗礼を受けて数日でやめる

この日は結局自習となった、まぁよくあることだ

 

「ミジカちゃんはこの後お店?」

「うん、営業する予定なんだぜ」

 

普段私が不在の時は3人組に任せてる

最初こそお店に狼藉しに来た子達だったけど…今では無くてはならない存在になった

…私の事マスターとか店長とか姐さんとか呼び名が安定しないけど、あちらのほうが年上だった気がする、まぁいいか

 

「ならあとでハスミを連れて行くゾ」

「…毎度ありなんだぜ」

 

シノちゃんは毎回ハスミさんを(挑発して)お店近辺まで誘導してくれている

シノちゃんを追うことに疲れたハスミさんがうちの名物バレルパフェ、通称樽を頼むのが毎度のパターンだ

本来家族や友人、カップルで楽しむことが前提の品であったけれど、本来の目的で食されることはあまりない悲しき名物

私は売上、シノちゃんは生き甲斐、ハスミさんはパフェ

これぞwinwinならぬwinwinwin、世の中上手く出来ている

 

礼儀正しい店員「あ、マスター!」

お茶目な店員「店長!」

義理堅い店員「姐さん!」

 

【挿絵表示】

 

「みんなご苦労様なんだぜ、お店はどうなんだぜ?」

「順調ですよ、常連さんもお待ちです」

「店長の一杯を待ってるでやんす」

「姐さん、早く着替えてきてくだせえ」

「着替えるといってもこれだけなんだぜ?」

 

そういって私はエプロンを身に着けた

 

【挿絵表示】

 

紳士的なパグ「きたー!!ミジカちゃんの店長スタイル!!」

どこかで見た傭兵その1「これを見るために、そしてその後の一杯の為に抜け出してきたぜ!!」

どこかで見た傭兵その2「辛いブラック労働をミジカちゃんのブラックで癒す…これぞ社畜の鏡…」

 

…何故かはわからないけれど一部の人からは妙に受けがいい、まあ悪い気はしない

でも貴方達、まだ勤務時間なんじゃないの?抜け出していいのかな…

ちなみに先生にも時々お願いされて着るときはある、別に構わないけれど泣かれたときは流石に驚いた

やっぱり感情表現がオーバーだ

 

「皆さんお待たせしたでやんす!珈琲ミジカの本日の一杯!」

「いま淹れてるんだぜ」

 

私がその日の気分で配合、淹れ方を変えて出す本日の一杯

お店の常連の皆さん

ちょっとすけべな人もいるけれど、私を支えてくれている人たち

そんな人たちに感謝を込めつつ…

 

「どうぞ!本日の一杯なんだぜ!」

 

ミジカの珈琲 1d100 高いほど美味

普通の同性のお客さん 1d100=68

常連の紳士たち 1d100-1d100=7-36

 

「「「グハァ!!」」」

「い、いつにも増して今日は…」

「こ、この一杯のために抜け出して…」

「い、癒し…光が満ちて…」

 

会心の出来だったみたい、良かった

あ、別のお客さんだ

 

!!

 

「羽根付きはいりまーす!」

「よっ!羽根つき一丁!」

「羽付き了!」

 

…どうやらシノちゃんが付いたみたい、ハスミさんをうちの店員たちは特別シフトで対応してる…

気づかれたら多分偉いことになると思うのだけれど…まぁいっか

 

【挿絵表示】

 

「ここですよヒトミ、私の一番のお気に入りのお店です」

「紅茶とサイドメニューの質(と量)が絶品なのですよ」

「そして案外悪くないものですね、珈琲というものも」

「もちろん紅茶には遠く及びませんが…」

「さあ、一樽いきましょう」

「た、樽ですか?」

「無理に付き合う必要はないんだゾ、というかお腹破裂するゾ」

「なぜ貴方が付いてくるのです野原シノ!」

「おかまいなくー」

「貴方が構ってくるのでしょう!?」

「ミジカちゃんのお店はオラの行きつけでもあるんだゾ」

「見つけたのは私のはずです!」

「は、ハスミ先輩ってこんな顔もするんですね…」

「ご注文はなんにするでやんす?」

「ではバレルパフェを」

「…シノさんでしたか、二人でなら…」

「…後悔するんだゾ」

「期待には応えたいんです!一つお願いします!」

「ではバレルパフェを二つとミルクティーを一つ、ヒトミはブレンドで?」

「オラはミルクでー!」

「貴方には聞いていません!」

「えっと、本日の一杯って、まだ出来ますか?」

「出来るんだぜ、お待ちくださいなんだぜ」

 

初めてのお客さん、奇麗な子…

珈琲の味 1d100=97+30

 

「どうぞ、飲んでみてくださいなんだぜ」

 

…!

 

「凄く美味しい…」

「なんだろう、私は珈琲に詳しくはないんですけど」

「研究されてる味といいますか、物凄く情熱を感じると言いますか」

「な、なんだか生意気ですね、すみません」

「ううん、嬉しいんだぜ、ありがとうございますなんだぜ」

 

「どうやら当たりだったみたいでやんすねぇ」

「マスターの珈琲は相性がありますからね」

「姐さん曰くそこが珈琲の奥深さらしい」

 

「気に入ってもらえたみたいですわね」

「ナマナちゃん?」

 

常連の客さん、苗木ナマナちゃんが話しかけてきた

 

【挿絵表示】

 

「あの方、可能性創造部と縁があるらしいですわ」

「そうなんだぜ?流石スポンサー、耳が早いんだぜ」

「なんでも監視されているとか」

「…監視?なにしたんだぜミクモちゃん達…」

 

その後来たバレルパフェを美味しそうに平らげていた

…平らげてる!?…見た目は華奢だけど案外いける口だったみたい

困惑してるシノちゃんとか、珍しいものが見れた

 

「それにしても…」

 

 

「お客、増えましたわね」

「そうなんだぜ、ナマナちゃんの宣伝のおかげなんだぜ」

「あら、価値のあるものには投資する、事業の基本ですわ」

「ゲヘナやトリニティ以外にもミレニアムの方も…」

「あれ?あの人アビドスだった気がするんだぜ、わざわざここまで…」

「…あの方、私の記憶が正しければレッドウィンターの書記長では?髭が取れてますけど…」

「今日はお忍びでこおひいというものを味わいにきたぞ!あとプリンをくれ!」

「あの…砂糖とミルクたっぷりでお願いできますか?ええ、本当にたっぷりで…」

 

なにはともあれ、学園の垣根を超えてお客さんが来てくれる

こんなに嬉しいことはない、宣伝してくれたナマナちゃんには感謝だ

 

今日のお店は新しい出会いもあって、楽しかった

後は3人に任せてシャーレに戻ることにした、多分先生はまだ…

ほら、残業してる

 

「先生、お疲れ様なんだぜ」

"おや、おかえりミジカ"

"お店はもういいのかい?"

「おかげ様で安定しているんだぜ、あの3人でもやっていけてるんだぜ」

"ミカとは最近会えてる?"

「師匠?あまり会えてないんだぜ、久々に師匠の珈琲も飲みたいんだぜ」

「さて、珈琲淹れるんだぜ」

 

…私は聖園ミカさん…師匠に珈琲を教えて貰っていた

今は店員として働いてくれている3人組も、師匠が撃退して改心させてくれたことがきっかけ

その話も今では笑いながら出来るぐらい、三人とは仲良くなれた

それもこれも、全部先生のおかげだと思ってる

 

…先生、私は周りから珈琲以外にはあまり興味がないと思われているかもしれないけれど

そんなことはなく、皆と同じぐらい色んな事に興味があります

学校の事も、友達の事も、そして…

貴方のことも

先生、貴方はいろんな人から想われています

それは当番の人の態度をシャーレのお茶汲みとして、目にする機会の多い私の感想です

そしてそれは私も同じ、貴方への想いも当然あります

最初は恩義だけだった感情も、今では変わりつつある

でも、私は珈琲ミジカ、珈琲を広めることこそが私の原点、背負った願い

ですから、この夢が叶うまでは…

貴方への想いは、秘めておきますね

叶ったその時は、最高の一杯と共に、伝えようと思います

 

さて…

「先生!」

"ん?"

「…珈琲、飲むんだぜ?」

 

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相方の癖が如実に表れた立ち絵の子でしたね。
動画投稿を続けており、過去のオリキャラちゃんが多数出ていてわかりにくいとは思いますが、読了してくださり感謝致します。

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