白黒兄貴は最強を目指す!   作:インビジブルです男

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こんばんは。
今回はフレイヤ様に目をつけられるダリル君を書こうと思ってます。
Lv.1(?)のダリルくんに、オッタル達は何をするんでしょうね(?)


第10話

ホームに帰り、ダリル達はギルドに闇派閥(イヴィルス)を引き渡した。

 

ダリル

「ひと仕事終えたぜ...腹減ったなぁ。」

 

アリーゼ

「あんたって本当に緊張感無いわよね...」

 

「まだ会って2日目とはいえ、1度死にかけた人間の態度じゃ無いわよ...」

 

リュー

「とはいえ、私もお腹が空きました...」

 

軽口を叩きつつ、帰還の安堵感。

しかし、引き取りに来たギルド職員や冒険者の視線は冷たい。

 

冒険者1

「あのガキ、本当に残党を捕まえた奴なのか?」

 

冒険者2

「狡でもしたんだろ。」

 

「じゃねぇと、Lv.1のペーペーがあんな手柄を立てれるわけがねえよ。」

 

ダリル

「...大人しくした方がいいのかねぇ。」

 

「正義の眷属なのに、人間から嫌われるなんてことあっちゃならねえ。」

 

ダリルはそんな事を呟いた。

 


 

一方その頃、バベルの塔の最上階。

 

天蓋から垂れるヴェールの向こう、ソファに優雅に腰かける女神がいた。

月光を思わせる銀髪、全てを見通すかのような銀色の目を持つ彼女――フレイヤはワインを揺らしながら微笑んでいた。

 

フレイヤ

「ふふふ...綺麗な色だわ...」

 

「猛々しく燃え、唯一人で輝く...」

 

恍惚とした表情を浮かべ、超遠距離からダリルを見つめる。

彼女が持っていたグラスが置かれると、近くに立っていた猪人(ボアズ)の大男、オッタルが膝を着く。

 

オッタル

「命ずるままに。」

 

フレイヤ

「貴方があの子の力を試してきなさい。」

 

オッタル

「...御意。」

 

フレイヤがそう命ずると、オッタルはその部屋から出ていった。

 


 

ダリルは考えていた。

どうすればもっと強くなれるのかを。

どうすれば皆から愛される「最強」になれるのかを。

 

ホームから出て街を歩き、遂には廃墟の集合地に出た。

 

ダリル

「考えるにはこんくらい静かな方がいいかもな。」

 

ダリルは近くにあったベンチに腰掛け、先程の話題でまたも考え始める。

正直のところ、ダリルが皆から向けられたあの視線は、心地よいものではない。

愛されるとは程遠い、畏怖の視線と疑念の視線、そして妬みの視線。

 

ダリル

「もっと俺が正義の味方らしいところを見せないとなぁ...」

 

「帰ったらどういう目で見られんのかな。」

 

ダリルは立て掛けた閻魔刀を手に取り、瞬間移動で帰ろうとするも、ひとつの重厚な気配を感じ取った。

ダリルが振り返ると、そこにたっていたのは錆色の髪と眼を持つ大男、オッタルが立っていた。

 

オッタル

「考え事か?」

 

ダリル

「まあな。」

 

2人は初対面なのにも関わらず、そんな会話を行った。

だが、どちらも顔を知っている。

ダリルは様々な噂で大抵の容姿は把握しており、オッタルはフレイヤと共にダリルを見ていたためだ。

 

ダリル

「アンタがオッタル...【猛者(おうじゃ)】かぁ。」

 

「親父から聞いてはいたがデカいな。都市最強に相応しい立ち姿だな。」

 

ダリルが超えるべき最強が今目の前にいる。

 

オッタル

「俺を知っていたのか。」

 

ダリル

「まあな。」

 

「親父が生前に酒の席で話してたぜ、正面から挑むなってな。」

 

その言葉を吐いて、ダリルは笑みを浮かべて閻魔刀を鞘から少しだけ出した。

 

ダリル

「おっさん、俺と手合わせしてくれ。」

 

無謀だ。

Lv.1の冒険者がLv 7の第1級、それも都市最強に挑むなんて。

だが、ダリルからは闘志が溢れ出る。

やる気だ。

 

オッタル

「...いいだろう。」

 

オッタルは背負った2本の大剣を構え、ダリルに目を合わせる。

 

ダリル

「コインが落ちたらスタートだ。」

 

ダリルが親指でコインを弾き飛ばすと、鞘から閻魔刀を抜き取る。

 

チャリン

 

バァァアンッ!

 

コインが地に着いた瞬間、ダリルとオッタルが同時に踏み込み、小石が砕け散る。

 

オッタル

「(速い...!)」

 

Lv.1には許されぬ、圧倒的な速度。

 

オッタルの大剣とダリルの閻魔刀が触れた瞬間、凄まじい衝撃が走る。

鍔迫り合いが始まる。

 

ダリル

「都市最強だけあって強えな、アンタ!」

 

オッタル

「貴様...本当にLv.1なのか?」

 

ダリル

「ああ、そうさ!」

 

「俺はLv.1のペーペーだよ!」

 

オッタルが大剣に力を入れ、ダリルを吹き飛ばす。

ダリルが都市最強相手に善戦している。

異常だ。

だが、相手は都市最強。

直ぐに距離を詰めてきた。

 

ダリル

「速っ!?」

 

バキィッ!

 

ダリルの体をオッタルの大剣が捉え、ダリルは吹き飛ぶ。

肋骨の複雑骨折は免れないだろう。

 

オッタル

「...ここまでか。」

 

オッタルは大剣を背負い、立ち去ろうとする。

 

ガラガラ...

 

だが、ダリルが吹き飛んだ方向を見ると、ジャガーノートを装備し、吐血しながら立ち上がるダリルの姿が。

 

ダリル

C'mon,wimp(来いよ、ノロマ)...」

 

「戦いってのは...ピンチになってからが本番だろ?」

 

ダリルは音もなく踏み込み、オッタルの懐へ潜る。

だが、オッタルもそれを見逃す程弱くは無い。

 

オッタル

「ふんっ!!」

ダリル

「させっかよ!!」

 

ダリルはオッタルが振り上げた右腕を掴み、ありったけの力を込めて右手で殴る。

再生も完了しているため、フルパワーだ。

 

ドゴォッ!!!

 

オッタル

「グッ...!」

 

オッタルの腹に猛烈な一撃をダリルは与えた。

不意打ちとはいえ、とんでもない功績だ。

 

ダリル

「おいおい...その程度かよ!」

 

「お互い本気でやり合おうぜ!」

 

ダリルがそう言うと、ジャガーノートは紫色の魔力となり消失し、代わりに閻魔刀が手元に現れる。

 

ダリル

Let's showtime!!!(ショータイムだ!!!)




今回はここまでです。
次回はオッタルvsダリルの続きです。
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