白黒兄貴は最強を目指す!   作:インビジブルです男

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オッタル戦2です。


第11話

ダリル

Let's showtime!!!(ショータイムだ!!!)

 

ダリルはそう言うと居合の構えをとる。

 

オッタル

「!」

 

オッタルはそれを見ると、防御の構えをとる。

本能的に危機を察知したのだ。

 

ダリル

Outta my way!!(邪魔だ!!)

 

閻魔刀から一瞬紫色の魔力が出たかと思うと、オッタルの体に無数の傷ができる。

ダリルは動いていないように見えたが、実際は神速の居合を放って次元の狭間を切り裂き、オッタルを斬撃の渦に巻き込んだ。

次元斬...閻魔刀を代表する技のひとつだ。

 

ダリル

「どうした!?来ねぇのか!?」

 

ダリルの黒い左眼が紫色に輝き、稲妻の様なものが迸る。

 

オッタル

「(先程よりも明らかに速度が増している...ステイタスの更新もしていないのに急激にだ。)」

 

「(闘いの中で成長しているというのか?)」

 

オッタルは困惑していた。

ダリルの速度が桁違いに上がっている。

閻魔刀の抜刀が見えなかったからそう実感した。

気がつけば自身の体に傷が入り、血が流れていた。

 

ダリル

「そっちが来ねぇなら俺が行かせてもらうぜ!!」

 

ダリルはホルスターからマグナムを抜き、目にも止まらぬ速さで空中に舞う。

体を捻りながらオッタルの頭上に現れ、その照準はオッタルが大剣を握っている右手にあった。

 

バァン!バァンッ!

 

オッタル

「ぐっ...!!」

 

ダリルの放った2発の銃弾はオッタルの両手に精確に命中し、オッタルから大剣が落ちる。

 

ダリル

Jackpot!!!(大当たり!)HAHA!」

 

ダリルはそう言うとマグナムをホルスターにしまい、閻魔刀も再び紫色の魔力と共に霧散する。

代わりに紫色の魔力と共に出てきた物は、黒い無骨な篭手と直線的なメタルブーツ、ジャガーノート。

 

ダリル

「拳でやろうぜ、おっさん!」

 

オッタル

「...面白い。」

 

バァァァァァァァアンッ!

 

2人の凄まじい踏み込みと共に、拳がぶつかり合う。

だが、ダリルは賢い。

すぐさま屈み、そのまま回し蹴りを放つ。

 

オッタル

「なっ!?」

 

オッタルは宙へ舞う。

 

ダリル

My turn!!(俺のターンだ!)

 

バキィッ!

 

ダリルはそのままサマーソルトキックを放ち、オッタルを空中へと飛ばす。

そしてそのオッタルに向かって跳び、オッタルの真上へ移動する。

 

ダリル

Too slow!!!(遅せぇ!!)

 

そして空中でオッタルに向かって踵落としを行う。

足技を鍛え、戦闘で強くなったダリルから繰り出されるその技の威力は、流石の都市最強でも骨折は免れない。

 

ドカァァァァァァァァァン!

 

オッタルが勢い良く地面に激突し、地面は蜘蛛の巣の様に罅割れる。

 

オッタル

「グッ...!!!」

 

ダリル

「おいおい...都市最強ってのはこんなもんかよ...?」

 

「これだったら30階層のアイツの方が強かったぜ。」

 

ダリルは気付いていない。

この戦闘で途轍もない速度で成長していることに。

 

ダリル

「まあ、あんたはまだ本気じゃねぇんだろうな。」

 

「獣人なら獣化が残されている上に、あんたはLv.7だ。魔法が使えないわけない。」

 

そう、オッタルはまだ本気では無い。

獣化、魔法どちらも使っていない。

 

オッタル

「...銀月(ぎん)の慈悲、黄金(こがね)の原野、この身は戦の猛猪(おう)を拝命せし。駆け抜けよ、女神の神意を乗せて。」

 

オッタルは魔法を詠唱した。

ダリルは初めて見る光景に目を輝かせ、尚も拳を構える。

 

オッタル

「【ヒルディス・ヴィーニ】...!」

 

オッタルから黄金の魔力が溢れ出し、覇気が増す。

 

ダリル

「そうだ!それだ!それを待ってたんだ!」

 

「こんなに熱くなるのは初めてかもな!」

 

ダリルがそう言うと、ダリルの身に紫色、白色、黒色の魔力が集結していく。

そしてその魔力が晴れると、そこに居たのは異形の姿...いや、悪魔となったダリルが立っていた。

 

ダリル

「行くぜ...おっさん!」

 

オッタル

「ウオオオオオオオオオオオオオ!」

 

2人が超高速で接近し、顔面に拳を当てる。

 

ダリル

「痛ってぇ....!」

 

ダリルは笑顔、オッタルはガチのマジで集中している顔を見せる。

 

ダリル

You trash!(散れ!)

 

ダリルはその勢いを利用し、超高速の回し蹴りを決める。

だが、当たってもオッタルは少し吹き飛ぶだけ。

2人はまた接近し、高速の殴り合いが始まる。

殴っては蹴り、殴っては蹴りを繰り返す。

その闘いの中でダリルが宿した感情は、唯の『愉悦』であった。

誰にも邪魔されず、強者と戦う。

ダリルはそれを、唯楽しいとしか思っていなかった。

 

オッタル

「はぁぁぁぁぁっ!」

 

ズドォォォンッ!

 

オッタルは渾身の一撃をダリルにぶち込むと、それはダリルの鳩尾にクリティカルヒットする。

 

ダリル

「ガハァッ!?」

 

ダリルはそのまま吹き飛び、口から血を吐いた。

顔面はまだ良い、だが鳩尾は神経が集中いる上、臓器が色々ある重要な場所だ。

対策していないと激痛が襲う。

その対策をダリルはしていなかった。

 

ダリル

「ウッ...ウゲェッ...鳩尾に喰らうとこんな痛くて気持ち悪ぃんだな...」

 

「HAHAHA...最っ高...だな...」

 

ダリルの魔人化は解除され、攻撃の影響でダリルは気絶してしまった。

 

オッタル

「...Lv.1でここまでとは...怪物だな。」

 

「だが、まだまだ伸び代がある。」

 

そう言い残し、オッタルは去っていった。




今回はここまでです。
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