白黒兄貴は最強を目指す!   作:インビジブルです男

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2話目でござる。
楽しんでもらえると幸いです。


第2話

...暫くして。

ダリル、アリーゼ、アストレアの2人と1柱は、アストレア・ファミリアのホーム、星屑の庭の庭に到着した。

 

ダリル

「木刀な...師匠がホラ吹きじゃなければ、これで合っているはずだ。」

 

ダリルは木刀を手に持ち、幼い頃に父の仲間から教えてもらった居合術の動作を確認する。

彼は最強になりたいという一心で、居合術と射撃技術、そして蹴りの技を鍛えた為に、この3つの腕前は既に免許皆伝レベル。

故に、その動作は誰よりも洗礼されており、尚且つ力強い。

 

アストレア

「準備は出来たかしら?」

 

ダリル

「ああ、完璧だ。」

 

ダリルがウエスタンハットを地面に置き、木刀を鞘に収めるようにして構える。

 

アリーゼ

「ルールは武器を落とさせる、致命傷になるだろうという部位に武器を突きつけたら勝利よ。」

 

アリーゼがルールの説明をすると、沈黙が流れる。

ダリルの真っ黒なロングコート、そして白黒の髪が風に靡く。

 

アリーゼ

「では、よーい...」

 

ダリルが木刀の柄を右手で持ち、構えをとる。

アストレアも木刀を構え、双方、戦闘態勢に入る。

 

アリーゼ

「スタート!」

 

開始の声と同時、ダリルが踏み込む。

靴底が草を踏みしめる音が立ち、木刀が閃光のように走る。

 

ダリル

「(まずは一撃だ!」)

 

狙いは首元。

だが、アストレアの木刀が僅かに動きを見せたかと思った瞬間、腕に衝撃が走る。

 

ダリル

「...グッ...!」

 

弾かれた。

ダリルの横一閃に縦方向へ力を加え、軌道をズラしたのだ。

 

アストレア

「悪くない初手ね。」

 

微笑む女神が、一歩も動かずに全てを見切っているのが分かる。

自身が一度も勝てなかった、師匠以来の強者。

そして、次の瞬間。

彼女の木刀が霞んだ。

 

その視界に映るのは、白と胡桃色の混じった複数の残像。

冒険者よりは弱くとも、極限まで鍛え抜かれた、剣術の極地。

技術の極地だ。

ダリルの居合術は免許皆伝レベルとはいえ、最強にはまだ遠い。

 

カラン!

 

そして、ダリルの木刀は宙を舞った。

手首に軽く当てられた一撃が、力の流れを完全に断ち切ったのだ。

 

アリーゼ

「勝負あり!勝者、アストレア様!」

 

アリーゼの宣言。

ダリルは大の字に倒れ、悔しさを噛み締めて笑う。

 

ダリル

「HAHA...こりゃ完敗だ...」

 

肩で息をしながらも、目は依然として闘志に溢れている。

 

アストレア

「...貴方は最後まで諦めなかった。それに、太刀筋も良かったわ。」

 

アリーゼ

「うんうん!伸び代もあるし、冒険者になっても大丈夫よ!」

 

2人は優しくそう言い放った。

 

ダリル

「敗北したってのに、俺を入れてくれるのか?」

 

ダリルは笑みを崩さず、そう言う。

 

アリーゼ

「ええ、もちろんよ!貴方には、才能も、技術もあるもの!」

 

アストレア

「ようこそ、アストレア・ファミリアへ。ダリル・クラネル。」

 

ダリルは一瞬、言葉が出なかった。

そして、ダリルはニヤリと笑い、帽子を被った。

 

ダリル

「ああ!よろしく頼むぜ、団長!アストレア様!」

 

ダリルはアストレア・ファミリアに入団した。

そして、ダリルが浮かべた笑みは、勝者のそれよりも、ずっと輝いていた。

 

アストレア

「それじゃあ、リュー達が帰ってくるまで時間があるし、恩恵(ファルナ)を刻みましょうか!」

 

恩恵(ファルナ)

神から与えられるクソでかいバフだ。

ステイタスと呼ばれる値があり、その内のアビリティはその個人の身体能力を、力、耐久、器用、敏捷、魔法の5つの能力値で表し、IからSの10段階のレベルがある。

 

ダリル

「おっ、いよいよか。」

 

アリーゼ

「念の為聞くのだけど、今まで恩恵(ファルナ)を刻んだことは無いのよね?」

 

ダリル

「ああ。」

 

アストレア

「もうここでやりましょうか。針も紙もある訳だし。」

 

アリーゼ

「じゃあ、ダリル。服を脱いでうつ伏せになってくれるかしら?」

 

ダリルは服を脱ぐと、綺麗に鍛え抜かれた筋肉が露になる。その背中には何も描かれていなく、ただただ綺麗な背筋があった。

 

ダリル

「準備は出来てるぜ、何時でも来い。」

 

アストレアはダリルに跨り、自身の血を垂らし、神聖文字(ヒエログリフ)を背中に刻んでいく。

 

アストレア

「はい、出来たわよ。」

 

ダリル

「もう終わったのか。案外早いもんなんだな。」

 

アストレアはダリル達に、神聖文字を読めるように翻訳し、コピーした羊皮紙を見せる。

 

【ダリル・クラネル】

 

Lv.1

 

力:I 0

耐久:I 0

器用:I 0

敏捷:I 0

魔法:I 0

 

《魔法》

 

《スキル》

 

【Devil Trigger】

・常時、力と耐久と敏捷に高補正

・自動回復

・強い魔力の探知

・強い殺意、または守護本能の高まりにより、異形の姿へ変じ、全アビリティに超高補正

 

 

アリーゼ

「最初からスキルを持っているなんて、すごいラッキーね!それも、見たことの無いスキルだわ!」

 

アストレア

「(強い殺意に応じて発動するなんて...なんて恐ろしいスキル...)」

 

ダリル

「誰かを守りたいと思えば強くなれるってことだろ?このファミリアにピッタリじゃねぇの!」

 

ダリルは笑いながらそう言うと、ホームの正門が開き、数人の女性が入ってくる。

 

アストレア

「みんな、おかえりなさい。そして紹介するわ。今日から私達の仲間になる、ダリル・クラネルよ。」

 

ダリルがウインクし、は軽く会釈する。

ウエスタンハットを被り、白黒の髪を靡かせ、恩恵(ファルナ)を刻まれたばかりであろう上半身裸のその男の風貌に、空気が固まる。

 

リュー

「なんでこのファミリアに男が...!?」

 

男がいることに凄く驚愕する金髪エルフなのであった




今回はここまでです。
ダリルの容姿は美男美女の集まるオラリオでも、群を抜いたイケメンという設定です。
次回は初ダンジョン回になるかもです

メインヒロイン誰にしようかしら

  • アリーゼ
  • ライラ
  • 輝夜
  • リュー
  • エイナ
  • アストレア
  • フレイヤ
  • アミッド
  • ティオナ
  • ティオネ
  • ヘルン
  • アイシャ
  • ダフネ
  • カサンドラ
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