白黒兄貴は最強を目指す!   作:インビジブルです男

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第8話

ダリル

「さあ、ここからが本番だ!殺り合おうじゃねぇか!」

 

心臓を貫かれ絶命したはずのダリルが、異形となってそこに立っていた。

左腕の1部となった閻魔刀の鞘に右手を翳すと、紫色の魔力が漏れ出る。

 

アリーゼ

「あれ...ダリルなの...?」

 

輝夜

「モンスターだったのか!?」

 

そして、ダリルは閻魔刀の柄に手をかけたかと思えば、一瞬にして姿を消す。

 

ダリル

「(不思議なもんだ...今ならコイツに追いつける気がする。)」

 

バシュッ!バシュッ!バシュッ!

 

ジャガーノート

ギエエエエエエエエエエエエエ!?

 

ダリルはジャガーノートに三連続で疾走居合を放つと、ジャガーノートは悲鳴に近い鳴き声をあげる。

ダリルは弱者を見下すように、這いつくばったジャガーノートの目の前をゆっくりと歩く。

 

ダリル

「さっき俺の胸を貫いた素早さはどこに行ったんだ?」

 

「本気で来ないと、こっちも興味が薄れてくるぜ。」

 

ジャガーノート

「シュルルルル....」

 

バァァァァアンッ!

 

ジャガーノートが超高速の跳躍により、ダリルの目前まで迫る。

 

カァァァアンッ!

 

ジャガーノートはダリルの首目掛けて爪を振るうが、それは届かずに閻魔刀に防がれる。

 

ダリル

「そうだ!コレコレ!」

 

「こういう熱くなれる戦いを待っていたんだ!」

 

ダリルは閻魔刀に力を入れ、ジャガーノートを吹き飛ばす。

それを目視したダリルのロングコートの部分が展開し、少し穴の開いた龍の翼のような翼が現れる。

 

ダリル

「さぁさお立合い...」

 

ブォン!

 

ダリルが翼を羽ばたかせたかと思った次の瞬間、空気の歪むような音と共に、ダリルは一瞬にしてジャガーノートの目の前に。

 

ダリル

「ふっ!」

 

ズバッ!バシュッ!

 

縦に一閃、横に一閃と、ダリルは片手で力強い斬撃を見せ、ジャガーノートの腹部の甲殻に深い傷が発生する。

そしてダリルは流れるように左腕の鞘に閻魔刀を収め、低姿勢に。

 

ダリル

「ハァァァァアッ!」

 

ズババババババババババ!

 

そしてその姿勢のまま、ジャガーノートの腹部に超高速の斬撃を繰り出す。

斬撃の数は数えられる物ではなく、尚且つ斬撃は、紫の魔力の軌跡がなければ見えないほど。

 

ライラ

「す...スゲェ...何が起こってんのかも分かんねぇ位に速い!」

 

アリーゼ

「あれがダリルの真の力...!」

 

ジャガーノート

「キシャァァァァァァア!」

 

ジャガーノートは姿勢を取り戻し、また高速で動き始める。

が、ダリルはそれを余裕で目で追い、閻魔刀を鞘に収める。

 

ダリル

Die!!(死ねぇっ!!)

 

ダリルはそれを追いかけるように高速で突進すると、空中で疾走居合を使い、連続してジャガーノートを斬る。

そして、ダリルは逆袈裟に切りつけながら回転上昇し、高度を高くする。

羅閃天翔だ。

 

ダリル

「喰らえッ!!!」

 

ズガァァァァァァァァアンッ!

 

そして高速落下の勢いのまま、ジャガーノートの尻尾を叩き斬った。

それと同時に、ジャガーノートは地面と衝突。

 

ジャガーノート

「シュルルルル......」

 

それでも死なない。

だが、ダリルには奥義がある。

いくら耐えられようと、その奥義は確実にジャガーノートを仕留める。

 

ダリル

「起きろよ。お前はまだそんなもんじゃねぇだろ?」

 

「もっかい俺の胸を貫いて見せろよ。」

 

ダリルは鞘に閻魔刀を収め、目の前でジャガーノートを見下ろす。

ジャガーノートに自我があり、言語能力があればこう言うだろう。

 

「こいつは悪魔だ。」

 

と。

 

ジャガーノートは立ち上がり、またもダリルに襲い掛かる。

目の前の障害を消そうと、何度も打ちのめされて尚、ダリルに立ち向かう。

 

ダリル

「もういいか...興味も薄れてきたし、お前はもういい。」

 

ダリルは閻魔刀の柄に手を置き、低姿勢になる。

構えだ。

刻一刻と、ダリルの目前にジャガーノートの爪が迫る。

ゆっくりと、ゆっくりと...ダリルはタイミングを伺う。

 

ダリル

「......You shall die!!(ぶっ殺してやるよ!!)

 

ダリルの右手が僅かに動き、多数のダリルの分身が現れる。

その分身各々が神速の抜刀により無数の斬撃を構築し、その軌道に沿って空間が歪む。

アリーゼ達には、それがまるで割れたガラスを複数組み合わせ、その向こう側の景色を覗くように見えている。

 

ズバッ!ズバッ!ズバッ!

 

その多くの斬撃はほぼ同時に放たれ、たった3つの斬撃音しかならないように聞こえる。

そして、ジャガーノートの背後にダリルが現れたかと思うと、鞘にゆっくりと閻魔刀を収めた。

 

チャキッ

 

ダリルが閻魔刀を収め終わると、ジャガーノートは粉微塵となって、宙に消えた。

技名は次元斬・絶

正しく必殺技だ。

 

魔石のような物が、その場に残存する。

 

アリーゼ

「.....終わった...?」

 

ダリル

「ああ。もう心配要らねぇ。」

 

ダリルの鱗や角が、紫色の魔力と共に霧散していく。

人間の姿のダリルが、背を向けて立っていた。

 

ライラ

「とんでもねぇ...あんなの、人間に出来ていい技じゃねえ...」

 

「しかもLv.1だぞ!?」

 

輝夜

「いいや、人間どころかモンスターでも、神でもない。」

 

アリーゼは震える手で胸を押さえながら、立ち尽くすダリルの背中を見つめる。

そこには確かに仲間であるはずの男がいる。

だが、ほんの一瞬、彼女の目に映ったのは

 

「悪魔」

 

そのものだった。

 

ダリル

「おっ、落とし物か?」

 

ダリルはジャガーノートの居た場所に浮かんでいる、黒い魔石のような物に手を伸ばすと、その黒い魔石はダリルの手へと移動する。

ダリルが黒い魔石を握ると、そこから真っ黒な靄が出現し、ダリルの前腕、そして両足に纏わりつく。

 

ダリル

「おっ!?なんだなんだ!?」

 

2秒ほどで靄は無くなり、そこに現れたのは武骨な黒いガントレットと、直線的なメタルブーツ。

 

ダリル

「HAHAHA!面白ぇじゃねぇの!」

 

「今日からお前らはジャガーノート...そう言う名前だ!」

 

ダリルは新しい武器を入手した!




今回はここまでです。
次回...スタイリッシュ動作確認です。
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