ただこの考え方は賛否別れるかもしれません。
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インシルカスラムは東京大賞典の優勝レイをくるくると巻いて布の巻物みたいにすると。
「……いらねー!」
ガルディアコダンに向けて、優勝レイを投げ返した。
巻物と化した優勝レイはガルディアコダンの頭にクリーンヒットする。
「いだっ、なんでだよ、貰う権利はお前にあるんだって」
「ねーよ!」
インシルカスラムは反射で叫んでガルディアコダンをイラついたように指さした。
「レースの世界に"たられば"はナシだろ!実際に1着取ったのはアンタだコダン!」
悔しいけどな、と言いたげながらもそれは言葉にせず、代わりにため息を吐いた。
それを聞いて、ガルディアコダンは雑にぐるぐるにまかれて返却された東京大賞典の優勝レイを見つめる。
「(……チッ、オレとしたことが。やっちまったか)」
ガルディアコダンはすぐに優勝レイをインシルカスラムに渡したことが間違いだったと気づき、反省した。
「あの子が出ていたらあなたを追い抜いて1着だっただろうから、あなたが実際に取った1着に価値はありません」なんて言葉はウマ娘にとって侮辱もいいところだ。
東京大賞典の結果は確定して正式な記録となった。
その正式な記録は、ガルディアコダン1着で、インシルカスラムは競争中止。
1着がもらうべき優勝レイは正式にガルディアコダンのもの。
「あなたがそのまま走っていたら私を追い抜いて1着だっただろうから、私が実際に取った1着に価値はありません」なんて言葉がまかり通るものか。
「悪いインシー、ちょっと軽率だったな」
珍しくガルディアコダンは頭をかきながらインシルカスラムに謝った。
インシルカスラムは素直に謝ってきたガルディアコダンにハテナマークを浮かべている。
「アタシに素直に謝るなんて……やっぱニセモノだろアンタ」
「本物だっつーの!オレに変装してお前に会いに行く変人がどこにいるってんだ!」
インシルカスラムは再びガルディアコダンを指さす。
その指さし方は苛立ちではなく、約束を求めるものだった。
「アタシも欲しかったけど、その優勝レイはやる!せっかくの20勝目だろ、自慢しろ!」
「で、来年の東京大賞典、リベンジしてやる!来年こそはそれ、アタシがもらうからな!」
その言葉にガルディアコダンは少し肩の荷が下りた気がした。
そうだ、この狂犬みたいに誰彼構わず勝負を吹っ掛けに噛みついてくる感じ。
それでこそインシーだ、と。
「ああ、治して戻って来いよ!」
「こいつはオレのもんだが、勝負はノーカンだ!インシー、お前に勝てなきゃオレだって気が済まねえ!」
「アタシもだ!」
2人は同時に拳を差し出し、強く打ち合わせて、再戦を誓った。
ウイニングポストでもセーブデータを巻き戻して疲労を取ってからレースをすればインシルカスラムは骨折することなく東京大賞典で1着を取れます。
だだ、インシルカスラムが存在したセーブデータはやり直したりせずに競争中止のまま、骨折したまま通しました。
心苦しいですが、避けられなかった運命だと思っています。
森内トレーナーはインシーが病弱なウマ娘であることを知っていながら、無理な連闘させた結果、骨折させてしまいました。 あなたの意見は?
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トレーナー失格だ!クビにしろ!
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ペナルティを受けるべきだ!
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事情があったなら仕方がないのでは?
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トレーナーは何も悪くない!