ウマ娘 ブラス・トレーサー   作:takapon960

164 / 166
ぜひ、この話はUnlimited Impactの2番の歌詞をかみしめながら読んでみてください。


第154話

ーーー143ーーー

 

ウイニングライブは基本的に2番を歌う必要はない。

 

それでも2番を歌うのは、この場にいるファンやトレーナーにサプライズで喜んでもらおうとした、13人の全会一致ということになる。

 

「強くなってく向かい風に 従順じゃいたくない本能♪」

 

「ふっとさらわれ飛んでいくよ ためらいも臆病さも♪」

 

ダートとは過酷だ。

 

誰も目標としない。誰も憧れにしない。

 

そんなダート路線に、彼女たちは自分から飛び込んだ。

 

 

「逆境なくらいで絶望だとか マイナス先入観は似合わない♪」

 

「劣勢ならあとは攻めるだけ この夢は揺らがないでしょう♪」

 

彼女たちは決してマイナスになんかならなかった。

 

故障でこれからがめちゃくちゃになっても。トレーナーがクビにされそうになっても諦めなかった。

 

そして、そんなインシルカスラムに何度負けても、勝つことを諦めなかった。

 

 

「ココロの限り!♪」

 

 

「今を全霊で生きたいよ 未完成な私で♪」

 

「胸を張って行こう これが選びたい進化論♪」

 

彼女たちは未完成だ。彼女たちの名前が歴史に残ることはない。

 

それでも、彼女たちは全霊でレース人生を生き抜いた。

 

それが、胸を張って彼女たちが選んだ道。

 

 

「何があったって スタートをしたんなら行くっきゃない♪」

 

「つらぬくよいつだって♪」

 

その道を、いつだってつらぬいた。

 

 

「ずっと最大級を超えてく刺激をあげる♪」

 

「その胸の何か 火をつけてくようなドラマ♪」

 

さて、ここまでのインシルカスラムの物語は退屈だっただろうか?

 

少なくとも、森内トレーナーにとっては、ずっと最大級を超えてく刺激があった。

 

森内トレーナーの胸には、火が付くほどのドラマだった。

 

 

「傷が塞がってしまうのを待たずに挑むから♪」

 

そう。インシルカスラムは、傷ついても、傷が塞がってしまうのを待たなかった。

 

 

「キミが目撃してよ?♪」

 

それを目撃した者に、勇気と感動を与えてきた。

 

ライブは、ラスサビに入る。

 

 

「どうか全力で射抜いてよ 瞳で私を♪」

 

「焼き付けていこう "これは"約束の進化系♪」

 

彼女たちの名前が歴史に残ることはない。

 

だから、ここにいるみんなだけでも、思い出に残してほしい。瞳に焼き付けてほしい。

 

彼女たちは、そんな想いを歌詞に込めて歌い上げる。

 

 

「傷を痛がって投げ出す程度の想いじゃない♪」

 

「君は目撃者だよ♪」

 

私たちダートウマ娘は、傷を痛がって投げ出したりしない!

 

私たちの生き様を、あなたが見届けてください!

 

 

「Yes…Unlimited Impact!♪」

 

「見せてあげる Evolution♪」

 

最後に、インシルカスラムは両手を突き上げ。

 

観客に向けてグッと握った。

 

「Go Ahead! 未来 DAYS!♪」




これにてすべての日程が終了しました。
あとはエピローグを残すのみとなります。

残り2話。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。