ウマ娘 ブラス・トレーサー   作:takapon960

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レースが終わった、さて次は?
まだ日常編、やってなかったね。


第76話

ーーー64ーーー

 

チャンピオンズカップで、インシルカスラムは公式戦で初めて3着を記録してしまった。

 

無敗伝説は終わったが、インシルカスラムの物語は続く。

 

次は東京大賞典に向けて、できる限り疲労を取らなければ。

 

と、その前に。

 

 

「なんで……?」

 

レースとは離れた、トレセン学園の通常の授業の時間。

 

インシルカスラムのクラスの教室に、因縁浅からぬ2人が。

 

「えー、1週間だけですが、アメリカから交換留学生として2人のウマ娘が来てくれました」

 

先生が紹介したのは紛れもなく。アンベールとハイエストフェローだ。

 

中央トレセン学園の制服が良く似合っている。

 

教室は急なアメリカウマ娘の来訪にざわついている。

 

「アメリカのウマ娘、初めて見たぁ」

 

「仲良くなれるかな?」

 

「どうしよう、私、英語でうまく話せる自信がないよ……」

 

2人はインシルカスラムに気づくと、「やあ、さっきぶり」と言いたげな目配せをしてきた。

 

インシルカスラムはそれに対して「だからって教室に来るかよ!」とジト目で返す。

 

「こちらがアンベールさん。そしてこちらがハイエストフェローさんです。Could you please introduce yourself?(自己紹介してくれますか?)」

 

2人は頷くと、まずアンベールが前に出て自分の胸に手を当てる。

 

「Alright. My name is Unveil. I am from Jacksonville of Florida.(分かりました。私がアンベールです。フロリダ州のジャクソンビルから来ました)

 

アンベールはクラスのみんなに分かるくらいのゆっくり、はっきりとした英語で自己紹介をする。

 

そして、最後に顔を下に向けた。

 

本人的にはお辞儀をしているつもりらしい。

 

「コンニチハ、ヨロシク、シマス」

 

アンベールはたとたどしいカタコトの日本語で挨拶を締めくくる。

 

どうにかがんばって日本語を話してくれたアンベールには警戒心の少し緩んだざわつきと拍手が送られた。

 

「You too stiff! Howdy friends! I'm Highest fellow and from San Diego!(堅苦しいなお前!ようお前ら!私はサンディエゴ出身のハイエストフェローだ!)」

 

「I'll be in your care for a week!(1週間の間、世話になるからな!)」

 

続いてハイエストフェローがアンベールにツッコミを入れると、自身も自己紹介を始めた。

 

こちらはネイティブスピーカーの速度で、リスニングの苦手なウマ娘には全然聞き取れなかったが。

 

アクションの大きいフレンドリーなボディランゲージで、友好的なことはクラスのみんなにも伝わったようで、こちらにも拍手が送られた。

 




2人の出身地は元ネタ馬が実際に生まれた州をモデルにしています。
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