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突然のアメリカウマ娘来訪に周囲が慣れてきたころ。
アンベールとハイエストフェローはインシルカスラムに案内されながら学園内を回っていた。
すると、ハイエストフェローがとある屋台を指さす。
「Hey Incy, what's this cart? Is it famous?(なあインシー、あの屋台は何だ?有名なのか?)」
インシルカスラムが顔を指さした方向に向けると。
その屋台はトレセン学園では有名なはちみードリンクを売っている屋台があった。
ちょうど行列を捌き切ったあたりのようで、ハイエストフェローが人気の店なのだろうと気になったらしい。※
「あぁ、あれ?はちみーの屋台だよ」
インシルカスラムは当たり前のように言ってのけたが。
2人にはハテナマークを浮かべて首をかしげる。
「Hachimi......? Owner's name? You know?(はちみー……?店主の名前か?知ってる?)」
「Not me, ask her(私じゃなくてインシーに聞きなよ)」
インシルカスラムは軽くずっこけて、2人が日本語の勉強をほとんどしていなかったことを思い出す。
「あぁ、分かんないよな!Drink it first!(まずは飲んでみろ!)」
説明するより飲ませたほうが早いとインシルカスラムは店員に指を3本立てる。
「おばちゃーん!はちみーレモン3つちょうだい!こいつらには固め濃いめ多めで!アンタらどうせそういうの好きでしょ!」
「はーい、あら、そちらの方は噂の海外ウマ娘さんね?はいこれ、ぜひ飲んで海外でも広めていってね!」
店員はドロッとした中身のはちみーレモンのカップを3つ手渡してくれる。
アンベールとハイエストフェローははちみーカップを受け取った後、ストローに口をつけると。
まず2人がそろってした表情は「うおっ、甘っ……」だった。
「Understood......it was honey lemonade.(なるほど……ハニーレモネードのことね)」
「With strong honey. But I like sweet drink, so it's good taste!(濃いはちみつ入りのな。でも私甘いの好きだから、これ美味しいぜ!)」
ハイエストフェローは店員に親指を立ててサムズアップし、アンベールはそれに頷く。どうやらアンベールも甘い飲み物は好きなようだ。
「気に入ってもらえたようで良かったわ!」
そのボディランゲージで店員には伝わったらしい。
※アニメなどでは「FunnyHoney」という店名があり、アメリカ人でも何を売っているのかは分かりそうですが、今回はトレセン学園内にある別の日本語で書かれた屋台とします。
アンベール「Isn't that prejudice?(偏見じゃない?)」
ハイエストフェロー「But actually we like it right?(でも実際私たちこういうの好きだろ?)」
アンベール「Certainly.(確かに。)」