異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
「どうしたどうした!逃げてばかりじゃ俺を倒せねえぞ!」
無数の爆発音が響き渡る。
イフリート種。好戦的な者が多く、生まれながらに火に耐性を持つ。
故にあの再爆発でも無事だったのだ
(恐らくあいつの能力は爆弾生成・・・加えてアビリティアイは【紫】の魔力、先に尽きることは無い)
シキの体力は異世界に来て多少付いたとはいえ、まだ少ない。一方、レヴもとい魔人族の魔力は全種族の中でも2番目に多く、耐久力もある。
どちらが先に尽きるかは明白であり、勝負を仕掛けないと、消耗戦になり負ける
「っ!これは!!」
視界の端に映り込んできたのは誰かが落とした片手剣。折れてはいるがこれくらいならば今の彼ならば完全に修復出来る。
そして修復した剣を拾い、そのままレヴに斬りかかる
「ようやくその気になったかぁ!領主ぅ!!」
するとレヴは爆弾から鋸状の剣に持ち替え、銀線を交える
両者から金属の軋む音が聞こえるが次の瞬間、シキの金色の目が光り、レヴの武器に罅が入る
アビリティアイ【黄】練度:手に持つ武器や道具の性能を向上させる力
それによりシキの剣の切れ味、硬度が装備したり瞬間跳ね上がり
相手の武器が壊れた
レヴは瞬時に身を引くがかすり傷は免れなかった
「アハッ。すげえな、練度。初めて見たけど」
にもかかわらず彼は笑っていた。
その余裕な表情にシキは急激な違和感を覚え、離れようとするも時すでに遅かった
「っ?!何も見えなく・・・ガアッ!」
シキの眼に景色を写さなくなったと思いきや爆撃を喰らい、地に伏した
目が見えたと思えば周りの音が消えた。
「背中がガラ空きだぁ」
シキの背中が切られる
「俺の爆撃はスキルじゃなく魔法、爆弾もただの石ころに衝撃を与えると起爆する魔法をかけただけの代物」
レヴ・アルノーのスキルは爆弾生成ではない、それはただの魔法
真のスキルは【五感停止】
五感の内一つを短時間、機能を停止させるスキル。
そして、レヴの性格は生粋の戦闘狂であることは間違いないのだが喧嘩っ早い脳筋ではなく頭の回転が速い腹黒い策士
故に赫の悪魔と恐れられている
レヴがトドメを刺そうとしたとき、
「レヴ隊長、予定より我々の軍の被害が大きいため一時撤退の指示を」
カミュがレヴの元に現れ、現状を報告
彼はその言葉で瞬時に判断を下す、
「今日は帰るとするか全員撤退撤退!」
その表情に悔しさはなく、レヴが帰り際シキにこう告げる
「じゃあな、馬鹿領主様♪」
その言葉を聞き、悔しさの中意識を落とした