異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
翌日、シキは指定された場所に向かっていた。無論、ギルドのメンバーは反対したがそれを押し切り向かっている。これは罠に違いないと
「待っていたぞ、シキ・イチヅカ」
森の奥でレヴが待っていた
「ああ、ここで決着をつける。その前に君はなぜ人間が憎い?」
シキが問いかけると、
「憎い?俺は人間は憎いと思ったことは無いが」
帰ってきたのは予想外の答えだった
「ならなんで」
「ボスの命令、それが答えだ」
そういうとレヴは鋸状の剣を振り上げると同時に煙玉を落とす。
「視界を遮った、いや、聴覚もだ」
全く聞こえない音とわざわざ煙幕を使ったことでシキは気付く、煙幕とスキルで擬似的にも視覚と聴覚を防いだことに
(見えないし聞こえないなら!)
シキは即座に振り返り思い切り蹴った
ドサッと鈍い音が響く、直感は当たった。煙幕はすぐに晴れ、二人はすぐ離れる。その影でシキに狙いを定めたカミュールがいたことも
(シキ・イチヅカ!貴方はここで倒す!)
【潰れっ?!
彼女が口を開け、言霊を使おうとしたとき、突然地面に穴が開き下に引き込まれた
「まったく、手間をかけさせられるわね。まあいいわ。少し私の相手をして貰うわよ」
「あの時の呪い子!なぜここに」
驚愕するカミュールを差し置いてフラは言う
「さあ?貴女と同じ理由よ」
「っ!どういう・・・意味ですか!」
舞台は戻り、地上戦
「直感が何度も通じると思うな!」
【視覚遮断!】
今度はスキルで視界を封じた
(煙幕なら俺も視えないがスキルなら一方的に見える。)
「急ごしらえだがそれも対策済みだ」
ジャラジャラとした音が聞こえる
レヴの刃が金属に当たって甲高い音が聞こえたと思えば、突如金属の塊が押し寄せてきた。
金属の塊―――――――否、鎖の塊に・・・・
一定のダメージを受けたことでスキルは解除され、最初の位置に戻る
暗闇が晴れたときにはシキの周りにはまるで球状のような鎖の網が張り巡らせてあると同時に練度を示す黄色の瞳が強く光る
「鎖を周囲を周囲に張り巡らせた、ぐふっ。五感が奪われても大丈夫なように」
(練度の効果で手に持つ道具の性能を強化する。鎖も強化して自在に動かせる!だが・・・・)
シキのダメージもあった。当然だ、前回の傷が癒えてない上に動いたことで全身の傷が開いた
「おいおい大丈夫かぁ?そっちもフラッフラじゃねぇか!」
「ご心配なく」
だがただでは倒れない、
「【分解】!」
シキは鎖を分解し、金属片に変え、それをすべてレヴに飛ばした
「目くらましのつもりかぁ!」
効かねぇぞとばかりに剣と爆弾で吹き飛ばそうとするも
「【修理】」
「なっ?!」
辺りの金属片が元の鎖に戻り、剣ごと腕に絡みつき、爆弾もシキに直撃するも意に介さず突進。
「これで終わりだぁ!」
腕に鎖を巻き付けただけの簡易グローブで強烈
(練度と万能工具をここまで相性良く引き出すとは・・・・)
「やるじゃ・・・ねぇか・・・」
レヴは意識を失い、勝者はシキだけとなった。
「今度は・・・完・・・・全・・勝利だ・・・・・」
しかし、シキもげんかいだったのかすぐに倒れた
一方、地下では
「や、やめっ!」
「その仮面壊れるとどうなるのかしらね」
傷を負いながらもカミュ―ルの懐に入ったフラは仮面をつかみ劣化のカースで壊そうとする
「あら、いい顔しているじゃない♪」
仮面が壊れ素顔が露わになると彼女は動揺し、隙を見せる
「隙あり!」
その隙を逃すフラではなく、彼女の首に一撃をいれ、気絶させた。
こうして、魔人族VS人間の初戦は人間側の勝利となった。