異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~   作:あましのの小説部屋

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第2話仲間

「はあ、はあ。ここまで来れば問題と思いたい」

 

 

 

真奈葉がそう告げる。僕は今でも震えが止まらない。周りには僕を入れて6人、他の人の所在は分からない。柊とは途中はぐれた

 

 

 

「とりあえず状況整理したい。ついでにスキルも」

 

 

 

真屋がそう言うと内野児(ウチノ チゴ)も同意する

 

 

 

「そうだね、初めて読む人にも分かりやすいようにしなきゃだもんね。という訳で解説よろしく紫稀!」

 

 

 

「初めて読む人って誰?!あと何の解説?!」

 

 

 

思わず内野にツッコんでしまった。

 

 

 

「まずは俺からだな」

 

 

 

そう切り出したのは真屋やみか。違うクラスだが同じ部活の友人。冷静かつ状況把握が速い。

 

 

 

「ここは間違いなく異世界、あの王の言っていることも間違いないよ。現にさっきのモンスターを見たし」

 

 

 

やみかの意見に皆が頷く

 

 

 

「残念だけど帰る手段がない以上、ここで暮らすしかないわ」

 

 

 

そう言ったのは佐山茶乃(サヤマ サナイ)。彼女も同じく同じ部活の友人。

 

 

 

「けど、どうすればいいんだ?」

 

 

 

疑問を呈するのは斎藤佳也(サイトウ ケイヤ)

 

 

 

「現状が分かったところでどうしようもないだろ」

 

 

 

「少なくとも単独行動するべきじゃないことは分かる」

 

 

 

クラスメイトである穂田真奈葉(ホダ マナハ)が一時的にまとめる。

 

 

 

「てか、全員の瞳の色変わってね?」

 

 

 

「「「「「へ?」」」」」

 

真奈葉の言葉に彼女とやみか以外の全員が驚いた

 

 

 

「ほら、はっきりとした色じゃないけど」

 

「ほんとだ、若干黄色がかっている」

 

僕は持っていた折りたたみの手鏡で確認した

 

 

 

「いろんな物普段から持ち歩いているわね、紫稀は・・・」

 

 

 

目の色をざっくり纏めると

 

市塚紫稀 黄

 

穂田真奈葉 緑

 

内野児 青

 

真屋やみか 橙

 

佐山茶乃 青

 

斉藤佳也 紫

 

 

 

「現状の確認はこれくらいにして、次はスキルの確認だ。ステイタスオープン」

 

やみかが話を変え、手を伸ばし、ホログラムを出現させた

 

「何それ?!」 

 

真奈葉が驚く

 

「恐らく、自分のスキルを可視化できる奴だ」

 

やみかのステイタスにはこう書かれていた

 

スキル【剣】

 

剣を出現させる力

 

アビリティ・アイ【橙】Lv1:気力

 

身体能力を向上させるエネルギー

 

 

 

「───だってさ。アビリティ・アイはそのもののもつエネルギーだとよ。」

 

 

 

やみかが淡々と読み上げる。

 

 

 

「おおっ、なんか一番それっぽい!」

 

真奈葉が目を輝かせた。

 

「主人公っぽいじゃん、やみか!」

 

 

 

「俺が主人公だったらもう少しマシな世界に呼ばれてるだろ。」

 

やみかはため息混じりに返した

 

「ふんっ」

 

その手元が光を放ち剣が出現する

 

 

 

「……それ、本当に出来るんだな。」

 

内野がまじまじと剣を観察する。恐る恐る触れた指先に、冷たい金属の感触が返ってきた。

 

 

 

「わぁ……かっこいい……」

 

佐山は少し感嘆の声を漏らしながらも、どこか不安げに眉をひそめる。

 

「でも、これってつまり……戦わなきゃいけないってことだよね?」

 

 

 

「戦わなくて済むなら一番いいけどな。けど、さっきの狼見たろ。」

 

斉藤が腕を組み、渋い顔でうなずく。

 

「俺ら、もう普通の学生じゃないってことだ。」

 

 

 

「てか、それどうやってしまうんだ? 鞄に入るサイズじゃないし。」

 

内野が現実的な疑問をぶつける。

 

 

 

「消せるだろ、多分……おお、消えた。」

 

やみかが剣を握り直すと、刃は淡い光と共に霧のように溶けて消えた。

 

 

 

「おおおおっ! 便利だな!」

 

内野児はテンション高く声を上げた。

 

 

 

「はいはい、次は誰の番?」

 

真奈葉がぱん、と手を叩き、少しでも空気を軽くしようとする

 

 

 

「んじゃ、次は俺だな。」

 

スキル【炎】

 

炎に関する火力を上げる

 

アビリティ・アイ【紫】Lv1:魔力

 

放出する魔法の元となるエネルギー

 

 

 

「よくある王道のやつか。ちょっとやってみてよ」

 

「ああ、《ファイアボール》」

 

「いや、そんなありきたりな詠唱で行けるわけ───」

 

それっぽい詠唱を言うと斉藤の手から紫色の魔法陣が現れ、そこから小さな火の玉が現れた。

 

威力は少し弱いが

 

「行けたアアアアア?!」

 

内野が驚く

 

「詠唱はイメージするのに適しているだけで本来は必要ないことはファンタジー世界の常識だと思う」

 

僕は漫画や小説情報で得た知識を話す

 

 

 

それからも次々に開示していった

 

 

 

佐山茶乃

 

スキル【回復】

 

触れている対象を回復させる力

 

アビリティアイ【青】Lv1:内生命力

 

自身から湧き上がる力。気力とは違い、身体強化よりも生命強化に近い

 

「ヒーラーか!」

 

「めっちゃ便利!」

 

 

 

内野児

 

スキル【盾】

 

透明な盾を顕現させるスキル

 

アビリティアイ【青】Lv1:内生命力

 

「次はタンクか~」

 

 

 

穂田真奈葉

 

スキル【弓】

 

弓を顕現させ、アビリティを矢に変えるスキル

 

アビリティアイ【緑】Lv1:外生命力

 

【青】と似ているがこちらは生命力を物質に変換して使う力

 

「遠距離主体か」

 

 

 

市塚紫稀

 

スキル【万能工具】

 

一話参照

 

アビリティアイ【黄】Lv1:熟練度

 

武器や道具の潜在能力を引き出す力

 

「なんていうか・・・地味?」

 

真奈葉が反応に困っている

 

 

 

「にしても【万能工具】って」

 

「修理が出来るみたい」

 

 

 

「俺の剣が壊れても、直す機能なかったから助かる」

 

「確かに、スキルは武器が出現できても直す機能なかったから」

 

 

 

「そこんとこ死活問題だよな」

 

佐山が少し希望を込めて僕を見た。

 

「触れてるだけで何か変化とかないの?」

 

「いや、そんな急に……」

 

とりあえず近くに落ちていた折れた木の枝を拾ってみる。特に意識せず触れていたのに、掌にじんわりとした感覚が走った。

 

すると多少の繋目はあれどぴったりとくっついた

 

「……おおおおおおおおおお!?」

 

内野が派手に叫んだ。

 

「今の見た!? お前、工具出してすらないのに直したぞ!」

 

「え、えっと……僕も、びっくりしてる……」

 

Lv1だから直せるものに制限はあるがパーティで動くなら何とかなるか

 

「よし、日が沈むまでに町を探そう、このまま野宿はきつい」

 

「だな。」

 

真奈葉がうなずき、皆の視線が自然と僕に集まる。

 

 

 

「え、なんで僕見るの?」

 

「だって紫稀、漫画とか小説の知識で『こういう時の動き方』詳しいでしょ?」内野が笑いながら言った。

 

「無茶振りすぎる!」

 

 

 

でも、心の奥ではなんとなくわかっていた。僕らはもう、帰れない。進むしかない。

 

「……わかったよ。街を探そう」

 

そう答えた瞬間、僕の足の震えは少しだけ止まった。

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