異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
人間領と魔人族領の境界線――
戦場には、二つの軍がにらみ合っていた。
片や、ストレイランズ軍。
リーダー・シキを中心に、フラ、リュカ、そしてロティらが集結。
一応「魔人族討伐作戦」と銘打たれてはいるが、その実態は――寄せ集めの即席チームである。
そしてもう一方。
フォスを中心としたロザ軍本隊。
ただし、こちらも事情は深刻だった。
幹部レヴは捕虜、副官カミュールも行方不明。
代わりに“暫定幹部”として指揮を執るのは、よりによって――
「……よし、では突撃!」
「誰だお前ぇぇぇぇっ!!」
ロザ軍の兵士たちが一斉に叫んだ。
そこに立っているのは、つい数日前まで一般兵だった青年・アオン。
(中身はリュカ、つまり敵陣のスパイである)
「だ、大丈夫ッス! 作戦はシンプルッスよ! 前に出て、敵の顔見て、考えるッス!」
「考えるの今からなのかよぉぉ!」
兵士たちの絶叫が響く中、対するストレイランズ軍側も混乱していた。
「……ロティ。あれ、大丈夫なの?」
「えーっと、どっちでもないね。たぶん両方?」
「どっちでもない戦場があるか!」
フラが疑問を呈し、ネムがあやふやに答え、それにシキがツッコむ
一方で魔人族側も・・・
「おい、そっちは見方だぞ」
「だからアオン隊長が右を二回振り向いた方角にいる軍に攻撃しろって」
「それ味方だぞ!」
指揮系統の混雑により自陣だけで破滅しそうな勢いであった
「どうなっているのよ!」
自分の指示が全く通らないことに焦りと痺れを切らしたフォスは
「ああ、もう!命令がどうとか知ったこっちゃないわ!」
全方角に魔法をぶっ放し、味方ごと周りを地に伏せさせた
(まずいッスね、フォスのスキルは再生。死なない限り自分も相手も一日に一度なら無傷の状態にできる。だから加減を知らないんすよ)
とてつもない量の魔力がフォスの周りを覆う
「覚悟なさい、貴方達。全員まとめて・・・へ?」
怒りに満ちた顔から素っ頓狂な反応と共に目が点になる
なぜなら彼女が放った魔法弾が上空から何発か落ちてきた
確かに彼女の火力はロザ軍随一ではあるが短期を起こし、後先考えない結果自分に跳ね返ってくることが多々あるのだ
・・・要するにバカである
魔法弾が直撃し、気を失う。彼女の隊も彼女自身の魔法弾により全滅したため結果的に人間側の勝利となった
「短気を起こしたとはいえ、マジッスか・・・」
これにはさすがのロティも予想していなかった
こうして残るはトップのロザだけとなった
「なぬっ?!フォスとロティまでもやられただと?!」
「異世界ギルドめ、思ったよりもやるではないか。ここは我が直々に出向いてやろう」
というかロザ本人しかいないけど
「ええい!うるさい!」
すいません