異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
翌日
フォス戦で使った荒野に来たシキ一行。ロザとシキの大将同士が相まみえる。
「この戦いですべて終わらせるでいいんだったっけ」
「うむ、我もこの戦いの結果には素直に従おう」
「準備はいいッスか?」
審判は唯一中立の立場にいるロティ
そして、両軍全員が見守っている。
シキは鎖分銅を、ロザは自身の身長よりも長い槍を手に構える
「それでは・・・始め!」
開始の宣言の合図が荒原に響く
「ではいくぞ、シキ・イチヅカ!」
一瞬で炎を纏わせた槍を持ち替え、突進していく
ロザのスキルは【エネルギー増加】
感情の高ぶりに比例してアビリティのエネルギーを増加させる力
そして、アビリティ・アイは【橙】、身体強化エネルギー
つまり、単純な身体強化だ。
それでもロザクラスともなれば威力も桁違いになる
ただの一振りでも山を削るくらいには
その威力の薙ぎがシキに向かう
・・・はずだった
「痛っ?!」
途中で石につまずき派手に転んだ挙句、持っていた槍も明後日の方向に飛んで行ってしまった
「ええっと、これは・・・」
ロティも判断に困る
「ぐぬぬ・・・我は納得いかん!もう一回じゃ!もう一回」
「シキ・イチヅカ・・・申し訳ないッスけど仕切り直してもいいッスか?」
「まあ・・・これじゃ納得いかないもんね」
さすがにこれにはシキも仕切り直しを認めた
「今のはす、少し我も油断していただけじゃ!」
さっきまでの威厳が半減したが持ち直す
「今度こそ行くzグボハッ!?」
さっき明後日の方向に飛んでいった槍が戻ってきてロザの後頭部に直撃!
穂先ではなかったことも幸いして気絶ですんだ
「ええっと、勝者シキ・イチヅカ!」
こうして呆気なく魔人族との戦いが終わった
後日
「ぐぬぬぬぬ・・・・」
人間側と魔人族の会議、先日の結果に納得いかずとも約束のため従わざるをえないロザとその様子に苦笑いするシキが席に着いていた
「まあまあ、これも取り決めですから」
そのロザを宥めるロティもいる
「要求はなんだ。我の命か?それともヴァリスタ領か」
「平和協定です。私はそれ以外求めません」
魔人族側が驚く。無理もない、本来ならば負けた相手に絶対服従しなければならない。対等な関係などもっての外だ
「ここは二つの種族の境界線に当たる場所です。違う価値観や考えを持つ種族を配下にしたところで結局は内部で争いが起こり、元の対立状態に戻るだけ。それだったら対等な関係を結んでお互い不干渉また必要な時に協力する関係なら無駄な争いは起こりません。私はそれを望んでいるのです」
少し経った後、ロザが口を開く
「ワハハハ!おもしろい。だったら我らもそれを受け入れよう」
シキとロザが手を結び、人間と魔人族との国交が樹立した
主な内容は
・互いの不可侵条約
・有事の際の協力
・人材の交換
人間側はリュカが魔人族側からはロティが派遣された
そして、帰り際ロザが一つ忠告する
「この協定は前代未聞の出来事だ、故にまたどこかで大きなことが起こるであろう。気を引き締めよ。」
そう言い残し去っていった
一方その頃、王都では
この協定がすでに伝わっていた
「これは・・・!?至急六聖騎士を集めよ。国権に掛かる一大事である」
何やら大きな波乱が動き出そうとしていた