異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
あれから町探しが続いた
「はあっ!」
やみかが大型のモンスターを切り、斉藤が大群のモンスターを焼き尽くす。その上で内野が守り、佐山がパーティーの傷を癒す。
真奈葉の援護射撃が加わり、武器が折れたならその都度僕が治した。モンスターの売れそうな部位も回収しながら
「よし、だいぶモンスターの強さが下がってきた。街道までもうすぐ!」
今は少し開けた場所で休憩している
「ぜえ、はあ。つ、疲れたぁ」
「ほんとに、ねえ、」
疲弊している内野、佐山、斉藤とは対照にやみか、真奈葉は一切疲れを見せない
「それに・・・しても・・・何でやみかと真奈葉は・・疲れてないんだ?」
息絶え絶えに斎藤が言うと
「俺の気力は体力の減少を抑える効果があるみたいだ。真奈葉のは他の生命力があるからだと思う」
肝心の僕はというと、
「し、死んでる・・・」
「いっ・・・生きてる」ガクッ
さらに虫の息であった
「紫稀君大丈夫?!【ヒール】!」
もともと運動神経皆無+体力が少ないに加わり、武器の修復のトリプルコンボで前線に出てないのにもかかわらず誰よりもヤバイ状態になっていた
「佐山ありがとう。それと町に着いたら宿の確保とこの換金できそうなモンスターの部位をどっかで換金して資金を調達するのが先」
「そっかぁ、俺らの金こっちじゃ使えないもんな」
「うん。だから、まずは安全圏を確保しないと――」
言いかけたその時、茂みの先で、ガサリと葉が揺れた。
「っ、前方! 動いた!」
真奈葉が弓を構え、僕らは反射的に視線を向ける。
次の瞬間、飛び出してきたのは――人間だった。
「た、助けてくれぇぇ!!」
ボロボロの服をまとった中年の男が、息を切らしながらこちらへ走ってくる。背後からは二匹の灰色の狼型モンスターが追っていた。
「やみか!」
「わかってる!」
やみかが即座に剣を顕現させ、駆け抜けざまに一閃。先頭の狼の首が音もなく飛ぶ。斉藤が残ったもう一匹に向けて火球を放ち、紫炎に包まれたそれは絶叫を上げながら地に伏した。
「……っふー、危なかったな。」
「た、助かった……お、お前ら、冒険者か?」
「冒険者……まあ、そんなところかな。」
真奈葉が弓を下ろしながら答えた。男は肩で息をしつつも、僕たちに頭を下げる。
「俺は行商人だ。街を目指してるなら、命を助けてくれた礼として街まで送っていくぞ」
「え、いいの?!」
疲れていた僕にとって信用の有無は関係なかった
「紫稀、流石にすぐ信じるのは・・・」
喜ぶ僕をやみかが静止する
「だったら護衛として町につくまで雇うってのはどうだ?またモンスターに襲われるのはコリゴリだし」
「まあ、そういうことなら・・・・」
真奈葉がそういい、他も同意する
道中、僕はこんなことを聞いた
「そういえば行商人って冒険者の護衛が付くイメージあるけどその護衛は?」
「うちは行商人と言っても冒険者を毎回雇えるだけの利益出てないからね。毎度命の危機になっているね」
商人って大金持ちのイメージがあったんだけど全員がそうとは限らないか・・・・
「そういえば名前、聞いてなかったな。俺はクロード・ランド。あんたらは?」
「僕は市塚紫稀」「俺は穂田真奈葉」「真屋やみかだ」「内野児」「佐山茶乃です」「斉藤佳也」
名前を名乗った瞬間、クロードさんは怪訝な顔をした
「あんたら異世界からきた人達か?」
「え?そうだが」
内野が答える
「だとしたら気を付けたほうがいい。各国でも異世界ってだけで足元を見られる」
「足元を見られるって……どういう意味だ?」
やみかが低い声で尋ねる。
クロードは真剣な表情で答える。
「簡単に言うと、“利用される”ってことだ。異世界人は珍しいからな。力を持ってるやつならこき使われ、弱いやつなら見世物にされる。それに転移元は争いとはほど遠い平和な国出あることが多い。ちょっと武器をチラつかせ脅せは言うことを素直に聞くやつがほとんどだからな。奴らには絶好のカモだ」
「……マジかよ」
内野が顔をしかめる。
「お前らは運がいい。だから、なるべく目立たず、必要以上に信用するな。」
クロードはそう忠告しながら、荷車を引く手を強めた。
そうこうしているうちに城壁までたどり着いた
「最後に名前は少し変えた方がいいすぐにバレる。じゃあな、負けるんじゃねえぞ!」
そういい残し僕達と別れていった
その後、門番の検閲が終わり、無事街にたどり着いた。
時刻は夕方、町は思ったより綺麗で整っていた
「さてとギルドへの冒険者登録と換金、宿の確保だな。」
斉藤が纏めると一同がうなずく
そして馬車の中で決めたことを確認
「まずは紫稀と真奈葉が換金の方を、」
「うん」
「りょーかい」
「俺と佳也は宿の確保。内野と佐山はギルドへの登録」
これで振り分けが終わった
ギルド班
「はい、登録完了しました」
ギルド職員がそう告げると作業が完了した
僕らはは異世界人の名前に合わせて改名(名字と名前の順番を変えただけ)した。
その直後、佐山達が見たのは
「貧弱な異世界人がこんなとこにいんじゃねえぞ!」
そういいながら人を蹴り飛ばす冒険者の影があった
「ちょっと!何してるのよ!!」
佐山が割って入る
「何って、劣等種のやつから有り金を稼いでるだけだが。それよりも嬢ちゃん、俺らと遊ばねえか?」
「はあ?!」
「行くぞ茶乃!」
内野が強引に佐山を連れてその場から離れた
換金場所
「ほお、状態もいい。金貨3枚と銀貨5枚で取引しよう」
「やったね!真奈葉!」
「これなら数日はやって行けそうだ!」
僕らが喜び、その場を離れ、次の人に回る
「はあ?!銀貨2枚ってどういうことだ?!」
「あいにく、保存状態が悪くてねぇ。」
「だとしてもおかしいだろ!あいつらと全く同じだぞ!」
「おや、異世界人は目も悪くなったのかい?」
何やらいい争っている。そして客の方が折れた。舌打ちしながら
宿班
やみかと斉藤は宿が取れた為、集合場所である噴水に向かっている
「やっぱり、あのおっさんが言っていた通りだな。異世界人ってだけで差別されている。事実、宿代もふっかけられていたし」
「ああ、これはばれれば俺らも危ない」
余談
異世界人との区別は目の色で決まり、ほとんどは目が黒のLv0のランクになる。
幸い紫稀たちはLv1から始まった為、異世界人とバレなかった
アビリティ・アイ
目の彩度は能力のエネルギー量に関係しLv0は黒で統一されている。
気力【橙】:身体能力を向上させるエネルギーを持つ
魔力【紫】:魔法を使うためのエネルギーを持つ
内生命力【青】:本人の生命力をエネルギーに変える
外生命力【緑】:本人の生命力に加え外からの生命力をエネルギーに変えるが本人のみの生命力だと変換効率が悪い
熟練度【黄】:道具や武器の性能を引き出す力。職人に重宝される
───【赤】:─────────────