異世界ギルドと言う名の何でも屋~気が付いたら最強ギルド長になっていた~ 作:あましのの小説部屋
「・・・・・」
宿の一室、全員さっきまでの光景が頭から離れない
異世界人差別
話には聞いていたとおり、確かにあった。
・・・がここまでひどいものだとは知らなかった
僕は全員の武器の修復、真奈葉は今日の稼ぎを数え、佐山は部屋の隅で壁を背に向け体育座り。内野は何とか場を和ませようとし、斉藤はベッドに腰掛け、やみかは考え込んでいる
各々行動は違うが皆考えていることは同じだろう。
パンッ
やみかが手を叩きその場を仕切る
「一旦この話は置いておこう!考えても仕方ないよ。明日以降の話をしよう!」
強引にはなしを切り換えた
「現状の戦力をまとめよう!」
ヤミカ・マヤ 気力Lv5
ケイヤ・サイトウ 魔力Lv3
マナハ・ホダ 外生命力Lv3
サナイ・サヤマ 内生命力Lv4
チゴ・ウチノ 内生命力Lv3
シキ・イチヅカ 熟練度Lv2
「すげぇ、ヤミカのレベルもう5かよ」
サイトウが驚く
「あれだけ修理したのにまだLv2・・・」
僕がへこたれていると
「まあ、前線よりも伸びるのが遅いのは当たり前だから」
ウチノが肩に手を置きフォローする
「明日はもっと高ランクのクエストに挑戦しよう。よし、今日は解散!明日に備えるぞ」
その場はお開きとなった
部屋割り
マナハ&サナイ、チゴ&シキ、ヤミカ&ケイヤ
「なあ、シキ。」
「ん?」
内野が僕に話しかけてきた
「お前、本当は救いたいと思ってんだろ」
「っ?!」
図星だった
「分かりやす過ぎんだよ、いつも。というかあの場にいた全員もそうだ。同じ気持ちだ」
流石だなぁ・・・・
「ああ、そうだよ。だが、今はどうしようもないだろ。こっちだって生きるのに精一杯なんだから。それに、僕は弱すぎて自衛すらままならないでしょ。そんなこと考えるより今をどうにかしないといけないんだから」
こんな僕の力なんて・・・
「お前、妙なところは現実的だよな。いつも飛躍的なこと口にするのに行動は合理的。」
「そりゃ、僕は万能キャラじゃないし」
苦笑いしながら布団に潜り込む。
「でもな――」
内野が天井を見上げながら言った。
「お前みたいに、『弱いから』って理由で諦めないやつ、俺は嫌いじゃないぞ」
不意にそんなことを言うから、返す言葉が詰まる。
「……おやすみ」
それだけ告げて、彼は背中を向けた。
部屋の灯りが消え、静寂が訪れる。
外からはかすかに夜風と街の物音。
胸の奥がざわつくのを感じながら、僕は目を閉じた。
――救いたい。
けれど、救えるだけの力はまだ無い。
今は、ただその事実だけが重くのしかかっていた。
翌日
寝たら忘れました!
ってことにはならなかった
あの後一睡も出来ませんでした。そのせいか頭がぼーっと・・・・・
「シキ!」
マナハの言葉で現実に戻ってきた
僕の目の前には全身鎧に包まれた巨大な牛の怪物アーマードミノタウロスがいた
「っは?!」
現状はマナハの矢やケイヤの魔法は通らず、ヤミカの剣も鎧のせいで浅くしか入らない。そんな怪物が僕の目の前に!
チゴやケイヤが盾と魔法を展開しようとするがどうあっても間に合わない!
腕を振り上げた瞬間、死を想像した
死にたくない・・・・
何でもいい!抗ってやる!!
「うおおお!」
この運命から抗ってやる!
【異世界人No.206は分解の効果を獲得しました】
せめて、少しでも攻撃力が上がるように鋸を出現させた。
そして、アーマードミノタウロスが斧を振り下ろした瞬間
バキッバリンッ
金属が壊れ、
ブシュッ!
肉が切断された音が響いた
誰もが僕がやられたと思ったその時
「ヴオオオオ?!!」
「「「「「へ?」」」」」
なんとミノタウロスの鎧の方が壊れ斧を持った腕が落ちた
ミノタウロスは信じられないといったように、自分の腕の断面を見つめている。
鎧の破片が地面に散らばり、金属の冷たい匂いと血の臭いが混ざった空気が広がった。
「はああっ!!」
ザシュッ
即座にヤミカがミノタウロスの体を切り裂き奴は倒れた
「大丈夫か!シキ」
チゴが駆け寄ってくる
「いったいなんだあの力は・・・」
「ちょっとステイタス見せてくれ」
「え・・・うん【ステイタスオープン】」
シキ・イチヅカ
アビリティ【黄】:熟練度Lv2
スキル:万能工具
修理:触れているものを直す力
分解:硬度が高いものほど効果を発揮する。ただし、生物以外に限る
「分・・・解・・?」
どうなってるんだ僕のスキル?!