コードギアス 戦場のライル   作:meitoken

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新入りメンバーの初陣とオリジナルの反ブリタニアメンバーです。

舞台は実在する群馬の廃鉱山です。

休日なのもあり、少し連続していきます。


WARFARE-10『群馬鉄山』

群馬鉄山の周辺道路は封鎖しており、G-1と輸送列車でKMFや兵士も運んでいる。

 

「周辺道路の封鎖は間もなく完了します。」

 

「住民は?」

 

「はい…村長を始め協力的です。グンマの省庁と話は付いており、中之条町への避難及び移住予定。帝国臣民としての務めを果たしたということで一定の恩赦も用意しております。」

 

そうか……これくらいはしないと向こうだって協力してくれないだろう。少なくとも……目に見える形で見返りがなければ体制への支持は得られない。それはどのような国だろうが、政治だろうが同じだろう。表面だけ取り繕っても、中身が酷ければボロが出る。ブリタニアの統治など正にそれだ。ナンバーズに義務だけ強要しても産むのは反発だけ。貴族達はそれが分かっていないのだろうか?

 

「問題はこの事が敵にばれないか、どうかです。いくら非協力的な地域と言っても、皆無ではありません。」

 

「手荷物の検査はやるんだな?」

 

「無論です。」と幕僚が答える。避難させるのなら、それに紛れ込んで逃げる。ライルでもそう考える。しかし、中之条町は戦前からのグンマの観光地で、現在も日本の観光事業が環境維持で踏みとどまっている地域。万が一、そんな連中が入り込んできたら困るのは彼らだ。

 

「現地にも事情を説明して協力を要請、観光事業の発言力向上を見返りにちらつかせています。」

 

流石にフェリクスは仕事が早い。政治的な視野で言えば、間違いなくライルより上だ。時折容赦が無いが、そのあたりもライルが起用している理由だ。

 

「お金や権力が強いブリタニアだからできるんですね…そういうの。」

 

有紗の感想にゲイリーが「率直だな。」とだけ返し、今度はエクトルが質問をする。

 

「でも……いくら逃げられるといっても、武器もKMFも捨てるしかないんでしょう?また再スタートする事が出来ず、腹いせでゲットーも租界も無差別に攻撃するなんて事は…」

 

そう、また0から再スタートしなければならない。1回、そんな風に市民の支持を失った反抗勢力が何をするか…というリスクも考慮したが、現状とライルの頭ではこれが限界だ。有紗のオークションの時のようにゼロにやってもらうわけにもいかない。

 

「とにかく、リスクは下げられるだけ下げる。打てる手は全部打つぞ。」

 

「イエス・ユア・ハイネス。」

 

 

 

有紗はニイガタのゲットーの時も感じた事を思い出した。軍人なのだから、当たり前と言えば当たり前なのだろうが……

 

打てる手は全部打つ……どんな時でも、常に。

 

自分の時もだった。政庁内部の官僚や軍、警察の関係者だろうがナンバーズ関係では逮捕できない。だから、実際にやっている罪…それこそ贈収賄容疑などで逮捕していた。『黒の騎士団』が潰したリフレインの売人とグルになっていた警察の不正や汚職政治家の告発同様、これもニュースで報道されているのを見た。

 

そして、自分達をやりとりした金ならばとコーネリアとユーフェミアを始め、各方面に掛け合って慰謝料も含めて便宜を図ってくれた。その結果、摘発したマフィアの金の一部も押収してそちらを慰謝料に充て、残りは政庁に割り振っていたと聞いた。

 

ただ、ひたすらに全力なんだ。自分の信念を…彼なりのノーブル・オブリゲーションを貫くために。

 

でも……大丈夫なの?いつも全力で……

 

どこか無理をしているような気が?まだ付き合いが浅いからそう見えるだけ?もし、何かの私怨がそうさせているとしたら彼の私怨とは?

 

 

 

〈私は神聖ブリタニア帝国第八皇子ライル・フェ・ブリタニア。群馬鉄山の武装勢力『日本の空』に告ぐ。速やかに武装を解除し、投降せよ。繰り返す、速やかに投降せよ。〉

 

ブリタニア軍が来た事は彼らも分かっていた。だが、まさか第八皇子……コーネリアに勝るとも劣らない皇族が攻めてくるとは!そして、それ以上に……!!

 

「名誉騎士団を率いる……『洗脳皇子』!」

 

常磐色の髪の少女…美奈川浅海は怒りに震えていた。同胞を洗脳し、操って戦わせる悪魔!否、ナンバーズ達全てを隷属させる魔王だ!!

 

「すぐに出撃しましょう!」

 

「駄目だ、数が違いすぎる!籠城するんだ!!」

 

「いや、操られている名誉ブリタニア人達を救うんだ!」

 

まるで意見がまとまらない……リーダーがそれを諫めた。

 

「とにかく……まともにやっても勝てない!一旦、ここは」

 

アジトの中が揺れた。地震?いや、砲撃だ。

 

「おい、このままじゃ生き埋めだ!!」

 

おそらく空爆してきたのだ。もし、第二波がもっと攻撃力を高めてきたら。

 

 

 

どうする?最初の一発は揺さぶり。だが、第二波は本気で生き埋めにするつもりでいた。個人的にはその方が良い。協力者について何か手がかりが得られれば良いが、既にNACの尻尾を掴むべくダールトンが動いているのも考えると、時間の問題だ。何か、強烈な一手を喰らわせれば政庁の内通者もボロを出すやも知れない。

 

〈殿下、敵の坑道からKMFの発進を確認!〉

 

「来たか…全軍突撃開始!」

 

 

 

突入用の坑道はいくつかある。詳しい入口までは分からないが、最有力とされるのは二つ。その一つにライルがフェリクスと共に親衛隊を指揮し、もう一つは長野が『フォーリン・ナイツ』を率いて突入を仕掛けることとなっている。そしてG-1のゲイリーに長野は確認を取る。

 

「敵…確か、無頼と言いましたね。あのグラスゴーのコピー機は。」

 

〈そうだ。素人とはいえ油断はするな。〉

 

「イエス・マイ・ロード。」

 

 

 

「長野、君は側面から攻めろ。私の部隊で正面から攻める。」

 

〈挟み撃ち、というわけですね?〉

 

ライルは「ああ。」と答える。敵の規模は確かに大きいが『日本解放戦線』に比べれば小さく、二方向からの同時攻撃ともなれば相手は突破するために戦力を一方に集中させてくるのが定石。今回、ライルはフェリクスとクリスタルの他に一般兵達で望み、戦力を長野に集中させた。長野の能力を試し、同時に功績を立てさせるためだ。

 

〈敵部隊を確認!KMFです!〉

 

クリスタルの報告通り、数機の無頼がライフルを撃ちながら山を下ってくる。ライルは散開を命じ、二方向に分かれる。

 

鉱山といっても、林もある。木や周囲の岩の影に隠れて、反撃する。銃撃が止む、僅かな隙を突いて部下達が反撃する。

 

「よし!確実に進んでいくぞ!!」

 

その後、歩兵による銃撃やバズーカの攻撃もあるが、対人機銃で一掃するか、ハーケンで牽制するなどであしらう。

 

その先でもいくらか攻撃はあるが、散漫だ。撃破どころか足を止めることすら出来ない。しかも、まとまった動きがない。

 

戦術的、戦略的目標を区別し切れていないのか?

 

相討ち覚悟でライルを狙うならばならばありったけの戦力を集中するべき。脱出でも同じく、戦力を集中しての一点突破だ。ナリタで『日本解放戦線』が図ったのは後者であったが、あちらは実力差で押し切られていた。

 

対して、こちらはまとまった動きすら取れていない。だからこそ、逆に予測しにくい部分もあるが……

 

〈殿下!新手です!〉

 

考えるライルの元にフェリクスが呼び、ライルの思考が戻る。一機の無頼が刀を手に斬りかかってきた。ライルはランスで無頼の刀を受け止める。

 

「ナリタでギルフォード卿達が交戦したカスタム機か!」

 

ランスを受け流し、ライルは距離をとる。

 

 

 

「こいつが『ブリタニアの狂戦士』…こいつさえ倒せば!」

 

一際目立つ色と角のあるグロースター……こいつがあの第八皇子なのは分かりきっている!こいつさえ倒せば勝てる!

 

浅海は無頼改の廻転刃刀を振るが、グロースターはランスで受け止める。押し切ろうとするが、グロースターは粘りその隙を突いてハーケンを放つ。

 

「っ!」

 

何とか躱して自身もハーケンを放つ。だが、浅海は相手と距離を置いて気づいた。他のKMFが拠点を目指していることを。

 

「しまった!」

 

目の前の相手に気をとられていて他の機体を見過ごしていた。相手が更にランスを振るい、浅海はそれを躱す。

 

 

 

〈こいつがエース級だ!私がこいつを引きつける間に、登れ!その間の指揮はフェリクスが頼む!〉

 

「は!」

 

ライルの指示は正確だ。あの一機は性能もさることながら、腕も並ではない。高く見積もって、親衛隊のエース並だ。相手がライルというこちらのジョーカーに食らいつく、しかも一対一に持ち込ませればこちらは拠点を潰すことに専念できる上に相手がライルを潰すべく増援を出すという可能性も予測しやすい。が…

 

殿下……歯ごたえのある相手を見つけて遊びすぎなければ良いですが。

 

ライルの分かりやすい欠点はそれだ。歯ごたえのある相手を見つけると、そいつに夢中になってしまう。指揮を投げ出して遊ぶというより、一対一の戦いに集中したがる癖がある。

 

とはいえ、強敵の相手をしながら全体の指揮を執るというのはコーネリアでもそうそうできるものではない。そういう意味ではゲイリーや新しく加わった長野は重要なのだ。

「本拠地入口を見つけられずとも、まず山頂に登って地の利を取る!続け!」

〈イエス・マイ・ロード!〉

 

長野は斜面を登っていた。ここは森林が多く地の利が敵にある。だが、相手はやはり素人集団だ。

 

「散開!」

 

長野の指示で『フォーリン・ナイツ』全機が散開し、木陰から撃ち返す。

 

「森林を影にやり過ごせるのは我らも同じ!後方は伏兵に備えよ!兵器の不利を補うために挟まれるやも知れぬ!!」

 

〈イエス・マイ・ロード…!〉

 

一般軍のサザーランドも渋々はいえ、従っている。その後もバズーカで相手を一掃し、長野の軍は進軍を続ける。

 

 

 

「『フォーリン・ナイツ』は?」

 

「順調と言って良いでしょう。着実に山頂を目指しており、ライル殿下が敵のエースと思しき機体と交戦中。後詰めの部隊を派遣すれば、勝てます。」

 

後詰め…確かに、そろそろ出してもいい頃合いか?

 

「………畑方秀作は?」

 

「は?………はい、無事です。」

 

何故、今彼を?

 

いや、あの眼と口ぶりだ。軍人の血筋であることへの忌避と……異常な嫌悪。そして、それらに対する期待への憎悪。

 

そうだ……アレは、息子達だ。

 

ゲイリーは息子達を半ば強引に軍に入隊させた。他の進路を望んだのに、それを認めず二人の学力では入れる士官学校の手続きを進め、入学させた。成績自体は優秀であったが、卒業後の挨拶の第一声は。

 

『貴方の性は使わない。母上の性を名乗らせてもらう。』

 

『前線に出る。貴方の指揮する部隊には絶対に入らない。』

 

覚えている……あの眼だ。息子達に立派な軍人になってほしかった……だが、あの時悟った。何かを間違えてしまったのだ。だが、何を間違えたのか……妻も家臣達も答えてくれなかった。

 

「将軍、殿下の機体が森の方からでていきます!」

 

 

 

ライルのグロースターは無頼改と押し合っていた。だが、押し合い、斬り合っている内に次第に森の外へ出て行った。

 

想像以上に手強いパイロットだ!これほどの相手なら、自分にぶつけるのではなくこいつを起点に一点突破による脱出を図ればまだ勝機はあっただろうに!

 

刀を受け流すが、相手はそれを許さず力で押し切ろうとする。そのまま二機は絡み合って、崖まで近づく。

 

〈殿下!〉

 

山道方面から、サザーランドが来た。ゲイリーが後詰めを出すと言っていたが、そちらから分散させたか。そこへ、敵の無頼も来た。

 

エース機と指揮官機がにらみ合う中、どちらをとるか。ブリタニア軍は敵の増援を撃った。下手に撃てば、主君殺しをしてしまう。テロリストはライルを撃った。乾坤一擲か、それとも一緒に撃っても本望だと思ったか……或いは同意か。

 

だが、テロリストは武器を誤った。バズーカを撃ったのだ。しかも、撃つのと前後して撃破されたことで狙いが大きく反れて二機の付近に着弾。他の弾も同じで、何度も爆発……それがKMF二機分の重量を支えていた崖を崩壊させ、二機は崖下へ落ちて行ってしまった。

 

ライルはランスとハーケンで機体を支えるが、突き刺さった岩盤が悪く、再び落下。もう一つのハーケンで機体を支えて落下速度を落とすことには成功した。

 

一緒に落ちた機体を見ると、相手はハーケンで支えるが、あちらはライルより運が悪かった。何とハーケンで支えていた機体に岩盤がいくつか直撃し、そのまま落ちてしまった。

 

「ちっ!」

 

あのまま放っておく訳にもいくまい。そう考えたライルは機体を降ろした。

 

 

 

「殿下が落下しただと!?」

 

〈いえ、正確には自発的に崖下に降りたようです!〉

 

「敵の拠点は?」

 

フェリクスが通信に出た。

 

〈山頂まで到達、坑道を発見しました。〉

 

続いて、長野が通信に出る。

 

〈こちらも坑道を発見。鉱山という事を考えると、内部で通路が繋がっている可能性も考えられます。下手に入れば相手の懐に飛び込むことになります。将軍、入口を爆破しますか?生き埋めは少々心苦しいですが、殿下を考える以上は…〉

 

「……長野。手柄はお前と『フォーリン・ナイツ』にやる。殿下の捜索は我々が。」

 

「将軍?あの男は日本軍人ですよ?」

 

「……では、殿下の捜索をあの男達がやってくれると思うか?」

 

その問いに幕僚達は黙る。

 

「長野、テロリストの拠点破壊なり、構成員の逮捕が出来れば昇進の一歩だ。家族を養うというのなら、励めよ。」

 

〈……イエス・マイ・ロード。〉

 

「………なんだ?」

 

「いえ、ライル殿下がナンバーズを起用してから、とは思いましたがあの長野と畑方には随分肩入れをしているように見受けられましたので。」

 

「…今はそんなことより、当面の危機に集中しろ。」

 

 

 

浅海は過去を思い出していた。あの戦争で……家も、学校も壊され、家族もみんな死んでしまった。

 

その後、待っていたのはイレヴンとしての迫害。何かしたわけでもないのにイレヴンという理由で我が物顔で日本を踏み荒らし、何でも自分のものだといって取り上げるブリタニア人。

 

許せるわけがない。日本は私たちの国だ。お前達のものじゃない。

 

そのために、浅海は素人ながら腕を磨いて、同じ志を持つ日本人達と出会った。そのためにグンマで拠点を構えた。軍隊を攻撃した。そして、ゲットーの住民から食料や水をもらった。彼らは抗議したが、浅海はそれを押しのけた。

 

だって、私たちは日本を取り戻すために戦っている。そのために協力するのは当然だし、仕方のないことじゃないか。

 

大体、日本を取り戻せばそんなものはすぐに解決するのになんでわめく?

 

私は間違っていない。

 

 

 

有紗は落ち着かず、ゲイリーに確認をした。

 

「非礼でも越権でも何でも罰は受けるから、教えてください!ライル様はどうなったんですか?」

 

「落ち着け!順を追って話す!敵と交戦中に、崖が崩れて殿下は敵と一緒に落下されたのだ!」

 

落下?崖から?敵と一緒に?

 

「まさか……私や長野さんのようなイレヴンを起用しているから敵ごとライル様を殺したんですか?」

 

「有紗さん、それは…」

 

エクトルが窘めるが、先に幕僚達が怒りの声を上げた。

 

「貴様、いい加減にしろ!それ以上は本当に不敬罪として罰するぞ!殿下のお気に召したからと言って、図にのりおって!!」

 

「私は、ライル様とそうなっていません!!大体、質問に答えてません!!」

 

自分が皇族の気紛れにしろそうでないにしろ、敵を作るようなことをしてしまった原因という自覚は有紗もある。

 

「それに、私がライル様にお仕えしているのを良く思わないのなら、私を殺せば良いだけでしょう!?」

 

「やめなさい、話がずれています!」

 

フェリクスが間に割って入った。

 

「………とにかく。貴女が考えているようなことはありません。本当に貴女や長野大尉を重宝しているのが面白くないなら、基本的に貴女達を殺せば良いのですから。皆さんも少し落ち着いてください。」

 

そう言われ、幕僚側も少し落ち着いた。数秒おいて、ゲイリーが答える。

 

「とにかくだ……皇族弑逆というのはブリタニアでは皇帝陛下やその直属騎士『ナイトオブラウンズ』への弑逆は未遂も含めては裁判もせずに処刑される重罪だ。それに安心しろ……我々とてナンバーズの採用についてはもはや諦めている。耳にたこができるほど殿下から言われたからな。」

 

「何を、ですか?」

 

「『人種や爵位で戦争に勝てるのなら、実例を見せろ。』、『ナンバーズとブリタニア人の子供をかけっこさせて、全てのブリタニア人が絶対に勝てるのなら世界中全てでやって見せろ。』、更には『ナンバーズに自爆作戦をやらせるなら、ブリタニア人のお前達が1回でKMF十機を破壊できるくらいやってみせろ。ブリタニア人まして貴族がナンバーズより全てにおいて上なら簡単だろう?』、と。」

 

ゲイリーが深いため息をついて、有紗も唖然とした。

 

なんと凄まじく、極端な。実力主義に基づく反論の連射砲だ。しかも、どれもがブリタニア人が絶対に上だという有紗も抱いている理不尽に皇族のライルが怒りをぶつけている。更にフェリクスが追加の情報を出す。

 

「極めつけは凄いですよ。『世界中のブリタニア人全てが全てのナンバーズより上なら、その証拠を見せて自分を納得させろ。ただし、国が勝ったから、人種や爵位は根拠として認めないし、そもそもそんなもの答えにすらならない』と。ここまで来ると、子供のワガママや意地悪問題ですね。」

 

「でも……皆さんは認めたんですね?」

 

ゲイリーはため息をついた。

 

「押し切られたといった方が正しいかもな。しかも、我らは皆前線の人間だから数や能力という現実論でもあったから首を縦に振る要素はあった。」

 

もう一度、ゲイリーはため息をつく。

 

「話がまたも反れたが、我々が弑逆を企てた事はなく、落下から暫くは機体の信号は受信されていたし、捜索も出ている。お前は捜索隊や殿下のドリンクでも作って待っていてやれ。」

 

「イエス・マイ・ロード………で良いんですよね?」

 

「軍人でないお前が言う意味は薄いがな……ま、次の機会にスカートの裾を持った礼をやれば50点くらいはやる。」

 

 




新キャラの美奈川浅海……イメージの体型としてはスレンダーだけど、ちゃんと胸とかは出ているのが分かる美少女。キャラ的にはカレンが悪い意味で反ブリタニアに傾倒しているタイプ。

そして、ゲイリーや幕僚達がライルに正に機関銃のごとく言われた言葉。これは植民地政策、まして軍隊では根拠のないブリタニア不滅論やブリタニア優位論は絶対に通じないでしょう。

でなきゃ、コーネリアだってスザクの能力を正当に評価したりしない。

ライルの中では、『ブリタニア人、特に貴族はみんな国が勝ったから全部自分が上だと決めつけている。または上でないと我慢できない幼稚な輩』に見える程。
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