キュウシュウからしばらくした後、『フォーリン・ナイツ』の長野と秀作、雛の三名が昇進することは細やかなニュースとしてネットや新聞で取り上げられた。
流石にスザクには及ばないが、元日本軍人やその親族さえ取り立てるライルの柔軟な姿勢ひいてはブリタニアの懐の広さを知らしめる意図も含まれていた。少なくとも、スザクを10とすれば『フォーリン・ナイツ』を7から9,一定以上の装備を提供してくれるライルの歩兵部隊が4から6の安定や成功と捉える風潮が強く、ライルは植民地政策に協力している大企業や日本政府、軍とのコネを作っているという。
また、一年もの間専任騎士を選ばなかったライルがスレイター侯爵家の娘それも戦前に生まれたイレヴンのハーフを実際に戦場での働きを見たうえで騎士に選んだという情報も公表された。
更に、これはゴシップの範疇だが、政庁側の不正の被害を被ったイレヴンの少女を専属の小間使いとして認めたという話題もあり、他のイレヴンも貴族の財産から慰謝料を支払うといったライルの寛容さもゲットーでは取り沙汰され、政庁も反政府活動の抑止に役立つという観点からあまり強く出られずにいた。
キュウシュウでスタンスを示した『黒の騎士団』の潜水艦では……
『あの第八皇子なら、イレヴンでも出世させてくれるぜ!』
『騎士と言ったって、若い女じゃない!どうせ女を売ったのよ!』
『現役軍人とその孫なんて、何か吹き込んだに決まってるわよ!』
『俺のダチはそいつの試験で落とされたんだ、嘘に決まってるさ!』
『試験をしてくれるだけフェアだろう!実際に合格した奴だっているじゃねえか!』
ゲットーではそうした意見がゼロやスザクと並んで恭順派と反対派の境目になっていた。『黒の騎士団』でもライルはスザクに並び、目下悩みの種となっていた。スザクを旗印とするのであれば、ライルはその軍旗を掲げる旗手。そして彼の名誉騎士団はその旗部隊と言ったところか。最近は旗手も新しく加わった日本軍人になるという見方も出ている。
ライルもスザク同様に暗殺できればいいが、相手は政庁の中。そのうえ、武器を持たない者を殺さないという最低限の組織の掟があるからにはお忍びで外出する場面を狙うわけにはいかないし、ゲットーなり租界の視察の現場をやれば『コーネリアに一矢報いた黒の騎士団がライルには卑劣な暗殺を用いた』などというレッテルが着き、ブリタニアが苛烈な報道をするのは目に見えている。最悪の場合は、恭順派がより過激になってゼロ憎しなどという事態にもなりかねない。
かといって、もしもライルがスザクの主君のユーフェミアと共に融和を推し進めるようになれば、反対派の花形のゼロも対抗しきれなくなる。ただでさえ、名誉ブリタニア人制度の採用幅の拡大や人権を始めとしたエリア制度の改善を唱えるライルに恭順派の旗印となっているスザクまで加われば……
「結局、直接戦って勝つしかないってことか。」
「せめて、彼が総督か副総督だったのならばキョウトを通じて妥協案を引き出すこともできたのかもしれないけど。」
ラルフの考えに玉城は
「ブリタニアがんなの首を縦に振るわけねえだろう!」
「そうよ、ブリタニア人のあんたはそう思うけどブリタニア皇族なんて口先だけよ!!」
カレンも同調するが…
「いや、確かに報道されている範囲で言えば彼ならキョウト経由で少なくとも妥協案を引き出すところまでは行けただろう。」
「扇さん…」
「だが、ラルフ。俺たちが目指すのは完全な独立なんだ、妥協案を引き出したところでストップしたら、名前を返してもらっても従属国どまりだ。」
扇がある程度見据えていた未来を告げられ、ラルフは
「…すみません。」
「怒っているんじゃない。君の言うことも分かる…少なくとも彼が外交官だったら交渉しやすかったと俺も思う。」
つまり、独立できてその後の交渉の相手がライルであれば、まだ違ったかもしれないと……
「扇さん、それはそうと例の件は?」
「ああ、わかってる。」
カレンが言う例の件…天領となっている神根島のあの件か。
「わかった、この三名の昇進は今のうちにしておくといいだろう。」
「ありがとうございます。本国に戻った後では、何かと面倒ですから。」
今のうちにこれまでの実績を考慮して、長野、秀作、雛の昇進は認められた。ライル本人はせめて長野を中佐に昇進させたかったが、スザクが少佐である以上はこれが限度だった。
「ライル、君達が休暇を取る件ではコーネリアも了承してくれている。ここのところ働きづめだし、良い機会だろう。」
「ありがとうございます。」
「ただ……エリア18に駐留したコーネリアの軍と本国待機の『グラストンナイツ』がもう来ているのは知っているね?」
『グラストンナイツ』…コーネリアの親衛隊の最強パイロットでダールトンの養子達。ライルも何度か訓練に付き合ってもらったこともあり、信頼できる騎士達だ。
「『グラストンナイツ』が来たのであれば、私までいる必要はなくなりますか?」
「ああ、『日本解放戦線』は壊滅してキュウシュウも落ちついている。E.U.もポルトが売るとスペインが秒読みだ…」
「そうですか…では、私は一度。」
「そういうことになるね。」
つまり、自分達はもういなくても良いということになるわけだ。実際、これ以上は過剰戦力になるだろう。
「君も休暇を取った方が良い…なんなら、噂のお嬢さんとデートでもしてきたらどうだい?夕食の手配くらいならしてあげられるよ?」
「っ…、考えておきます。」
レイは父が死んだ地区を訪れていた。この辺りはまだ戦争の傷跡が残っている……
「あら、誰かと思えばブリタニアに寝返った売国奴じゃない。」
聞き覚えのある声…より正確には、会いたくなかった奴が出てきた。
「何の用?村田弘美。」
村田弘美…レイが小学生のころ一年生から五年生まで同級生だった少女だ。といっても、友人などではなく学校や学校の外でもレイをいじめていたグループのボス。女王様だ。
「何、その口の利き方?わざわざ友達に声をかけてあげたのに。」
友達?どこがだ…散々、ハーフであることをネタにいじめてPTAや教師まで味方にしたくせに。
「…いつまで戦争前の栄光にしがみついているの?もうあんたに仕事が来なくなって何年よ?」
彼女は小学生のころから、児童雑誌のモデルとして売れていた。もし、今も日本が健在ならばファッションかグラビアで成功していたかもしれない。それだけの美貌と豊満な身体をしている。
「ふん!大好きなパパのお墓もないあんたが偉そうに言うんじゃないわよ!ウチは今でも両親が私を協力企業の看板にしてくれるように取り計らってもらうように頑張ってるんだから!!」
いつも、こうだ。美貌を磨くことはしても、それ以外はしない。雑誌モデルと言ったって、オーディションの類はあるはず。こいつは本当にちゃんとオーディションを受けて雑誌に出たのだろうか?
「あんた、ブリタニア軍で貴族のおじさんたちに身体を売っても出世できないんじゃないの?そりゃそうよね、誰もあんたみたいな混ざりものに興味はないもの。」
レイは内心、歯ぎしりして血がにじみ出るほどにこぶしを握り締めた。毎度毎度、それをネタにしてくる。しかもまるで進歩がない。いったい、どうしたら小学一年であそこまで自分勝手に育つのだ。
「お生憎だけど、そういう手を使う前に出世の目途は立ったの。」
「……は?」
「あんたこそ、いつまでも親が協力企業の看板にしてくれるのを待ってないで自分でなれるような努力したら?軍で頑張って皇女殿下に認められた枢木スザクみたいに。」
「んな…!この、出来損ないの分際で!」
なぐりかかるが、レイはそれをひらりと躱して足早に去っていった。そして、租界に戻った後公園のベンチで項垂れた。
「く…!あいつ!!」
言ってやりたかったが、流石にこれ以上はまずい。軍人である以上、一定の守秘義務があるのだ。有紗のメイドとは違う。
「ちょっと、どきなさいよイレヴン。」
今度は三十前後のブリタニア人の女だ。
「ええ、どうぞ。」
これ以上は相手をしていられない。ベンチの上の埃を軽くはたいて、サッサと逃げた。何か妙な言いがかりをつけられたくない。
そして、エリア11の屋敷に戻ってきた。と言っても、他の大貴族の屋敷に比べれば小さい。母の意向で使用人も本国の屋敷に比べればはるかに少ない。
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
出迎えたのは中年の執事だ。母の学生時代の先輩らしく、少なからず自分に味方している数少ない使用人だ。
「ただいま。母は?」
「お戻りになっておいでです。そろそろお食事をとられますか?お母様がご自分で作ってくださいますが。」
「じゃあ、お言葉に甘えるわ。」
手短に伝え、レイは部屋に戻る。部屋の中は淑女の教育で習ったバイオリン、他にも古いブリタニアの小説がある。が、その片隅には日本時代の写真が何枚かあった。
「お父さん…」
あの日、避難する中で父はブリタニア軍に撃ち殺された。自分は隠れていたので難を逃れたが、あの光景は今でも覚えている。遊んでいるかのように笑うブリタニア軍……あの連中にとっては皇帝の大義なんて自分の愉悦を満たしてくれる方便でしかないのだと、今は確信している。そして、そんな奴らの一味になっている自分が…だが、そうしてでも奴らの、日本の味方にだけはなりたくなかった。都合のいい時だけ、自分を日本人というあいつらなど
同時に、ブリタニア人は母以外すべてが敵…そう信じて疑わなかった。しかし、あのライル・フェ・ブリタニア……彼だけは、少し違っていた。
この数週間、彼の近くにいて感じたが名誉出身者の信頼も彼は持っていた。少なくとも、ハーフの自分を目の上のたん瘤のように扱っていた連中とは違った。興味を抱いたのは確かだ……
長野は久しぶりの我が家に戻った。流石に植民地政策に協力している政治家の護衛というだけあり、ゲットーとはいえ環境のよく整った場所で衣食住も安定している。
「ただいま。」
「お帰り。」
出迎えたのは12歳になる娘の絵里だ。
「父さん、ブリタニアの皇子様の部下になったってニュースで言ってたけど本当なの?」
「ああ、本当だ。昇進もさせてもらった。」
「うそ、じゃあ少佐?」
それを聞いた娘は自分のことのように喜んで、冷蔵庫からビールを出した。
「さあ、どうぞ。昇進祝いです。」
「こらこら、まだお昼時だからやめておきなさい。」
「はーい。」
妻の君子に止められ、絵里はしぶしぶ冷蔵庫にしまった。
「実はな、そのことで話もあるんだ。」
長野は伝えた。仕えているライル・フェ・ブリタニアが本国に帰り、自分も行かなければならなくなると。
「じゃあ、電話がないから暫く音信不通?」
「いや、山本政務官とライル殿下の計らいで携帯の所持を許された。なければ連絡が不便だからな。」
「気前のいい方のようね。」
「まあ、信頼を得ようと必死なのはわかるね。少なくとも、今まで会った貴族達よりは信頼のおける人だ。」
秀作は本国に行く準備をしていた。と言っても、何もない。あるのは何冊かの小説だけだ。兵舎を引き払う準備もしていたのだが、手荷物は驚くほど少ない。
「お前、本当に手荷物はそれだけなのか?」
担当の兵士が困惑していた。
「ああ…」
「ああ、って…お前の年齢ならもう少し雑誌なり模型なり持っていてもいいだろうが。殺風景にもほどがあるぞ。」
そういうものなのか?
同年代のブリタニア人や名誉ブリタニア人の将兵がそれらしい趣味を持っているのは見たことがないし、興味もない。秀作が興味を持つのはイレヴン共の血と断末魔だけだ。
「どうした?」
ゲイリーがやってきた。秀作は一応、相談することにした。
「将軍…この担当士官から手荷物が少なすぎることに文句を言われた。」
「文句ではなくてだな…」
「分かっている。畑方秀作、この後の予定はあるのか?」
「…別に?」
「なら、今日の夕食くらいは租界の良い店を奢ってやる。」
担当の下士官がギョッとした。
「なんだ、その反応は?私が名誉ブリタニア人の兵士に食事を奢るのがおかしいのか?」
「そ、その…意外でありまして。」
ゲイリーがそれを言われ…
「……意外か、確かにそうかもしれん。」
雛も本国異動の準備をしていた、と言ってもせいぜい日本語の文庫本を何冊か、ブリタニアの教材を何冊か持っている程度だ。他は、避難する時に背負っていた焼けたリュックと無事だった何枚かの家族の写真。それくらいだ。
「ねえ、父さんと母さんはあたしがブリタニア軍人になったのを叱る?」
写真を手に返らない問いをして、雛は考える。戦前の両親はそこそこの会社に勤めていた。戦後も存命なら強力企業か、或いは租界で細々と暮らしながら自分の火傷の治療費を稼いでくれただろうか?
「って、死んだ人に期待しても仕方ないか。」
大体、イレヴンごときにそんな治療をしてくれる医者がいたらゲットーの医療問題は、今より一割くらいはマシになっているだろう。今の自分だってライルが治療を掛け合ってくれるし、本人もそれを申し出たが断った。
『ただでさえ、あんたの直属で貴族のボンボンがうるさいのよ?これ以上、絡んでくる方便を増やさないで。』
ゲイリーは口が過ぎると怒ったが、フェリクスやライルが窘めてその場は収まった。が…
『ま、あんたのその色男に十発くらいパンチを食らわせても良いんなら、話受けるけど?』
それは流石に他の幕僚達も怒って、雛も一応の謝罪をして本当に収まった。
しかし、本国となるとさぞかし貴族様がうるさいだろう。そのあたりは覚悟しておかなくてはならない、か。
有紗はゲットーに戻っていた。スザクの叙任後ということもあって、知り合いたちの目線も前ほど敵意はなかった。そこでまた福原に会っていた。
「カイト君、暫く戻ってないんですか?」
「ああ、このところ新しい働き口を見つけたとかで出ているよ。」
「そうなんだ…あ、これ租界で買ったコーヒーと子供たちのお土産です。」
一応、電気が通っているのでちゃんとコーヒーメーカーも使え、今回は租界で扱ってるコーヒーメーカーも買ってきていた。それに加え、租界のお菓子類を多めに買い込んである。
「悪いな。で、お前はどうなんだ?」
「はい…その、ライル様が本国に帰るので私もその人の従者ですから…」
「当分、帰れないか?」
「はい。」
その言葉を聞き、
「ま、仕方ないだろう。カイトが戻ってきたら伝えておくよ……で、その皇子様は良い男なのか?」
「…え?」
良い男、確かに顔は綺麗だ。近くにいて見せる寂しがりの子供のような表情が…
「その…素敵、です。」
「そうか、日本がこうならないで会っていたら国際結婚ができたかもしれないのに。ブリタニアが悪いのか、日本政府が悪いのか。」
ゲットーの住民、それも反ブリタニア感情の強いハラジュクでは珍しい反応だ。反ブリタニアというわけではないが、中立寄りの福原では珍しい。
「福原さんが日本政府のことを悪く言うの、初めて聞きました。」
「まあ、あの『厳島の奇跡』正確にはそのあとで知り合いが息子を亡くしたんだ。政府の宣伝を真に受けてね。」
政府の宣伝……『厳島の奇跡』は有紗も報道の範疇で聞いたことはあるが。
「あの人は、それをした人もそれで日本人を『死ぬのが大好き』という人も愚かだと言っていました。」
「耳が痛いが、俺も同意見だ。素人意見だが、あれは藤堂中佐がうまくやったから勝てたんだろう?奇跡だとしても、只自爆するのは違うはずだ。」
ライルも似たようなことを言っていた……もしかしたら、当時のブリタニア軍人にもそういう考えをする人がいて、それがおかしな偏見につながったのだろうか?
「まあ、ブリタニア人全部がそうだってのなら日本人だけ違うなんて言い分はまかり通らないのが正しい世の中だろう。逆もしかりだ。」
ブリタニア人全てがナンバーズに横暴に振る舞い、日本人だけは違う。そちらだけがまかり通るのはおかしい。そう、そのはずだ。だが、戦争の記憶がまだ十年もたっていないこの国ではそうではない。もしかしたら、他のエリアも?
エクトルは休暇で租界を歩いていた。貴族の家と言っても、妾腹の子であったエクトルはライルやほかの平民出身者と触れる機会もあったから感覚は平民に近い。
適当な雑誌を買って、喫茶店で紅茶を飲んでいた。流石に自分が入れたもの、とまではいかないがいい味だ。この休暇が終われば、久しぶりの本国。妾腹とはいえ、多少なりと接してくれる父や母と久しぶりに会えるのはうれしかった。その両親にはすでに電話をしており、イレヴンながら小間使いとして年上の後輩ができたこと、その人に色々と教えることができて、小さいが貴族らしいことができたのではないかと伝えた。
父は余りいい顔をしなかったが、それでも息子なりのやりがいを見出したことだけは認めてくれた。母は微妙だったが、実際に会えば有紗の人となりは分かるかもしれない。
そういえば…殿下は有紗さんを誘ったりしないのかな?
エクトルから見て、ライルと有紗は少しずつだが惹かれあっているように見えた。小間使いとしての付き合いが長い自分へのものとも違うように見えるライルの顔が見えるような気がして、少なからぬ嫉妬心もあるような気がした。
ただ、それがライルに対してか、有紗に対してなのかはエクトル自身にもわからなかった。
山本は沢崎と面会を希望したが、結局それはかなわなかった。
秘書の女性が緑茶を持ってきて、それを一口飲む。
「やはり、NACは黒か?」
「ええ、ライル殿下経由で送られた情報を照らしても黒の騎士団が大規模な移動拠点を有しているのは明白です。」
そうだろうな、でなければ海を隔てた式根島やキュウシュウに来られるわけがない。となれば、中華連邦かE.U.に協力者がいるのは明白だ。だが、そうなると余計に厄介だ。
「この状況でNACまで検挙されてしまえば、ゲットーの治安も経済も壊滅してしまう。代理の企業の目星はついているが…何か雪崩でも起きればそれさえも巻き込まれてしまう。」
まだそれをやるためには足場も整っていない。その意味でも、山本にとってはもうしばらくゼロに持ちこたえてもらう以外に道はなかった。そう、少なくともゼロがいる間は時間を稼げる。それまでにNACの代わりを務められる企業とそれらのネットワークを構築せねばならない。NACを潰す或いは内政省から外すのはそれからだ。
「皮肉なものだ…ゼロの存在そのものが、私たちの時間を稼いでくれている。」
政庁側ではダールトンを経由してコーネリアともNACが支援者の疑いがあるという認識は共有しているが、向こうにとっては内政省にNACと通じている人間がいるという疑いも出ている。
さらに、神根島でユーフェミアがゼロと接触していたという事実…一時期、彼女がトップレベルで繋がっているという疑惑も浮上したが、コーネリア以外にも大勢が問いただして内通はないという結論に出ていた。が…たとえユーフェミアが白でも、内政省が黒であればこちらの計画も破綻してしまう。
一番いいのは、NACがテロを支援しているという証拠をつかみ、それを弱みに手を引かせることだ。そうすれば、NACの財力を完全にゲットーの立て直しに回すことができるし、その上で内政自治などの交渉を行うべく事を運びたい。
ゼロ、頼むから暫く大人しくしていてくれ……
今回は、みんなそれぞれの休息です。