キャラの設定ですが、今作では女性キャラはスリーサイズ基本的に出します。
ちょっと、そっちの傾向の強い漫画とかの影響でか盛りすぎですが、開き直らせてください。
また、ルルーシュやロゼがチェスの用語で来るように、こっちは一つか二つだけポーカーの用語出します。
流れとしてはテレビと劇場版を少し混ぜていき、勢力では『ユーロ・ブリタニア』も出します。
エリア10、インドシナ戦線と呼ばれる戦いでブリタニアの領土となったこの地では当時の正規軍の一部が抵抗を続けていた。
旧式の第四世代機グラスゴーを何機か保有する彼らは放棄された基地を拠点にしていた。流石に元軍人が構成する組織だけあって、現行主力機の第五世代機サザーランドさえも鹵獲して運用する彼らを前に現地の軍も手こずっていたために第八皇子ライルの軍に協力要請が入った。
これまでの持久戦に消耗しきっていた彼らは直接出てきたライルを見て、勝負に出た。ブリタニア皇族の一人を討ち取り、その戦果を以て鎮圧されつつあった反ブリタニア活動の炎をもう一度燃え上がらせる、乾坤一擲を。
だが、それこそが罠だった。ライルという強力なジョーカーを見せられた彼らは他のカードへの警戒が疎かになってしまった。親衛隊と直属の軍に包囲された上にとあるKMF部隊に翻弄された。第五世代機グロースター……サザーランドを対KMF戦用に特化させたエース機だ。ダークブルーに塗られたライルのグロースターが基地を急襲したその隙を突いて、碧と白のツートンで塗られたグロースターの編隊が現れて、基地の防衛部隊を次々と撃破……遂に指揮所にまで突入されて彼らは降伏することになった。
「『フォーリン・ナイツ』、そちらの被害は?」
〈はっ、8番機が頭部を失いましたがパイロットは生存しております!〉
「分かった、総督に連絡を行い降伏したテロリスト達を引き渡す。全軍、第二種戦闘配備に移行。」
〈イエス・ユア・ハイネス!〉
ライルは通信を切り、一息つく。
「何とかやっているが……流石に指揮官が不在のこの状況はどうにかならないものだろうか。」
『第八皇子零下特選名誉騎士団』別名『フォーリン・ナイツ』……あの事件をきっかけにライルが本国の宰相にして第二皇子のシュナイゼル・エル・ブリタニアに申請して創設を許されたナンバーズ…名誉ブリタニア人達で構成されたKMF部隊。
今後、ブリタニアが領土を拡大する以上現在も労働力として行使するナンバーズの人材も貴重となる。であれば、KMFのパイロットも例外ではなくなってくる。試験的に運用を試みるべきだとライルは主張した。
幕僚達からは『万が一裏切られては深刻な被害をもたらす』という軍事的観点から難色を示される。それは分かるが、本国の貴族達は『ナンバーズに優秀な人材などいるわけがない』と一笑に付された。試みに問えば『敗戦国』の一言だ。
ライルに言わせれば、そんなもの理由になっていなかった。あくまで、ブリタニアという国家が勝っただけであって個人の力量や才覚は別物の筈だとライルはそう主張する。本国の貴族達はまるで理解していなかったが……シュナイゼルと同様に前線へ赴く皇子と皇女が一定の理解を示してくれた。
有能な人材を反ブリタニア勢力に取られる恐れもある以上、可能な限りの好条件でこちらに引き入れるという政治的観点……各エリアのブリタニアへの帰属を後押しする要素の一つとして一考の余地ありと判断されたのだ。
現時点ではKMFのパイロットでも各エリアから二十人程度……歩兵部隊でも五十人程度だ。しかも、KMFのパイロットさえ最初はグラスゴーによる後方支援…とは名ばかりの捨て駒目的にされかけた。いくらでもいるから、というのが彼らの言い分だが……幸い、ライルの幕僚の中でそうした民族の問題と軍事の使い分けのできる人物が何人かいたために意見調整は上手くいった。
その後、彼らを積極的に前線に投入して能力と実績を認めさせ、『特選名誉騎士団』の名にふさわしく、全員がグロースターに搭乗する許可も得た。これで、せめて隊長を務められる人員がいれば申し分ないのだが……
あれこれ考えても仕方が無い……とにかく、戻らねば。
政庁で祝賀会が催された。このエリア10の治安安定をもっとも阻んでいた組織を壊滅させ、ライルと総督は貴族達に囲まれていた。が、流石に疲れてきた……今後の行動予定や兵士の休暇などを考慮したい…そんな言い訳でライルは一足先に退場させてもらった。
「ふう…」
マントを掛け、冷蔵庫の水を一口飲んでライルは椅子に座った。
今のところ、『フォーリン・ナイツ』の構想自体は緩やかだが、実績だけは評価する動きがある。
だが、実績を妬む者達は必ずいる。もっと盤石にせねば……
「武勲だけでは、限界があるか……」
やはり、貴族の助力は必要だ。特に前線へ出る軍人ならば、血統や人種だのは役に立たないという現実への理解が本国の貴族達よりはある。
「…ダールトン将軍が最有力候補だな。」
第二皇女コーネリアの腹心アンドレアス・ダールトン…彼から何かしらの助力を得られれば良いが、問題はコーネリアだ。彼女は良くも悪くもナンバーズとの区別に厳しく、ライルの方針にも否定的だ。
シュナイゼルは便宜を図ってくれているが、何とかそれに頼らないようにはしたい。後ろ盾の貴族はいるが、もう少し味方は欲しい。目下、一般のナンバーズや名誉ブリタニア人を雇用している中小企業の貴族を重点的に当たるべきかも知れない。
どんなに弱いカードでも、フォーカードやファイブカードならよほどのことがなければ負けることはない。が、現状スリーカード程度にはせねば。
一度、本国へ戻ったライルは墓参りに来た。ジュリア・ボネット……昨年、ライルが騎士に任命した矢先に暗殺された平民兵士だ。気さくで明るい軍学校の先輩で、ライルは彼女に想いを寄せていた。騎士に任命し、後に気持ちを打ち明けようとした矢先に彼女は両親とともに命を奪われた。
その直後は、ライルにとって地獄だった。貴族出身の同期生が彼女の死を悼むどころか、待っていたといわんばかりにライルに群がってきた。その時の光景は今でも覚えている………正にハイエナや魑魅魍魎と言っても過言ではなかった。以来、ライルはパーティーや貴族に恐怖心すら抱いていた。
エリア10での祝勝会も酷かったが、先方にとっての獲物が他にいた分まだマシだった。しかし、あの時は就任直前に任命した騎士を失った息子をいたわる、と言って母シェールが貴族の子女を紹介していたが魂胆が分かりきっていた。そして、貴族主義と選民主義の権化と言っても良いあの女が選んだ連中など、案の定だった。
『あのような平民より、私の方が殿下のお役に立てます。』
『私と、今週末にお食事でもいかがでしょうか?』
群がる欲望の声と、彼女の死を喜ぶ声が夢にまで現れて……眠ることすら怖かった。だから、ライルは逃避した。戦場に……あの女も、群がる貴族共がいなければどこでも良かった。そして、ライルは戦場で暴れた。彼女の死を喜ぶ者への怒りを、彼女を奪った者への憎悪をぶつけるように。
その戦いぶりがいつしか『ブリタニアの狂戦士』もしくは『蒼の戦神』と恐れられるほどの存在になっていった。
そうなって久しいライルはある女性と会っていた。ティーナ・B・アルバートフ……母方のはとこに当たる女性でダークグレーの髪はライルより濃いが、血のつながりをうかがわせる。実家は侯爵家にあたり、彼女の兄達は軍で若いながら高い地位を獲得している。が、彼女の両親は母と貴族としての考え方から折り合いが悪く、ティーナを紹介したのもアルバートフ家との関係修繕と本国でも強い影響力を持つ侯爵家とのパイプ作りが目的なのは想像がついた。向こうにとっても親戚の義理で会ったのだが、あの女の紹介した貴族では極めてまともで、自発的に結婚などの話題から身をひいた稀有な人物で、恋愛対象とまではいかないが信頼に足る人だった。そして、兄達を経由して若干の調査協力をしてくれていた。
「そうか…やはり、ジュリアを殺した犯人は。」
「ええ、少なくとも殿下より高い皇位継承権を持つ皇族或いはその縁者に相当する貴族なのは間違いないでしょう。」
高い地位を持つ貴族ほど特権意識は強い。中にはシュナイゼルのような柔軟な皇族や貴族もいるが、基本は違う。コーネリアも比較的柔軟だが、良くも悪くもブリタニア皇族の彼女はナンバーズの採用には難色を示している。が…
「シュナイゼル兄様とコーネリア姉様、クロヴィス兄様、オデュッセウス兄様は犯人から外しても良いだろうね。」
「はい…それで、殿下の挙げる最有力候補は?」
真っ先に浮かんだのは自分よりやや濃い髪の女性、そして…もっとも嫌っている皇族だ。
「我が母と第五皇子ルーカス…」
流石にティーナもギョッとした。無理もない、何しろ真っ先に母親を疑ったのだ。
「あ、貴方がシェール様を良く思っていないのはご存じですが…いくらなんでも。」
「私もそう思いたいが、あの女ならやりかねない。私の権限が及ばないという条件も満たしている。」
ティーナ・B・アルバートフはライルの狂気を孕んだ眼を見つめた。初めて会った時……領民達との関係を重視している両親とは真逆に領民達を雑草かそれ以下程度にしか認識していない皇妃の嫡子と会うのを聞いて、戸惑った。軍隊を率いて、コーネリアには及ばないが着実に実績を重ねている皇子……はとこに当たる年下の皇子と会った時の彼は、一言で言えば疲れ切って…いきなり疑ってきた。
「素直に言えよ……『平民如きより相応しいです』と。」
第一声がそれだった……事件のことは聞いており、シェールの魂胆が身体を使った慰めなりなんなりでライルを籠絡させて、それを既成事実に結婚させようというのも分かっていた。だが……
貴族の責務は理解していたが、それでこんな憔悴しきった状態の人を籠絡する。貴族としても、女としても躊躇してしまった。
「い、いえ…その……亡くなった平民騎士、ジュリアさんと…仲がよろしかったのですか?」
最初に聞いたのはそれだった………ライルは疑いの眼を向けながらも、軍学校時代に世話になったことなどを教えてくれた。時折、声を弾ませている様子で想いを寄せていたのは分かった。できなかった………陰謀で憔悴した息子を労るためではなく、自分に都合の良いように仕向ける謀略に加担することは。
それから、何度か会ってライルは警戒心を解いてくれて、結婚相手ではなく親戚として付き合いたいと告白した。充分嬉しかった……末妹のティーナにとって、弟ができたような気がしたからだ。
ナンバーズの積極的採用について父は慎重であったが、体制を維持するという観点では緩和政策の一環としては一理あるとして、一歩退いた形で支持することを約束してくれた。
以後、せめてもの仇討ちをしようというライルの為に父や兄達の協力も…流石に本格的にしては感づかれるので、片手間の範疇であった。
「とにかく、調査は継続しよう。もしかしたら、アリエスの離宮の事件と同じ一派の可能性もある。」
「あの、『閃光のマリアンヌ』様の?」
確かに、その皇妃は平民の出身で帝国最強の十二騎士『ナイトオブラウンズ』の一人から皇妃になった破格の人物だ。彼女のようなケースを疎んじた可能性は否定できない。
「あの女は、マリアンヌ様とその息子と娘の死も喜んでいた。やりかねないよ。」
「それは…貴方の偏見ではありませんか?」
ライルの顔が曇った……少なくとも、自覚はあったみたいだ。
「シェール様の関与は別にしても、貴族主義の思想が強い人間となると逆に多すぎますね。」
「ああ……くそ。」
参っているようだ。これ以上の無理強いはできない、と思った時………
「殿下、失礼します。」
ゲイリー・B・クレヴィング……シュナイゼルの紹介でライルの幕僚長となった辺境伯の爵位を持つ軍人家系の当主だ。貴族らしくナンバーズの雇用には否定的であったが、あくまでも軍事的及びライルの安全という観点で難色を示していた少数派だ。
融通は利かないが、KMFに搭乗しない後方指揮官としては指折りで、彼のおかげでライルは前線で思い切り戦えるのだ。
「どうしたんだ、血相を変えて。」
「エリア11の総督に就任されていたクロヴィス殿下が…亡くなられました。」
『フォーリン・ナイツ』=堕ちた騎士達。つまり、ブリタニアに堕ちたという自分達への自戒を含んだネーミングです。対外的には裏切り防止で白を基調にカメラと肩を碧く塗ったグロースターです。ブルーバロンズとは色が違うし、一応皇族の肝いりだから全員マントが標準装備です。
親衛隊も名門貴族もいれば、下級貴族や平民もいる正に実力優先です。イメージとしては、兵隊の能力のみならばコーネリアの親衛隊より上です。
尚、キャラのイメージCVは復活の2019準拠で、掲示板時代から変えたメンバーもいれば2025年時点で鬼籍の方もいらっしゃるのでご了承ください。