『ユーロ・ブリタニア』には俗な野心や高潔な志をオリジナルで行きます。
『ユーロ・ブリタニア』領となっているロシアのサンクトペテルブルクでは突如自決した『聖ミカエル騎士団』総帥ミケーレ・マンフレディに代わる新たな総帥に彼の側近であり、イレヴンでありながらも名門シャイング家に養子入りして当主が内定しているシン・ヒュウガ・シャイングが就任することとなった。
血統意識が強い貴族は不満を持っているが、彼はエリア11成立以前からマンフレディの薫陶を受けた若手騎士で実力を認めている者は多い。しかも、彼の肝いりは優秀な騎士で人種や身分を問わず、中には孤児もいた。何よりも、マンフレディ自身が遺言状を残していたために法的に何ら問題はなかった。そうした意味では、彼は枢木スザクよりも稀有な人間だった。
かつての王朝の居城だったエカテリーナ宮殿は作戦司令部のカエサル大宮殿が増設されていたが、居城としてのエカテリーナ宮殿の壮麗さは損なわれておらず、『四大騎士団』のグロースターが千年の歴史を誇る正統な貴族団に相応しい装いで、ランスによるアーチを作る。
城内は東洋の武将の装い…陣羽織とよく似た礼装をまとった黒みがかった青髪の美青年がゆっくりと歩を進める。その振る舞いは東洋の侍とも西洋の騎士とも取られる。彼がシン・ヒュウガ・シャイング…E.U.出身の日本人でありながら、ブリタニア貴族の養子になり、今本国の『ナイトオブラウンズ』に匹敵する権限を持つ『四大騎士団』の総帥になる男だ。
シンが跪き、宗主ヴェランス大公…オーガスタ・ヘンリ・ハイランドが告げる。
「天と地と精霊の御名において、我ヴェランス大公が命じる。『ユーロ・ブリタニア』帝国を守護する『四大騎士団』の一つ、『聖ミカエル騎士団』。その総帥の座にシン・ヒュウガ・シャイングを迎え入れる。」
儀式をヴェランスが厳かに進め、彼の側には『聖ラファエル騎士団』のアンドレア・ファルネーゼ、『聖ガブリエル騎士団』のゴドフロア・ド・ヴィヨン、『聖ウリエル騎士団』のレーモンド・ド・サン・ジルが立つ。いずれもマンフレディと同じ『四大騎士団』の総帥だ。
「シャイング卿よ、これへ…」
シンが立ち、三人の総帥たちと共に剣を抜き合わせる。
「オール・ハイル・ブリタニア。」
ここに、新たな総帥が誕生し会場は万雷の拍手に包まれる。
貴族として参列したアーネスト・N・シェーリンは拍手をしながら、考えた。シャイング卿はイレヴンだが、別にそこは問題ではない。十年に渡ってマンフレディの薫陶を受け、今回の戦争でも実績を挙げている。今更、人種を持ち出すのは無粋だ。
分からないのは、何故マンフレディが自決などをしたのかだ。
その疑問に気づいたのか、隣のイレヴンの少女が問いかけてきた。
「アーネスト様?」
「いや、なんでもない。」
16歳という年齢に不相応な豊満な肢体を騎士の礼装で包んだ羽田美恵…ロシア戦の折に資産家がさらい、献上してきた娘だ。貢物として献上された彼女を、そのままアーネストは自らが保護者になる形で引き取った。
尚、その資産家は美恵以外にも口に出せないことをしてきたためにすでにロシアの警察に逮捕されている。
「シャイング卿が総帥になることは無難だ…しかし。」
ナルヴァ作戦から一か月後、現在最前線となっているワルシャワの駐屯軍第103軍団を進撃させることとなった。
「なんなんですか、これ?」
作戦の概要を知ったイレヴンの少女、美奈川浅海の疑問にオランダ州軍のデルク・ドリーセン少佐はうなる。
「見ての通りだ…『w‐ZERO部隊』が敵陣に奇襲をかける。」
「奇襲をかけるって!私が来たときに、一人しか生き残っていなかった部隊を!?素人の私でもおかしいのが分かりますよ!!」
「ああ…しかも、最前線に行くのはポーランドの正規軍と俺たちのような外人部隊だ。」
「フランスやドイツの正規軍はいかないんですか?」
「行っても、積極的にやらないのさ。上の連中のドラ息子どもが大半だからな。」
浅海が歯ぎしりするのが聞こえた。彼女と、彼女の仲間は『黒の騎士団』の生き残りだ。『ブラック・リベリオン』の敗戦の後、中華連邦を経由してこちらへ流れたのだ。おそらく、旧日本政府の関係者及び親日派だった政府の官僚が根回しをしたのだろう。
オランダ軍上層部にもこの状況をよく思わない将官はいる。その中で、実戦経験がある彼女たちは貴重だから招き入れた。しかし……
「こっちに来て、暫く経つけど……あの正規軍は何なんですか!?会えば私に言い寄ったり、訓練すらまともにやろうとしないで!!」
「言っただろう?上のドラ息子が大半だって。」
「……ブリタニアだって、率先してKMFで戦う貴族が多いのに!」
耳が痛くなってきた。
「政府の馬鹿共…」
補充要員が来たというが、たったの三人。前回とてたった二十機。それを愚か者が自爆で台無しにした。ゼラートでなくても、真っ当な指揮官なら憤慨するところだ。
「私達も第103軍団に合流せよ、とのことです。」
魂胆は見えている。正規の市民権を持たない我々を盾にするのだ。
「命令とあらば、出るしかあるまい。補給はあるのだろうな?」
「そこは大丈夫です。」
ウェンディが応えてくれて、ゼラートは少しだけ安堵した。盾になってくれる以上、必要な補給がなければ代わりに戦ってもらうこともできない。その程度の考えができるのが、上層部にいたのがせめてもの救いか。
フランス州・ストラスブールの基地に駐留するクラリスたちに命令書が届いた。第103軍団の後方支援だ。
「ウチのクソ親父……こういうことにだけは頭が働くんだから。」
KMFの有用性を政府に積極的に唱えたのは父、だがあの男はそれで止まった。積極的な開発を唱えることもせず、有用性を唱えたという名声に胡坐をかくだけだ。
「才能の無駄遣いって、こういうのを言うのかしら?」
後方支援といえば、聞こえはいいがこれまでの経験則から狙いが読めている。要は娘が最前線に行ったという事実が欲しいだけだ。
クラリスのKMF操縦技術は抜きんでており、鹵獲したグロースターを任されている。それだけの努力をした自負はある。だが、士官学校首席卒業という経歴自体が本当に自分の実力だと言われれば、自信がない。
あの父が成績を水増しをさせたのではないか、と今でも疑っている。おまけに、自分で言うのもなんだがこの顔と身体だ。『教官と寝たのではないか?』と疑われることもあった。
軍人になったのは、愛国心はある。それに、自分自身の力で何かを成そうという承認欲求や自立心もあったかもしれない。だが、結果はこれだ。どこへ行っても、父達の名前や権力が付きまとう。
かといって、軍人以外など父が認めるわけがないし財界人の母のことだから権力でどこぞの大企業に就職させるのが目に見えている。
どこへ行っても、自分は父と母のブランドを飾る看板でしかないのだ。
「無理言って、最前線を希望してみようかしら?」
「まあ、やらないよりはましだろうな。俺も申請する。」
バルディーニ率いる外人部隊も出撃命令が下った。バルディーニ指揮下でイタリア正規軍と外人部隊の両方が出撃する。
「まさか統合本部が将軍を抹殺するつもりでは?」
「そうでないことを祈ろう。海棠大佐、階級上は貴官が最も高い。外人部隊の指揮は任せられるか?」
「いきなり大仕事ですな…では、本作戦の外人部隊の指揮を謹んでお受けいたします。」
「生きて帰ってきたら、バーボンを奢ってやる。」
「それは魅力的ですな。」
司令室でクラリスたちの部隊に出撃命令が下るが……
「こりゃ、ひでえな。」
「確かに。」
クラリスの部下のヴァン・リードがその話を聞き、ガイル・オリオールもそれを肯定する。
命令についての確認に来たというのに、司令はいない。大方、どこかの要人の元へ行っているのだろう。司令はいないから副司令が応対をしていたが、その副司令も思うところがあるようだ。
「ああ……だが、君達の部隊が前線で戦うことはない。と、思えば。」
「副司令、戦争で100%そんなことない位はご存知でしょう?」
副司令もクラリスの苦言に詰まり……
「見方を変えれば、君達が『w‐ZERO』を保護すればいい。そうは思わないか、ピエルス少佐?」
「360度敵だらけで生き残れ、って。イレヴンだから忍者みたいに土の中や水に隠れているなんて言いませんよね?」
「私はそんなこと言わんさ…だが、市街戦ならKMFから出て建物に隠れるという手もある。ブリタニア軍とて、彼らが陽動であることくらいは察知するだろう。」
理屈の上では正しい……
「分かりました。では、彼らを保護するために頑張ります。」
「そうしてくれ。……それと、出立前にパリの統合本部からの通達で外人部隊将兵が加わるから、ルクセンブルクで合流を。」
池田誠二少佐は部下達と共に今回の任務を受領した。
「では、今回の任務お受けいたします。」
「うむ…せいぜい頑張ることだな。」
上官の全くいたわりのない嘲笑を聞き流して、池田は退室する。
あの後、何とか亡命に成功してE.U.でブリタニアとの交戦を続けることはできるが、ここまでとは。
「我々は間違えてしまったのでしょうか?」
「今更、仕方あるまい。とにかく、ワルシャワへ向かう。その前に、ルクセンブルクの友軍と合流せよとの命令だ。」
海棠は前線に合流したが…
「なんだ、あのオヤジ?アレで軍人かよ。」
「後ろの女は良い女だな。あんなのより、俺達に欲しい位だぜ。」
来た時から思っていたことだが、これは酷い。行村といい勝負かもしれない。
「海藤隆一大佐、アデルモ・バルディーニ将軍の命により本作戦に参加させていただきます。」
「ご苦労。」
指揮官たちは一応、敬礼で返すがその顔はあからさまに見下していた。見下すくらいならば、イレヴンごときうまく使える程度に息巻く能力があるといいが。
ワルシャワ駐屯軍の動きが活発化している情報は『ユーロ・ブリタニア』にも入って来ていた。ナルヴァ作戦の失敗から、まだ一か月しか経っていないというのに。またも行動とは。
サンクトペテルブルクの総帥や将軍達は、おそらくこれが革命政府のガス抜きであることはおおよそ見当がついていた。
「やはり、俺が信じた革命政府は既に死んでいる。自由と平等の精神は300年前に置き去りにされている!」
『聖ガブリエル騎士団』のマルセル・コヴァリョフは憤った。彼はロシアの正規軍だったが、モスクワ防衛において、敗走した友軍が逃走ルート上で遭遇した市民を相手に略奪を行った。折り悪く、マルセルの両親と妹もそれに巻き込まれて殺されてしまった。
マルセルはそれを阻止しようとしたが止められず、機関銃で蜂の巣にされた両親と高校を出たばかりの妹の亡骸を前に呆然と立ち尽くしていた。そこへ、進軍を担当していた『聖ガブリエル騎士団』のKMF隊が現れた。
『動くな!』
だが、マルセルの耳には届いていなかった。
何故、何故市民にこんなことを?俺の両親が、妹が何をしたというのだ?
革命政府の市民には、祖先が勝ち取った自由と平等を守る責任があると政府は常々言っていた。それを実践しようと入隊したのに、同僚や先輩はまるでやる気がなく、今回のモスクワ失陥も同じだ。挙げ句に、市民から略奪まで行った。
『貴様…ユーロピア兵だな?何故…』
拘束に来た将兵が倒れた家族を見つけ…
『貴様の家族か?』
『…そうだ。友軍に殺された。』
それを聞き、ブリタニア騎士が布をかけた。そこへ…
『パパ、ママ…!』
少し離れたところで三、四歳の男の子が倒れた両親らしき男女を呼んでいた。既に両親は息絶えている。さっきからいたはずなのだが、呆然のあまり聞こえなかったのだろう。
マルセルは茫然とした足取りで男の子に歩み寄り、抱きしめた。すると、男の子は泣きじゃくった。
『妙な気分だ……お前らが攻めてきたせいだっていうのに、俺の中には市民を裏切り、家族を殺した革命政府への怒りの方が煮えたぎっている。』
連行されたマルセルは少しずつ質問に答えるが、本音も打ち明けた。
『あんた達を憎む方が簡単なのに、なんでだ?革命が間違っていたというのか?』
その質問に貴族達は応えることができなかった。しかし、マルセルは……
『あんたたちのトップに会わせてくれ。』
何度も食い下がり、ようやく進撃してきた『聖ガブリエル騎士団』の総帥ゴドフロア・ド・ヴィヨンに面会が適い、『ユーロ・ブリタニア』軍への入隊を求めた。動機は復讐だ。しかし、それ以上に……
『同僚たちは「自由と平等の闘いのために生き残るべき」と言っていた。しかし、自由と平等は今や腐敗した政治家や軍人達の方便に成り下がった。』
そう、自分達が支持してきた革命政府の実態はこれだ。今頃サンクトペテルブルクあたりで軍や政府はパーティーに洒落こんでいる。自分達に投票した市民への責任さえ、果たそうという気がない。何故なら、金でも弾めば『ユーロ・ブリタニア』か本国の貴族或いはその麾下に入れると思っているからだ。
『そのような自由と平等に価値はない!ならば、革命を引き起こした過ちを教訓に民を導こうとする『ユーロ・ブリタニア』帝国こそが我らの祖国となるべきだ!』
中継で聞いていた『ユーロ・ブリタニア』の大義名分を自分なりに解釈して、ゴドフロアに訴えた。それが届き、かつE.U.でパイロットだったことが幸いして『聖ガブリエル騎士団』のパイロットに認められた。他の騎士達も、家族が殺される要因を作ったのが自分達という一定の自覚や腐敗した軍の犠牲者だからこそ、資格があるとある程度受け入れてくれていた。
保護した男の子は、サンクトペテルブルクで革命政権時代から運営されている孤児院にいる。
『聖ウリエル騎士団』のヴァルター・E・クルークハルトはレーモンドの命に従い、ベラルーシ・スロニムからさらに東へ200キロの地点で布陣を命じられた。近隣住民の避難は勧められており、同時に『ハンニバルの亡霊』が来る可能性も考慮されていた。
「クルークハルト卿、市民の避難は70%まで完了しました。」
「よし、急げよ?敵はそんなもの待ってくれないんだからな。」
「イエス・マイ・ロード。」
平民の出身で、少しでもいい生活をするために入隊した軍隊。KMFの導入後、ユーロピア戦線への配属が命令されて、航空機パイロットとしての手柄を挙げたクルークハルトはその功績をレーモンドに認められ、『聖ウリエル騎士団』で騎士候になった。
このままいけば、男爵になるのも夢ではないだろう。まして、『ユーロ・ブリタニア』は本国より柔軟だ。でなければ、イレヴンのシャイング卿のような躍進もあり得ない。
最近は、『ナイトオブラウンズ』にもイレヴンが任じられたのだ。十以上若い男が、というのは年功序列というもので少々不服だが、自分も平民出身。ならば、その男枢木スザクも相当に努力したということだ。
自分はその倍以上の努力をして、『ウリエル騎士団』で爵位を得ればいいだけ。
『聖ラファエル騎士団』のルビー・メイフィールドはナルヴァ戦では参加していなかったが、三銃士が二人も敗れたという報告には驚愕した。彼らは皇族の親衛隊でもエースに相当する。それが敗れるとは、E.U.にもそれほどのパイロットがいたということか。
「もし、そんなのと戦って勝てば…その前に、私が勝てるのかしら?」
本国で病院や孤児院を経営する貴族の家系に生まれたルビーは、父とは違う形でその責務を果たそうと軍に入隊した。孤児院を経営する貴族が軍人……酷い矛盾だが、そもそもブリタニアが今その矛盾を多く作っている。
『いかに崇高な大義名分があるとはいえ、子供達から家を、親を奪ったのは我らだ。なればこそ、我らがその子達に手を差し伸べ、導かねばならない。そして、奪われた憎悪を一身に受けねばならぬ。』
加担してしまっている以上は、少しでも子供たちに手を差し伸べるべきだと父は考えた。その中でも、極力市民の犠牲を出さない『ユーロ・ブリタニア』への協力を父は決定した。元々祖先がユーロピアの地に領地を持った貴族だからだ。
本国での実家の影響力は小さくないが、やはり皇族とその臣下たちが幅を利かせる本国ではやりにくい側面があるのだろう。大公の元で、新たな地盤を固めるという考えは分かる。
だが、ルビー自身は本国時代に仲が良かった皇女がいた。今や『虐殺皇女』として歴史に汚名を残したユーフェミア・リ・ブリタニアだ。ルビーが入隊して以来、手紙や電話で時おりやり取りをしており、あの行政特区日本についてもルビーは彼女らしいと思った。だが、途端にあれだ。
昔の学友たちも彼女をさげすむが、ルビーと『ミカエル騎士団』にいる双子の妹はどうしても信じられなかった。
そんなしこりを抱えたまま、ルビーは作戦に臨んでいた。
『聖ミカエル騎士団』のテレサ・スクラーリは『ラファエル騎士団』のルビー・メイフィールドの双子の妹だ。元々メイフィールド家は伯爵家で、病院と孤児院をいくつか経営する貴族で現在は戦災孤児たちの保護にも力を入れている。その理念ゆえにややあぶれていたが、恭順派の味方やヴェランス大公をはじめ更に高い位の貴族達の信頼も厚い。
そんなメイフィールド家に双子が生まれたが、双子は忌み子とする古い習わしがあったためにメイフィールド家も妹を子供に恵まれない平民に養子に出した。むろん、生活がある程度整っている家庭が前提条件だった。
テレサは自分が養子であることだけは知っていたが、少なくとも育ての両親を愛していた。しかし、事故で両親は死んでしまいテレサは十人ほどの子供達が住む小さな孤児院へ送られた。問題はその孤児院だ。何の偶然か、メイフィールド家が出資している孤児院に入ってしまったのだ。
そして、孤児院へ来て一年後にメイフィールド家の当主が娘と共に視察に訪れたのだ。何も知らない子供達は顔が似ている二人を見てはしゃぎ、それに居合わせた院長が観念して真相を話した。どうやら、テレサが来た後に院長も当主から話を聞いたようだった。
『双子が不吉って……そんな理由で私を捨てたの!?』
真相を知ったテレサは激怒し、父に詰め寄った。少なからず、父も負い目はあったようで娘として引き取ることを申し出たが、今更「本当の親だ」などといわれても受け入れられなかった。が、月に一度会いたいという申し出はあったのでそれだけは受け入れた。
その縁で多少は実の両親と姉への感情も整理され、姉が親しくしていた第三皇女とも知り合い、お忍びで孤児院に遊びに来ていたこともあった。
そして、孤児院経営の資金の足しを得ようと入隊した。そして、メイフィールド家の血統を考慮した本国や大公の配慮で『四大騎士団』に編入されることとなった。
貴族出身者の知り合いも多いが、テレサにとっては孤児出身のアシュレイ・アシュラやジャン・ロウと気が合っていた。ただ、二人の主君であるシン・ヒュウガ・シャイングと総帥のマンフレディのどちらに忠誠を誓うか、と問われればマンフレディであった。身の上ではシンは同じなのだが、どこか不気味な気がしていた。
名前が被ったのがここにも出ました。ただ、あっちのヴァルターとの差別化のためにこちらは苗字です。そしてもう一人…ロゼに出てきたあの子。カタカナ表記で違うし、多分アルファベットでも違うかもしれません
そして、『ユーロ・ブリタニア』にも大貴族軍と『四大騎士団』に色々といます。併合されたロシアの軍人、平民、貴族、オルフェウスのように平民の家に行った貴族…そしてアンダーグラウンドにいたイレヴン。