ヒーロー公安委員会会長マキマさん   作:地獄楽

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 なんか急に書きたくなった、それだけだ…


プロローグ

 

 荒れ狂う風が吹き、至る所から火の手が上がっている。

 崩壊した建物の瓦礫が散乱し、立つことすらままならない。かつての美しい街並みは見る影もなく人の気配などとうの昔に消えていた。

 

 そんな荒廃しきった街の中央に二つの影が相対する。彼らの周りだけはあらゆる障害物が消え失せ、辺り一体が更地と化している。

 一人は20代くらいの若い姿をしているがその瞳はどす黒く濁っており、どこか人とはかけ離れたかのような不気味さと狂気を感じる。

 彼こそがこの惨状を引き起こた張本人である超敵(スーパーヴィラン)。超常の時代から裏社会に君臨し悪逆非道を尽くしてきた最悪の魔王AFO。

 

 対してもう一人は、長い赤髪に特徴的な黄色の同心円状の瞳を持ち、顔立ちは驚く程整っているがその表情からは一切の感情を感じれず、機械のような印象を受ける。

 そして、白いワイシャツに黒のロングコートという明らかに戦闘に向かない服装をしていて一見強そうには見えない。

 しかし、その見た目からは考えられない程底が知れない。現に今まで目立った外傷もなくAFOと互角に戦っているのが何よりの証だろう。

 

 お互い睨み合い一瞬の静寂が辺りを支配する。張り詰めた空気の中で永遠にも感じるその時間、先に言葉を発したのはAFOだった。

 

「全盛期の僕とここまで渡り合えたのはオールマイト以来だ。まさかヒーロー側にまだこれ程の戦力が残っていたとは驚いた…いや残していたというのが正解かな、君のせいで大幅に計画を変更しなければいけなくなったよ。」

 

「それは良いことを聞きました。私はちゃんと役割を果たせているみたいですね。」

 

「謙遜はよせ、君の個性はやろうと思えば世界なんて簡単に支配できる。それだけの力があるのに、何故君は公安の犬として国に尻尾を振る?僕がその個性もっと有意義に使ってやろう。」

 

 ただ会話しているだけだというのに恐ろしい重圧が辺りを覆う、一般人であれば近づくだけでも気を失うだろう。

 それほどまでに両者とも理解の外をいく化け物であり常識から逸脱していた。

 

「個性"支配"自分より格が下の相手を支配する。相手は支配されていることに気付かず、自分の本心であると錯覚する。確かに強力な個性であるが初めは僕の障害になり得ないと思っていた…」

 

 そう言うと彼は獰猛な笑みを浮かべて新しいオモチャを見つけたみたいに少し興奮の混ざった声で話を続ける。

 

「君のその力"契約"だったかな?自分が支配した相手、または合意した相手の個性をリスク無しで使うことのできる僕の個性と似たような力だ。」

 

「…」

 

「僕はヒーローが持つ有能な個性は全て把握している。だが、君が使った個性のうち明らかにそうでないものが含まれている…」

 

「さっきから何が言いたいのかな?」

 

「君、ヴィランと契約してるだろ?それにタルタロスで見かけた個性もいくつかある。ヒーローがヴィランの力を使うなんてなんとも滑稽じゃないか。」

 

 AFOからの嫌味に対して彼女は表情一つ変えることなく一切感情のない声で淡々と返事をする。

 

「毒を持って毒を制す、特にあなたみたいな猛毒を排除するのに出し惜しみはできないので。」

 

 そう言うと彼女は片手を空に掲げて個性を発動させる。

 

「筋肉増強、硬化、ライフル、巨大化、ガトリング、オーバーホール、ホーミング、ショック吸収、超速再生…」

 

 契約したヒーローや囚人達の個性を惜しみなく使いやがて彼女は一体の怪物を生み出した。

 

「かつて、たったの5分弱で120万人を殺した最強の悪魔がいたと言ったらあなた信じますか?」

 

 その静かで感情のない言葉とは裏腹に彼女の生み出した怪物はとてつもない存在感とプレッシャーを放っている。まるで死という概念を具現化させたかのような見た目と濃密に漂う死の気配にAFOの背中に思わず冷や汗が流れる。

 

「その強大な力を持った存在は人間社会に大きな爪痕を残し、人々はその見た目と能力から畏怖の念を込めてこの名を付けた。」

 

ー来い

 

 

        銃の悪魔

 

 

「あなたの選択肢は二つ、(ヴィラン)として私に殺されるか、人として私に飼われるか。」

 

 そう言うと彼女はここに来て初めての笑みを浮かべた。初めて出す全力がどこまで通用するのか、そんな期待と好奇心をその瞳に宿しながら。

 

 この世界で一体何が起きたのか、時は彼女が生まれ変わった頃に遡る…

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 ああ死んだ、呆気ない死に方だった。いくら仕事帰りで疲れてだとはいえなんだよ、トラックに轢かれそうな猫を助けようとしたらゴミ袋だったなんてダサすぎだろ。これじゃあただトラックに突っ込んだだけの頭おかしいやつやんけ、運転手の方マジで申し訳ない。死んで詫びますってもう死んでました、ヨホホホホホ…

 

 とまあ落ち着いて考えてみればどうやら俺は転生したみたいだ。つい先程目が覚めたら赤ちゃんになっていた。

 

 どうやら今世の俺は親がいない孤児院育ちなようだ。周りを見ればたくさんの子供が眠っている。

 だがそんなことはどうでもいい何よりも重大な事態が発生した。

 

 下半身にアレが無い、男の象徴にして長年苦楽を共にした我が息子が…

 

 なん、だと!?俺の相棒が、消えた!?

 

 これが最近噂のTS転生というやつか、まさか自分がなるとは思っていなかったが、まだ焦る時ではない。

 ナニを隠そうTS転生というのは高確率で美少女だと相場が決まっているからなぁ!

 まだこの世界がどんな世界かは知らないが、とりあえず自分の容姿を確認したい。美少女ってのは幼い時からその面影があるからな。

 

 そうと決まればとりあえず目の前にある鏡で自分の顔を確認しよう。

大丈夫、めっちゃブスというわけでは無い筈、どんな顔をしてるかなーなん…て。

 

 そこにいたのは、赤い髪に特徴的な黄色の同心円状の瞳を持った幼いながらも、将来は絶対美女になると確信できるほど整った顔立ちの美幼女がいた。

 

「…」

 

 その顔に俺は驚愕のあまり口をパクパクしながら固まってしまった。そりゃそうだろ、俺が知る姿よりかなり幼いものの俺はこの顔を前世の頃から知っている。これって…

 

『どっからどう見てもマキマだよな…』

 

 諸君一つだけ言わせてくれ

 

『マキマって子供の時あったんだ。』

 

 まあ生まれ変わりの那由多が子供だったんだし、マキマにもあったんだな、なんか意外だ。

 マキマに憑依?転生してしまったんだからここはチェンソーマンの世界かなんて考えていると何やら下が騒がしい。おい赤ちゃんが寝てるんだぞもっと静かにできねえのかと思いつつその内容に聞き耳を立てる。

 

「かかってこいヴィラン共!この私オールマイトが成敗してくれる!アーハッハッハ!」

 

 なんだヒーローごっこか、それにしてもオールマイトねぇ…オール、マイト…

 

 

オールマイト!?

 

 

 …はい、この世界がどこか確定しました。どうやらこの世界はヒロアカみたいですね。

 分からない人向けにざっくりと説明しますと、正式名称【僕のヒーローアカデミア】内容はヒーローに憧れる無個性の少年が超強強チート最強ヒーローオールマイトから髪の毛食わされる話です。

 もっと細かく知りたい人はぜひ、単行本買うなりアニメ見るなりしてください。

 ちなみに俺は単行本全巻持ち、アニメ3週してるので内容はかなり頭に入っています。なので原作知識チートとかできるんですけどまあ世代によりますかねー

 

 まあその辺は後ほど考えるとしてやっぱりこの姿でヒロアカ世界に来たらやることは一つだよなぁ!

 

 それは…

 

 

 目指せ公安ヒーロー!!

 

 

 そうと決まれば準備せにゃならん、さあ夢に向かって頑張りましょう!

 

 エイエイ、オールフォーワン!!

 

 

 

 …すみません、調子に乗りました。




 マキマ最強!マキマ最強!あなたもマキマ最強と言いなさい!
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