スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第12話後編を投稿致します。
…もう10月が終わるってマ…?
そんな時間の経過に戦慄しながらも、ちゃんと続きを投稿し続けます。
さて、今回はちょこっとあるキャラが辛酸を舐めさせられる事になりますが、誰が辛酸を舐めるのか予想して下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第12話『約束は炎に消えて/舞い戻る勇者(後編)』

『グ、グレート…マジンガー…!!

 何処かへと消えていたマジンガーがこのタイミングで帰還したって言うの…!?』

 

「あの声…おいコウジ、ヘビクラ中佐、皆、あれはやっぱりテツヤ・ツルギ少佐だぜ!!

 俺達が待ってた人がもう1人帰って来たんだ!!」

 

「ああ、そうだなリュウセイ。

 此方アサルト1、テツヤ・ツルギ少佐…貴方の帰還を待ってましたよ」

 

「済まんな、どうやら転移のタイミングを此方が指定出来なかったらしい。

 お陰で…イングラムの方が先に『こちら側』に帰って来たらしい」

 

「まぁ、お前ならば次元の狭間に呑み込まれる事は無いと確信を持っていたからな。

 後は何時帰還するか、その心配だけだったが…これで悩みの種は1つ消えた事になる」

 

 ハーディアスがグレートマジンガーの雄々しき勇姿に一瞬後退り、大ダメージを受けた量産型戦闘獣達もググ…と何とか立ち上がって行く中で、リュウセイやキョウスケ、イングラムはツルギと言葉を交わし、ヘビクラやクレナイ、カイはゲシュペンストMk-II改やキングジョーSCで頷き、グレートマジンガーも頷き返すやり取りをしていた。

 そして…マジンガーZがグレートマジンガーの隣に飛び立ち、横並びになりながら光の文字が浮かび始めていた。

 

『待っていたぞ兄弟、そしてテツヤ・ツルギ』

 

「さてテツヤさん…積もる話は後にして、ミケーネ帝国の奴等に一泡吹かせてやろうぜ!!」

 

「ああ。

 マジンガーZとグレートマジンガー…2体の魔神、ダブルマジンガーが揃ったらどうなるのかを奴等の頭に叩き込んでやる!」

 

『マジン・ゴー!!!!!!』

 

 そしてダブルマジンガーが揃った今、敵であるミケーネ帝国達に向けて2体の魔神が突撃し始めると、漸く立ち上がったグラトニオス、オベリウス達は先ずは先程のサンダーブレークへの報復としてグレートマジンガーに群がり始めていた!

 そんな光景を見たユウキは………此処が撤退する機会だと冷静に判断し、各機に通信を繋いでいた!

「…撤退するなら今しかない、カーラ、ゼオラ、撤退するぞ!」

 

「嫌!!

 嫌ぁぁっ!!!!

 アラドが、アラドがっ!!!!」

 

「状況を判断しろ!

 お前も此処で死ぬつもりか!?」

 

「………!!」

 

「………行くよ、ゼオラ」

 

「………は………はい………!」

 

【ビュォォォォォォォンッ!!!!】

 

「DC残党部隊、撤退して行きます!」

 

「構うな、今はミケーネ帝国の方を優先するんだ!!」

 

 そして、厳しくも此処でこれ以上は死なせないと言う意思を見せたユウキや優しく語り掛けてくれるカーラの気持ちに応え、ゼオラは涙に濡れながらも機体をホエール2に着艦させ、DC残党部隊は撤退して行くのであった。

 それをブレスは目の前のミケーネ帝国の方が他所見をしたら拙い敵だとして、DC残党部隊を追わずハガネやシロガネと共にハーディアスや勇者ガラダブラ、量産型戦闘獣達と戦闘を再開したのだった!!

 

『ふ、ふん!!

 幾らマジンガーと言ってもさっきのパワーを見る限りL5戦役最終決戦から性能が変わっていないわよ!

 そんな相手に私達ミケーネ帝国が負けると思ったら』

 

「グダグダ五月蝿い!!

 ニーインパルスキック!!

 バックスピンキック!!

 ドリルプレッシャーパンチ!!

 ネーブルミサイル!!

 ブレストバーン!!!!!」

 

【ドガッ、バギッ、ズゴォッ、ドドドドドドドドドッ、ギュォォォォォォォォォォォォォォッ、ズドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォンッ!!!!】

 

『はっ…?

 えっ…?

 な、何でグラトニオス達がアッサリ殺られてるのよ!?

 確かにサンダーのダメージはあってもこんなアッサリは幾ら何でも可笑しいわよ!!!』

 

「俺がサンダーブレークを『何処を中心的に当てた』のか分かっていない様だな、七大将軍の1人…確か、データではハーディアスだったな。

 貴様等の弱点はミケーネ人としての脳髄が納められている『もう1つの頭部』だ。

『向こう側』で見たデータ通りに、な。

 其処を中心的にサンダーブレークを当ててやれば、今のグレートでもこれ位の芸当は可能だ!

 そして…行くぞコウジ、マジンガーZォ!!」

 

『ああ!!!』

 

『ダブルバーニングファイヤー!!!!!!!!!!!』

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!

 ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

『あ、ああ…わ、私達の連れて来た勇士達が…全滅めつめつ………!!!?!』

 

 だが、グレートマジンガーに群がった量産型戦闘獣達はグレートマジンガー単騎相手でも弱点でもあるもう1つの頭部を徹底的に攻撃され尽くした事で爆散していた!

 そしてマジンガーZとグレートマジンガーによる元祖ダブルバーニングファイヤーによってグラトニオスもオベリウスもドロドロに溶かされながら全滅し、ハーディアスはグレートマジンガーとテツヤ・ツルギと言う存在に…敵を恐怖させる悪霊将軍の名を賜りながらも恐怖され変えされ、ダブルマジンガーが揃ってしまえば如何なるかを脳髄の片隅に至るまで思い知らされてしまうのだった!!

 だが、そんな勇士に…勇者ガラダブラはグレートマジンガーとテツヤ・ツルギがマジンガーZとコウジ・カブトと同様に見込んでいた通りの存在だと確信し、頭部の鎌を引き抜くと独特の構えを見せながらダブルマジンガーに切っ先を向けていたのだった!!

 

『マジンガーZとグレートマジンガー…成る程、地獄大元帥が揃ってしまえばどんな敵にも恐れず立ち向かって来ると忠告する訳だ…。

 ハーディアス、予備のミケーネの勇士を呼び、お前はハガネやシロガネ、ヴァルストーク達を相手にせよ。

 マジンガーZとグレートマジンガーは…このガラダブラが相手をする!!』

 

『は、ははぁ!

 さあおいでなさいミケーネの戦闘獣達!!

 私達でハガネ達を墜とすわよ!!』

 

「来るか…ヘビクラ、クレナイ、カイ、そっちは任せたぞ!!

 俺とコウジはこのガラダブラを押さえる!!」

 

「へっ、任されたぜ」

 

 そうして撃墜された量産型戦闘獣達を新たに呼び寄せると、ハーディアスと量産型戦闘獣達の狙いがハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊へと移り変わったのだった!!

 そんな中でグレートマジンガーはマジンガーZにマジンガーブレードを手渡すと、2体の魔神でガラダブラを押さえ込むと豪語しながら戦友に他の敵を任せるのであった!!

 そうして戦闘が開始される…その直前にハイパーストライクチェスターが戦域に突入すると、ハガネ達に通信を開始していた!!

 

「此方ナイトレイダー、ハガネ達の援護を」

 

「【シュタッ!!】貴方達の相手はこの私よ、ティガ…そして光の巨人と仮面ライダー達」

 

「…っ、やっぱり君がミケーネに居るのか…カミーラ!!!」

 

【キュピィィィィィィン!!!!!】

 

 だが、ハイパーストライクチェスターがハガネの援護を開始しようとするその直前、飛行するハイパーストライクチェスターの上に古風的で、そしてやや扇的な衣装を纏う銀髪の女が立つと、ダイゴに向けて視線を合わせながら懐から『金色のスパークレンス』を取り出しながらユーゼス達にそれを見せ付けた。

 それを見たユーゼスは眉を顰め、そしてダイゴは………嘗ての恋人であり、歩む道を分かたれた女戦士カミーラがミケーネ帝国に加担していると知り苦悶の表情を浮かべながらスパークレンスを取り出すと、ユーゼスのエボルトラスターと共に光に包まれティガ、ネクサスに変身し、ジュネッスにタイプチェンジするとカミーラもまた愛憎戦士としての姿に闇の力で変身する!!

 

「ティガとネクサス!!」

 

「…で、あの女の子巨人は誰々さんなの?」

 

「こ、これは…あのウルトラマンに似た女性巨人からダークファウストに似たエネルギーが検知されてます!」

 

「…即ち、新たな闇の巨人の1人。

 そしてエリ・アンザイ博士が見せたミケーネ帝国に関する壁画に記された闇の底より出でし盟友…ダイゴ隊員がカミーラと口にした存在だな」

 

 一方ハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊はティガとネクサスの出現と同時に現れたカミーラにも注目し、ダイテツやリー、ブレス達はエリ博士が見せたミケーネ帝国に関する壁画に記された存在があの巨人だと断定し、明確な敵と認定したのだった!

 そうしてハイパーストライクチェスターとネクサス、そしてティガはカミーラを相手に戦闘を開始するのであった!!

 その戦いは2人のウルトラマンとハイパーストライクチェスターのコンビネーションをカミーラが光る鞭『カミーラウィップ』や格闘で捌きながら、妖艶且つ苛烈な戦闘力で互角に持ち込んでいたのだった!!

 

『はぁっ!!』

 

【ガギィィン!!!!!

 ピキッ!!】

 

「(くっ、やっぱり第2世代の超合金NZ(ニューゼット)でも損傷させられるパワーを持つガラダブラには今のグレートマジンガーが持つ1.5世代の超合金NZ(ニューゼット)で攻撃を受け止めるのは無理があるよな…!!)」

 

「(だが、これでマジンガーZもグレートマジンガーも奴の攻撃を避ける必要があるとだけは理解したぜ。

 後は…仕掛ける時を待つだけだ!)」

 

 更に一方、ダブルマジンガーと勇者ガラダブラの戦闘も苛烈でありながらも、勇者ガラダブラの攻撃力の所為でマジンガーブレードにアッサリとヒビが入り、1.5世代の超合金NZ(ニューゼット)では絶対に勇者ガラダブラの攻撃を受けてはならないとツルギは理解したのだった!

 だが、どんな者にも必ず隙は出来る…それをテツヤ・ツルギはカーウァイ・ラウとの訓練で熟知しているので、勇者ガラダブラが隙を晒すその時をコウジと共に耐え忍んでいた!

 

「この野郎、俺達がコウジ達と比べて弱いと思ってんのかミケーネ帝国!!」

 

「だとすれば心外だな。

 その慢心…俺が撃ち貫く!」

 

『おほほほほほほ、マジンガー達に劣らずハガネ達もまた素晴らしき勇士じゃないの!

 これならあたしも本気で殺し合えるわぁ!』

 

「あらん、それはそれは嬉しい事を言ってくれるじゃないのオカマさん。

 でも、油断してたらズドンッよん」

 

 更に勇者ガラダブラ以外のミケーネ帝国はハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊へと狙いを定め、攻撃を開始していた!

 それをリュウセイ達は上手く捌き続けつつ、敵がまだ油断している今の内ならば隙を突く事が出来ると考えており、エクセレンのズドンッと言う言葉を合図にキョウスケとリュウセイとイルム、更にヘビクラの駆るキングジョーSCが動いたのだった!!

 

「キョウスケ、ブレード・トンファーにサンダーをくれ!!」

 

「フッ、良いだろう。

 受け取れ、リュウセイ!」

 

【ズガァァァァッ、バチバチバチッ!!!!】

 

「うおおおおおおおお!!!!

 超必殺、『サンダー・トンファー』!!!!!!

 オラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!!!!!!」

 

『んな、そんな芸当が!?』

 

「こっちも隙アリだぜ!!

 計都羅睺剣・暗剣殺!!!!!!」

 

「光子力ビーム砲、発射ぁッ!!!!!」

 

【ザァァァァァァァァンッ、ビィィィィィィィィィィィィッ、ズドォォォォォォッ!!!!!】

 

『あいったぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!?!?!』

 

 リュウセイのアルブレードがアルトアイゼンからサンダーをブレード・トンファーに受け取ると、それをリュウセイはサンダー・トンファーと命名してグラトニオスとオベリウスの集団を次々と斬り叩くのだった!

 それに驚いていたハーディアスにグルンガストの必殺剣が炸裂し、その上キングジョーSCの光子力ビーム砲が直撃し、ハーディアスに大ダメージを与えたのだった!!

 それを好機と見たキョウスケ、エクセレンが先に動き出し、グラトニオスとオベリウスの軍団を翻弄した…その刹那、カイとクレナイのゲシュペンストMk-II改やライのR-2パワードが隙だらけな横面に目掛けてジェット・ファントムやハイゾルランチャー、ブレストバーンを叩き込んで撃破したのだった!!

 

『あ、増援がこんなにもあっさり!?

 やっぱりこの部隊の人間達の力は他とは一味も二味も違うわね…!!』

 

「それを理解出来る点ではお前達は間違い無く難敵だろうな、ミケーネ帝国。

 アキシオン・キャノン、デッド・エンド・シュート!!!」

 

「うおおおおおおおお、コード・フェニックス!!

『ヒートエッジエクスプロイダー』!!!!!!」

 

「ロングレンジプラズマキャノン、発射!!」

 

『あ、しま、アビャァァァァァァァッ!!!!?!!!!』

 

 更に増援で呼んだ量産機戦闘獣達がアッサリと撃破された事を受け、ハーディアスはハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊は素晴らしき勇士達の集まりだと確信していた…が、隙が出来れば攻撃するのが戦闘の常である為、ハーディアスはアストラナガン、ヴァルホーク、エクサランス・ガンナーフレームの攻撃をマトモに受けてまた大ダメージを負うのであった!!

 ………しかし、キョウスケとイングラム、更にイルムにヘビクラ達はこれだけの攻撃を浴びせてもまだ撃破出来る気配が見えないハーディアスの耐久力に汗が一筋滴り、七大将軍の時点でこれでは矢張りミケーネ帝国の打倒にはL5戦役最終決戦時点の鋼龍戦隊の戦力、或いはそれ以上の戦力が必要不可欠であると確信し、ハーディアスに変な行動を取らせない様に攻撃を繰り返すのであった!

 

『カミーラ…何故君がミケーネ帝国に手を貸すんだ!』

 

『数千年前にこの世界に流れ着いた私の傷を癒したのがミケーネ帝国だった。

 その借りを返す為に盟約を結んだ、それだけよ。

 そしてティガ………幾ら貴方が相手でも盟約を反故する理由にはならないわ。

 そして貴方は光の戦士として、私ミケーネ帝国の同志であり闇の戦士として、言葉では無く戦意で己を語りなさい、ティガ!!』

 

 その頃、ティガとカミーラは格闘戦で互角に縺れ込みつつ、念話でカミーラが何故ミケーネ帝国に手を貸すのかと言う経緯を簡素に聞いたティガはそんな経緯があれば言葉で説得は不可能だと理解するのだった。

 そしてネクサスと連携して格闘戦を仕掛け、カミーラを戦闘不能にさせようと決意を固めたティガと、それに『(流石は私の愛した人)』と言う思考をしながらカミーラウィップを振るい連携を崩そうとするのだった!

 

『シェア、デェアッ!!!』

 

『っ!!』

 

 更にその連携戦の最中、ネクサスはクロスレイ・シュトロームを放ち直撃させようとするが、カミーラはカミーラウィップでは威力の関係で受け止められない事や防御は分子分解によってダメージが体内に伝達すると知っているので前転して回避したのだった!

 そして、ティガはカミーラの本気に応えるべくゼペリオン光線をチャージし始めると、それを目撃したカミーラもまた愛する者の本気を受け止めるべくカミーラは闇の力を収束し、暗黒の光線を放とうとしていた!!

 

『タァッ!!/ハァッ!!』

 

【ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ、ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!】

 

 そしてゼペリオン光線と暗黒の光線が衝突し、両者は互角の威力で光線が競り合った結果大爆発が発生し、ティガとカミーラは両者共に後方に仰け反り地面にその跡が付いたのだった!!

 

「ティガとあのカミーラとか言う奴は互角らしいな…!!」

 

「…なら考えがある!

 ウォズ、ミサイルやバルカン砲とかを撃ちまくって!!」

 

「仰せのままに、我が魔王!」

 

【ズドドドドドドドドドドドドド、ズダダダダダダダダダ、ドォォォォォォォォォン!!!!!】

 

『っ、こんな目眩まし…!』

 

 そんな戦闘中にハイパーストライクチェスターに乗るソウゴは閃いた事があったので、ティガと全く互角のカミーラに対してウォズにミサイルやバルカン砲の掃射を命じたのだった!

 無論これは目眩ましであり、カミーラも目眩ましだと理解していた。

 そんな爆風の中をハイパーストライクチェスターが通過した…その直後、爆風の中からジオウサイキョウの文字が描かれた黄金の剣閃が現れると同時に爆風を突き抜けてグランドジオウが戦場を駆け抜け、カミーラに肉薄するのだった!!

 

『しま』

 

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

『キングギリギリスラァァァァァァァァッシュ!!!!!!!!!』

 

【ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!】

 

『あぐ…っ!!

 くっ、オーマジオウ擬きとは言え、矢張りジオウはジオウ、侮れないと言う訳ね…!!』

 

『ぬっ、カミーラ殿!』

 

 カミーラはグランドジオウによる必殺剣の直撃を受けてしまい、胸のカラータイマーが点滅し始めていた!

 カミーラはグランドジオウをしてオーマジオウ擬きと称したが、その力は侮り難しと脳裏に刻み込まれたのだった!

 更にそんなカミーラの様子に勇者ガラダブラの視線が一瞬そちら側に向くと言う隙が生じたのだった!

 そして………その隙を逃す訳が無いダブルマジンガーが、勇者ガラダブラの目の前まで放熱板が光らせながら急接近するのだった!!

 

「その隙は逃さん!!」

 

『ダブルバーニングファイヤー!!!!!!!!!!!』

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!】

 

『ぐおっ、ぐっ…この程度!!』

 

「まだまだぁ!!!!!!!!

 光子力…ビィィィィィィィィィィィィムッ!!!!!!!!!」

 

「ダブルサンダァァァァァァァァァァァ・ブレェェェェェェェェクッ!!!!!!!!!!」

 

【ビィィィィィィィィィィィィィィィィッ、ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!】

 

『うぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!!!!』

 

 勇者ガラダブラにダブルバーニングファイヤー、更に最大火力の光子力ビームとダブルサンダーブレークを浴びせて明確なダメージを負わせたのだった!!

 だがこの程度ではまだ勇者ガラダブラは引かないだろうとコウジもツルギも理解しているので更なる攻撃としてマジンガーZは右腕の強化型ロケットパンチを放とうとし、更にグレートマジンガーは………グレートブースターその物を超高速で飛ぶ超合金NZ(ニューゼット)の弾丸として放とうとしていた!!

 

「コイツでどうだ!!

 強化型ロケットォォォォォォォォ・パァァァァァァァァァァァンチッ!!!!!」

 

「受けろ、グレートブースター!!!!!!」

 

【ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!】

 

『ごぉっ………!!!!!!!!!』

 

『ああ、勇者ガラダブラ、カミーラ殿!!?』

 

「言ったよね、油断してたらズドンッよん!」

 

「クレイモア!!!!!

 そして…ステーク!!!!」

 

【ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!】

 

『アバァァァァァァァァァァァァァッ!!!!?!?』

 

 更に2人の窮地に視線を取られたハーディアスは最後の最後にアルトアイゼン、ヴァイスリッターによるランページ・ゴーストを諸に受けてしまい更にダメージを受けてしまうのだった!!

 …しかし、しかし…此処までやっても相手を手傷を負わせて撤退させる事しか出来ない。

 まだ撃破には至らない。

 それを良く理解している鋼龍戦隊達はこれで撤退してくれと内心焦りを感じていたのだった!!

 

『ぐっ、ふぅ………中々やる、鋼龍戦隊。

 …だが、その力は侮り難しと言う事だけは理解出来た、それだけ情報が得られただけでも凝光だろう。

 カミーラ殿、ハーディアス、此処は退くぞ』

 

『…了解した。

 また会いましょう、ティガ。

 今度はもっと舞い踊りましょう』

 

『う、うぐぅ………お得意の精神攻撃が出来ないまま退く事になるなんて………アンタ達!

 次会ったらあたしの妖術を披露してやるから覚悟してなさいよ!!』

 

【ビュォォォォォォォンッ!!!!】

 

「………………退いたか。

 ふう………矢張り此方の戦力が不足している事が今回の戦闘で確定してしまいましたな、ダイテツ艦長、ブレス艦長」

 

「うむ…ミケーネ帝国を確実に倒す為には宇宙に居るヒリュウ改やクスハ少尉達の力も必要不可欠だろうな。

 そして、新型機もまた…」

 

 勇者ガラダブラとカミーラ、ハーディアスは負わされた手傷から漸く撤退するに至らせられた鋼龍戦隊達。

 その撤退する勇者ガラダブラ達も鋼龍戦隊達は油断ならない、戦力が揃えばバラル並かそれすら超えると認識し、明確な『敵』と認識して退いて行ったのだった。

 そして………ダイテツやリー、ブレスはまだ揃っていない鋼龍戦隊の面々や、現在開発中の新型機が揃って初めてミケーネ帝国の撃破が可能になるとして溜め息を吐きながらもこの戦場を生き残った皆を労う為に撤退信号を出したのであった。

 

 

 

「?

 アレは…!?」

 

 そんな撤退中のラトゥーニが乗る量産型ヒュッケバインMk-IIのモニターに海面に浮かぶある物が映り、それに驚きながらも一縷の希望に賭けながらそれをシロガネへと回収するのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───DC戦艦───

 

 

 

 

 

「………で、上手くハガネ達を撒いて僕達に合流出来たと言う訳ですか」

 

「…はい」

 

「君の方の損害は何時も以上だった様ですねえ。

 ま、此方も連邦艦隊との戦闘で些か手痛い目に遭いました。

 結果的に極東海域を脱出出来たと言う事で良しとしましょうか。

 最も、アラド君は惜しかったですけどね」

 

「………失った人員は彼だけではありません」

 

 一方撤退が完了したDC残党艦隊はそれぞれ合流したものの、ユウキからの報告でアーチボルドはアラドがミケーネ帝国によって墜とされたと報告を受けて本気で残念がるのだった。

 が、ユウキは他にも戦死した人員が居るので彼等には何も無いのかと言う態度を示したアーチボルドに一瞬だけ険しい表情を向けたのだった。

 それを聞き入れたアーチボルドは訂正として他の人員にもそれなりに気を使う様な素振りを見せ始めたのだった。

 

「確かに。

 …所で、アッサムティーは如何です?

 君に教えられた通り、ちゃんと手順を踏んで淹れましたよ」

 

「遠慮しておきます。

 時間でもありませんので」

 

「そうですか。

 血が流れた後にあの紅茶を飲むのは格別なんですけどねぇ」

 

「(………冗談じゃない)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ユウ………」

 

「ゼオラは?」

 

「今、ゼロ博士と一緒に居る」

 

「そうか」

 

 それからユウキは格納庫に向かい、カーラからゼオラの様子を窺うと、彼女はクエルボのカウンセリングを受けている所だと知るのだった。

 そんな中で………カーラはアラドや共に戦って来た者達が撃ち墜とされた事に悲しい表情を見せていたのだった。

 

「今に始まった事じゃないけど………堪んないよね………」

 

「………」

 

「アラド、ホントに死んじゃったのかな………」

 

「あの時、確認する余裕は無かった。

 だが、恐らくは…」

 

「で、でもさ、あの子、悪運は強かったし………」

 

 それからカーラはユウキにアラドは生きているのかと一縷の希望を賭けてユウキと会話していたが………ユウキは淡々と、カーラに現実を語り始めるのだった。

 

「お前がアラドに肩入れしていたのは知っている。

 しかし、奴は此処へ帰還出来なかった。

 その事実を受け止めるんだ」

 

「………クールだよね、ユウは」

 

「でなければ、やってられん」

 

 そして………自身もまたアラドや、戦友達に鎮魂の念を捧げながら機体の整備を始め、またそうしなければ前には進めないのだと自身とカーラに言い聞かせてランドグリーズの破損箇所の回線接続、レスポンスの回復作業に取り掛かるのであった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方医務室では、自身とラトゥーニを庇って堕ちたアラドに対して一頻り涙を流したゼオラと、それを見つめながら………オウカから『どんな事情があれどアラドはアースクレイドルに帰還する前に堕ちます。

 しかしそれでもアラドは生きています…そして、その時が行動の時です』と自分達がアギラ・セトメ博士の手から逃れるタイミングを聞いていたクエルボは、まさか本当にアラドが墜ちるとは思ってもみなかったので、これで『差異次元の記憶』と言う物の正確性がかなり高い事をアラドによって実証させられたのだった。

 そして、密かにアラドに付けていた生命探知機も反応が消えておらず、これも差異次元の記憶通りだったので………クエルボは此処だと判断し、ゼオラの肩に手を乗せるのだった。

 

「………ゼオラ、僕達は今からある場所へ向かう。

 これはオウカからの指示なんだ」

 

「…えっ?

 オウカ姉様が…それに、何処に向かうんですか?」

 

「時間が無いから説明は後にして欲しいんだ、でも僕とオウカを信じて付いて来て欲しい。

 お願いだ、ゼオラ…」

 

「………分かり、ました………(………アラド………)」

 

 そして、まだアラドの事を引き摺っているものの、姉のオウカが向かって欲しい所があるとクエルボ越しに伝えられたゼオラは、それを信じてクエルボの手を掴み医務室から誰にも見られない様に格納庫へと急ぐのであった。

 そして………格納庫では、輸送機を用意したエキドナが立っていたのだった。

 

「…矢張り君が『影』達からの送り人なんだね、エキドナ」

 

「はい。

 また、アーチボルド・グリムズ少佐からの伝言です。

『今直ぐ僕の脅威にならないのならお好きにどうぞ、貴方達の事は合流途中でミケーネ帝国によって墜とされたのでしょうと誤報告して置きますよ』、との事です」

 

「…矢張り、彼の嗅覚は侮れないか。

 けれど、逃がしてくれる意思があるのならそれに乗るしか手は無いのも事実…。

 エキドナ、輸送機を飛ばしてくれ」

 

「了解しました」

 

 そして、エキドナはレモンから出された最優先指令である『クエルボ・セロとゼオラ・シュバイツァーの逃亡の手助けをせよ』と言う命令に忠実に従い、輸送機にゼオラとクエルボを乗せてからDC残党艦隊から離れて独自のルートを辿り………ノーバディーズとの合流ルートに入るのだった。

 そんな輸送機が離れて行く様子をブリッジからアッサムティーを呑みながら見守るアーチボルドは………次に出会った時に敵だった場合は勿論問答無用で墜とし、そうでなければそれでも良しとして輸送機に特に追撃命令も出さずに艦隊の針路ををアースクレイドルに固定し、連邦軍のレーダーに今度は引っ掛からない様に慎重に前進していくのだった。

 

「アーチボルド少佐、今の輸送機は?」

 

「ああユウキ君、どうやらゼオラ君とセロ博士達が独自のルートを通って先にアースクレイドルに向かうらしいですよ。

 特に気にしなくて良いです」

 

「…了解。

(独自のルート…?

 それは逃亡したと言ってるも同然じゃないのか?

 だが、何もする様子が無い…なら、それでも良いと思うしか無い、か)」

 

 一方ユウキは輸送機がこのタイミングで発進した事に疑問を持ちながらも、ゼオラが乗る輸送機を墜とす事が無いのならば…と、アラド達を失った感傷から自分でも無意識的にゼオラ達を見逃して良しとする様に判断してしまうのだった。

 そして…この判断が間違っていなかったと判明するのも、少し先の未来で見られる事になるとは、ユウキも思ってもみなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

───アースクレイドル───

 

 

 

 

 

 

 

「い、居ない!!

 アウルム1は何処に行ったのじゃ!!?」

 

 その一方、アースクレイドル内ではアギラ・セトメが混乱の真っ只中に居たのだった。

 何と、カプセルで眠らせていた筈のアウルム1………オウカ・ナギサがそのカプセルから消えていたのだった。

 何処に行ったとアースクレイドル内の監視カメラを片っ端から操作して見つけようとするが………それが叶わず焦りに焦り、汗が滝の様に流れ出るのであった。

 

「(バーカ、あたいとレモン達で監視カメラや監視ログ、監視レーダーは全部3時間は誤魔化せる様にウイルスプログラムを走らせてるんだよ。

 しかもメインプログラムを司るメイガス・ゲボすらも誤魔化す『お母さん』作成、レモン調整の特別製…アンタ達如きじゃ絶対に見つけられないし、3時間は絶対に空白の時間になるのさ。

 あたいを簡単な用事を済ませられるだけのガキと侮った時点でアンタ達の負けだよ………あらゆる意味で、ね)」

 

 一方監視モニターがある部屋の扉の影からアギラ、更にイーグレット達に対して鼻で笑いながらその様子を嘲笑うティスは、『お母さん』の技術に付いて来れた上に見た目からタダの子供では無いと見抜いたヴィンデルやレモン達に対しては友好的な感情を向けて居たのだった。

 この空白の3時間の間で右往左往するアギラ・セトメと言う面白い図を見ながら、次に妹と弟達と情報を共有し、『お母さん』やヴィンデル達シャドウミラーと………その別働隊であるノーバディーズ、オウカが輸送機にビルトファルケンや自身の愛機となる物や『エルアインス』を持ち出したオウカが無事ゼオラや彼等と合流する事を先ず祈るのであった。

 そして………既にアースクレイドルから離れたオウカの乗る輸送機内にある愛機となる物は、どの差異次元でもそうである彼女と切っても切り離せない機体………『ラピエサージュ』、アシュセイヴァーのカスタム機であり、ATX計画の技術がふんだんに流用された機体。

 其処からOS周りでレモンが事前にゲイム・システムのみを排除し、後は輸送機が向かう先で組み立てるだけとなった機体である。

 それをオウカは、これから向かう先………ノーバディーズ達の下で組み立て、独自行動を開始し妹や弟達を今度こそ本当に護り抜く為に使うと覚悟を決めて輸送機を操縦するのであった。

 

 




此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、辛酸を舐めさせられたのはアギラ・セトメでした。
まぁ、ティスをタダの子供だと侮った結果こうなったので残当です。
そしてゼオラとクエルボ、オウカは…ノーバディーズと合流を目指すオリジナル展開となります。
これがどう転ぶのかお楽しみにです。
更にオウカの機体はどの差異次元でもそうである様にラピエサージュとなります。
但しゲイム・システム周りは完全排除されたピーキーだけどあんなマン・マシン・インターフェースが無いちゃんとした機体になります。
オウカ姉様の寿命を削ってたのは間違い無くアギラの無茶な調整とゲイム・システムなのでそれが無くなれば………。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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