ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか超 外伝作品   作:うさぎたるもの

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イレギュラー・レコード3

 

 

道化がジェスターがこの世界にくる前の時間の話・・・朝の十時ごろ、アーディとアストレア・ファミリアは一つの闇派閥の工場に対して、カチコミを仕掛けていた、本来の歴史ではようやく知ることができる拠点ではあるが、リューとベルのおかげで、先手、先手を打つことができていた。

 

 

だからこそか、神アストレアもアーディには人一倍気を使っているようで、ここ三か月の間は普通にジェスターからもらったエメラルドのペンダントをしっかり持っているか、確認するほどであった。

 

「心配性だな・・・・・アストレア様も・・・大丈夫です、ジェスターの事は思い出せないけど、でもしっかりもらったこの想いなどはわかっているから・・・絶対に責任を取ってもらいますよ、こんなものを私に渡したまま消えるなんて・・・・・・・本当に・・・・・ゆるさないだから」

 

 

そう言いながらアーディの顔は喜んでいた、当たり前だ、親友ではなくてアーディがあの時確かに自らの想いで心で・・・【アル/ジェスター】の事を・・・好きだと自覚したのだから、だからこそ・・・大事に身に着けていた。

 

 

 

胸元にはエメラルドの石がきらりと光りつつ、今は闇派閥によって一人の少女がアーディにたいして、その小さなナイフを両手に持って、脅しているのだから。

 

 

「ナイフを・・・・・・捨てて・・・・戦っちゃダメだよ!!!!!! 君みたいな子に武器を持たせて戦わせる大人のいうことなんて・・・きいちゃだめだよ・・・だから・・・私は君を傷つけたりなんてしないよ? だからね、さぁ・・・こちらへ」

 

 

 

実際にアーディは何も持ってはいなかった、本来であれば持っているはずの武器もおいているからこそ、少女の説得をしているのだから。

 

 

そして少女は何かをなんやんだ上で、少しだけ躊躇をしたが・・・・ナイフを地面に捨ててしまった。

 

 

からん・・・・・・・・

 

 

ナイフが地面に落ちた音が聞こえた、アストレア・ファミリアもガネーシャ・ファミリアも用心はしていた、自爆用の爆弾を作っている工場ではあったからだ、ただし、三か月前に狩人達が集中的に壊したことで、今までのストックがすべてなくなっていた、だからこそ、爆弾の威力を知っている冒険者達も緊張はしていた。

 

当たり前だが、少女以外の何かしら持っているらしい冒険者は問答無用で意識を飛ばしているかそれが無理ならば殺したうえで、その持ち物を調べる徹底ぶりである。

 

 

これはギルドが発表したこともあり、十分注意していることでもある、だからこそか、本来であればこの時点で爆弾の被害で多くの犠牲者が生まれているオラリオであるが、この時点はたったの三百人程度に収まっている。

 

 

本来の歴史では三万人近くの被害者が出ている、それに比べるありえないほどの被害であるのは仕方がない。

 

 

たがらこそか・・・アーディは落ち着いて、少女を抱きしめると、少女は何かをつぶやいていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・かみさま・・・・・・・おとうさんとおかうさんに・・・・・・あわせてください・・・・・・」

 

 

カチリ

 

妙な音共に・・・アーディは気づいてしまったがすでに遅かった・・・・

 

 

 

どかーーーん!!!! 

 

 

 

この時点で少女は死亡した、ベルがこの朝の時点でオラリオにきていれば変わっていたが・・・歴史は覆らなかった。

 

 

あまりにも強い爆発で少女は肉片となった、いたるところに血や臓物や骨が・・・髪の毛や服の一部が飛び散っているが・・・アーディも同じくそうなっていた・・・だが・・・

 

違っていた、爆発に巻き込まれた瞬間に本来であれば死亡したうえで、近くの家にめり込んでそのままがれきの巻き込まれて死亡する、それがアーディの運命である、だが・・・ここでベルが渡した身代わりの石の効果を発動する。

 

 

ただ一つだけ持ち主の代わりにこの石がありとあらゆる攻撃を防ぐ、結果的に爆発の威力で吹き飛ばされた上で家にめり込んで気絶する程度でアーディは済んだが。

 

だがその後に助け出す必要があった、それがガネーシャ・ファミリアのメンバーとアストレア・ファミリアのメンバーである。

 

 

『私・・・・・・・死んじゃった・・・・・残念だな・・・・・もっとしたいことあったのに・・・リオン達ともお別れしたくないし・・・・・・・あの女の子は・・・・・助かったのかな・・・・寒いな・・・冷たいな・・・・・体も・・・・心も・・・・冷えていく・・・・・・私・・・・・・このまま・・・・』

 

 

だからこそ、本来であれば消えている記憶が一瞬であるが・・・よみがえる、これは生死の境をさまよっているためか・・・そのため・・・カオスの力や世界からの修正力が一瞬だけ消えた・・・。

 

 

 

【ーーーーーーーーーーーうんっ。ずっとーーーーーーー待っているよ、君からの贈り物・・・】

 

 

 

『あれ・・・・・・・どうして・・・・・・私・・・・こんな時・・・・これが神様達が言う・・・人が死ぬ前にみる走馬灯ってやつかな・・・・・』

 

 

 

【だから・・・・・・・また会えるよね・・・・・・【アル!!!!】】

 

 

 

これでアーディは何かを・・・・いいや、いいまでぽっかり・・・心の中に開いていた大きな穴が埋まった感じがした。

 

 

『ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーその名前・・・・・ずっと・・・探していた・・・大切な人の名前・・・・・・・私の・・・・・好きな人の名前だ・・・・・・アルにいっぱい助けてもらった・・・・それなのに・・・・・・・・まって・・・・・・まだ終わって・・ない・・・・・いやだ・・・・・・・・せっかく・・・・・・大切な人の名前・・・思い出したのに・・・・・』

 

 

そんなときである、外から何か暖かい光が何度も何度もアーディを照らしていた。

 

 

『まって・・・・・・・・・その人の顔をよく見せて‥‥!!!私はもう・・・忘れたくないんだ!!!! もう一度・・・会いたいんだ!!!!』

 

 

アーディはなぜかいきなり自らの体を確かめたうえで、周りが完全に闇に覆われている中で、一つの光が見える、そして歩いている男性らしき人物がいた・・・

 

 

 

そしてそれに身に覚えがある・・・・

 

「あるだ・・・・・絶対にあるなんだ・・・ここはどこだろうと関係ない・・・・・実際にアルも体が消えていたし・・・もしかして・・・・ここを一緒に出ることができれば・・・アルと一緒に戻れるかもしれない・・・だから・・・」

 

 

 

「アル・・・・・行かないで・・・・・・・待ってよ・・・・あるーーーーーーーーーーー」

 

 

そこでいきなり謎の声を発して、いきなりアーディは自らが寝ていたベットに左手を部屋の天上に上げていることに気づいてしまった。

 

 

「あ・・・・・・・れ・・・・・・・・・私・・・いきている・・・・・・・・・おかしいな・・・・あれだけの爆発だったのに・・・・・」

 

 

アーディは自らが生きていることを喜び、涙を両目から流していた・・・そしてそれを黙ってみていたシャクティはただ黙ったまま、本当に生きていることを・・・・意識を取り戻したことを・・・喜び・・・

 

 

「アーディ・・・・・・・アーディーーーーーーーー無事だったのか・・・・・」

 

そうしてまだ病棟にいるのにもかかわらずアーディに抱き着いて同じく涙を流して、喜んでいた。

 

 

「おねえ・・・ちゃん・・・・・・? あれ・・・・・・私・・・・・・・私・・・・・」

 

そして同じくアストレア・ファミリもアーディを心配して、いつ意識が目覚めてもいいように、病室で仮眠をとって、交代制で、アーディが入院している病棟を守っていた。

 

だからこそか・・・リュー・リオンが病棟に入ってきたのは偶然でもある、彼女の番が回ってきた、ただそれだけであるが、そこでシャクティが泣いている、抱き着いている存在を見れば彼女も同じく抱き着いてしまう。

 

 

「わぁ・・・・・・り・・・リオン・・・どうしたの? 君が熱い抱擁なんて・・・」

 

 

「当たり前です・・・・・・アーディ・・あなたは・・・貴方は・・・・よかった・・・・貴方が生きててっ・・・本当に良かった・・・意識を失って・・・ここに運び込まれたまま一日も目覚めないままだったんですよ」

 

 

 

実際に今は朝の時間の八時である、【それは同時にベルがこの世界に現れたことを意味していた】

 

とうぜんそんなことをアーディの病棟でやれば外で見張っている、他のアストレア・ファミリアのメンバーもすぐに病棟に入っていく・・・そしてそこで見たのはリオンとシャクティの二人が泣きながらアーディに抱き着いている場面である。

 

 

「アーディ・・・・・生きていたのね・・・やったー優勝!!!って・・・私が情熱のハグをして起こすつもりだったのに・・・先を越されちゃったわ」

 

そんな会話をする団長を見てライラは冗談をいいつつも、仲間が死の境を超えたこと、それで意識を取り戻したことを喜びながら。

 

 

「先を越されなくてもそんなことはすなん・・・・バカ団長が・・・・」

 

 

 

「あははは・・・・・そうだね」

 

 

「そうだぞ・・・・・・それに今は」

 

 

「そうだ・・・・あそこから一命をとりとめるとは・・・いったいどんな奇跡が起きたんだというんだ、まったく・・・・」

 

実際にはその奇跡にはからくりがあるが、それを知るのはまだ少し先である彼女たちは、確かに仲間の生還に喜んでいたのだから。

 

 

「あれ・・・アリーゼにライラ・・・そして輝夜・・・・ここは・・・」

 

 

その言葉に答えたのがシャクティである、自らの姉が答えを教えたくれた。

 

 

「・・・・・・ディアンケヒト・ファミリアの治療院だ・・・・闇派閥が仕掛けた【自爆戦術】を被り・・・・瀕死だったお前を・・・ここへ運び込んだ・・・実際に助からないと、誰もが思った・・・・それなのに・・・・こうして・・・・人騒がせな・・・妹だよ・・・お前はっ。」

 

「お姉ちゃん・・・・・・心配かけて・・ごめんね・・・ありがとう・・・・」

 

 

「だけど・・・・・気になる・・・の・・・私が助かったということは・・・そんなに強い爆弾じゃあ・・・なかった・・・そうよね・・・・・おねえちゃん・・・・・・だから・・私が説得した・・・あの自爆した・・・・あの少女は・・・・どこ・・・」

 

 

 

「それは・・・・・・・・」

 

 

シャクティは黙るしかなかった・・・・・アストレア・ファミリアのメンバーもだ、あの後のその周辺の片づけは本当にある意味で大変だったのだから。

 

 

神様の情報もある、感染症や伝染病があるとわかってしまった・・・人の死体や動物の死体を放置すれば、それだけで十分危険な存在に代わってしまうのだ。

 

そのためか、昔は土葬であったが、今では火葬が当たり前になっているのは神様が現実にすることで、きちんとした知識を人々に与えた結果ともいえた。

 

だからこそか・・・輝夜は嘘をつく・・・アーディが心配しないように・・・あんな悲惨な現場に足を向かわせないようにするための優しい・・そして残酷な嘘を・・・

 

 

「・・・・・・即死だ・・・・・お前とは違って・・・・・向こうはただの人・・・爆破の威力が強すぎて・・・なにもかも残らなかった・・・冒険者としてステータスが頑丈であったことも大きいと思うがな」

 

 

こんな嘘しか言えなかった、元々一日もたっている現場である、火を使って肉片なども処分している、現代の地球のように現場を残して、犯人である証拠も探す必要はない。

 

「・・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・そっか・・・・・」

 

話題を変えようしてライラはとっさにこんな言葉を出していた。

 

「それよりもだ・・・・アーディ・・・お前はどうして生きてやがる・・・シャクティにも言ったが絶対助からねぇ威力だったぞ・・・あの自爆攻撃は・・・」

 

 

その言葉にアーディも訳が分からなかったが、それでもその違和感を言葉にするしかなかった。

 

不安もあった・・・ただそれだけである。

 

 

「ごめん・・・・・自分でもわからないんだ・・・・よく覚えてないし・・・・夢の中?・・・走馬灯?と呼ばれる、真っ黒になったと思ったら・・・急に暖かくなって・・・っ!!!」

 

だがここでアーディは気づいてしまった、今までつい最近にもらったとても大切な首飾りを今はしてないと・・・どんな時でも寝るとき以外は基本つけていた、大切なものであった・・・

 

 

さすがに寝るときは邪魔でしかないためか、首飾りを飾れる台座に飾っておき、それで寝ていたが・・・今は別である・・・爆風で自分は気を失っていたはずだ・・・それなのにそれがなくなっているのであれば。

 

 

誰だって、驚いて首回りを探してしまう。

 

「私の・・・首についていた・・・首飾りは・・・・・首飾りはどこ・・・あれがないと・・・私は・・・私は・・・・・」

 

その慌てた様子にリューはとっさに、棚の上に置いてある【半分に砕けた石がついいている首飾り】をアーディに見せると同時に落ち着くように、ゆっくりと言葉をかけていた。

 

 

「こ・・・こちらにあります・・・・だから・・アーディ・・落ち着いてください。あなたの治療のために一度は外しおいただけです・・・石は砕けていますが・・・それでもあなたのペンダントです」

 

そうしてリューは壊れているペンダントをアーディに握らせた、そしてアーディもそのペンダントを見て・・こんなことを自然につぶやいてしまった。

 

 

「よかった・・・・・・・・・・本当に良かった・・・あの人にもらった・・・ペンダント・・・壊れちやっている・・・でも・・・よかった・・・残ってて・・・あの人・・・・・【アル】からもらった、私の大切な・・・大切なペンダントだ」

 

 

 

「「「「アル・・・・・・・・・・・うっ・・・・・・・・頭が・・・・・・」」」」

 

 

ここにきて、アルの名前と共にカオスの力と世界からの修正力で忘れていた、アルの狩人の記憶がよみがえった。

 

 

「・・・・アル・・・アル!! そうよ アルよ・・・私たちのホームにいた居候の男の子」

 

 

「何かあったか・・・出来事は覚えているのに・・・彼の事だけ・・・どうしても思い出せなかった・・・それがなぜ今になって・・・」

 

 

「まさか・・・・・【帰ってきたのか?】」

 

輝夜とアリーゼとライラはアルとリューの事を知っている、もちろんアーディもだ、この中でアルの正体を知らないのは、リューとシャクティだけである。

 

だからこそ・・・アストレアは確かに言っていた・・・もう二度と会うことはできない存在だと・・・あの後・・記憶がなくなる前に・・・彼女も・・・輝夜もそれで納得していたが・・・だが記憶が戻ったことで・・・こんなことをつぶやいてしまったのは仕方がない。

 

 

「アル・・・あの馬鹿が・・・ここにオラリオに戻って・・戻ってきたのか・・・今のオラリオに」

 

 

ライラも驚くのは無理はない・・・彼らの存在は確かに有効な切り札であるが同時に鬼札でもあるのだから。

 

 

とうぜん、アーディもその言葉に気づいたのか・・・病室を飛び出そうとしたその時である。

 

「アーディまて・・・・・待つんだ・・まだ体が・・お前の体か心配なんだ・・・」

 

 

「お姉ちゃん・・・大丈夫だよ・・・もう平気だよ・・・だから・アルを探してくるよ・・・・絶対にどこかにいるはずだから・・・」

 

そう言い残して・・・アーディは病室を後にした。

 

「                                」

 

 

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