ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか超 外伝作品   作:うさぎたるもの

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イレギュラー・レコード8

オラリオでようやく朝がきた、ジェスターが来てから三日目であるが、それでも今までよりも一番平和な朝でもあった。

 

そんな中で突然1階にある治療室から爆音が聞こえていくる

 

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これが一時間も近くもなった後で、水が抜ける音など、服を乾かす音などが聞こえてくる。

 

 

ベルもようやく起きたようで、その音の発生源の元には多くの冒険者が集まっているが、トビラを起こすことはしなかった。

 

 

それはジェスターの持ち物であると同時に神様もここにいるのだから、下手なことはできなかった。

 

「大丈夫ですよ・・・・すみませんこんな朝方に・・・大きな音を鳴らしてしまって・・・・この音は・・・そろそろ来る頃だと思いますよ・・・・」

 

 

「アル・・・この音はなんなの・・・・急な音だったから目覚めたけど・・・水も抜ける音や何か風の音が聞こえたと思ったけど」

 

 

「ここに治療に入っている女性が今・・・服を乾かしています、治療中は色々とありまして、服事一緒に入っていたんですけど・・・・」

 

 

 

「ああなるほど・・・・確かに開かないようになるよね・・・女性の着替えは長いし・・・・」

 

 

「そうかよ・・・・・・」

 

 

「まったく手前どもも・・・早く起きてしまったわ・・・・おい馬鹿エルフ・・・・少し鍛錬に付き合え」

 

「輝夜・・・貴方という人は・・・・・・」

 

 

「ロキに伝えてもいいすっか・・・・まだ寝ていると思うすっけど・・・・こんなことがあるので」

 

「報告をしないといけないので」

 

ロキ・ファミリアの二人は同期でありなから十分、ロキ・ファミリアとして立場も理解した行動をとる必要がある。

 

「はい・・・問題はありません・・・・それに女性の着替えは本当に長いですし」

 

 

実際にアルフィアが医療施設から出てきたのは2時間も後の事である、ベルが用意した新しい服は彼女が来ている服と似たような感じの服が多かったが、基本的に色違いでしかないが、

 

 

それでも下着類も普通にあるためか、アルフィアは2日前の下着などをいつまでも来ている自分に恥じて、さすがに着替えることもする、ダンジョンに潜っているわけではない、町の中にいる中で衣服を着た状態で過ごすわけにはさすがにいかないからだ。

 

 

こうしてベルが100人分の料理を用意していると、治療室から白いドレス姿のアルフィアが現れることになった。

 

 

「お前が用意してくれた、このドレスを・・・・来てみたが・・・どうだ」

 

 

「きれいですよ・・・アルフィアさん・・・それで体はどうですが?」

 

 

「問題はない・・・・・今まであれば・・・・身体が重い・・・つねに疲れていたが・・・・今では羽のように体が軽い・・・・・本当に病気が治ったようだ・・・・こうしてお前と話していても、咳もでないし・・・・・血も吐き出さない・・・」

 

 

「よかった・・・・・予定の時間よりも早く治療が終わったようでこちらもびっくりしましたよ」

 

 

「そうだな・・・・・・・・・それに治療が終われば水が入ったガラスが上に上がり水が廊下に流れ出すからくりか・・・・・しかもそれと同時に・・・周りの水気を飛ばす方法など・・・その後に大量に現れた・・・あれが持ってきた・・・・私に合う・・・服などを・・・・色々と試すのに時間がかかったぞ」

 

 

「でもきれいですよ・・・・・・・よく似合っています・・・よ」

 

 

「料理中の会話もできると・・・・お前がどのようなことをしていたが・・・わからぬが・・・本当に・・・・・・その・・・」

 

 

「それは後回しです・・・・今はまずは・・・百人分のご飯を用意して・・・それであとは神様達と個室で話し合いましょう・・・・ここでは人が多すぎるので」

 

 

「・・・・・雑音が・・・・多くなるか・・・・・・」

 

 

さすがのアルフィアもこの状態で、ベルの家を壊すなんてことはできない、それにご飯の前である、ある程度冒険者達がこのみんなで食べれる場所で、ベルの料理ができるのを待っているのだから。

 

 

ベルが今作っているのは【チャーハン】【ステーキ】【ギョーザ】【野菜炒め】【肉まん】【コロッケ】【オムライス】など色々な料理が百人前であるが、だがその量があまりにも多すぎた。

 

 

基本ビツフェスタイルであるためか、人気の物はすぐになくなっていくからだ。

 

【バケット】【食パン】も普通にあるが【スープ】も複数の種類が存在していた。

 

それでも多くの冒険者や神様達も普通に食べるために、アルフィアもベルに色々と聞いたうえで自ら食べる分だけは確保したうえで、ご飯を食べていた。

 

 

「おいしいな・・・・これがアル・・・の手料理か・・・・なるほど・・・・ここまでの料理であればみんなが納得する・・・・」

 

 

「そうなのよね・・・・・リューもおいしいといって食べてくれるし・・・・」

 

 

「私だって・・・食べる前は・・・・きちんと湯呑をする・・・・輝夜もほかのファミリアの人達もここではきちんと、アルの言葉に従っている・・・朝からはさすがに酒などは出ないが・・・それでもおいしいジュースなどは・・・飲み物は出るから」

 

 

それにへファイスト・ファミリアのメンバーがようやくこの食堂でまともにご飯を食べるということは、【アストレア・ファミリア】【ロキ・ファミリア】【フレイア・ファミリア】【ヘルメス・ファミリア】【ガネーシャ・ファミリア】の主力にジャガーノートのドロップアイテムで作られた武器・防具が完成したことを意味していた。

 

 

「手前どもも・・・本当につかれたでござるよ・・・・それにしてもみんなは毎日・・・こんなおいしい・・・物をたべていたとは・・・」

 

 

「椿・・・・仕方ないわよ・・・ここに来る前に、ロキにも言われたでしょう・・・風呂に入ってきれいにしないと・・・食堂に入れないようすると」

 

 

「そうでござるな・・・・・・・でもこれは仕方がない・・・・手前ども・・・おいしくて・・よく食べるぞ・・・アル殿ーーーーーー酒は・・・ないのか・・・・」

 

 

「ありませんよ・・・・ここは僕の食堂です・・・・・お酒関係は夕食でしか出ませんよ・・・・朝と昼は基本的に・・・皆さんがパトロールするために、力ができる食事を出しているんですよ」

 

 

「そうでござるが・・・・・・拙者たちは・・・すぐに寝るから・・・・少しぐらいは・・・」

 

 

「だめです・・・・・・そうすると・・・神様たちも・・・・ほかの一部の幹部の人も飲もうとするので・・・」

 

「う・・・・・・・そうか・・・」

 

 

「そうよ椿・・・・・それに私は・・・この後会議があるのよ・・・・アルとそこにいる女性と共にね・・・」

 

 

こうしてアルの食堂は二時間程度は動いていたが、だが・・・それもアルが食器を始めとする多くの事を洗い、何もかも終わると、食堂は本当に軽い食べ物しか置けないようになる。

 

 

これはこの食堂を使ってもいいが、それぞれのファミリアの人達が外で買ってきた食べ物や飲み物をここで飲んで、食べることは許されていた。

 

 

実際にパトロールから戻ればおなかが減るために、そのようなルールが自然と出来上がっていた。

 

 

そしてアルの個室でロキ、アストレア、ヘルメス、へファイトスの四神とアルフィアが色々と話をしていた。

 

 

「つまり・・・・・アルの本当の名前は・・・・・ベル・クラネル・・・・そして、破壊神ビルス様のおもちゃ・・・・ほんとなの・・・・・・アストレア・・・」

 

 

「嘘ではないわ・・・・・・・・ベル・・・すまないけど・・・背中を見せてくれないから・・・それで納得はできるわ・・・・」

 

 

「ほんまやで・・・・・・称号の話が無かったら・・・信じられへんけどな・・・ベルの背中を見ればわかるやろう・・・」

 

 

ロキも賛成である実際にまともに見たのはアストレアとヘルメスだけであったからだ。

 

一度目のギルドの中で確かにロキにも見せたが、あの時多少見ただけで気絶をしたのがロキとヘルメスであった。

 

 

そしてベルは黙って背中を見せるために、自らの服を脱いで、神々にベルは自らの背中を見せるしか・・・真実の証拠を見せるしかない。

 

ロキはトリックスターであり、本当に見せたほうがいいとベルは判断した、またへファイストもほぼ半分ほど信頼はしているが、本当にカオスなのか・・・それとも・・・まだそれの判断がつかない状態でもある。

 

 

「なるほどなるほどな・・・・レベル八・・・所属ファミリアは・・・ヘスティア・・・・称号は・・・・・・・うっ・・・・・ほんとうやないか・・・・どうするねん・・・これ・・・」

 

ロキは隅々まで、ベルのステータスを見たうえでこの発言である。

 

 

「そうね・・・・・・・・真実として・・・受け止めるしか・・・ないわね・・・この子が七年後・・・それ以上の未来から・・やってきた・・・それの証になるわね」

 

 

これを聞いていた、アルフィアは本当に喜んでいた、つまり七年後確実にオラリオに戻ってくるのだから、自分よりも圧倒的な力をつけて。

 

 

「もういいでしょうか・・・神様?」

 

 

「もうええで・・・・なるほど・・・所属ファミリアはさすがにごまかせへん・・・・・それで未来の英雄・・・力で情報で頼ってきたと・・・ヘルメス」

 

 

「そういうことさ・・・・だけど・・・今はこの時代のオラリオは・・・・僕達がいる・・・いつまでもベル君に・・・頼るのは反則だろう・・・・この時代はこの時代でなんとかする・・・それだけさ」

 

 

「ほんでルドラ・ファミリアの壊滅とルドラのあほの天界送りに、ディオニソスの天界送りか」

 

 

「はい・・・・・・片方は・・・僕の相方なんですけど・・・・それでも・・・多少は被害はその・・・」

 

「十分やで・・・十分すぎる・・・・・・・・本来のオラリオでは三万近い被害が出ていたそれを・・・今の被害は四百人程度まで抑えられている・・・十分すぎるほどの・・・活躍や」

 

 

 

「そうだ・・・・・それにジャガーノートなんて化け物の存在も僕達に教えてくれた、それで作られた武器・防具も・・・ある・・・」

 

 

「あとは私たちの活躍というわけね・・・・正邪の決戦は」

 

 

「そういうことだ、あとはベル君は危ない冒険者を助ける方に回ってほしい・・・君が活躍すれば・・・勝てるけど・・・それではオラリオの冒険者は成長しない・・・そうだろう・・アルフィア」

 

 

「そうだ・・・・・・元々私とザルドは・・・絶対悪と契約したうえで・・・オラリオの冒険者達を殺す予定だ・・・・世界に絶望した・・・ベルが・・・いない世界など・・・どうなってもいいと思っていたからな・・・」

 

 

「なるほど・・・・・・でも戻ってくるとわかったが・・・ザルドは・・・その」

 

「えっと・・・・・つまりザルドさんは・・・・・・」

 

 

「やめるんだベル君・・・確かに君がザルドに勝つだろう・・・でもそれは・・・フレイア・ファミリアに泥を塗るんだ・・・わかるだろう・・・オッタルがせっかくザルドを倒すために修行をしているんだ・・・それを無駄はしたくない」

 

 

「はい・・・・・・・・・・・」

 

ベルだって、それはわかる、オッタルのレベルを上げるためには何かしらの壁を超える必要があるということを、それに・・・・大量の経験値や階層主を一人で戦うことなんてなかなか難しいことも。

 

 

「私は本来の予定であれば・・・・・【アストレア・ファミリア連中】か【ガレスとリヴェリアと最初は戦う予定】だった、それで生き残った方と再びダンジョンで戦う予定であり、それで勝てばいいが負ければ・・・オラリオの雑音を消すはずだった・・・ただそれだけのこと」

 

 

「そうか・・・・・・・自分が大切な者が・・・急にいなくなれば・・・どんな人物だって・・・・闇に・・・落ちるからな・・・仕方がないとおもうで」

 

ロキだって、伊達に天界で暴れたわけではない、十分知っているだからこそ、色々とやってしまうことは・・・神様でも普通にわかってしまうのだから。

 

 

 

そうして色々と今後の事について、話をしつつ、昼過ぎにはアルフィアの事をどうするか、それ問題視するぐらいしかなかったが結局はギルドにも多少はぼかして、アルフィアは結局はオラリオの特別な場所で治療を受けて病気がすべて治ったと、ただそれだけの報告書を上げる。

 

 

実際にオラリオに来たことは自らの病気を少しでも抑えるための薬を買うために、無断でオラリオに入ってきた、ただそれだけである。

 

 

ギルド長のロイマンもさすがに黙るしかなかった、そもそもヘラ・ファミリアの静寂が病気持ちであるのはわかっていたからだ、つまり、多少抑えるために薬を手に入れるために不法に侵入することは仕方がないとあきらめるしかなかった。

 

 

実際に追放したのはオラリオであるのはどうあがいても覆されない真実である。そして追放したからこそ、闇派閥は活発化したうえで今のようなことを・・・暗黒期と呼ばれる時代になったということを。

 

 

そして昼過ぎに事件がおきた、アルがアストレア・ファミリアと共に見回りをしていると、アーディはガネーシャ・ファミリアのメンバーと共に一緒に見回りをしているためにそもそも地区が違っていた。

 

そんな中で闇派閥の大規模な襲撃が発生した。

 

 

「大規模襲撃!!!! このタイミングで・・・・」

 

 

「今まであった【いやがらせ】じぇねーぞ!!! 計画の変更・・・があったかもな・・・アルのおかげでな・・・それともどこぞの・・・・部隊の暴走か・・・糞・・・面倒くせーーー」

 

 

ライラがいうのはもっともである、アルが持って帰ってきたあのドロップの大きさと量と質でどれほどの強敵がいるかはっきりとわかった、しかもそれを闇派閥が罠を張っているダンジョン内部で同時に戦ったかもしれないのだから。

 

 

「アル・・・行きますよ」

 

 

リューがアルに言葉をかけると同時にアルは走り出す、その頭の中にはこの世界から戻ってきたうえで、もう一度色々と話を聞いた時に、リュー・クラネルが自ら告白した内容と酷似していた。

 

 

『北西地区の襲撃!!!! この話はリューさんから話は聞いている、アーディさんを失って一番つらかった時期だった・・・・って!!!!』

 

 

『でもアーディさんも生きているし、リオンさんも吹っ切れている・・・・リューさんの話よりもだいぶいい状態のはずだ・・・でもザルドさんのこともある・・・・それにアルフィアさんの話では・・・・アルフィアさんを倒すことで・・・アストレア・ファミリアのメンバーがレベルが上がるようになると・・・・今のままでは・・・・本当にジャガーノートに出会ったら・・・リオンさんも・・・・みんなも生き残る可能性・・・・』

 

 

 

実際にそうである、アストレア・ファミリアがレベルアップしたのはアルフィアをなんとか倒せたことで、それによってレベルがアップした、だからこそリューはレベル四であったが今の彼女はレベルⅢである。

 

 

これはどうしようもない真実であると同時に覆されない、事実でもあった。

 

 

ベルは走り続ける襲撃があった場所へ向かって、だが不安が残るは仕方がない。

 

 

『なんだろう・・・いやな予感がする・・・・・・いや・・・違うずっと【視線】を感じている・・・・僕を見張っている・・・嗤っているような・・・気配が・・・フレイア様かな・・・ヘルンさんだし・・・今はさすがに・・・バベルからは出ないと思うから・・・・・・』

 

 

実際にベルは視線をある程度感じるようになったが、だがその大半はフレイアであることは多かった、特にベルがいる世界ではバベルの塔にいるフレイアは普通にベルの魂を見続けるし、酒場で働いている時も、やはり視線を感じるのだから・・・・【視線に敏感】になっても仕方がない。

 

 

そうしてようやく、襲撃している場所にアルとリューが先に到着しているとシャクティがすでに現場の指揮官として、指揮官として立場で、オラリオの様々なファミリアの冒険者達を指揮下に置いていた。

 

 

「敵の大隊を退ける!!! 民衆の救助並びに守護が最優先だ・・・・敵の撃破は別部隊が引き継ぐ、レベル二以上の冒険者は私の指揮下に入れ、いいな、アーディ・・・お前後方部隊と合流してヒーラーと支援部隊を指揮しろ・・・いいな」

 

 

「わかった!!! みんな、それに・・・アル・・・気を付けてね!!!!」

 

「はい・・・アーデイさんも、お気をつけて・・・」

 

 

「行ってくるね、アルーーーー」

 

 

こうしてアルとアーディは普通に話し合ったうえで、自らの現場に向けてアーディも後方部隊に向けて走っていく、彼女の治療魔法は支援魔法も一緒に受けれる特殊な魔法であるために、後方部隊に配備するは理にかなった行動であった。

 

 

 

一方のアリーゼ達も合流したようで、シャクティ達の部隊と本格的な役割分担をしていた。

 

 

つまりシャクティ達の部隊は盾でありアリーゼ達の部隊剣である、ただそれだけである。

 

 

「シャクティ、先陣はもらうわよ・・・みんなついてきて・・・」

 

 

「「「「「「「「「「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

実際にアストレア・ファミリアはディオニソス・ファミリアの一部を吸収したことで合計で30人程度にはファミリアの規模が大きくなっていた、特に中堅といえるほどには、

 

元々ディオニソス・ファミリアは百人を超す大きさであったが、全員が探索系ではない、冒険者達の中にはファミリアの中で鍛冶師を目指す物や、薬師を目指す者たちも多くいた、それが恩恵を失ったことで、アストレアは女性を中心に引き取った。

 

 

ロキもフィルヴィスや一部の幹部連中を引き取るなど、やることはやっている、ヘルメスも同じく自らのファミリアを大きくするために、裏方を中心に引き取っていたりもする。

 

これはアストレアとヘルメスが考えた戦力の分散もあるが、自らのファミリアが壊滅するほどの化け物が現れる前に多少の人物が多ければもしかしたら行けると踏んだこともあった。

 

 

だから、アリーゼをトップとした部隊連携は多少はつたないが、それでも三か月もあれば十分である、ダンジョンに潜っては色々と遠征もしたりして、十七階層の階層主は普通にアストレア・ファミリアの連中は一人でも倒せるほどのレベルになっている。

 

だからこそか、正史よりも戦力が上がってもレベルが・・・なかなか上がらないために、それの殻を破るためにはせっかく助けた、アルフィアの犠牲なんて、絶対にベルは認めることはムリであった。

 

 

だからこそ、アルフィアとアストレア様とベルは一つの約束をした、それはこの戦いが終われば果たされる約束でもある、そのぐらいのテコ入れをしなければ、ベルはアストレア・ファミリアが生き残れないと考えたのだから仕方がない。

 

 

だがその時である、突然ベルの頭がふらつき始めた・・・本来であれば何も問題ではない出来事でもあるが・・

 

 

『まさか……‥もう時間・・・が・・・・・早すぎる・・・・どうして‥‥』

 

 

ライラはアルのふらつきを見て心配をするように声をかけてきた。

 

「オイオイ・・・アル・・・・酒でものんだか・・・・いきなりふらつき始めるなんて・・・・俺たちにこんな装備を作れるような相手と戦って・・・普通に寝ていたとしても・・・疲労はたまっていたんだろう・・・ひとりでかっこつけるからだ・・・まったく」

 

 

ライラもアルの実力を完全に認めている、実際にジャガーノートの完全骨格を見てしまえば、こんな化け物を相手にして無事でいられるわけではないと、はっきりとライラもわかっていた、魔法が効かない実験も参加したし、色々とやってことで・・・どれだけの無茶をしたのか? 

 

 

予想はできるがそれ以上のことをしているなんてことはライラも知らなかった。

 

 

「それに勝手にふらつくなバカ者・・・・酒でも飲んでいるのか・・・【狩人】・・・隙をさらすな・・・馬鹿者・・・・」

 

 

 

「すみません、ライラさん・・・輝夜さん・・・でも大丈夫です・・・」

 

「本当ですか・・・・アル・・・貴方はいつも無茶ををする・・・そんな気がするんです・・・それにわが友・・アーディにきっちりと責任を取ってもらわないといけないんですよ」

 

 

つい先ほどまで最前線で暴れていた、リューがアル達の元に戻ってきた、元々リューが使う魔法、ルミナス・ウィンドは広域に高い威力の魔法をばらまける魔法であるためか、雑魚専用魔法として使い勝手もいい、17階層の階層主も倒せる威力ではあるが、それでも一撃必殺の魔法ではない、どちらかといえば支援よりの魔法といえた。

 

 

風と手数の魔法、それがリューの十八番なのだから。

 

でも闇派閥を十人まとめて倒す程度の威力は持つために、このような戦いは普通にリューの魔法が完成するまでの間は、アストレア・ファミリアやほかファミリアはリューを守って、魔法の詠唱が完成すれば勝利であるのだから、いくらでも時間は稼ぐだろう。

 

だからそれすらも笑い飛ばすような存在が自らの部下を引き連れてベル達の前に現れた。

 

「ディース姉妹の片割れ・・・・・・・・・・・」

 

 

「ダークエルフの方はどこへ行きやがった・・・お前だけで・・現れるなんて・・・おかしいだろうが・・・」

 

 

ライラは普通に、驚いた。ディナが単独で現れることはほぼなかったからだ、必ず二人で現れて、姉妹の絆を使ったコンビネーションで必ず敵を倒すのがいつもの姉妹のやり方なのだ、それがディナだけ出てくるのは普通になにかをやると思って、周りを警戒しつつ確認する仕方がないだろう。

 

 

「さぁ・・・・どこかしらね・・・言わないし、教えないわ・・・・だからいっぱい悩んで・・・頂戴・・・ジェスター・・・といらない邪魔な人達・・・ね」

 

この瞬間にディナの姿が一瞬見えなくなるが、ベルだけが、その動きに反応できた。

 

「なっ・・・・・・・・・」

 

「ばかな・・・」

 

 

「うそ・・・」

 

 

「ありえない」

 

 

アリーゼ、ライラ、輝夜、リューも普通に驚いた、ディナが動きが全く見えなかった、ただベルだけはその動きについてこれたのか、リューを殴ろうとしたディナの腕をしっかりと止めていた。

 

「・・・・・・・貴方は僕が相手です・・・・・・今の・・・アリーゼさんたちの相手は・・無理なようですし・・・」

 

 

「そうねそうね・・・・・・・いとしいーーーいとしいーーーああ・・殺してあげたい・・・ジェスター・・・・・・でも邪魔なのに・・・周りの羽虫が邪魔なの・・・だから排除してあげようとしたのに・・・なんでじゃまするの・・・・ねぇ・・・ねぇ・・・」

 

そうしてディナがここに来るまですでに倒したうえでわざと殺さなかった人物をジェスター達に向かって投げつける。

 

「受け取らないと今度こそ死ぬわよ・・・・ほらほらほらーーーーーーーー」

 

 

「まさか・・・・・・・・・ヘディンさんと、ヘグニさんじゃないですか・・・」

 

 

「そうよ・・・・そうよ・・・・・私を見つけて・・・一人であれば倒せると踏んだ馬鹿な羽虫・・・よ・・・ジェスター・・・・わかるわよね・・・・」

 

 

二人とも本来であれば、正史ではあれば両方とも倒している相手に逆にやられているのはディナの実力が二人を上回っている証拠でもある。

 

 

「まさか・・・フレイヤ・ファミリアの幹部を二人も・・・・ライラ・・・輝夜・・リュー・・・わかっているけど・・・私たちはここでは足手まといよ・・・・今すぐ二人を連れて撤退するわよ」

 

 

「しかし・・・・・・アルに・・ここに任せるとは・・・」

 

 

「いい加減にしろよ・・・馬鹿が・・・私たちはすでに・・・本来であればやられているんだぞ・・・見えなかっただろう・・・ディナの動きに・・・」

 

 

「でも・・・・全員でかかれば・・・」

 

 

「その前に・・・・・こいつが死ぬぞ・・・、ポーションでなんとかなるが、それでも・・・傷は浅くはないぞ・・・・」

 

 

「リューわかってくれ・・・今の私たちは完全に力不足なんだ・・・そして・・・この者達を負傷者を連れていく必要がある・・・いいな」

 

 

「はい・・・・・・・同胞を助ける必要がありますから」

 

 

こうしてアストレア・ファミリアはヘディンとヘグニの二人を連れて撤退する、その間はディナは何もしなかった、いいやできなかったといえる。

 

 

ベルの動きもディナは見えていたが、古代の技が使える証拠でもあるからだ。

 

 

「いいわいいわ・・これで私とあなたの二人きりの・・・・戦いの場でも・・すぐに雑音が入るかもしれないわ・・・・・・・ジェスター・・・・・・・・」

 

 

「貴方は・・・・その力は・・・いったい・・・・」

 

 

「これはオリンピアで習得した・・・古代の技・・・技術よ・・・ジェスターも使っているわよね・・・だからこそ・・・強かった・・・でも今は・・・同じよ・・・ふふふふふふ」

 

 

「でもそれを・・・習得するのに・・・・・君は一か月程度しか・・・時間はなかったと思う・・・・ディナさん」

 

 

「そうよ・・・そうよ・・・・・でも関係ないわ・・・貴方を・・・貴方を・・・・・絶対に倒すから…そのために舞台を用意するわ・・・だから・・・」

 

 

ぼーーーん

 

 

その直後に後方部隊がいる場所で派手な音が聞こえていた、そしてそれはベルはまさかと思ったときに・・・ディナはすでに空を飛んでいた、ベルが若干の間、目を離した瞬間にだ。

 

 

「まさか・・・・ここまで気を扱えるなんて・・・思いませんでしたよ」

 

 

「そうね・・・・それでどうするつまりかしら・・・・私を倒して・・・・人質にするつもりかしら・・・・ジェスター」

 

 

だがベルの速度にはディナはかなわない、そもそも気を使った空を飛ぶ技術は圧倒的にベルの方が上であるし、気の量の多さも同じである。

 

 

つまりスピードが違っていたがそれでもベルがディナを手を出せなかったのは。

 

 

「そうね・・・・私が帰らなければ・・・・人質にした・・・花が・・・死ぬわよ・・・・その時あなたは・・・どうするつもりかしらね」

 

 

「わかりました・・・・・ディナさん・・・・・次あったときは・・・絶対に貴方を正々堂々と倒します・・・」

 

 

「そう・わかったわ・・・いとしい・・・いとしい・・・ジェスター」

 

 

こうしてオラリオ側も暴走し闇派閥の被害はアーディ率いる後方部隊とフレイア・ファミリアの一部の部隊であることがのちに判明した。

 

 

ヘディンとヘグニの二人はここで完全にリタイアであった、ベルは二人の傷の深さを見て、普通にベルの家に連れて行き、メディカルポッドに二人を入れて治療を開始した。

 

 

二人の傷は確かに深いがそれでも一時間以内には回復する程度である、これはこのメディカルポッドの性能が高いことが上げられた、

 

本来であれば半日はかかる傷である、これナメック星でベジータがフリーザの宇宙船で治療を受けていた最新型のポッドと同じ性能であるということでもある。

 

 

 

そして絶対悪からも招待状をアルフィア経緯からしっかりベルは受け取った、アルフィアは少し早いが、ベルが時間がないこともアルフィアに言ったことで、ヘラ・ファミリアからアストレア・ファミリアへのコンバードが行われることになった。

 

 

これによってヘラは自らの眷属が別の眷属になったことを知ることになった、これによってのちに新生ヘラ・ファミリアがオラリオとの間で色々なことになってしまうか゛それは仕方がないことでもある。

 

 

ヘラ自身も別の都市で自らのファミリアの結成をしている最中であるからだ、ゼウスはまた別の都市で準備を行っているが、これはのちに来る黒龍討伐のための準備でもある。

 

 

いざという時に保険は何枚もあればいいと神々は思ってしまう。

 

 

 

 

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