球磨川禊vs安心院なじみ   作:四十三

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なんか長々とタイトル書くの疲れてきたからもう次からは短く適当に書こうと思う私は悪くない。

「あはは……。冗談みたいな展開ですね……」

 

 飛来した螺子は、無情にも私の体を貫いた。

 

 が、痛みは感じない。

 あるのは、あの不可思議な激痛のみ。

 

「『あれ? ちゃんと発動してるのかな? 鴎ちゃん元から白髪だから分からないや』」

 

 

「いえ、全然発動してないですよ。ヤル気あるんですか? ……なんて強がりも言えない位に効果抜群です、球磨川さん」

 

 この螺子。

 

 却本作り(ブックメーカー)か。

 

 どおりで、挑発にも力が入ら無い訳だ。

 球磨川さんランクまで弱くなっちゃった。

 

 

「少し質問してもいいですか?」

 

 もう戦闘は不可能。

 後できるのは、会話での時間稼ぎ位な物なのかな。

 

「『何? 言っとくけど安心院さんのスリーサイズ情報を手に入れるのはこの僕だよ』」

 

「あれそうなんですか? それは残念ですね。じゃあ、そのついでに聞くんですが、私の身に起きているこの激痛の正体教えて貰ってもいいですか? このままだと気になって夜、眠れそうにないのですが」

 

 

 今私が置かれているこの状況の原因は、この激痛だ。

 球磨川さんは、一体私に何をしたんだ?

 

「まさか、あの窮地で新しい能力に目覚めたとか言うんじゃないでしょうね?」

 

 そんな、マンガみたいなご都合主義で倒されたりなんかしたら恥以外の何でもない。

 

「『君、馬鹿じゃない? そんなマンガみたいなご都合主義あるわけないだろ。もしかしてマンガの読みすぎで頭おかしくなっちゃった?』」

 

 ごもっとも。

 返す言葉もありません。

 

 ではいったこれはなんだというんだ。

 これは嘘戯告訴(メタフィクション)の効果でもない。

 それとも、私が知らなかっただけなのか?

 

「『何、簡単なことだよ。種を明かせば簡単な手品だ。君に起こっている現象の原因はただの大噓憑き(オールフィクション)さ』」

 

 

「一体……何をなかったことにしたんですか?」

 

 一歩。

 また一歩と球磨川さんは私との距離を詰めてくる。

 

 そして倒れ込んだ私を見下ろす位置にまで歩み寄り、不幸の象徴はこう告げた。

 

 

 

 

「『修業中に僕が君を助けたという過去をなかったことにした』」

 

 

 

 

「な……!?」

 

 その言葉に戦慄した。

 

 

 

『寸刻みにされそになったところに颯爽と現れて助けてくれたじゃないですか』

 

 

 

 私が窮地に立たされたあの場面、球磨川さんは助けに来てくれた。

 だが、それを無かったことにした?

 

 つまり、球磨川さんが助けに来なかったことになった?

 

「『よかったね、鴎ちゃん。僕が助けに行かなくても君は延命できていたみたいじゃないか。その代わりにその時に負った後遺症は残ったみたいだけどね。まあ、でもあの時僕ら喧嘩していたわけだから別に助けに行かなくてもおかしくは無いよね? だったらほら……』」

 

 

 

 僕は悪くない。 

 

 

 そう締めくくった。

 

 

「はは……。さすがは凶悪な過負荷ですね。私がどうこう出来る相手ではなかったようだ」

 

 

 人ができないこと、躊躇すること、避けることを平気でやる。

 

 這よる過負荷、球磨川禊。

 

 やっぱり彼は最悪だ。

 

 

 

「『さて、今度こそ『嘘戯告訴(メタフィクション)発動だ……』』」

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