鬼殺隊の本部、産屋敷邸。
柱ですら訪れるには目を隠し、耳を塞ぎ、隠を介して自ら動くことも禁じられた状態でしか向かうことを許されない、徹底した隠蔽が実践されている。
そんな場所では現在ある理由で柱合会議が行われている。
「よく集まってくれたね。行冥」
「はっ」
産屋敷耀夜に最初に名前を呼ばれたのは、悲鳴嶼行冥。
身長は200cmを超えており筋骨隆々。盲目ゆえに視力こそ無いが、他の感覚でそれを補い、日常生活にあまり支障をきたしていることはない。
岩の呼吸という5大流派の一つに数えられながらも、成り手の少ない呼吸を習得しながら、勤続年数がそのまま実力に繋がる鬼殺隊において、最も階級の高い柱を4年も続けている彼は、紛れもなく鬼殺隊最強と言って良い。
「カナエ」
「はい」
次に名前を呼ばれたのは胡蝶カナエ。
両側に蝶の髪飾りを付け、穏やかなほほ笑みを浮かべた美しい容姿の彼女もまた、ここにいるということは柱であり、その実力は見た目とは裏腹に確かなものである。
また鬼殺隊にしては珍しく、鬼への復讐心にとらわれない柔軟な考えも持ち合わせており、柱の多様性を伺わせる貴重な人材である。
「天元」
「はっ」
次に呼ばれたのは忍者といった風体の男だ。
宇髄天元というこの人物は、元はその見た目通り忍の出身で、いわば抜け忍である。
身長180cmと行冥には及ばないものの、それでも鍛え上げられた肉体は見るだけで相当の実力者であることを伺えさせる。
また、彼も特異な敬意で入隊したがゆえ、カナエと同じように憎悪一色の鬼殺隊の中では希少な、俯瞰したものの見方ができる人物である。
「慎寿朗」
「・・・はっ」
名前を呼ばれた派手な髪色をした壮年の男性は、やや気落ちした声色で返す。
彼は煉獄慎寿郎といい、全集中の呼吸の5大流派の一つ、炎の呼吸を修めた炎柱である。
行冥が来るまでは鬼殺隊最強と謳われていた彼だが、妻である瑠火を亡くして以来、かつて在った気炎がなくなってしまっている。
今すぐにでも引退したいと耀哉には打診が来ているが、柱をなくすことは鬼殺隊の弱体化を意味する。
そのため耀哉も心苦しく思いながら、今なお在籍させて活動を続けてもらっている。
「義勇」
「・・・はっ」
次にやや間をおいて返事を返したのは、むっつりとした表情を崩さない男性。
名前を冨岡義勇と言い、最近柱になったばかりで柱の中では新参の一人と言える。
ゆえあって自己評価の低い彼だが、就任した以上は自分なりに務めを果たさなければという責任感だけで、鬼殺隊の柱をしているフシがある。
ただ、それだけで柱になれるほど、鬼殺隊はヤワな組織ではない。本人は自覚していないものの、相当の実力があることは確かだとここで断言しておこう。
「そして実弥」
「はっ!」
最後に名前を呼ばれたのは、この柱の中でも最新参である傷だらけの男、不死川実弥。
見た目こそ凶暴な風体をしており、一見すると荒事を生業にしていそうだが、それは鬼に対する憎しみが誰よりも強く、また自身の特性を利用した戦いを続けた結果として、傷だらけになったからだ。
鬼殺隊の中でも稀有な”日輪刀を使わずに鬼を倒した”経験を持つ鬼殺のスペシャリストといっていいだろう。因みに柱の中にはもう一人、日輪刀を使わずに鬼を倒した経験の持ち主がおり、その人物は行冥である。彼は日が昇るまで素手で鬼の頭部を潰し続けていた。
「君たちとこうしてまた話せることを、私は嬉しく思うよ」
「お館様も、ご創建でなにより」
基本的に柱というのは過酷な鬼殺隊の中でも特に過酷で、通常の隊士では太刀打ちできない上弦、或いは下弦の鬼を鬼殺する。
そのため死亡率は特に高く、顔ぶれは頻繁に変わるため、半年に一度の顔合わせでも数が減っていたり、見知らぬ人物だったりするのはよくあることだ。
また、産屋敷家に掛けられた呪いのせいで、耀哉は日に日に容態が変化するため、いつまでも生きていられる保証がない。
このやりとりは、そうしたお互い生きてあえて良かったと言う感謝の応酬である。
「さて名残惜しいけど、早速本日の議題に入ろうか」
「お館様。失礼を承知で申し上げますが、それは最近噂になっているあの人物のことですか?」
「そうだね。志乃のことだ」
割って入るように天元が議題になり得る話を出すと、耀哉は肯定するように該当者の名前を挙げる。
六井志乃。入隊理由が惚れた女が鬼殺隊だったからという非常に軽い理由でありながら、その実力は柱に迫るものとして鬼殺隊の中では有名になりつつある。
短く切り揃えられた白銀の髪、紅玉や翠玉を思わせる左右で違う目。
鬼殺のときにだけふらりと現れては、特別製の日輪刀を用いて悪鬼を倒し、その場を去る。
見た目の美しさと、その日輪刀の特異さから新たな柱だと実しやかに囁かれている。
しかし、彼には柱になれない重大な欠点がある。
「確か刀の色が変わってない。とのことですよね?」
「特異な日輪刀という点も見過ごせません」
カナエと実弥が交互に志乃にある問題点を挙げる。
そう。志乃は全集中の呼吸を習得していない。さらに言えば特異な形の日輪刀は、柱の特権であり、それ以下の隊士が持つことは許されていない。
この2点が現在鬼殺隊の中で問題視されているあることに繋がっている。
「そうだね。日輪刀の形については、刀鍛冶の里でも決着がついたからいいとして、問題は色が変わっていないこと、即ち全集中の呼吸を未だに習得していないことだ」
「そのせいで隠からは日輪刀をもたせて欲しいという声も上がっているとか・・・」
その中で特に問題なのが行冥の言う才能のない為に隠という裏方に回った隊士が、日輪刀をもたせようとする動きがあることだろう。
鬼殺隊の隊士はほとんどは、鬼に家族や親友を殺された復讐者たちである。
色が変わらなかったという理由だけで才能がないと言われ、涙をのんでせめて他の隊士の役に立とうと隠になった。
なのに同じように色が変わらなかった志乃は前線で鬼を狩っている。
無論彼らとは実力差が分からないわけではない。志乃の戦い方を見れば、彼と自分たちの間にどれほどの差が開いているのかは言わずとも分かってしまう。
どんなに高度な支援が在っても、自分たちでは戦闘中に鎧を着込みながら敵の攻撃を捌き切り、そのまま反撃に移り、頸を取るのは不可能である。
しかし知らぬものや、諦めきれぬものはこういうのだ「自分たちに在った日輪刀さえあればもしや・・・」と。
「取り上げましょう。そして育てのもとにやってもう一度最終選抜をさせれば良いィ」
「駄目だな。そうするには手柄を立てすぎている。少なくとも最終選抜のやり直しは無理だ」
「そもそも育手に空きはありましたか?」
「駄目だ。(報告に寄ればすでに20以上の鬼は殺している。生半可な育手の下にやったら呆れられて)そのまま鬼殺隊を辞めかねない」
慎寿郎を除いた柱たちは顔を突き合わせてアイデアを出しあう。
しかし、どれもが志乃がすでに結果を出しているという要素により、否定されてしまう。
才能のない隊士をむやみに死なせたくはない。
しかし志乃という前例がそれを阻む。
「そうだわ!」
会議は踊るされど進まず。
煮詰まってきた空気を取り払ったのは、カナエの声だった。
「胡蝶、なにか案が?」
「問題の発端は六井くんが呼吸を覚えてないことでしょう?だったら今からでも教えれば良いんじゃないかしら?」
「そりゃあまぁ、そうだが」
「胡蝶よォ、さっきも言ったとおりそれをするにゃあアイツは正式な隊士として動きすぎている。今更また長い時間掛けて修行させろってのかァ?」
その案も出たことは出た。
結局色変わりしていないのに、活動していることが問題なのであって、色変わりさえさせれば良い。
しかし育手に任せては時間がかかりすぎるし、鎹鴉越しに聞く彼の性格は陽気で皮肉屋
更には自分の実力に絶対的な自信を持っており、それも誇張ではないとされる。
変に実力が下の育てに任せるより、このまま戦わせて呼吸を自然と作り出させたほうが良いのではないか?という結論になりかけた。
「ううん。私達柱が育てるのよ」
「そんな時間があるとは(到底思えないが、胡蝶のもつ蝶屋敷ならばたしかに可能かもしれない。胡蝶の家には柱になりそうな妹もいるし適任だろう。最近は継子もいると聞く。)羨ましいな」
「どういう意味だァ?富岡ァ」
「富岡の言うことに賛同するわけじゃねぇが、俺も反対だな。確かに見込みはあるかもしれねぇが、わざわざ一人に割いてやる時間はねぇぞ。だが一人暇そうな御仁はいるな。なぁ煉獄の旦那」
「・・・俺が教えたところでナメられるだけだ。俺のところに来ても俺は何もしない」
「いや、一理ある」
やはり駄目かと再び会議が巡りそうになった時、行冥はその流れを止めた。
「聞けば彼のものは一度見聞きした動き、話などは決して忘れぬという。その話が本当ならば、合同任務にて全集中の呼吸を見せれば、即座に覚えるだろう」
「なるほどなァ。合同任務ならばもしソイツが仕留め損なっても、俺達が仕留めれば良いってわけだ。さすが悲鳴嶼さんだァ」
「オマケにそれなら正式にこちらから除隊を命じられる。仮に本当に呼吸を覚えたってんなら、今後は大手を振って隊士として扱える」
「(話を聞く限り得物は重量物のようだ。俺や胡蝶、不死川のような普通の武器ではない)後は(悲鳴嶼さんと宇髄の二人で)決めてくれ」
「何立とうとしてんだァ富岡」
「座れ座れ。今のはなんとなく分かったから」
話が纏まりかけると、帰ろうとする自己肯定感の低い義勇を天元と実弥が諌める。
だいたいこの流れになると、会議は終わるので、ある意味では間違っていないが、結論はしっかりとまとめなければならない。
「じゃあ志乃に柱との合同任務を言い渡そう。ちょうど行冥に頼もうとしている任務には人手がいりそうだからね。その後の沙汰は行冥に一任するとしよう。皆もそれでいいかい?」
「御意」
耀哉が柱たちの意見が落ち着いたのを見計らい、まとめに入ると、柱たちも返事を返す。
納得がいきそうな落とし所を見つけ、今回の柱合会議も無事にすんだ。
僕は今、とある町で待機している。
ブリオが言うには今回は合同任務らしく、単独での行動は控えろということだ。
まぁそう入っても先についちゃったわけだから、軽く調査位はしていいだろうと思い、鬼と思わしき噂を聞いて回っていた。
まぁ正直一人でも余裕かなって思っているが、組織として所属した以上、命令は大事だ。
範囲内で好き勝手はするけど。
そうしていつものように事前調査をすることで、鬼の能力に当たりをつけようとしていた昨日のことだ。
いきなり襲われた。
日輪刀ケースは常備しているが、こんなに早く接触してくるとは思わなかった。
大体の奴らは僕が変装術を使っているのもあるが、基本的に僕が仕掛けるまで動くことはない。
つまりたまたまだ。まぁ人食している奴らだから今までも知らないうちに誰か食ってたのかもしれないけど。
その時のことを軽く思い出すとしよう。
ある日の晩、僕が噂の調査を終えて宿に戻る途中、鬼の気配を感じ取った。
噂では夜津谷角と呼ばれる十字路を曲がる時に、それは起こるらしい。
せっかくなので僕はその夜津谷角の方に向かうと、どんどん鬼の気配が強くなっていく。
試しに引き返そうとすると、見るからにいかせまいと人影が立っていた。
中々に不気味な雰囲気を出しているそれをみて、なるほどこうやって獲物を追い詰めていたのかと感心した。
ここは情報収集も兼ねて先へ進んで夜津谷角を曲がると、異変はすぐにおきた曲がっても曲がっても夜津谷角から抜け出せない。試しに上空に向かって跳ぶと、視界全体が夜津谷角のような十字路になっていた。
これが敵の血鬼術なのだろう。
しかし魔法もそうだけど、こうした現象を引き起こす力の源流が有り、仕掛けるための要が存在する。
それを見つけさえすれば問題はない。
今でもその考えは間違っていないと考えているし、それは正しかった。
解決方法はだいぶゴリ押しだったのは反省点だったと思う。
「貴様、鬼狩りか」
何度か曲がっていると、そのうち今回討伐する予定の鬼が姿を現した。
実に普通な見た目の鬼だ。普通の服、普通の髪型。違うところを挙げるとすると角が生えてて土気色のガサガサした肌ってところだけど、鬼としてみるとそれすらも普通だった。
それでも妙な感覚はあって、どこだろうと探っていたらその正体はソイツの目にあった。
逆さまで読みづらいけどそこには
「下弦の参?」
「ホォ、俺を知っているのか?」
書いてあった文字を読んだらちょっと嬉しそうだったな。
あとから知ったけど、下弦の鬼というのは無惨から分けられた血が多いらしい。その割には弱そうにしか見えなかった。
だが血鬼術は面倒くさかった。
眼の前に現れたから
猩猩鋼鎧を装備して戦ったけど、戦闘能力そのものはまぁ弱かった。
確かに雑魚鬼に比べれば頑丈だったけどその程度で、驚くほど弱かった。
「はぁ?あんな不用意に姿見せておいてこれ?」
「あぁそうさ。俺は弱い」
「弱いから増える」
「増えて」
「増えて増えて」
「増えて増えて増えて」
そう思っていたら斬ったはず下弦の参が次から次えと増えていき、最終的には夜津谷角を埋め尽くすほど増えていたたと思う。
いや分からん無いんだよね。そこからは僕も無限に襲いかかってくる下弦の参を斬っては捨てて、斬っては捨ててを繰り返してたから。
実力自体はマジで弱いもんだから、数だけが鬱陶しいことこの上ないの。
十字路の真ん中になんとか陣取って、槍に変形させてからはもう縦横無尽。
斬って、払って、突いて、薙いで一晩中。
時折味変ってわけじゃないけど変な癖がつかないように双剣にしたり、大剣にしたり都度都度変形させていたけど、やることは単純作業だから途中からルーチンワークになってたからね。
それを朝日が昇って鬼が逃げるまで延々と同じことの繰り返しだった。
それ以来今までの変装した姿では現れず、仕方なく一度街を出るふりをして、別の姿で街に入り直した。
これが僕が下弦の参と交戦したときの記録だ。
考察になるけど、あの下弦の参という鬼の血鬼術は視覚情報を惑わせるたぐいの代物じゃないかと思う。
無限に続く夜津谷角の十字路。次々と増える斬ったはずの下弦の参。
手応えも少なかった辺り、この戦はあまり外れていないと思う。
しかしそうなると困るのは本物の下弦の参はどこにいるのかという点だ。
幻惑の分身を相手にしながら本物の下弦の参を見つけ出し、頸を切らなければならない。
一人では中々面倒くさい作業だ。出来ないことはないけどまぁせっかく人手をくれるというなら協力者を待つことにしよう。
「此度合同任務に当たることになった岩柱の悲鳴嶼行冥だ。其の方が六井志乃か?」
「あっ、はい」
そんなふうに呑気に構えていたのが悪かったのか、やってきたのは鬼殺隊最高位「柱」の人だった。
いやめっちゃデカイな。
基本見上げなくちゃいけないのにここまで大きいとお互いに大変だわ。
「・・・・小さきものと聞いていたが?」
「あー、変装術ですよ。いちいちしゃがむのは大変でしょう?」
「・・・・かたじけない」
行冥は驚いていた。
鎹鴉や隠たちの話す彼は自信家で目立ちたがりな問題児のようなもので、こうした気遣いができる人物とは思えなかった。
確かに行冥と志乃の身長差は実に85cmであり、本来ならば膝を曲げなければ応答は難しい。
変装とはいうがこの差を縮めるほどの高さで動くのは普通ならば立つことすら難しいだろうに、聞こえてくる声は実に手慣れており、いささかのブレもない。
先に着いていたから案内すると言い先導している今も、一定の距離を保ちつつ、もしなにか在っても対応できる体捌きを見せている。
感覚が常に戦場を往くもののそれだ。
誰よりも鬼殺を軽んじているが、誰よりも殺すことに慣れている。
報告と姿が違うのも、行冥と合流する前の情報収集にて接敵してしまった下弦の参との交戦の時に面が割れて警戒されたため、変装の第2案ということだそうだ。
(恐ろしく抜け目がない人物だ。お館様のあの言葉も嘘ではないのやもしれん)
行冥が思い出すのは出立の前に耀哉がいった言葉。
『行冥。彼を見た目どおりの人と思わないように。志乃は君や慎寿郎よりずっと長生きなはずだから』
(その言葉通りならば此奴は鬼・・・いや、こうして昼間も活動できている。それは鬼舞辻ですら不可能。だが常人から限りなく離れた力に不老は鬼としか・・・・)
「あ~、もしもし?聞いてる?」
「むっ?」
「あぁ、良かった。一通り調べたことは教えたつもりだけど、これからどうします?夜まで待ちます?」
「そうだな。一度宿に戻るとしよう」
どうやら考え込んでいるうちに彼の説明が終わったらしい。
このまま巨漢二人が並んでいても悪目立ちするだけなので、彼が拠点としている宿に戻ることを提案する。
それに異を唱えるわけもなく志乃は、やはり行冥を案内するかのように先導して歩く。
誰に言うともなく不自由な人を助けるその姿に、しかし行冥は見定めるように見えぬ眼で志乃を見つめるのだった。
「さて此度の鬼だが、結論から言おう。単独での討伐は困難を極める」
「そうでしょうね」
知ってた。
だから人手が欲しかったんだ。まさか柱が来るとは思わなかったけど。
しかし柱の日輪刀って本当に変わってるんだな。
鎖付き鉄球に手斧とは渋いチョイスだ。
昔からこれでやってるから馴染んでるのかな?
「理解が速くて良い。今宵早速鬼の頸を取る」
「分かりました。私は控えで支援すればよいでしょうか?」
「いや、我ら二人が息を整える必要があるだろう」
そういうと行名さんは立ち上がり、部屋を出る方の扉へと歩いていく。
「来なさい。君の見れば覚えるという特技、本当だというのなら私の岩の呼吸を覚えてみせろ」
なぁるほど。そういう感じね。
いいじゃん。そろそろ教えて欲しいと思ってたところだ。
耀哉くんもにくい事してくれんじゃん。
ここはご好意に甘えてしっかり盗ませてもらいますかね。
全集中の呼吸を。