今日は新しいデバイスが届いたのでトランセンドと一緒に試すためにトレーナー室に呼び出していた。
「トレちゃーん。遊びに来たよ~。いぇーい。」
「やぁトラン。さっそくだけど実は見てもらいものがあって、これなんだけど……」
ハイタッチをした後にトレちゃんは真新しい箱を差し出した。
「これって最新のスマートグラスじゃん!これすごく気になってたんだよね~」
「ほら、VRウマレーターって重たいし持ち運びに不便でしょ、だからもっと運びやすいこれなら三女神さまにもっと気軽に会いやすくなると思ってかってみたんだ」
「たしかに、このタイプはカバーをかけることでVRゴーグルになるし便利かも」
「ただやっぱり、使用感とか画質が気になるから買ってみたんだー」
「ふむりふむり。つまりトレちゃんはきれいな画質で三女神さまといつも一緒にいたいんだ~」
少しおちょくるような顔でトランセンド問いかける。
「……いや、そんな意図ないけど……」
「うはははははっ!すこしからかっただけだよ。いいよ、確かめてあげる。だだし、ウチから確認させてね、トレちゃん♪」
トランセンドはスマートグラスの性能を確かめるためにVRゲームを始めてしばらく時間がたった。
(確認してもらうためとはいえ、そろそろ変わって欲しいな……。そうだ!)
トレちゃんは冷蔵庫からキンキンに冷えた『フィジカルX』を取り出してトランセンドのもとに近づいて行った
「お~~い、トランそろそろ変わってよ。お~~い……。仕方ないな」
いくら声をかけても反応がない彼女にトレちゃんは手に持った『フィジカルX』をほっぺたにくっつけた。
「びゃゃゃ~~!!びっくりした!も~トレちゃん今すごくいいところだったのに~」
びっくりしたトランセンドは勢いよくグラスを外した
「ごめんごめん。そろそろ変わってほしくて」
「しょうがないなぁ~。……いいよ、交代してあげる。代わりに『フィジカルX』もらうね」
「もちろんそのつもりだよ」
「わかってんじゃん」
トレちゃんと交代したトランセンドはしばらくの間、VRゲームをするトレちゃんをお菓子を食べながら眺めていた。
(はぁ、たしかにこの待ってる時間は暇だな~。 あのデバイスたしかにクオリティが高くてすごいけど、ソフトの関係でウマレーターには使えないだろうし。………………!! そうだ、トレちゃんにさっきの仕返しをしよ)
トランセンドはトレちゃんに問いかける。
「ねぇトレちゃん聞こえてる?」
声が聞こえないことを確認した彼女はゆっくりとイヤホンをはずし顎に手を添えながら話しかける、
「トレちゃん……」
声が届いた瞬間、トレちゃんの唇に何かが当たる。
トレちゃん(……!!なんだ!このやわらかい感触は)
その感触は柔らかく少し甘いとても心地の良いものだった。
しばらく時間が止まった
はっとしたトレちゃんは慌ててグラスを外した、すると目の前に飛び込んできたのは頬を赤く染めたトランセンドがいた。
「ねぇトラン!!今なにしたの?!」
「はいこれ」
そう言って彼女は慌てているトレちゃんの口に何かを入れてきた。
「これは……マシュマロ?」
「どうびっくりした?トレちゃんはいったいなにを想像したのかなぁ~~?」
「……」
「うはははははっ!ごめんごめん、ちょっとからかいすぎちゃった。 それよりも二人でゲームしよ。」
(やっぱりトランは一枚上手だな)
そして二人は一緒にゲームを始めるのだった。