あ、ありのままにあったコトを話すぜ。
いつも通り文章を書いていたハズなのに、ある日を境に急に文章を書けなくなったんだ。
気が付けば、前回の投稿からひと月近く日にちが経っているのに、全然書き上がっていなかったんだ。
日頃の仕事な疲れとか、ストレスが溜まっていたとかそんなチャチなもんじゃねぇ・・・。
なにか恐ろしいものを感じたぜ・・・。
とりあえず、出来上がっている分だけ上げます。
今回はセシリア視点のみです。
現在両者のSE残量━━━
セシリア 78%
蓮矢 62%
現状セシリア有利である。
〜sideセシリア〜
ブルーティアーズを攻略する。確かに彼はそう言った。
過去に何人もの対戦者が同じことを言っていたが、攻略できたものはついぞいなかった。
セシリア(見せてもらいますわよ。貴方が他とは違うというところを━━━!)
一挙手一投足を見逃さないようキッと鋭い視線を送る。
蓮矢「!━━━━━」ニコッ
セシリア「〜〜〜〜〜〜〜////」
その視線に気づいたのか、彼はこちらを見たあとニコッと笑った。
自身に笑顔を向けられたと認識した途端、顔がカーッと熱くなるのが分かってしまった。
その隙に蓮矢は流れるような動作でクルリと砲口を自身の足下へ向け
━━━ボスン!!
と、弾を発射する。
音からは想像できないが、それなりの威力があったのかもうもうと土煙が舞い上がる。
セシリア「何を・・・?」
彼の意図が見えず、疑問が湧き上がるが、そんな事を考えている暇はないと雑念を振り払い、ライフルのスコープを覗き込む。
覗いた先には左半身を完全に土煙の中へと隠し、残った右側だけをコチラに見せている彼の姿
セシリア(・・・土煙が薄くなり次第一斉攻撃開始ですわ。)
そう
━━━モクモク
セシリア「・・・。」
━━━━モクモクモクモク
セシリア「・・・・・・・・。」
━━━━モクモクモクモクモクモク
セシリア「(全然晴れませんわね?一体どうなって)━━━━━━ッ!!?」
一向に晴れる気配のない土煙に疑問を覚えスコープから顔を上げ━━━目の前に広がる光景に絶句する。
━━━━━一面の白色。
まるでアリーナ全体を濃霧が包み込んでしまったかのような一面真っ白な空間が広がっていた。
蓮矢「どおしたぁ?セシリアぁ?攻撃してこないのか?」
気付けば、先程まで辛うじて見えていた彼の姿が見えなくなっている。
更に声で居場所を探知されないようにする為なのか、オープンチャンネルを使い、アリーナ全体から響くようにしている。
セシリア(コレはマズイですわね)
状況の不利を悟り、煙幕の範囲から出る為に上昇する。
煙幕から抜け、眼下に広がるのは本来地面が剥き出しであるはずの地表が白い煙に埋め尽くされたアリーナ。
見る人が見たら「わぁ〜綺麗な雲海・・・。」とでも言いそうな光景だった。
周りを見渡すも蓮矢の姿はない。
どうやら未だに煙幕の中に潜んでいるようだ。
蓮矢「俺はァ知ってるんだぜぇ〜?ブルーティアーズの【弱点】ってヤツがなぁ〜?」
再びオープンチャンネルでの声が聞こえる。
内心ドキリとするも、内容が内容なので中途半端な反応が出来ず、無言を貫く。
本当に弱点を知っているのであれば、それをわざわざ言う必要は無い。
つまりコレは━━━私を動揺させる為の
セシリア「私のティアーズに【弱点】?
そこまで言うのであれば教えて頂きましょうか?
蓮矢さんが言うティアーズの【弱点】とやらを・・・!」
ブラフであるハズなのだ。
はず・・・なのに━━━━━
セシリア(なんですの?まるで底の見えない井戸を覗き込んでいるかのような感覚は━━━)
毅然と言い放っていた外見とは裏腹に漠然とした不安感が内心を付き纏う。
恰も弱点なんて存在しないかのように振舞ってはいたが、悔しいコトに自身で把握している弱点は確かに存在する。
【ビットを操作している間、自身も並行して動けない】
代表候補生となり、ブルーティアーズを受領してから幾度も克服しようとしてきたが、未だ克服出来ずにいた。
セシリア(・・・まさかこのコトを知って━━━?)
背中を冷たい汗が伝う。
もしその事が知られているとしたら、蓮矢(彼)が見逃すはずがない。
間違いなく執拗に、狙ってくる光景が割とすんなり浮かんでしまった。
蓮矢「そこまで言うなら言ってやろう!
ブルーティアーズの弱点・・・それは━━━━
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
・
セシリア・クラスメイト達「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」
アリーナ全体から響く疑問の声。
何を当たり前のコトを言っているんだ?と言わんばかりに首を傾げる者もいれば、遂に日頃のストレスでアタマが・・・と憐れむような視線を送る者。
はたまた、極少数ではあるが、コレだから男は、と侮蔑じみた視線を向けるものも居た。
蓮矢「多少調べさせてもらったが、ビットを動かす為には、BT適正ってモンが必須らしいな?
だが、ソレはあくまで動かす為であって、何処ぞの
もしそんな力があるなら煙幕が張られた状態でも狙撃できてるだろうからなぁ?」
しかし、煙幕の中にいる蓮矢からはそんな視線は見えていないからか、話し続ける。
・・・途中誰かを指しているようなコトを口にしていたが、その事が分かる人は生憎とこの場には居なかった。
セシリア「━━━何を言い出すのかと思えば・・・。攻撃出来ていないのはお互いさまでしょう?
現に、アナタも攻撃していないではないですか。
・・・まぁ、攻撃しようと煙幕から出てきた所を狙わせていただきますが━━━」
センサーの感知範囲を煙幕の広がっているフィールド全体に拡げ、彼が何処から出てきても対応出来るようにする。
蓮矢「━━━そこまで言うなら見せてもらおうか?お得意のビット捌きってヤツを・・・
行け━━━━━━
━━━━━━【山嵐】!!」
━━━ズドドドドドドドドドドドドン!!
蓮矢の声の後に煙幕の中からアリーナ全体に響く轟音。
そして音から1秒と経たずに煙幕から何かが飛び出してくる。
飛び出して来たものを目視したセシリアの顔色が変わる。
セシリア「み、ミサイル!?」
それも1発2発ではない。眼下に広がる雲海から次から次へとミサイルがこちら目掛けて飛んでくる。
慌てて回避行動を取るが━━━
セシリア「━━━ッ!?このミサイル、追尾して!?」
確かにミサイルを避けたハズなのに、クンッとコチラを追う様に曲がったのだ。
慌ててスラスターを点火、ブーストを使って一気に引き離しに掛かる。
蓮矢「おいおい、いいのか?
━━━━━━━え。
━━━ドカァァン!!
ナニカが爆発によりスクラップへと成り果てるのをハイパーセンサーが捉える。
地表へ落ちていく残骸の中に幾つもの青色の破片が散見された。
━━━そう、まるで自身の駆る
セシリア「━━━━━ッ!
ティアーズっ!?」
ここまで来て漸く理解を拒んでいた脳が現実を認識し始める。
しかし━━━━動き出すまでほんの少し遅かった。
━━━ドカァァン!!
2度目の爆発
そしてその事が指し示す事実に驚愕し、目を見開く。
セシリア「ティアーズが2基も━━━いえ、それよりも【複数同時のロックオン】ですって!?」
━━━そう。ソレだ。
彼の機体がいくらカスタムされてあると言っても、ベースは第2世代のラファール━━━量産型の訓練機・・・のハズだ。
無論、イギリス代表候補生としての勉強を通して、公表されているISのスペックが頭に入っている。
━━━故に
この異常とも言える現状に驚きを隠せないのだ。
セシリア(単一のロックオンならまだしも、複数同時ロックオンだなんてラファールの━━━第2世代機の演算能力では不可能のハズ・・・。
それこそ第3世代機並の演算能力がないと━━━━━━━・・・第3世代機?)
そう言えば、風のウワサで聞いたことがある。
学園の生徒主体で、専用機を組み立てていると━━━。
その組み立てている機体に搭載される予定のシステムが確か━━━━━━
━━━ドカァァン!!
3度の爆発で強制的に意識を引き戻される。
装甲が砕け、ガラクタと化すティアーズが視界に入る。
セシリア(━━━━━考えるのは後ですわッ!
とにかく今は、この状況をどうにかしないと・・・っ)
ハイパーセンサーを使い周囲を確認する。
残ったビットは1基━━━
対して、ミサイルの数は自身を追って来るものも含めて9発で、内訳は自分5発、ビット4発。
ミサイルの速度自体はそれほど速い訳ではない。汎用のロケットランチャーよりちょっと速い位だ。
セシリア(ビットを操作してミサイルを全て堕とす?いや、それだと全て堕としきれずに被弾する━━━。
なら、いっそのこと最後のビットを囮に━━━って、そんなことをしてミサイルを堕としてもこちらの手数が減るだけですわ!?)
限られた僅かな時間で思考を回す。
その際、
そして━━━最後に残ったのは・・・
という、純粋な思いだけが残った。
それは、いつの間にかなくしてしまっていた思いであり━━━自身の
代表候補生になったことで、大小様々な思惑や、策謀に囲われた。
ソレに屈しないように、
しかし、『慣れ』とは怖いもので、『演技』だったものは時間とともに次第に『日常』と化し、傲慢ともとれる考えが染み付いて行き、何時しか『初心』と呼べるものは記憶の遥か片隅に追いやられてしまった。
セシリア(━━━━━━そう・・・でしたわね。
私は━━━。
負けず嫌いでしたわね━━━━!)
━━━追い詰められたことで逆に自らを見つめ直したセシリア。
しかし、悲しいかな━━━━いくら思考を高速で回したとしても、それは決して時間が止まっているわけではない。
緩やかに、だが、確実に時間は流れる。
全ての『人』に━━━平等に━━━。
蓮矢「━━━━━もらったぜぇ!!
ラスト一基━━━!!」
セシリア「しまっ━━━━━━━━━━!!」
最後のビットにミサイルが迫る。
だが━━━━
セシリア(それでも━━━━━!)
諦めるなんて選択肢を取る気はサラサラ無かった。
ビットの少し手前に機体の進路を向け、空いた距離を瞬間加速を使って駆け抜ける。
セシリアが駆けた位置━━━ビットと迫るミサイルの丁度中間地点であり━━━
セシリアを追尾するミサイルと丁度交錯するポジションだった。
そのまま素早く身を翻し、ライフルの照準をミサイルに合わせ構える
交錯するミサイル同士で自滅するならそれで良いが、もし逸れた場合は、一番手前のミサイルを撃ち抜くことで、ミサイルの誘爆を狙う算段だった。
更に━━━
セシリア「(お願いッ━━━一瞬だけでいい・・・・・動いてっ!)━━━ティアーズ!!」
半ば『賭け』ではあるが、この土壇場でビットの同時操作を敢行
これまで一度も成功した事はなかったが、そんなことを考えている暇は無い。
しくじれば展開済みのビットを全て失い敗色濃厚となれ現状では、分の悪い賭けだろうとやるしかなかった。
セシリア「━━━━━3、2、・・・今ッ!!」
ミサイルが交錯するタイミングを計り、ライフルの引き金を引く━━━
無論、ビットの方にも指示を出す
・・・しかし━━━━━━━━
━━━パシュウゥゥゥゥゥン!!
ライフルからの攻撃はあっても、ビットからの攻撃が放たれることは無かった。
━━ドォォォォン!!
ライフルから放たれたビームはビットを追っていたミサイルの先頭に着弾。その誘爆で殆どのミサイルを巻き込むことに成功するが、全部堕とせたワケではなかった。
セシリア「〜〜〜〜〜〜ッ!」
ビットに1発、セシリアに2発のミサイルが未だ健在だった。
この土壇場になっても成長出来ない自身の不甲斐なさに苛立ちを覚え、悔しそうに表情を歪めるセシリア。
そんなこと知ったことかと言わんばかりにビットに向かうミサイル。
このままだと後数秒と掛からずにビットに直撃、爆散するだろう。
━━━━━諦める?
否ッ!!
セシリア(私はッ━━━最後まで諦めませんわ!
だから━━━お願い、ティアーズッ・・・動いて!)
ビットに向けて祈るような思いと共に手を伸ばす━━━━━━━
その時だった━━━━━。
━━━そこまで必死にお願いされたらぁ〜
答えたくなるのですよぉ〜♪
・・・・・・・・・・え?
〜sideセシリアout〜