キングオブキングな俺様のヒーローアカデミア   作:松田ゐふ

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第79話

 ミルコの元でインターンを始めてから1週間が経った。車で逃走していた敵グループが所持していた弾丸について、進展があったらしく、ミルコから雄英でしばらく待機していろと、命じられた。

 俺は三県ほど離れた場所から雄英に戻り、朝から授業に参加していた。

 

 思い返すとこの一週間はとても忙しかった。

 合計で30以上の事件事故の解決、それに加えて関東、中部、東北の弾丸旅行。

 正直な話今日は休みたかったが、仮免ヒーローとはいえ学生だ。しっかりと授業を受けなければならないと、己を奮起させる。

 それでもインターンの疲れは簡単には抜けず、この一週間を思い返してしまう。

 

 模擬戦から始まり、事件、事件、事件、事件、事故、事件、事件、事件、事件、事件、事件、事件、事故、事件、インタビュー、事件、事件、インタビュー、事件、事件、ファンサ、事件、インタビュー、事件、事故、事故、事件、ファンサ、事件、事件、事件…………。

 

 最初の3日間は、あちこちを飛び回って、事件を解決するだけで良かったのだが、暴走車事件を解決したあとの、インタビューがきっかけとなり、更に忙しくなった。

 

 雄英体育祭優勝者の華々しい活躍。

 インタビューで残した言葉。

 その影響は凄まじく、某掲示板では俺のまとめサイトなるものができ、鳳インダストリアルの社長の息子にして、島根の大地主で著名人の鳳笑蔵(おおとりしょうぞう)の孫だということが書かれており、どこの学校に在籍していたのかまでバレていた。

 別に隠していたわけではないが、ネットの特定班というのは恐ろしいなと実感した。

 更には俺の非公式ファンクラブなるものができており、俺を王と崇める者まで現れた。

 

 まだプロヒーローになったわけでもないのに、ここまで持ち上げられると、象徴がいなくなった影響かと邪推してしまう。

 

「切島コラァ!!」

 

「おまえの名前!!ネットニュースにヒーロー名!!のってるぞスゲェ!!!」

 

「梅雨ちゃん麗日ぁすごいよー名前出てる!!」

 

 俺の後に続いてインターンに参加した、切島たちがクラスメイトの話題になっている。

 そんな様子を微笑ましく見た俺は、スマホから某掲示板サイトを開く。

 俺に関するスレがいくつもある中で目に入ったそれを開く。

 

「鳳火鳥は厨二病の痛いヤツ……か」

 

「それアンタのアンチスレ?そういうの気にするんだ」

 

「別になんとも思わんさ。俺を貶して優越に浸っている時点で、遥かに下にいる。むしろアンチが出てきたということは有名になった証拠さ」

 

「やっぱそう言うよね、さすが王様!」

 

 俺の後ろからスマホの画面を覗いた耳郎が、俺のアンチスレを見て気にかけてくれるが、大丈夫だと返しコメントを読んでいく。

 

『厨二病乙』

 

『この歳で一人称俺様とか痛いわーw』

 

『体育祭見たけど、コイツばっか注目されて正直ウザイ』

 

『金持ちのボンボンが調子乗んな』

 

『身内が凄いだけなのに自分が偉いと勘違いしてる奴』

 

『やっぱ才能だよな……ほんとクソだわ』

 

 などなど好き勝手に俺の悪口が書かれている。

 別に傷ついていないから、開示請求などするつもりもないが、この矛先が俺の大切な者に向けられたら、全力で潰すことを決めてサイトを閉じる。

 

 有名になるということは、大変だと実感し次のインターンはいつになるか考えるのだった。

 


 

 数日後、ミルコから連絡があり集合場所に向かうため寮を出た。

 緑谷たちも丁度出るところだったのか駅まで一緒に行くことになった。

 

 道中、ヒーローが送ってもらったりして駅に着くと、皆同じ電車だった。

 関西で活動している、ファットガムの元でインターンをしている切島も、集合場所が違うらしく一緒に電車に乗った。

 

 車内で降りる駅を聞くと皆同じらしく、偶然もあるんだねと笑う。

 駅を降りると方向、曲がる角すら同じでついには、それぞれのインターン先にいる雄英ビッグ3と合流した。

 

「これは……何だ」

 

 俺たちは同じ建物に入るとその光景に驚く。

 ミルコやリューキュー、ファットガム等の有名なヒーローから地方のマイナーヒーローまで沢山の人が集まっていた。

 その中には相澤もいた。

 

「グラントリノ!」

 

「知り合いか?」

 

「うん、職場体験先で色々とお世話になった人だよ」

 

「……なるほどな」

 

 グラントリノ、神野でオールマイトともに戦ったヒーローの一人……状況からおそらく【ワン・フォー・オール】についても知っているのだろう。

 

「ねぇねぇこれ何、何するの?会議って言ってたけどー知ってるけど!!何の!?」

 

「すぐわかるよ。ナイトアイさんそろそろ始めましょう」

 

 波動はリューキューに抱きつき今日の集まりがなんなのか聞く。リューキューは波動をあやしながらこの会議を開いたナイトアイに開始を促した。

 

「不服そうだな」

 

「会議とかつまんねぇからな」

 

「だろうな」

 

 ミルコは不機嫌なようで絡まれると面倒なので、今日はあまり近づかないようにしよう。

 そんなことを思っていると、俺たちの前にナイトアイが現れた。

 

「……あれがナイトアイ」

 

 緑谷から聞いたが、かつてオールマイトのサイドキックをしていた男らしい。

 アメリカンなオールマイトとは対照的に、ジャパニーズなサラリーマン風の男だが、その目に宿る意思は強い。

 オールマイトのサイドキックをしていただけはあるようで、俺は直感的にその強さを悟った。

 

「あなた方に提供していただいた情報のおかげで、調査が大幅に進みました」

 

「死穢八斎會という小さな組織が、何を企んでいるのか。知り得た情報の共有と共に協議を行わせていただきます」




活動報告にて、皆様の反応お待ちしております。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=333460&uid=453376
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