元暗殺拳の使い手JKの米花町生活:更新停止   作:アクドニアデフジム

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何とか書き終えたので続き投稿です。


第十二話 伊達航と半グレ殺戮事件っす・後編

 

第十二話

 

 

 

「さて、一階の廊下通路の様子は、絵に描いたような血の跡だらけに、死体がどこにあったかを示す白線は大量に貼られているなぁ、最初についた同僚はどんな光景を見たのかねぇ」

 

と俺は八階建てビルに入って最初に見たのは、長い廊下通路と、大量の血痕跡と死体があった場所を示す白線が貼られている光景であり。

 

俺と高木が居る入り口から見える範囲だけでも、恐らく六か七人ほどは死んでいたのだろうと分かり、最初にここに到着し、この場を発見した同僚はどんな感情を抱いたのだろうかと、脳裏に過ぎった。

 

「鑑識の指摘だと、そんで一階で最も一番酷いのは待機室か…そんじゃお邪魔して…!?」

 

「あれどうしたんですか伊達さん、扉を開けたまま固まっているだな…えぇうわぁこここれわ!?」

 

と俺はこの場で検査している鑑識に、一階で一番酷い場所はどこかと問うと、無言で待機室と書かれた扉に指を刺したので、俺と高木は恐る恐るその待機室と書かれた扉を開けて室内を見て思わず絶句した。

 

何せ、その待機室と書かれていた扉を開けた先には、壁一面に飛び散った大量の人間の一部だった思われる肉片がこびり付いており、そして床には踏み場もないほど真っ赤に染まった血の池が禍々しく俺と高木の視界に鮮明に映され。

 

そしてよくよく血の池の中を見ると、恐らく人間の臓器類の破片だと思われ肉片が浮いており、踏み潰された眼球や、脳味噌らしき肉片などが細々と浮いている光景は余りにも刺激的であり。

 

俺は思わず胃が咽せ返るほど鉄臭く生々しい匂いに吐き気を抱き、思わず口元を手で抑えて、なんとか嘔吐しないように耐える。

 

「うぁこりゃあヤベぇなぁ室内の壁全てに返り血が大量に付着していて、しかも床なんか踏み場がねぇくらい真っ赤に血の池じゃねぇかよ、犯人はどう言う神経でこんな惨状を作ったんだ」

 

と俺は余りの凄惨な光景の残滓に、思わず本能的に背筋から薄寒いものを感じながら、待機室だった部屋の扉を閉めると、次の階へと目指して、階段を登って二階の廊下へと辿り着く。

 

そこは一階と比べて血痕の痕跡が少ないと分かる様子だ、まぁそれでも数人分の血溜まりが、見ゆけられたのだが。

 

「二階の廊下は一階よりも血の痕跡は少なそうだな、それでも倒れた死体を型取った白線が貼られているし、乾いた血溜まりとかが平然とあるけど、まずはこの事務室って書いてある部屋を確認してみるか」

 

俺は事件現場とは言え、当然のようにある血溜まりの痕跡がある光景に、思わず苦笑いを浮かべつつ、俺と高木は事務室と書かれた扉を開いて部屋の様子を見てみる。

 

そこには事務机とパイプ椅子が二列に並べられた部屋であり、そして壁にはここで死んだ人間の返り血などは付着し、事務机にも大量の血痕が付着していることから。

 

俺と高木はここに居た半グレ構成員は、書類仕事中に犯人に襲われて、碌な抵抗も無く殺されたのだろうと、容易に察せられる光景が広がっていた。

 

「こりゃあ凄惨だな、壁と机にも血が付着しているが、妙に抵抗した痕跡がねぇなぁ、なぁそこの鑑識さん、発見当時どんな感じに死体があったのかしてますかね?」

 

と俺は椅子や事務机に付着している血の飛び散り方が、抵抗も無く殺された奴に特有だと気がつき、近くで現場の検査中だった鑑識に話しかけて、発見時あった遺体の状態がどうだったのかと聞くと。

 

どうやにも二階の事務室へと最初に入った時、パイプ椅子には座ったまま死んだ奴とパイプ椅子が倒れて床に倒れ伏した奴の遺体が複数にあったらしく、まず現場写真を撮り、白線で遺体がある場所を型取ったりなどをした時のこと。

 

奇妙なことに、この部屋あった遺体の幾つかには首元に指ほどの大きさの穴が空けられており、恐らくここ襲撃した犯人がやったと思われるが、一体どのような方法で行ったのか不明だと言うことを鑑識に教えられ。

 

俺は遺体の首元に指ほどの大きさの穴があったと聞いた時に、脳裏にかつて酒の席でゼロからそんな殺害方法を好んで行なっている超危険犯罪者がイタリアにいると言う話を聞いた時があったことを思い出すが。

 

流石にイタリアに居ると聞いた、その犯罪者がわざわざ日本に訪れ、米花町を中心に活動していた半グレ共を殺戮したとは考え辛い為、ただ偶然にも日本に似たような犯行を行う奴がやっただけだろうと考え。

 

俺は時に気にせず、血まみれの事務机を見ていた高木を連れて、二階の事務室から退室し、そのまま次の階へと上がって、同じように遺体があった部屋へと赴き。

 

そこで検査を行っている鑑識や、部屋の様子を調べている刑事などに当時の発見時気になったことや、不思議に思ったことなどを聞いて周りつつ、次々と階へと上がって同じように見て聞いて周って行き。

 

そして、事件現場である八階建てビル内でも、最も破壊痕跡が酷かった大部屋がある、七階へと俺と高木は来たのだが、そこには一階入り口にあった金属製の扉と同じ物と思われる扉が床に倒れており。

 

それは細切れになっていた金属製の扉とは違い、人間の手の平ような形をしたへこみがあることと、現場の惨状からして、恐らくこれをやった犯人は一点に集中した強力な一撃を用いて、この金属製の扉をぶち破ったのだと推測することができるのだが。

 

「まず、どうやってこんな分厚い金属製の扉を一撃で破れるんだよ?重機を持ち込んだとしても、数トンぐらいの一撃がねぇと確実に無理だぞ、現場の状態からしても爆破の痕跡はねぇって話だし」

 

「そうですね、自分もいくらか考えましたけど、全然わかりませんね、一体どうすれば手の平ほどのへこみが出来るほどの衝撃を繰り出せたのでしょうか?」

 

と一体どんな方法を駆使すればこのようなことになるのかと、俺と高木は頭に疑問符を浮かべながら、床に倒れている、手の平ほどのへこみがある金属製の扉を凝視しつつ、考えを巡らせる。

 

何せ金属製の扉は、一階と同じくらいかなり分厚く、とても爆発物や重機械などでも使用しない限り、一撃で扉をぶち破るなど不可能しか思えず、現場に残された痕跡を調べても、爆破物や重機類を使用した痕跡など一切ないことは判明している為。

 

金属製の扉に残る手の平のへこみから導きされる仮説は、犯人は素手でぶち破ったのだとしか推測するしかないかと思いつつ、破壊痕跡が酷いと言う大部屋に入ってすぐ、その光景を見て思わず驚愕することになった。

 

「おいおい何だこれ、辺りに散らばった血の跡もそうだが、一体どんな怪物が暴れれば、道路に面した壁に大穴が出来るんだよ」

 

「ここって古びているとは言え、鉄筋コンクリートでしたよね、一体犯人はどうやってこんなことが出来るのでしょうか」

 

と俺と高木は驚愕した表情を浮かべながら、道路沿いに面した壁に空いた、大きな穴と周辺に飛び散る血痕の跡を、マジマジと思わず見続ける。

 

この壁に空いた穴もそうだが、部屋内の床には人間の足跡がひび割れるようにめり込んだ跡もあり、ここに居た鑑識から話を聞いたところ、ここには4人ほど武装した者が何者かと戦っていたことは間違いないと教えられ。

 

俺と高木は、ますますこの事件を起こした犯人に対する脳内イメージが、超人的筋肉を有し、金属製の扉すら切り裂く刃物を自在に振るう、筋肉達磨の巨漢姿を思い浮かべることになった。

 

それはそうとここに居た鑑識から、ここを襲撃した犯人が書いたと思われる血の文字が、八階の部屋奥の壁に刻まれていることを教えられたので、俺と高木は犯人について、何か分かるかもしれないと考え。

 

七階床に散らばる壁の残骸や、血溜まりなどを避けながら、八階へと続く階段を登ると、そこには豪華な装飾を施されたであろう扉の残骸が転がっており、それらを踏まないように通り抜けた先にあったのは、部屋の中央に人間一人分ほどの血溜まりが床に広がっていること。

 

そして部屋の最奥にある壁に、血で書かれたアルファベット文字が刻まれており、俺は癖や文体から恐らくイタリア語だろうと推測し、それが《エミティトーレ・レガーロ》と書かれていると分かり、日本語に翻訳すると死神の贈り物となるわけだが。

 

「この壁に刻まれた血の文字は、イタリア語で『死神の贈り物』って書いてあるみたいだが、一体どう言う意図があるんだ?」

 

「さぁ自分にはどう言う意図で犯人が書いたのは全然分かりませんが、犯人がわざわざ残した手掛かりでしょうし意味があると思うのですが」

 

と俺と高木は壁に刻まれている血の文字の意図が意味不明であり、首を傾げながら疑問符を浮かべながらも、半グレ組織を殺戮した犯人が残した手掛かりには違いないので、犯人の動機なども含めて推理しようとしたところで。

 

自身のズボンのポケットに仕舞っていたスマホから電話の着信音が響いてきたので、俺は一体何のようだと気怠く思いつつも、着信相手の名前を確認すると目暮警部からだと分かり、何か緊急の連絡だろうかと推測しつつ、とりあえず電話に出てみる。

 

「あぁもしもし、どうしたんですか目暮警部、今現場を見て廻っている最中なんですが」

 

『あぁ伊達君、今しがた警視庁上層部より緊急連絡が来た、我々捜査一課強行犯三係は今回の事件に関する捜査を一切を中止し、証拠品及び資料など含める捜査権全てを、公安課に移されることになった』

 

と俺は何のようですかと電話をかけてきた目暮警部に問いかけると、目暮警部は少し焦った様子の声色で、捜査一課強行犯三係は今回の事件に関する調査を中止するようにっと、警視庁上層部より命令が下った言われ。

 

そして今回現場から出た証拠品及び資料など含める捜査権全てを公安課に移されることも告げられ、俺は事件が発覚してから半日も経たない内に、重い腰を上げて警視庁上層部が動いたことに驚きを覚え。

 

「…はぁ?マジですか、あの腰の重い上層部がこんなに早く動いたってことは、相当やばい案件ってことですか目暮警部?」

 

『さあそれは分からん、ただ私が今言えることは、この事件を起こした犯人はそれだけ警視庁上層部が、すぐさま公安課に捜査権を移すほど危険な人物と言うことを知っているのだろう』

 

俺はそれだけ今回の事件はヤバい案件なのかと問いかけるが、目暮警部は分からないと答えるが、それでも目暮警部の立場で言えることは、今回半グレ組織の殺戮事件を起こした犯人は。

 

それだけ警視庁上層部が、瞬時に警戒して公安課に任せるほどの、危険な人物だと知っているのだろうと言われ、俺はもしや裏で公安が警視庁上層部を動かしたのだろうかと推測するが。

 

現状わかっていることだけで考えを巡らせても無駄だと理解し、俺は捜査記録などを公安課へと引き継ぎ作業をする合間に、この事件を引き起こした犯人について個人的に調べてみるかと考えつつ、壁に刻まれた血の文字を睨みつつ。

 

今度ゼロに会った時に、エミティトーレ・レガーロと言う言葉に聞き覚えがないかと尋ねてみるかと考えるのだった。

 

 

 

 

 




と言った感じで、伊達刑事視点での様子でした。

元暗殺者JKが暴れた後の惨状は、そりゃ酷いことになってます、何せ警察が気づくまで数時間は経過しているし、八階建てビル内には半グレの死体が百数十人あるので、後処理した警察関係者は大変でしたでしょう。

そして伊達刑事と高木刑事視点から見ると、何か超常的怪物が暴れていたとしか分からない感じなので、どう言うことだと謎だらけだったと思います。

そして動きの遅いお役所仕事である警視庁上層部が事件発覚から数時間で公安へと引き継ぎされることになったのは、伊達刑事の推測通り裏で公安が動いたおかげです。

だって黒の組織経緯で、エミティトーレ・レガーロがどれだけやばい危険人物なのかを知ってますからね、下手に無知な警察が突いて殺戮が起きる前に、迅速に行動した感じです。

捜査権限が捜査一課強行犯三係から公安へと移し終えれた辺りで、ICPOとの共同行方捜査が行われるでしょう。

ちなみにこの半グレ殺戮事件は、過激暴力団による報復よって起きた事件として表向き処理されることになります、何せかなり暴れていた組織だったのでね、化け物一人に皆殺しにされたと言う話よりも信じられる嘘でしょう。
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