小悪魔なアタシと猫ババア 作:ある日そこに居たであろうクマさん
さて、先ずは何から語ろうか?
えっアタシの事聞きたいって?
おけおけッ任せて!
みんなにいっぱい聞かせてあげる!
アタシの...
今より凡そ 四百年前。
とある街の片隅にて...
そこに彼女は生を...
「あっアァァァァッッッ!!!!」
否、『邪』を受け、生まれてきたのだ。
そして...誰も居ない路地裏で...
彼女は...
「ァァァァ?...ア?アァァァァ♪♪♪」
そして...
とある国にある城の中。その場内では一人の
「はあ、呆れたねぇ。なんで全員こんな事も出来ないの?...」
「もっ申し訳ありませんッ
「ですがっ我々はッ!」
女性は彼等二人の立つ方を向き、呆れかえっていた。この二人は今より五十年ほど前にとある村で偶然『助けてしまった』者達であり、近年自身の元を訪れ弟子入りを悲願してきた為にそのまま仕方なく弟子としたのだが...
「うん、君達もう要らないよ」
「「は?」」
彼女の
故にこそ...
「どうせなら...餌にしてあげるよ」
「「ッ!?」」
どうせ死ぬなら...
この言葉を最期に彼等は悲鳴を上げることなく...
猛獣の腹の中へその命を放り込まれたのであった。
そして...
「やれやれ...それにしても.....
「ヒッちっ違うんだッ!私は勘違いをしていた!お前を脆弱な人間達と一緒だと観てしまっていたんだ!」
「ふ〜ん」
場所は変わって山の中。そこでは先程まで城の中に居たはずの仮面の女性が着物姿の女性の首を片手で押さえつけ、その喉元にもう一方の腕で手刀を添える姿だった。
「なあ、頼む!頼むよッ!!見逃してくれっ私だってまだ生きたいんだッ!」
「人に喧嘩売って、過去の光景覗き見て、挙げ句の果て命乞い?とても妖怪の...それも『鬼』のする事じゃあない。そう思わない?」
「私の名を知って!?」
百面姫。日本出身の妖怪であり凡そ三百年ほどの時を生きる鬼でもある。その力は相手の
普段なら大抵の相手には
だが、その行動が今の自身の
「アタシさぁ...今、バリバリにテンション爆サゲなんだよねぇ〜最近知り合いに温泉巡りしようぜって約束してたんだけど...その知り合いが誰かにやられちゃったみたいでさぁ...」
「そっそんな事私に言われてもッ!」
「いや、お前の事はどうでも良い。それで...どうするべきだと思う?」
「えっ?」
「いやだから、その知り合いを倒したであろう奴を生かすか、殺すかの話だよ。どうすべきだと思う?」
「いや、それは...」
ここで百面姫は考えた。もし、この状況でこの女の気に食わない答えを吐けば、その瞬間。自身の息の根は止まる事になるだろう。だが、逆に言えば、正しい答えを答える事が出来れば自身は生還できるのではないだろうか。もしくは答えを出した瞬間ならば少しの油断も生まれるかもしれない。その内に逃げる事も...
「っなら、殺せば良いのではなかろうか」
「へえ〜その理由は?」
「お前ほどの力があるなら...どんな者が相手でも基本的に負けることは無い。だからこそ、お前さんが知り合いとやらの仇を取ってやるのが一番早いのでは?第一知り合いとやらはおそらく妖怪か怪異で、退治されたのだろう」
「...なるほどね」
そして自身の思う答えを述べた百面姫。その考えと発言に仮面の女は何かを考え込むように首を傾げ..,
(よし、これはいけたか...念の為いつでも逃げれるように)
「よし、決めた。やっぱり殺す事にしよう!」
「そっそうか!なら良か「お前をね」へ...?」
ズシャアっという音と共にナニカが抉り出される様な音がその場で響いた。それと同時に二人が立っていた地面に大量の液体が飛び散り、そのまま百面姫の身体から生きる為の力がどんどん失われていく。
つまり...
「百目姫...
「この世界の怪異達は星の外側を除き主に二種類に分けられる。一つ、元々妖怪や怪異として生まれた
「そしてアンタは後者、天然という訳。そして...」
「がっガアァァァァッッッッ!?」
仮面の女の手刀にその身体を貫かれる百面姫。だが、そのその手刀は肉体だけではなく、確実に
「天然、変妖。そのどちらもが肉体の作りがどうであれ、魂はちゃんと存在している事」
「一部例外な本当の意味で現象そのものに近い存在もいるが、それを除けば皆意思があり、魂がある。つまりはその魂に直接干渉出来る術さえあれば誰でもお前達にダメージを与えれるし、その存在を消滅させる事さえ可能」
「そんっ...な!?」
「そして...」
「っ!あっアァァァァッッッーーーーー!!?」
「アンタ達を殺るにあたって
仮面の女の手刀によって自身の力がほぼ無くなっている事を感じながら、ただひたすら彼女の話を聞いていた百面姫。その絶望の状況に更なる追い討ちをかけるように彼女はある物をとりだした。
「この本はアンタみたいな存在を好物として喰らう本でね。数百年単位で契約者を見つけだして、共にアンタ達みたいなのを
「やっやめっ!」
「ペンアンラ ペンアンラ ペンアンラ クトゥム ダラ アビィス フォオル クルゥフ リリィズ クァズ ソシェエル ドウシィクンダァ」
彼女が取り出したのは一冊の本。どこから取り出したのか分からないその本を広げて彼女は何かを喋り出し...
「かっ身体がアァァァァッッッ!!!!」
(身体がっ
その呪文と共に百面姫の身体は徐々にその本の中へと吸い込まれていく。
そして...
「...さて、終わったね。これでアンタはもう終わり。その本に封印してこれからの永劫の時を過ごすんだ」
「いっ嫌だぁっ助けっ!」
「残念。アタシに手を出した時点でアンタは詰んでたんだ」
「そんなっ、そんなァァァッッ!?」
「それじゃあ...さようなら」
この言葉を最期に百面姫の意識は途絶え、暗闇の中へと消えていった。
その姿を見届け、その場に残った仮面の女はただただ溜息を吐く。それは彼女が友人のとある妖怪に会いに来た事に起因する。
「やれやれ、ババアに会いにここまで来たら何者かに倒されてて、それでその近くでこんな馬鹿に襲われるとは」
彼女がこの近くに...友人が今居ると聞いたトンネルに来た時には既に彼女は打倒されていたらしく、もう一人のある人物からその話を聞いた仮面の彼女はババアが現在、自身を倒した存在と共に居る事も聞いていたのである。
その後、トンネル周辺を見てまわっていたところで百面姫に襲われたのだ。
「まあ、兎にも角にもババアのところまで行ってみるか...とその前に評判のフルーツパフェ食べに行こっと。この近くにメチャクチャ美味しいのあるって聞いたんだ
だが、もうその事については気にしていないのか。彼女は百面姫を封印し、そのままその場を立ち去っていく。先ずは噂に聞くフルーツパフェとやらを食べて、その後急いで友人である『ターボババア』を見つけ再会を果たさねば...そうでなければ...
「今回の抽選で当たった
彼女の本来の目的。その有効期限まであと僅か。それまでになんとしても彼女に...
「あっやべっ!わいのうって口癖出ちゃった!?」
彼女の名はアビム。
そして現在は...
「どうも〜今日からこのクラスに転校してきた
『何ィィィィッッッ!?』
とある学園にやってきた(自称)美少女転校生である
これが宇宙人、怪異、人間。全てが入り混じる戦いに彼女...
『
甘味と温泉が大好きな邪神が紛れ込んだ瞬間であった。
次回へ続く...
作品内補足。
一、百面姫について、これは百目鬼という妖怪をモデルにした作者オリジナルの存在であり、能力込みの強さなら初期のオカルンよりは上、アイラより下のイメージ。
二、天然と変妖。これらも作者が作ったオリジナル設定で、インドネシア語で天然の元ネタはイヴリス。変妖の元ネタはオランとなっている。
三、途中出てきた魔術書みたいな物はなんだったのか?これは彼女の力ではなく、生きている内に偶然拾ったものである。物語が進むにつれ詳細は明らかとなるだろう。
四、彼女は転生者なのかについて、これはNO。つまりは転生者ではない。ただ、それとは別に転生者に近い存在。我が作品ではいつも通りのロンの一人がこの世界で当時活動していたのとロンの一人の関係者が現在この世界で『負け続けている』だけ。尚、今度作者の別作品 史上最凶の女TAKAMURAにも出てくる。
*負け続けているが重要...なようで...?
五、五条という名前はどこから?それは上記で説明している以前この世界で活動していたロンの一人。奴が使っていた名前の一つであり、こちらではその名を名乗っていた。尚、アビムは勿論、星子とも知り合いである。
*ターボババアからはマスターイカレ目隠し 星子からはロン
尚、今回の作品では他のロンは一切出てこず、そいつも出てくるのはバモラ編からであり、出てきたとしてもそこまで戦わない。というか戦わせたく無い。ロンの馬鹿どもが出てくるとすぐに戦いが終わっちまう。
ついでに補足六 さっきの関係者はいつ出てくるの?実はオリジナルストーリーも幾つか考えていて、その二つ目くらいには登場させ、クルさんが襲来してきた時には...まあハッキリとは言わないでおこうか。
という訳で今回はここまで。皆様どうでしたか?もし興味が湧いたようならまた見にきてね。この作品もその時の作者の調子次第で更新するのでよろしくお願いします。
それでは皆様...グッバイ!!またのお越しをお待ちしてまーす♪