side傷原流水
「うははは!!やろうブラッドロータス!拳で!!今日は楽しい!!」
「ええ。私もよ。今日もちゃーんと殺してあげないから……全力でかかってきなさい。」
「武器は無しだぞ!純度が落ちる!」
「当たり前じゃない。」
腰のアタッチメントを全て外し全身に血を纏って、鉄格子の柵を飛び越えマットの上へ。
「やるなら拳。全力で……ね?」
「うははははははは!!!」
腕をブンブン……ホント楽しそうね。
今日私はいつぞやの地下賭博場に来ている。
目の前には乱波肩動。客は0。スタッフは数名。
「流水さーん!頑張ってくださーい!」
「はーい。任せてねー♪」
残っているのは被身子ちゃん『達』。
「すごい場所だな……ここは。」
「こういう場所がないと困る人も居るらしいですよ。」
「…………社会の闇だな。」
「ふふふ。私は流水さんとふたりのヒミツって感じがして好きですけれどね?」
「傷原は相変わらずだな。ある意味安堵した。」
「ブラッドロータス!あいつら誰だ?」
「女の子は私のお嫁さん。横にいる男の子たちは……片方は知ってるんじゃない?」
「……!……あいつ!硬かったヤツだ!またやるって約束したぞ!」
「それ……ファットガムから聞いたけど気絶してる時じゃないの?」
「そうだったか?覚えてない!」
そう。今日は被身子ちゃんとデート兼ココのふたりの様子を見に来たんだけど、来る途中に教え子と会った。ちょうど暇そうだったので連れてきた。
切島くんと常闇くん。ふたりとも元気そうで何よりだよ。何やら久しぶりに男子達で東京に集まった後だとか何とか。
「……うげぇ……」
切島くんが渋い顔してる……ふふ。あんなにボコボコにされたもんね。彼……あの時より数倍強いよ?
「やるぞやるぞ!!今日こそ倒すっ!」
「おいで?おねーさんが遊んであげる!」
ふたりとも同時に突撃。拳がぶつかり合う。
「ふんっ!!!」
「うぉあっ!!」
ガシャーーーン!
とてつもない音と共に、乱波肩動が鉄格子に叩きつけられる。
「うはははh!!前より強い!」
「これだけでわかるのねぇ……そんなに強いんだから……ホントに私の補佐でいいからヒーローやってみない?」
「嫌だ!ココが楽しい!!」
「そういうと思った。冗談よ。」
「今度はこっちだ!!」
乱波肩動の連打を全部躱す。一撃でもモロに食らうとそのまま連打を叩き込まれる。最初の一撃が一番怖い。
まぁ余程のことがないとエスコルチアは剥がれないけどね?
……この子なら砕けそうだから少し怖い。
「うははははは!!当たらない!当たらないぞ!!」
「……それで喜んでるのあなたくらいよ?」
躱している最中、被身子ちゃんと目が合う。
「……♪」
…………もうひとり居たわ。
そろそろかっこいいところ見せましょうか。
「ふん!」
ガガガン!
乱波肩の拳を受け止める。そのまま重心を一気に下に落とし、足を払う。
「!」
「まず1本ね?」
顔を蹴り上げて、意識を奪った。
その場でピクリとも動かなくなる乱波肩動。
「エゲつねぇ……」
「ふふ。この程度出来ないと戦えないわよ?」
切島くんの顔が青い。風邪かしら?
「いやっ……まぁそれはわかるスけど……先生はやり過ぎっていうか……」
「攻撃受けられないなら躱せばいいのよ。……そろそろ起きるわね。」
「……は?」
「んがっ!?……ブラッドロータス!!もっかいだ!もっかい!!」
乱波肩動が飛び起きる。そして腕をブンブン……ホント犬みたいね。
「ふふ♪元気十分ね!最高♪」
「うははは!!」
「はぁ……流水さんほんと素敵……♡」
「……お前ホント変わんねぇのな。」
「いつでもどこでも流水さん大好きなので。」
「良き愛だ。」
「そうでしょうそうでしょう。」