自分を傲慢悪役貴族だと思い込んでいる一般平民、努力してない天才を演じるため死ぬほど努力する 作:ちんこ良い肉
ブリトラ=レイズデッドは、空の彼方から迫ってくる光を見ていた。惑星ごと別座標へ逃がした。それでも光は追ってくる。距離という概念そのものを嘲笑うように真空を裂き、転移先を正確に捉え、こちらへ向かってくる。あれが【聖剣魔法】の追従だと理解した瞬間、背中を冷たい汗が伝った。
逃げればいい。いつものブリトラなら、それで終わる。相手が追えない場所へ飛べばいい。だが、あの剣は標的を定めた瞬間から持ち主ごと距離を無視して追従する。聖剣を相手にする限り、逃げるという行為そのものが意味を失っていた。
しかも、あの光には魔力破壊が乗っている。触れれば【黒鎧】を構成する転移境界そのものを壊される可能性がある。これまで自分を無敵にしてきた二つ――逃走と防御――が、同時に潰されようとしていた。ブリトラは生まれて初めて、逃げたいのに逃げられないという感覚を味わった。
ならば、逃げるのをやめるしかない。ブリトラは乾いた喉を鳴らし、無理やり口角を持ち上げた。「【覚醒】――次元転移」その言葉と同時に、世界が一枚めくれる。これまでの転移は、どれほど遠かろうと同じ世界の中で座標を入れ替える技術だった。
今、彼が手を掛けたのは、その座標系そのものの外側である。極小の転移門を無数に束ね、刃の輪郭へ沿って重ねる。接触した物質は斬れるのではない。一斉に別次元へ送り込まれ、結果としてそこから消える。
「【黒剣】」漆黒の刃が生まれた。以前まで使っていた黒剣とは密度が違う。同一世界の遠隔座標へ飛ばしていた従来型と違い、今度の刃は接触したものを世界の外側へ捨てる。刀身の周囲だけ、景色そのものが僅かに歪んでいた。
(腕を斬れば、その腕は別次元へ飛ぶ。胴を斬れば胴が飛ぶ。首を斬れば頭だけを世界の外へ捨てられる。時間を戻したところで、戻すべき肉体が同じ世界に存在しなければどうする)理屈は通っていた。先ほどラグナは惑星一つを丸ごと戻せなかった。ならば、世界の外側まで干渉する余力など残っているはずがない。
勝てる。まだ勝てる。ブリトラはようやく呼吸を取り戻したが、一方のウルスラグナ=ウースウーラは、当然のように詰んでいた。
メフィストフェレスと繋いだ契約回路は、一度に一系統しか通せない。右目の視力を代価に借りた【時間魔法】は切り、今は嗅覚と引き換えに【聖剣魔法】へ繋ぎ替えている。聖剣を維持している間は転移攻撃を時間逆行で巻き戻せず、時間魔法へ戻せば聖剣が消えて【黒鎧】を突破できない。仮に魔力が満タンでも、勝機等なかった
しかも今は、その二択を考える以前に魔力そのものがほとんど残っていない。ラグナの手にある聖剣は、もはや短剣と呼ぶのも躊躇うほど小さかった。掌から僅かに伸びる光の刃。その形を維持するため、ラグナは【自解作用】で自分の肉体を削り、足りない魔力を無理やり捻り出している。
青白い稲妻が何本も身体の表面を跳ね、光の残滓が黒衣を照らした。中身はほぼ空っぽである。だが見た目だけなら、強者が最後の奥義を解放したようにしか見えない。
『本当に大丈夫なんですか!?』
『大丈夫なわけがあるか』
『そこだけ正直になるのやめてもらえます!?』
契約回路の向こうでメフィストフェレスが悲鳴を上げる。ラグナは小さな聖剣を握ったまま、遠方のブリトラを見据えていた。その口元には、むしろ楽しそうな笑みすら浮かんでいる。
『黙れ。今、向こうが勝手に怯えている。ならば怯えさせ続ければいい』
『その発想で王国最強と戦うの、本当にやめてください!』
当然、その会話はブリトラには聞こえない。彼に見えているのは、惑星規模の転移を破られ、なお平然とこちらを睨み、身体から青白い稲妻を迸らせながら未知の聖剣を構える白髪の学生だけだった。
(まだ何かある)ブリトラは確信した。死んでも蘇り、時間を止め、転移を見抜き、惑星単位の逃走にまで追従してきた男が、ここへ来て何の手もなく立っているはずがない。あの自信は、まだ知らない何かを隠しているからこそ出せるものだ。
だから、単純な転移攻撃が打てなかった。頭を宇宙へ飛ばせばいい。それで終わるはずなのに、小規模な攻撃はこれまで時間魔法でことごとく無効化されている。今も同じことをすれば、聖剣そのものが術式へ食い込んでくるのではないか。あるいは、まだ見せていない別の仕掛けがあるのではないか。
(駄目だ。雑に転移を撃つな。こいつは待ってる。俺が簡単な手に逃げるのを)完全な深読みだった。ラグナは普通に、頭を宇宙へ飛ばされたら死ぬ。そしてブリトラは、自分から一番簡単な勝ち筋を捨てていった。
「だったらよ――近くで殺せばいいだけだろ!」次元を跨ぐ【黒剣】を握り、ブリトラが前へ出る。その瞬間、ラグナの眉がほんの僅かに動いた。遠距離から転移を連打されても、逃げ続けられても終わる。そんな相手が、わざわざ聖剣の届く距離まで自分から降りてきた。
(……なんで?)理由が本気で分からなかった。契約回路ではメフィストフェレスも同じ疑問を叫んでいるが、ラグナは小さく鼻を鳴らした。
『なんか接近戦挑んできましたよ!?』
『見れば分かる』
『なんでですか!?』
『知らん。だが好都合だ』
理由などどうでもいい。ようやく勝負になる距離だった。聖剣の魔力破壊なら、肉体表面へ敷き詰められた転移境界そのものへ先に作用し、【黒鎧】を一瞬だけ剥がせる。その隙間へ剣術を差し込めばいい。
ブリトラも、効かないと思いつつも接近しながら転移指定を走らせていた。ラグナの頭部を宇宙空間と入れ替える。保険だ。近づく直前に転移で終わらせれば、それが最も安全なはずだった。
だが、その瞬間にラグナが笑った。あまりにも楽しそうで、自信に満ちた、見下すような笑みだった。ブリトラの意識が一瞬だけ止まる。
(……なんで笑う? 俺が転移を撃つことくらい分かってるはずだろ。なのに避ける気配すらねえ。まさか、それを待ってるのか?)聖剣は転移へ追従する。魔力破壊まである。もし転移そのものを起点に、こちらの術式へ食い込む仕掛けがあるとしたら。頭を飛ばした瞬間、逆に自分の内側へ聖剣を送り込まれるとしたら。
そんな保証はどこにもない。だが、一度あり得ると思った時点で、もう撃てなかった。ブリトラは転移術式を止め、【黒剣】を振るう。そして、その瞬間から勝負の様相が変わった。
ラグナの身体が沈む。【瞬殺流】。本来は、自分より強い相手を初見の一回で殺すために組まれた剣術である。呼吸、重心、視線、筋肉の初動。強者が攻撃を決めた瞬間に生まれる僅かな固定を読み、そこへ最短の殺害手順を差し込む。
しかし、目の前のブリトラは接近戦に限れば明らかな格下だった。身体能力も、剣の経験も、重心移動も甘い。強者を相手に最適化された【瞬殺流】の反射パターンへ、そもそも綺麗に嵌まってくれない。
加えて、ラグナには人を殺す勇気がなかった。首を断てる。心臓へ入れられる。頸動脈を裂ける。そう理解した瞬間だけ、身体がほんの僅かに鈍る。師匠から何度も「一回目で殺せ」と叩き込まれ、殺し方そのものは骨の髄まで知っている。それでも、生きた人間の命を自分の手で終わらせる最後の一線だけは、どうしても踏み越えられなかった。
瞬殺流としては、ひどい出来だった。それでも接近戦そのものの差は埋めようがない。ブリトラの黒剣が届くより早く、ラグナの光刃が【黒鎧】へ触れ、転移境界を砕いた。首を断てる位置だった刃が、最後の瞬間だけ僅かに逸れ、肩口を深く裂く。
「っ……!」ブリトラが初めて血を流した。ラグナはそれを見て、むしろ嬉しそうに口角を吊り上げる。「どうした、王国最強。俺はまだ一歩も下がっていないぞ」
黒剣が返る。剣術としては粗い。ラグナは半歩ずらすだけで外し、肘を切り、手首を捻り、もう一度聖剣を【黒鎧】へ滑らせた。今度は脇腹に赤い線が走る。
「遅い。軽い。雑だ。貴様、本当にそれで王国最強を名乗っていたのか?」
「黙れ!」
ブリトラが踏み込む。黒剣を横薙ぎに振るが、ラグナは既に懐へ入っている。聖剣でで腕を押し上げ、足を払う。体勢が崩れたところへ、光刃が喉元まで走った。
殺せる。そう理解した瞬間、刃はまた逸れた。首ではなく鎖骨の上を裂き、鮮血だけを散らす。ラグナの奥歯が僅かに噛み締められる。
少女には、それが慈悲には見えなかった。殺せるのに殺さない。一撃で終わらせず、何度も黒鎧を破り、傷を増やし、あのブリトラに「次はどこを斬られる」と考える時間を与えている。五年間、自分たちがやられてきたことを、今度はあの男が味わわされているようにしか見えなかった。
そして少女は、自分の胸に湧いた感情を否定しなかった。可哀想だとは少しも思わない。むしろ、もっと怖がればいい、もっと苦しめばいいとさえ思った。
五年間、自分たちは逃げても無駄だった。泣いても無駄だった。助けを求めても誰も来なかった。逆らえば痛みが増え、逃げれば誰かが捕まり、最後には「苦しむこと」すら仕事の一部になっていた。
少女だって綺麗なままではいられなかった。食べ物を多く取れるなら嘘をついた。逃げる時には足の遅い子を待たなかった。誰かが捕まった音を聞いても振り返らず、死んだ相手の持ち物で使えるものは使った。そうしなければ、自分もそちら側へ転がっていただけだ。
だから善人ではないし、善人であるつもりもなかった。それでいい。五年間を奪った男が血を流し、怯え、追い詰められている。その光景に安堵して何が悪い。
少女の隣で、ルクセリアも息を呑んでいた。昨日、自分はこの白髪の男と戦った。魔術を一度も使わせず、剣だけでどうにか食らいついたと思っていた。今、目の前では王国最強が一方的に嬲られている。
「……やっぱり、昨日の僕との戦いなんて、本気じゃなかったんだ」乾いた声が漏れた。ルクセリアには、ラグナが急所を外している理由までは分からない。むしろ相手を完全に見切ったうえで、あえて殺さず制圧しているように見えていた。
その誤解は、ブリトラにも同じように働いた。黒鎧を何度も抜かれている。首も心臓も狙える距離へ、何度も入られている。それなのに致命傷だけが来ない。偶然では説明できない回数だった。
(なんで殺さねえ? 俺を観察してる? まだ何か試してんのか? それとも、いつでも殺せるから遊んでるだけか?)恐怖が、思考そのものを歪めていく。
実際のラグナは、殺せないだけだった。首へ行くはずの刃が肩へずれるたび、内心では自分に苛立っている。
(まただ。殺せ。次こそ殺せ。師匠に何を教わった。目の前の敵は殺せ。一回目で殺せ。……クソ、動け)
それでも外から見えるのは、楽しそうな笑みだけだった。「クハハハハ! どうした、雑種。随分と顔色が悪いではないか。もっと楽しませろ。王国最強とは、俺を退屈させないための肩書きだろう?」ラグナは本当に楽しそうだった。自分より遥かに魔力量が多く、転移一発でこちらを殺せる相手が、勝手に怯えている。その状況が面白くないわけがない。
ブリトラは歯を食いしばった。情けない。自分でも分かっている。遠距離から転移を撃てばいい。距離を取ればいい。惑星ごともう一度逃がせばいい。
だが、できない。頭へ転移指定を走らせかけるたび、ラグナが笑っている。まるで「それを待っている」と言わんばかりに。術式を組むたび、その先に何が返ってくるのか分からなくなる。
一度なら慎重さで済む。二度、三度と中断すれば、もうそれは恐怖だった。黒剣を握る手が僅かに震え、それを少女もルクセリアもはっきり見た。
王国最強が、怯えている。
ブリトラがまた黒剣を振るう。ラグナは楽しそうに身を翻し、わざと紙一重まで引きつけてから外した。実際には魔力を節約するため最小動作しかできないだけだが、ブリトラには余裕の演出にしか見えない。
「その程度か?」ラグナの聖剣が黒鎧へ触れ、転移境界が割れる。今度は手首へ浅い傷が走り、ブリトラは反射的に腕を引いた。
「もっと来い。貴様の全てを見せろ。俺はまだ、貴様を王国最強と認めていない」
その言葉に、ブリトラの喉が鳴った。少女はそこで、姉の声を思い出した。
『正義は、いつか為されるわ。自分の全部を賭けて、それでも誰かを助ける人はいるの。そういう馬鹿を英雄って呼ぶのよ』
馬鹿みたいに真っ直ぐな声だった。少女はずっと、姉を馬鹿だと思っていた。そんな奴がいるなら、とっくに来ている。五年も待たせる英雄など役立たずだし、今さら来られても死んだ連中は戻らない。正義だの英雄だのは、助ける力のない奴が自分を慰めるために作った寝物語だと思っていた。
今も、自分の考えが全部間違っていたとは思わない。正義は遅すぎた。死んだ仲間は戻らない。姉が今ここにいない事実も変わらない。五年間の地獄が、今日一日で帳消しになるわけでもない。
それでも、目の前にはいた。知らない自分たちのために王国最強へ喧嘩を売り、一度殺されても戻ってきて、それでも前へ出続けている。見返りを要求するでもなく、ただ弱者を守るために。
(……いたじゃない)少女は、初めて姉に負けたと思った。強い者は奪うものだと思っていた。だが目の前の男は、自分たちから何も取っていない。
一方のルクセリアは、もっと単純だった。昨日、自分を圧倒した相手が、今日はいちばん恐ろしい相手の前に立っている。逃げろと言われても逃げず、むしろ笑って前へ出ている。
(……ヒーローじゃないか)本人に言えば絶対に調子へ乗るので、口には出さない。だが、どう見てもそうだった。
実際にはラグナの聖剣はもう消えかけていた。【自解作用】で捻り出した魔力も底をつきかけている。次にまともな転移を打たれれば終わる。
『向こう、完全に怯えてます!』
『ならば終わりだ』
『どうやって!?』
『怯えているなら、最後まで怯えさせる』
ラグナは一歩だけ前へ出た。ブリトラが一歩退いた。それだけで少女の胸が熱くなる。五年間、自分たちがどれだけ逃げても一度も退かなかった男が、今は追われる側に回っている。
ラグナは動かなかった。口元を吊り上げたまま、ただ見ている。
「まさか、怖いのか?」
「……っ!」
「王国最強が?」
ラグナはとうとう堪えきれず、声を上げて笑った。「クハハハハハ! なるほど。貴様、思ったより可愛いところがあるではないか」契約回路の向こうでメフィストフェレスが絶叫する。
『煽るなああああああああ!』
『黙れ。今が一番効いている』
『だからって王国最強のメンタルで遊ばないでください!』
ブリトラの顔が歪んだ。相手の魔力は減っているはずだ。聖剣も小さくなっている。攻撃だって、よく見れば致命傷を外している。それでも怖い。
何かを見落としている気がしてならない。自分が「勝てる」と思った瞬間こそ、こいつが待っている瞬間なのではないか。そう考え始めると、もう何も選べなかった。
黒剣を握る手が震える。少女はそれを見た。ルクセリアも見た。王国最強と呼ばれた男が、たった一人の学生を前にして、完全に怯えていた。
ラグナは聖剣を下ろした。もう追撃できる魔力が残っていない。殺す勇気も、最後まで出なかった。だが、そんな事情は誰にも見えない。
「……この程度か。貴様など、生きていても脅威になり得ない」低い声が落ちる。少女の背筋がぞくりと震えた。救ってくれた男へ向ける感情としては、たぶん正しくない。それでも少し怖かった。
ブリトラの喉が鳴る。ラグナはもう相手を見てすらいない。何度でも殺せる相手を、散々怯えさせた末に興味を失ったようにしか見えなかった。
「去ね、雑種」その一言を最後に、ブリトラは逃げた。転移魔法を使い、今度こそ本当に遠くへ逃げた。一度では足りない。追われるかもしれない。あの聖剣がまた目の前へ現れるかもしれない。そんな恐怖に突き動かされるように、二度、三度、何度も座標を飛び越えていく。
少女は、その姿が完全に消えるまで動けなかった。助かった。その事実が、すぐには理解できない。
因果応報なんてものはないと思っていた。悪人が報いを受けるのは物語の中だけで、現実では強い奴が勝ち、弱い奴が泣いて終わる。それが世界の決まりだと、五年間で嫌というほど教え込まれた。
それでも今日、五年間一度も罰を受けなかった男が血を流し、怯え、情けなく逃げていった。完全でも綺麗でもない。死んだ者は戻らないし、少女自身も善人には戻れない。
それでも、姉が言っていたものは確かに存在した。すべてを賭して、知らない誰かを助けに来る馬鹿。姉が英雄と呼んでいたものが、今になって目の前へ現れた。
少女がゆっくりラグナを見る。白髪の青年は、何事もなかったように立っていた。身体にはまだ青白い光の残滓が走っている。それでも背筋はまっすぐで、王国最強を追い払った直後とは思えないほど平然としていた。
ルクセリアも、同じものを見ていた。昨日はあれほど腹立たしかった尊大な立ち姿が、今だけは妙に頼もしい。弱者が虐げられている時には必ず現れ、文句を言いながら最後には助ける。本人が何を考えているかは知らないが、結果だけ見ればずっとそうだった。
(……やっぱり、ヒーローじゃないか)
少女にも、ラグナが英雄に見えた。その瞬間、契約回路の向こうではメフィストフェレスが絶叫している。
『今すぐ座ってください! 魔力空っぽ! 【自解作用】まで使ってる! 本当にもう無理ですからね!?』
『黙れ。二人が見ている』
『だから何なんですか!?』
『ここで崩れたらAPが下がる』
少女には、当然それは聞こえない。ルクセリアにも聞こえない。二人に見えているのは、地獄の底まで追ってきた怪物を真正面から圧倒し、怯えさせ、最後には追い払い、自分たちからは何一つ奪わずに立っている男だけだった。
その男は、どう見ても英雄だった。
ヨゴレ担当は
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ラグナの姉
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奴隷少女