100万のウルサス軍に対抗してみた。by.マンネルヘイム 作:チト 熟練見張員
修正してたら、間違えて削除してしまいました。
不慣れで申し訳ない…
私、カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムは、不可解な状況に直面していた。
見知らぬ凍土の雪原に、気づけば一人立っていたのだ。
これは、あり得ないことだ。
なぜなら私は、1951年にスイスの病院のベッドの上で生涯を終えたのだから。
だが気づけば、私は再びこの二本の足でこの大地に立っていたのだった。
体は驚くほど軽かった。
晩年の病に蝕まれた身を思えば、ひとつ小躍りでもしたくなるほどだ。
――しかし、現実を直視しなければならない。
この見知らぬ雪原にたった一人。
夜空には星々が瞬き、雪原を青白く照らしている。
見渡すかぎり民家も街灯もなく、ポケットを探っても何ひとつ持ち物はない。
なるほど、困ったな…
「…………………
思わず漏れた呟きは、自分でも驚くほど澄んだ声だった。
高い。女のような音色だ。
さらに髪は肩を越えて流れ落ち、視界に淡いピンク色がちらつく。胸元に手を当てれば、控えめながら確かに膨らみがあった。
100万の赤軍を屠った名将、マンネルヘイムも流石に眉間に皺を作らざるを得ない。
「まさか……私が女子になってしまったとでもいうのか?」
マンネルヘイムは驚愕した。
信じ難い事実に、私は膝を折り、雪に崩れ落ちた。
男として生き抜き、軍人として誇りを持ち続けた一生が、音を立てて揺らいでいく。
「なんということだ…………」
自身の矜持が揺らぎ、マンネルヘイムは雪の中に埋もれ頭を抱えた。
そして、稀代の将軍マンネルヘイムは、またも自身に起こった新たな変化を認識する。
今しがた抱えた頭に、硬質の異物が突き出しているのに気づく。
角だ。
何かの飾りだと思ったマンネルヘイムだったが、引っ張ってもても普通に抜けないこととと、なんとなく振動が頭蓋骨に伝わって不快な気分になったこともあり、この自身に生えた角が本物であることを確認した。
「角まであるとは……どうなっているッ!?」
ーーーーーーー
コンコンコン…
夜遅く、玄関のドアが叩かれる音を聞き、住人の一人が目を覚ました。
「こんな夜遅くに誰かのう…?」
住人は、長い白髪に豊かな口髭を携えた、高齢のウルサスのお爺さんだった。
お爺さんはベッドから這いずり出ると、眠い目を擦りながらスリッパを履き、ドアの前へと歩く。
「はぁい…どのた様かのう?」
腰を丸く屈めながら、ドアを開ける。
「おぅ……どちら様ですかな…?」
お爺さんは、ドアを叩いた来訪者の姿を見て驚きの声を上げた。
そこにいたのは、灰色の見たこともない軍服を着込んだ、ピンク色の長髪のサルカズの女性だった。
長いこと雪の中を歩いてきたのだろう、頭部と軍服の肩には雪が積もり、顔も疲労困憊といった様子だった。
サルカズの女性は、こちらを見つめるとその綺麗な顔を歪ませ、目を瞑り一巡したあとに申し訳なさそうに口を開いた。
「申し訳ない…旅のものだが……道に迷ってしまって…泊まる場所もなく、どうか一晩だけ私をここに泊めてはくれないだろうか」
この凍てつく大地を、装備も無しに旅をする者などいるのだろうか?
しかも、ウルサス帝国軍の物ではない軍服を来た、サルカズの女が?
こんな夜に一人で…
この時、お爺さんはこの話が嘘だと気付いていた。
あまりに可笑しな話だ。
村の子供達の方が、もっとマシな嘘をつけるに違いない。
だが、おじいさんは結果として、彼女を家に招き入れた。
「ありがとう…恩にきる。この恩は、必ず…」
別に金を取ろうだとか、対価を求めての行動ではなかった。
ただ、年老いていく中で日々感じていく孤独感に、人の温もりを無意識のうちに欲していただけだ。
「ところでお爺さん…私の頭に…何か変なものが生えていたりするかね…?」
サルカズの女は、恐る恐ると言った感じで、そう私に問うてきた。
はて…変なもの…?
「立派な角じゃと思いますよ」
「…………………そうか」
そう返すと、サルカズの女は落ち込んだ様な表情になった。
わし、何か失礼なこと言った?
とりあえず、夕飯の残りのスープがまだ鍋にあっただろうか…
サルカズの女に、雪に濡れて重くなった服を暖炉の前に掛けておくよう指示しながら、自分は台所の鍋に火を入れた。
「…………これは……冬戦争の時の私の服……?」
サルカズの女が今し方自分が脱いだ服を見て、何やらブツブツと呟いていたが、よく聞こえなかった上に知らない単語も混じっていたので、とりあえずお爺さんはスープの味を濃くして若者の口にも合うように味つけし直す作業に専念することにした。
マンネルヘイムラインは鉄の壁〜♪
小説の読者層を調査したいのですが…
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プリースティスに脅されて…
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一般通過ミリヲタor歴史ヲタ
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ドクターだし歴史も好き
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チャリで来た(未プレイ、未履修)