龍神の子は貴族令嬢の従者となる   作:尖兵

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初投稿です。


プロローグ

 この世界は無から生まれたとされる龍神によって創造され、そして生命を創り出された。その後、その生命は知性を獲得し、やがて文明を作り出した。それからは数多の種族が繁栄と滅亡を繰り返していった。

 

 その様子を龍神はただ見守るだけだった。自身が創り出した世界において干渉しようとはしなかった。

 

 しかし世界を創造して数十億年が過ぎた頃、龍神は気まぐれで自身の子供も創ろうと考えた。世界を見守る中で、どの種族も必ずと言っていいほど子供は大事にしていた。作り出したものを大事にすることは理解できるが、己の命までも差し出してまで子供を守る様子を見た時は、龍神はそれほどのものなのかと思った。そのため己が作った世界の生命をより理解するためにも自身の子供を創造したのだ。

 

 そうして龍神は自身の血と肉から、一匹の龍を創造した。誕生した龍は龍神に似て美しい白銀の身体で、体も一回り小さかった。とはいえ、龍神の大きさは創造した世界基準でいえば、大きな山が小さく見えるほどであり、子供自体も龍神に比べれば小さいだけであるが。

 

 そうして龍神はその龍にはレヴィアと名付けた。レヴィアとはいつ頃かは忘れたが、栄えていた国で使われていた言葉で「希望」という意味だった。既にその国は滅んでしまい、その言葉の意味を知るものは居ないが龍神はパッと出てきたそれらしい言葉を名前にしたのだ。

 

 龍神は己が作り出した世界の生命がやっていることを見様見真似でレヴィアに試した。しかしレヴィアは龍神の子ということもあり、食事は必要なく、癇癪など起こすはずもなかった。けれども龍神が何かを教えることにはかなり興味を示した。龍神が作り出した世界の歴史、そこで使われた道具や言語、そして自身が生命の他に生み出した魔法についても。

 

 龍神は何でも楽しそうに知識を吸収していくレヴィアを見ていると、何故か少し嬉しく思えた。そしてこれが自身が知りたかったものなのだと理解することもできた。そうして龍神は己の息子レヴィアにありとあらゆる知識を教え込んだのだ。

 

 レヴィアが誕生してから数億年が経過した。その間も世界は変わりなく繁栄と滅亡を繰り返していた。時折、世界が存続の危機になりかけたりもしたが、仕方なく龍神が関与することで事なきを得ていた。そうして現在、レヴィアは父が作り出した世界を観察しながら口を開いたのだ。

 

「父上、一度父上が創った世界へ行ってみたいです」

 

 その提案に龍神は驚いたのだ。何かを教えてと頼まれることはあったが、それ以外の提案は初めてだったからだ。

 

「……そうか、それは構わぬがどうしてだ?この世界の事はお前もほとんど知っておるであろう?」

 

「ええ、確かに知識として色々と知っております。ですが、私は実際に経験してみたいと思ったのです!観測者としてではなく、この世界の内の存在として!」

 

 まさかここまで熱心に語られるとは思わず、龍神は初めての衝撃のあまり少し思考を停止してしまった。それ程までにこの事は衝撃だったのだ。

 

「うむ、理解した。レヴィア、我が創造した世界に行ってくるといい。とはいえ今の我はこの世界を最低限管理しているだけに過ぎない。それこそ我々をも越える力を持つ者が誕生しておるかもしれん。そんな危険があると言っても行くのか?」

 

「はい!たとえ父上が創造した世界でこの命が亡くなろうとも本望です!」

 

 レヴィアの覚悟を確認した。龍神は彼の提案を了承したのだ。

 

「では、この世界にはいつ行くのだ?」

 

「今すぐです!この日のためにどのような格好でいくかも考えております!」

 

 そう言ってレヴィアは自身の姿を、世界に沢山いる人間と呼ばれている種族へと変身した。その姿は綺麗な銀髪が背中まで伸び、綺麗な緑色の目をした美少女だった。そしてそんなレヴィアは、現在の世界風な綺麗な黒色のドレスを着ていた。

 

「ほう、その姿は人間だな」

 

「ええ!私を人間に種族を変身させるとこのような姿になるみたいです!そして私のような髪が長い人間はこのようなドレスとなるものを着るそうなので見様見真似で作りました!これでバッチリです!」

 

 少しテンションが高いレヴィアの熱弁に龍神は、嬉しく思った。この世界を創った時から龍神自身にこれほどの感情を持つことはなかった。だからこそ己の子供もそうなるのではないかと思ったが、見事に予想を裏切ってくれた。そのことがレヴィア程の感情ではないにしろ、嬉しく思えたのだ。

 

「ならば、行くがよい。我は干渉する気もない。存分に楽しんでくるがよい」

 

「はい!父上!存分に楽しんで参ります!」

 

こうして一匹の龍があるひとつの世界へと降り立ったのだった。




こんな感じで進んでいきます。ただの自己満足の為の小説で、お見苦しい文章になるかと思いますが、それでも読んでくれてた人に少しでも楽しんでもらえるよう頑張ります!
次は遅くとも二週間以内にはあげると思います。更新遅くてすいません!
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