知らない人に突然「相棒」と呼ばれたらあなたはどんな反応をするだろうか?ほとんどの人は「何言ってんだ?」「人違いでは?」「怖。関わらないでおこう」となるのではないだろうか。
俺もこのような状況でなければきっとそのような反応だっただろう。だが、彼の顔を見て俺は既視感があった。
そして様々な感情が溢れてきて思わず彼に抱きついていた。今にして思えば恥ずかしい話だが、その時彼は――ファイノンは優しく抱きしめてくれていた。
「会いたかったよ。相棒」
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「その……さっきはごめんな。急に抱きついたりして」
「ははっ、気にしないでいいよ。それより何か飲みたいものはあるかい?」
「じゃあ大豆ソーダで」
「え!?なんだいその名前からしてすごい飲み物……本当にあるんだね…」
苦笑いして店員に注文している彼をじっと見つめる。
ファイノン。高校生でありながら世界的にも有名なカリスマモデル。あまり界隈に詳しくない俺でも名前を知っているほどの有名な人だ。そんな彼がどうして俺に話しかけてきたのだろうか。
「さて、お互い落ち着いたしゆっくり話せるね。まずは自己紹介からかな。僕はファイノン。高校生なんだけど一応モデルの仕事をさせてもらってる。よろしくね。」
そう言って笑う彼の笑顔はまるで太陽のように眩しい。何となくそう見えた。
「俺は…穹。一応高校生…」
「…!穹…か、いい名前だね」
俺の名前を聞いたファイノンは少し驚いたようだった。
「ところで、君はあんなゴミ捨て場でうずくまってどうしたんだい?」
「……人に話すようなことじゃないけど」
「いや、話してくれないかい?僕は君の助けになりたい」
「……気になってたんだけど俺たちどっかで会った?」
「え?あー……うーん。そうだな…君は僕たちが前世で会ったことがあると言ったら信じるかい?」
「はぁ?前世?」
唐突に非現実な話を出されて俺は困惑した。だが同時に不思議な納得感もあった。知らない他人のはずなのに感じる既視感はそういう事なのかと。
「僕たちは前世で一緒に戦った仲間だったんだ。僕は君のことよく相棒って呼んでてね。それでさっきもつい読んでしまったんだ。」
「…………」
「こんな話信じられないよね。だけど前世の記憶があったとしても関係ない。僕は君の力になりたいんだ。」
「…………」
彼の真っ直ぐな瞳に俺はたじろいだ。どうしようか迷っているとカフェの扉が開いた。
「見つけたわ。ファイノン、こんな所にいたら騒ぎになるわよ?」
その人物は美しいピンク髪の少女だった。
「キュレネ……」
ファイノンは彼女の顔を見て優しく微笑んだ。
誤字脱字とかキャラのセリフの違和感とかあれば教えてください。
記憶を頼りに書いてるので絶対どこかで間違えます