少女の名は、ブライト・ノア   作:6451hole

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1章から10章までの内容をふまえて設定やストーリーをまとめてみました。
これは読まなくても小説を読むうえで支障はありません。
1章から22章までをまとめたものはこちらです。


■あらすじ・登場人物紹介■

■あらすじ:

 

UC105の秋、サイド1・ロンデニオン。

マフティー動乱後、地球連邦軍退官に至るまでに多大な社会的・精神的ダメージを抱え、再起不能になっていたブライト・ノア(45)は、旧友のカイ・シデンに自殺企図を危惧されるほど心を閉ざしていた。

 

抱える鬱屈に耐えかねて自宅近くの人工湖に足を向けたブライトの目の前に、かつて彼が慣れ親しんだそれらによく似た白い機体——仮称《ガンダム》が墜落する。パイロットの救助を試みたブライトは、異常なサイコマシンから迸る光に呑まれ、意識を失った。

 

「ロンデニオン実験部隊」が有する謎めいた医療施設で目覚めたブライトは、自分の肉体が非力な少女に変わっていることを突きつけられる。

それは研究者たちの興味を強烈に引き、彼の監禁生活を非常に厳重で先のないものにした。

 

仮称《ガンダム》のテストパイロットの少年、ニチテ・サウザンに向けられる異常な傾倒に困惑しつつも、その純粋な信頼に心を動かされるブライト。

更に実験部隊のパイロットの少年、キンジィ・マォンとの接触が、現状の解決への意思に火を点け、無気力状態を少しずつ脱していく。

ついには連邦の女エージェント、メイ・ウチフヅがブライトに示す偏執と狂信、そして「生き方を用意する」という提案に際して、ブライトはその狂信の先にある破滅を退け、己の信念に生きることを思い出すようになる。

 

■登場人物紹介:

 

【挿絵表示】

 

 

ブライト・ノア

45歳、ロンデニオン在住。基本は「閃光のハサウェイ」で描かれた穏やかで落ち着いたおじさんベースですが、リーク報道と退官の後はかなり精神的に追い詰められていて抑うつ状態。

妻ミライはロンデニオンに同居、息子ハサウェイは5月に南オーストラリアで銃殺刑によって死去、娘チェーミンはコロニーで民間企業に勤務。

「閃光のハサウェイ」の状況的に、あの形で雲隠れすることになったケネスの意図を完全に察するのは不可能だし、100%信用は出来ないと思うんですが、機会が許せばいつか会って話を聞きたいとは思っているようです。

シャアの反乱直後に「ニュータイプ信仰による宗教闘争の発生」を危惧した上層部と取引をした経緯があります。

 

ブライト・ノア(少女)

なんとなく流れで「15歳くらい」とブライト本人は認識していますが、客観的にはもう少し幼く見えるかもしれません。目の色と髪の色以外本来の肉体との共通点はありません。

同身長の少女と比較しても明確な低体重で、非常に虚弱です。

 

カイ・シデン

43歳、ロンデニオンに滞在中。UC原作と「カイ・シデンのメモリー」準拠のクールで図太い切れ者キャラですが、ブライトの立場がさすがにどうしようもなさすぎて戸惑っています。

独身。木星船団の随行取材帰りなのでシャバが楽しい。グルメ記事も書くので料理とお酒には詳しいみたいです。

 

ナイジェル・ギャレット

36歳、ロンデニオンで勤務中。階級は少佐。

キャラ的には「ガンダムUC」の小説版・アニメ版両方準拠で、頭が切れて度胸のある腕利きのパイロットです。現在は「ロンデニオン実験部隊」の隊長という怪しげなポストに据えられています。

連邦軍での勤務を続けているダリル、退官してコロニーで起業したワッツ(彼に関してはアニメ準拠で生存しています)とは今でも連絡を取っています。

 

ニチテ・サウザン

16歳。「実験部隊」のMSパイロット。直情的で率直な少年。少女の姿になったブライトに強烈な恋心を抱き、やたらスキンシップをするし、だれかれ構わずブライトのことを話しています。恋愛とか性別とかTSとか以前に、「好きだから触る」と言わんばかりの行動指針がブライトからすると不気味なようです。

ブライト・ノアについては「悲劇の英雄」という認識であり、彼が地球連邦の横暴や残忍の象徴として貶められることには怒りを抱えていました。

仮称《ガンダム》のテストパイロットに抜擢され、異常現象を引き起こしました。

名前の元ネタは「千日手」。

 

キンジィ・マォン

17歳。「実験部隊」のMSパイロット。兵士としてはずば抜けて優秀な能力がありますが、隊長からはうぬぼれの強さを危惧されています。

本来のブライト・ノアについては「不運なオッサン」という印象が正直なところです。彼の育った環境(フォン・ブラウン市のアナハイム・エレクトロニクス社員の家庭です)からマフティーに対して共感も反感も抱きづらいのと、その処刑に関しても報道に乗せられた本人の発言が正しいとは限らないと感じてるためです。

現在のブライトの話を真面目に聞いているふりをしていますが全く信じておらず、謎の美少女の「ブライト・ノアごっこ」に付き合っている自分がちょっとカッコいいと思っています。ブライトにはその辺の自意識がほとんど筒抜けになっているので、「浅はかな若造」くらいの印象です。

名前の元ネタは「禁じ手」。

 

メイ・ウチフヅ

19歳。連邦政府側のエージェント。ニュータイプ登用側の派閥に属する官僚であり、「実験部隊」の顧問的な立ち位置に付けられています。飛び級に飛び級を重ねたエリートです。

7歳のときに(シャアの反乱時の)報道映像で見た「ブライト・ノア」に少女のころから強烈な憧れと信仰を抱いていました。彼が突然少女の姿になったというインシデントを「運命」であると確信しています。

名前の元ネタは「打ち歩詰め」。

 

レーン・エイム

22歳、ロンデニオンに駐留。階級は大尉。

「閃光のハサウェイ」小説版準拠で考えてますが、登場しそうでなかなか登場しない。このSSでは強化人間説はなく、ニュータイプの優秀なパイロットであると確定しています(後述の理由でこのSSでは「地球連邦によるニュータイプ否定方針」がないため、本来ニュータイプである彼が出しい形で認知されているイメージです)

 

■独自の設定について?:

 

ニュータイプ登用の努力義務:

ラプラス事変によって周知された宇宙世紀憲章の最後の条文……で世界は特に変わらなかったというのが公式設定ですが、このSSではラプラス事変をきっかけにニュータイプに限らずスペースノイド側の不満から成る圧力が高まりかけ、それを懐柔する形で地球連邦側が「ニュータイプ登用の努力義務を自ら課す」ことを宣言しています。

当初は具体的な政策を伴わない曖昧な内容に批判が集まりましたが、これをきっかけに少なくとも「ニュータイプ」という概念自体に対する社会的な受容と理解がいくらかは進んでいます。また、ニュータイプ登用に関する具体的な行政・制度の改革も少数ではありますが特定の政治家主導で行われています。

しかし、それは連邦政府や連邦軍内に新たな派閥間の争いを発生させることにもなったようです。

良かれ悪かれ「ラプラス事変」が大きく影響を残している宇宙世紀の話として読んでください。明確に旧来の秩序とニュータイプに関する権利の闘争として位置付けられつつあるそれを一部では「ラプラス戦争」と呼ぶ動きも出てきています。

 

「閃光のハサウェイ」作中のニュータイプ否定の方針はこの設定で上書きされてるイメージです。

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