タキオンが「甘すぎる」って言うくらいのものをお届け。
需要あったらなんか書いてみるのでネタください。
ある日のタキオン。
一つ、『フー…』と大きな溜息を出して、
覚悟を決め、
「……キミたちは…その、付き合っているのかい?」
なんでもない日、禁問に触れるかが如く、
アグネスタキオンが言った。
そんな昼のトレセン学園。
午前の授業と午後からの授業の合間。
窓から入る風は一定、器具は整列し、コーヒーの香りが薄く残る。
昼休み、
もし誰かに聞かれていたら、色々と問題になりそうな発言であるのだが…、
問いかけられた側はさして気にしていない様子。
むしろタキオンの方が、耳で、肌で『誰も近くに居ないようだね…』と気にしていた。
「違います、そうですよね?」
「ああそうだね。トレーナーと生徒、適切な距離感は弁えていると思うよ。…ところでカフェ」
「あ、前に言ってたやつ……買ってきてくれたんですね」
そう、やり取りしながら返すのはマンハッタンカフェとトレーナー。
マンハッタンカフェは、同じ形のマグを二つ手に取る。
同じもので、唯一の違いは色だ。
それをテーブルに置いた。
取っ手の角度を合わせて。
「お揃い、ですね…♪」
「ああ」
その様子を見て、アグネスタキオンは顎に指を当てる。
「弁えていないねぇ!!」
と叫ぶ。
「君達の言葉は了解だ!しかし、しかしッ、納得がいかないっ!そう私の観測結果が告げているっ!…例えばそのマグカップ。左右対称で、刻印は『M』と『T』…。───同一ロットのペアマグじゃないかっ!?」
「いつにも増して元気だね、タキオンがツッコミとは…」
「大方、夜通し実験した徹夜明けテンションでしょう、少々うるさいですが10分もすれば。あ、これで…淹れたて、飲みます?」
「ありがとうカフェ。是非…君に淹れてもらいたい」
もう随分と慣れているはずの行為なのに、
なぜか、どこか、初々しく、
彼を思いながら、珈琲を注ぐ。
「…ほら!ほらッ!!そういうところだよカフェ〜!?」
「だからうるさいですよ。貴女にもあげますから、静かに飲んでてください」
「……私には紙コップなのかい!?」
渡されたものは、小学生がスライム作成実験にでも使うかのような、無地の紙コップ。
耐熱でもないから…手に熱が伝わって、熱い。
「味は…あんまり変わりませんよ、多分。あ、貴方はこっちです…///」
「ありがとう。頂くよカフェ……うん、美味しい…」
「……///」
「すまないが砂糖を減らしてくれないかい?甘すぎるんだよ、空間が」
その言葉に電流が走る。
「タキオンが…砂糖を減らすだって!!?」
「だ、大丈夫ですか?もしかして風邪とか…」
二人とも息を合わせたかのように、
甘々な空気から、真面目モードにギアチェンジからのアクセル全開!
「喧嘩売ってるのかい??」
二人は無視して、珈琲を味わっていた。
一言くーださい!