転生者剣士はハッピーエンドを迎えたい 作:虚構歴史学者(自称)
この前セブン寄ったら二万近く金溶かした一番くじが半額で売られてるのを見てしまった。
俺は泣いた。
筆があまり乗りませんでした。 悲しみ。
剣士としての生活が始まって早四ヶ月、順調に鬼殺を続け今では上から二番目に値する“
この調子ならあと幾つかの任務を終えれば“甲”に上がれるだろう。
この四ヶ月でなんやかんや参拾肆くらいの鬼を殺したかな? いやぁ大変だった。
昼間に行動する時は、森に潜んでる奴は森ごと更地にして陽光で炙ったり、家を住み処にしてる奴は言わずもがな。
そういえば人質を取られた時もあったな。 アレは厄介だった。 まぁ何の面白味もなく晦冥新月で消し炭にしてやったんだが。
・・・夜? それはもう一方的な蹂躙よ。 異能の鬼も結構いたけど、大半は亜空切断で細切れになっちゃった。
あ、亜空切断で思い出した。 現状亜空切断には二種類の派生があって、それぞれ
どっちも対空攻撃としての使用が主だが、攻撃範囲が異なる。
天墜は上にいる奴を叩き落とすための攻撃で正面の直線上に斬撃が生じる。 で、天壊は天墜と違って正面から真上にかけての前方縦扇状に攻撃を放つ。
天墜の方がリーチがあり、純粋な範囲技として見ると天壊の方が広い。
亜空切断そのものが前方扇状の攻撃で、範囲が狭まる代わりにリーチを伸ばしたのが天墜、範囲そのままに方向を変えたのが天壊、といったところ。
そうそう、この四ヶ月で陸ノ型と漆ノ型が完成した。
汎用性の高い壱、弐、参。 防御&反撃の肆、伍に対して、陸と漆はそれぞれ隠密行動、速度に比重の寄った技となった。
まぁ、どんな技かは実戦で使う機会があれば、だな。
次は捌ノ型以降だが・・・ここから先は純粋に火力を出す為の技を開発するか。
現状、虚の呼吸は風のような荒々しさ、水のような自在さ、そして雷のような速度を併せ持つ呼吸となっている。
思うに、虚の呼吸における最終到達点は“空間”そのものを“斬る”ことだと考えている。 ・・・が、そこへ至るには、まだ足りない。
最後に一つ、炎のような一撃の威力を兼ね備えることで、ようやく“完成”される。
・・・岩? アレは派生一個もない異質すぎるヤツだからノーカン。
まぁ、現状はそんな感じだ。 そうこうしていたら今回の目的地に着いたらしい。
目の前に聳え立つ鳥居を前にし、一礼してから道の端を歩いて入る。
星影村という村の裏手にある山、
なんでも、この神社では昔から参拝客が失踪することがあるらしい。
また、山の麓にある村では毎年一人、村人による投票で選ばれた人間が生贄として捧げられるのだとか。
なんともきな臭い話だ。 江戸・・・いや、明治初期くらいまでならまぁよくある話として納得できるが、大正時代にもなって未だに生贄の習慣が残っているのは・・・な。
ただ、これだけならまだ山で遭難したとか、運悪く落石や土砂崩れに巻き込まれたとか、そういう可能性もある。
・・・が、星影村での聴き込みによると、数十年前に麗星神社の神、
・・・と、情報の整理はこんなものにして現地調査に入るか。
麗星神社は小さい神社で、巫女が一人仕えているのみ。 他の関係者はいないというのがわかっている。
昼過ぎに村を出たが、山頂にある神社に来るまでに夕暮れになってしまった。 急ごう。
「おや、旅のお方でしょうか? ようこそ、麗星神社にお越しくださいました」
・・・手水舎で身を清めていると、巫女の方から話しかけてきた。
「はじめまして、ワタシは
沙月と名乗ったその女性・・・いや、少女は、腰まで伸ばした銀のロングヘアーに瑠璃色の瞳を携えた、神秘的とも思える雰囲気を醸し出す美少女だった。
「・・・あぁ、ここでは“神”と謁見できると風の噂で聞いてな。 今後の旅路の安寧を願おう、と」
「うーん、なるほどなるほど。 申し訳ありませんが、天観神様は星に
「なら、日が暮れるまでここで待つことにする。 日が落ちるまであまり時間もないし」
「でしたら、参拝を行った後にワタシとお話しませんか? 田舎の村の山頂にある神社なので、あまり人が来ないんですよね」
ふむ・・・まぁどっち道暇になるし問題はないか。 神についての情報も欲しいし丁度いい。
とりあえず参拝を済ませるとしよう。
(やっべ参拝ってどうやるんだっけ・・・)
そういえば前世では初詣とか行かなくなって久しいんだった。 今世も狩人の家系で神社とは無縁の生活してたしでやり方忘れてるわ。
えーっとなんだっけ、二礼二拍手最後に一礼だっけか。 うん、合ってるハズ。
(俺達の目的を果たすまでの犠牲者が、一人でも少なくなりますように)
まぁ、こんな感じだろうか。 一応件の神が鬼で、念じたら盗聴される可能性を考慮して当たり障りのない内容で。
最後に一礼をして下がる。 ついでだし御神籤でも引いていこうか。
「沙月さん、御神籤を一回」
「はい、かしこまりました」
一回分のお金を払い一枚の紙切れを選び取る。 さてさて、中身はーっと。
うーん、可もなく不可もなく。 コメントに困る。
「ほうほう、中吉ですか。 可もなく不可もなく、といったところですね」
ほら見ろ沙月さんもコメントに困ってるじゃんか。
「さて、では参拝も終わったことですしお話しましょう! 村の外のこととか、アナタのこととか、色々教えてください! もちろん、ワタシや麗星神社に関する質問も大歓迎ですよっ!」
うわ、急にテンションが高くなった。
まぁこんな辺境の村の神社で巫女やってるんだもんな。 閉鎖的なムラ社会に生きていれば外のことを知りたがるのも当然か。
見た感じ16か17くらいだろうし、好奇心旺盛な年頃だろう。
「ハッ! ・・・コホン、では改めて自己紹介をさせていただきますね。 ワタシは神無 沙月、代々麗星神社で巫女を務める家系で、この通り麗星神社の巫女をやっております」
「・・・夜帳 幽希。 旅人だ」
「幽希様・・・ですね。 では幽希様、ここについて聞きたいことなどはございますか? ワタシの知ることであればお答え致しますよ。 例えば・・・天観神様のこと、ですとか」
「・・・村で耳にした、生贄について聞かせてくれ」
「生贄・・・ですね。 天観神様のご加護を授かるため、毎年一人の人間を天観神様の生贄として捧げます。 名を“
・・・村で聞き込みをした時もそうだった。
誰もがそれを当然として受け入れ、それを是としている。
天観神が降臨してから数十年、じわじわと村人達の意識をコントロールし、星影村を都合のいい因習村へと変えていったのだろう。
おそらくこの村そのものが、神を偽る鬼の傀儡となっている。
「・・・ふふ、では今度はワタシから。 最近、神を殺めようなどという不敬な方々がよく訪れていまして。 ですが、そういう方々はどういうワケか帰りの道中で謎の死を遂げているのです。 おそらく天観神様の祟りでしょう」
「・・・・・・・・・」
「・・・幽希様も、そんな皆様と同様に黄泉路へと旅立たれることが、残念でなりません」
「・・・・・・ッ!」
虚の呼吸・伍ノ型 黒陽
四方八方から突き刺さる殺気を、反射で黒陽を放ち焼き払う。
・・・日はもう落ちている。 神聖なる神の社は夜の帳に包まれ、天には数多の星々が煌めいている。
沙月が、ニコリと微笑んだ。
「・・・おめでとうございます、幽希様。 待ち望んだ天観神様との謁見の時間です」
あぁ、そうだ。 少し考えればわかることだ。 麓の村ですら、天観神の信者として傀儡にされている。
なら、村人よりも神の身近で生活する巫女が狂信者でない道理なんて、あるワケがない。
「余の
かつて感じたことのないプレッシャー、神装に身を包んだその鬼の瞳には、“下弐”の文字。
「十二鬼月・・・か」
「我が名は
「・・・ハッ、何言ってんだ。 地獄に落ちるのなんて、お前の命だけで十分だろ」
「・・・愚かな。 神に刃向かったこと、後悔するがよい」
神職やってる人間の名字が“神無”なの、なかなかに冒涜的だと思います。
清楚可憐な女の子がヤベー女なのは作者の好みです。
天壊は誤植でした。 前回天墜のつもりで書いてたらなんか天壊ってあったから押し通さざるをえなくなった。 あどりぶ。
途中のおみくじは1d7振って決めました。 3だったので上から三番目の中吉。
話変わるけど風叢さんの性能盛りすぎたかも。 仕方ないから原作より実弥の戦闘力アッパーします。 そうすればきっと匡近も助かるよね!
ぶっちゃけ鬼の仲間化ってアリ?(オリ鬼、原作鬼問わず)
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好きにしろ
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鬼だって救われるべきだ
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悪鬼滅殺、慈悲はない