連邦捜査部の番頭神   作:九長秀真

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 「なんとか月一投稿は維持したい……!」というマインドで生きてきたこの5月でございます。皆様如何お過ごしでしょうか。
 お久しぶりです。鬼形獣NNCが一生出来ない九長秀真でございます。地味に久侘歌様の水配りと鬼渡が取得しようと思ったらムズい。んで4、5面でピチュりまくってコンテニューになるのがオチです。瓔花ちゃんと潤美は安定したんですけどね。今のうちは取得なんて目指さずもっとボムを使いましょうという話でもある。
 話は変わりますけど、ロスワのイベント、去年EX久侘歌様が実装されたのがLIVEのイベントのときだったので新衣装に一瞬希望を持ちましたが、見事に上司(映姫様)ということで。まぁ水着アリス*1実装は個人的に嬉しいのでギリ±0かな〜といったところです。
 ということで、前置きが長くなりましたが、本文、どうぞ。

*1
マーガトロイドの方。間違っても天童アリスではない。




1-1-5 気にするなかれ、触れるなかれ

「ただいまー」

 

「おかえりなさい、皆さん」

 

「いやぁー、まさか前哨基地の襲撃まで成功しちゃうなんてねー」

 

「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ」

 

 ヘルメット団を撃退した後、ホシノさんの提案で彼女たちの前哨基地を攻撃することになりました。

 消耗している今であれば大打撃を与えられます。

 そうすれば、暫くヘルメット団には襲撃されませんし。

 治安維持という観点で見れば、かなり合理的な策です。

 そういうわけで、今度は私も現地へと向かって指揮をしながらヘルメット団の基地を攻略しました。

 結果は、見事大勝利。

 ホシノさんとシロコさんを中心に上手く立ち回って、難なく制圧することができました。

 今は丁度、そこから帰ってきたところです。

 

「いやぁー、追い返すどころかまさか前哨基地まで攻略できちゃうなんてね」

 

「まさか、じゃありませんよホシノ先輩……。追い返すのも前哨基地への襲撃も、負けたら学校がどうなっていたか……」

 

「まぁまぁ、実際勝ったんだし良かったじゃん」

 

「先生の指揮が良かったね。私たちだけの時とは全然違った」

 

「そうですかね?」

 

 前にユウカさんたちと戦ったときにも言われましたけど、あんなの(鬼傑組組長)とかこんなの(埴輪兵長)とかと比べたら、私なんて全然そんなことないと思うんですよね。*1

 私は個人で戦ってるだけなので。

 

「これが大人の力……すごい量の資源と装備、それに戦闘の指揮まで。大人ってすごい」

 

 シロコさんは感動した様子でそう言います。

 大人、大人ねぇ……

 私は果たして「大人」の括りに入るのでしょうか?

 年齢的には一応その範疇でしょうけど、人間よりも遥かに長く存在ていますし。

 ほら、シロコさんが想像する「大人」とは多分また違うじゃないですか、私の性質って。

 

「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパが帰ってきてくれたおかげで、ママはぐっすり眠れまちゅ」

 

 ホシノさんが優しい声でそう言います。

 ただ、私には誰かの親になった記憶も、誰かと結婚した記憶もありませんけど……

 

「いやいや、変な冗談はやめて! 先生困っちゃうじゃん! それに、委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

 

「そうそう、可哀そうですよ」

 

「あはは……」

 

 あっ、よかった、冗談だったんですね。

 私が忘れているだけじゃなくてよかった。

 ホッ。

 

「兎も角、ありがとうございました、先生」

 

 アヤネさんがこの場を仕切り直します。

 多分この中で彼女が一番年下なんでしょうけど、一言で空気を仕切り直せる力といいますか、だから最年少でサポート役を任せられているのかと納得しました。

 

「ご覧になった通り、我が校は現在危機にさらされています……先生がいらしてくれたおかげでこの危機を乗り越えるだけでなく、悩みの種だったヘルメット団の無力化までできました」

 

 不良たちの拠点はここから大体七里と六町くらい*2ありました。

 この距離であれば、数日置けばすぐにまた襲撃することが出来てしまいます。

 こちらもアビドスの皆さんの疲労が心配でしたが、これで一安心です。

 

「先生がいなかったら、不良たちに学校を乗っ取られていたかもしれませんし、感謝してもしきれません……!」

 

「いえいえ! 喜んでいただけて何よりです!」

 

 神様たるもの、人間の皆さんが喜んでくれるのが一番嬉しいですから♪

 

「……あっ、そうだ。一つお聞きしたいことがありまして」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「先程アヤネさんが名乗っていた『対策委員会』って、なんです?」

 

 戦闘が始まる前、アヤネさんは自らをアビドスなんちゃらかんちゃら対策委員会の通信士(オペレーター)兼書記と名乗っていました。

 通信士と書記はわかるんですけど、その『対策委員会』とやらがあんまりわかってなくてですね……

 この五人が所属している組織であることは間違いないとは思いますが。

 

「そういえば何も言ってませんでしたね、ご説明します」

 

 アヤネさんはそう言って軽く咳払いをし、話を続けます。

 

「『対策委員会』……正式には『アビドス高等学校廃校対策委員会』。このアビドスを蘇らせるために有志が集った部活です」

 

「うんうん! 全校生徒で構成される校内唯一の部活なのです!」

 

「全校生徒……ということは、先ほどアヤネさんが言っていた通り……」

 

「はい。全校生徒といっても、私達5人だけです」

 

「これだけ大きな校舎と町がありますし、もっといそうなものですけど……」

 

「……他の生徒達は、転校したり、学校を退学したりして町を出ていった」

 

 少しの沈黙の後、シロコさんが答えました。

 

「学校がこのありさまだから、学園都市の住民もほとんどいなくなって、あんな三流のチンピラに学校を襲われてる始末なの」

 

 確かに、5人だけでいくら力がないとはいえあの数を相手するのは難しいでしょう。

 本当によく持ち堪えてましたよね、ある意味恐ろしいです……。

 

「現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生としては恥ずかしい限りだけど……」

 

 そういえば、アロナさんはアビドス高校がかつてキヴォトスの三大校の一角だったと言っていました。

 元が凄かったから、私の目には廃れていっているようには見え難かったんじゃないかな、と思います。

 

「もし『シャーレ』からの支援がなかったら……今度こそ、万事休すってところでしたね」

 

「だねー。補給品も底をついてたし、さすがに覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生」

 

「あはは……一先ず良かったです」

 

 遭難してなかったらもう少し早く届けることが出来ただけに、申し訳ないです……

 やっぱり地図と方位磁針って大事ですね。

 三郎右衛門さん*3とかりんぞーさん*4さんとか、測量家の皆さんの凄さが分かった気がします……!

 

「はい! これで火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息つけそうです」

 

「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる」

 

「うん! 先生のおかげだね、これで心置きなく全力で借金返済に取り掛かれるわ!」

 

 ……うん?

 今、セリカさんから、なんだか子供が手を出しちゃいけないものの単語が聞こえた気が……

 

「ありがとう、先生! この恩は一生忘れないから!」

 

「……えっと、あの……」

 

「どうしたの? 先生」

 

「さっき、なんて言ってました?」

 

「え? この恩は一生忘れないって」

 

「ああいや、その更に前の、心置きなく〜、みたいな話です。なんか大事なことを言っていたような気もするんですけど、見た目通り鳥頭*5なんで忘れちゃうんですよ」

 

「えっと、確か『心置きなく全力で借金返済に取り掛かれる』って言っ……」

 

「……」

 

「……あっ」

 

「……やっぱり、聞き間違いじゃなかったんですね」

 

「あ、わわっ!」

 

「そ、それは……」

 

「ま、待って!! アヤネちゃん、それ以上は……!」

 

「いいんじゃない、セリカちゃん。隠すようなことじゃあるまいし」

 

「か、かと言って、わざわざ話すようなことでもないでしょ!」

 

「別に罪を犯したとかじゃないでしょー? それに先生は私たちを助けてくれた大人でしょー?」

 

「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生は信頼していいと思う」

 

「は、はわわ……」

 

 分かりやすく焦るセリカさんと宥めようとするホシノさん達の間で軽い口論が始まります。

 私が「借金」の二文字を変に気にしたばっかりに……

 でも、事情がわからない以上、私には止められない……!

 会話の流れから察するに、多分アビドス高校として借金を背負ってるんでしょう。

 それを返さないといけないけど、カタカタ兜の足軽軍団のせいで中々手が付けられないまま……みたいな?

 と、そうこう考えている間も、口論はどうやら熱くなる一方のようです……。

 

「そ、そりゃそうだけど、先生だって結局部外者だし!」

 

「そうだけど、そもそも呼ぶのを提案したのはセリカじゃん」

 

「うっ……」

 

「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー? それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」

 

「う、うう……」

 

 あ、まずい。

 

「でっ、でも、さっき来たばっかりの大人でしょ! 今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった?」

 

「……」

 

「この学校の問題は、ずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん! なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて……」

 

「セリカちゃん……」

 

「私は認めない!!」

*1
比較対象が悪いだけである。

*2
30kmくらい

*3
伊能忠敬のこと

*4
間宮林蔵のこと

*5
大嘘




おまけ

 ――ある日のシャーレ

久侘歌〈今日はありがとうございます、ハスミさん!〉
久〈早速で申し訳ないんですけど、この作業をやってほしくて〉
久〈分からなかったらピヨちゃんに聞いてください〉
ハスミ〈わかりました〉
ピヨチャン〈ピ! ピ!〉
ハ〈ふふ、お願いしますね〉
_______________________________
ピ〈ピ! ピピッ!〉
ハ〈どうしましたか?〉
ピ〈ピ! ピ! ピ!〉
ハ〈……?〉
ピ〈ピ! ピ! ピ!〉
ハ〈……誤字、ですか?〉
ピ〈ピ!!〉
ハ〈あっ、本当ですね。ありがとうございます〉
_______________________________
 ――トリニティ、某所

ハ「……ということがあったんですけど」
ハ「なんでピヨちゃんさんの言葉がわかるようになったんでしょう?」
スズミ「ああ、それですか」
ハ「もしかして、スズミさんもですか?」
ス「はい。先週あたりの当番で」
ス「原理はわかりませんが、シャーレに入部した生徒はみんなピヨちゃんさんの声が聞こえるようになるらしい、って先生が言っていました」
ハ「……いや、なぜ?」
_______________________________

 特にトリニティとか鳥っぽい生徒も多いし、ピヨちゃんの声が聞こえたら話の幅も広がるかな〜
 ……なんて妄想した結果の拙いおまけです。
 今後は頑張って月一ペースを維持します。
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