ギリギリ失踪しそうになってしまいましたてへっ
さて、話は変わりますが皆さんウマ娘ライブ行きました?ほんとに余韻すごくて今も配信を見返して、(こんなことやったなぁ)って思い出してます。
ふと目を覚ますと、プリプリ怒っているアパートの管理人の姿がそこにあった。
どうやら、昨晩の夜更かしでつい寝落ちしてしまったらしく、今の今までここで寝過ごしてしまった。
「もう!学生でもしっかり朝ごはん食べないとメッ!ですよ!」
「ハイ…すみません。どうしても…」
「どうしてもじゃないー!!」
「ハイ…以後気をつけます。お許しください…。」
まだ私怒ってますよーとアピールしている方は、ハトホル。彼女は管理人である傍ら、貧乏な学生である俺の面倒を見てくれる賄いをやってくれる心優しい人である。
「次は気を付けてね?…はい!これ、今日の朝ごはん!ゆっくり食べてね。」
「美味しそう!!…ありがとうございます、いただきます!」
作ってくれる料理はどれも美味しいんだけど、そんなにまじまじ見るのは少し恥ずかしいからやめて…
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ここのアパートは、今通っている大学からちょっと遠い所にあるが、その分家賃に賄いやら光熱費など諸々込みと、かなりリーズナブルである。
ここだけ見れば結構競争が激しいと思うのだが、古臭い印象を受ける外観をしており、アパートの下見しに来た学生の多くはキャンセルや、辞退してしまうとの事。
実際のところ、ここにいる人は俺だけらしい。
リフォームしないのですかー?と聞いてみても、
『この外観が気に入ってるので、考えたことはないですね〜。』
と、強いこだわりを持ってるため、そのままだと言うのだ。
「もう時間じゃないの〜?遅れるわよ〜」
考え事に老けていたらもうそんな時間、結構マズイ!
「ヤバッ!!ありがとうございます、行ってきます!」
「フフフッ、いってらっしゃ〜い!」
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そんなある日のことだった。
普段通り帰路に着いていると、後ろから声をかけられた。
「やっほー!元気にしてる〜?」
「うおっ!?びっくりしたなぁもぉ…。急になんだ?」
声をかけてきたのは、以前中学校でクラスメイトであった女子である。
最初は、隣同士だった関係から話が会い今でもちょこちょこ会う関係になった。
大学も同じところに進学したが、授業の関係上なかなか会う機会がなかったが、こうして声を掛けて来るのは珍しい。
「たまたま早く終わったから、歩いてたら〇〇を見かけてね、つい声をかけちゃった。」
「そうかぁ。…大変じゃない?___教授のやつ」
「マジきつい…。あれを理解してる人いるのかな?って感じ」
「わかるわぁ…。それとさ、・・・・」
久しぶりに会ったからか、話が弾んでいく。なんというか、この子と話すのがほんとに楽しくて、一生終わらないで欲しいなと心のどこかで考えてしまうけど、この子の帰り道は真逆だったはず。
ここまで着いてきて大丈夫なのか?と聞いてみたが、どうやら問題ないみたく、俺の住んでるところの近くにアパートを借りたらしい。
「…あれ?もうここまで来ちゃったかぁ…。」
「そうなの?」
「この道を曲がっていくと着くからさ、ここでお別れだね。」
どうやらここの分かれ道で、お別れのようだった。あともう少し行ったところに借りてるアパートがあるらしく、聞けばここから歩いて10分もないとの事。
「そっか、んじゃあまたね」
「了解〜。ばいばーい!」
そうして俺たちはそれぞれの帰路に着く。……最近見なかったのもそうだが、イメチェンしたのかは知らないけど、なにか既視感があったような気がする。
「まぁー早く帰ろ。課題も多いんだよなぁ。」
その考えを消して、駆け足で帰路に着いた。
「…………。」
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「おかえりなさい。」
「ただいまハトホルさ……ん?」
帰宅すると、なにか私ほんとに怒ってますよっと言いたげなハトホルさんが玄関に立っていた。
「えっと…?」
「○○さんのことなんて私知らないから」
そう言ってプイッとその頬を膨らませながらそっぽを向いた。
「えーっと…俺なにかしちゃいました?」
「ぷいーっ」
「……えーっと、あっ……。申し訳ございませんでした。」
そういえば今日は、ハトホルさんの誕生日だったことを思い出した。
やべー…買い忘れた。
「まぁ?いいですよー??全然気にしてませんしー?」
「それ、めっちゃ気にしてませんか??」
「あの……えっと、すみません。後で埋め合わせするので機嫌治して貰えませんか?」
「…じいー。…はぁまぁいいですよ。気持ちだけでも十分なので。ちょっといじわるしただけでしたーてへっ。」
さっきとうってかわっていつものほんわかな表情を浮かべるハトホルさんがそこにいた。
「それに……モウモラッテマスシ。」
「え?」
「なんでもありませんよ?さて、ご飯にしますから早く荷物置いてきちゃいなさい。」
「ありがとうございます。」
さっきなんて言ったんだろう?そう疑問に思いながらも部屋に向かった。
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(ふふっ。ほんとに美味しく食べてる。)
手料理を食べてる彼を見ながら、思わず笑みがこぼれてしまいそうなのをこらえる。
ここには、私と彼の2人しかいないからこそ、彼を独占できる。
最初に彼を見たのは、彼が中学生の頃だった。
初めて見た時、彼は全てを諦めたかのような表情を浮かべていた。
そう無理はない…彼の両親やさっき一緒だった彼女含め、交通事故でみんな亡くなって彼だけが唯一生き残ってしまったから。
…そうなってしまったのは、私の責任だから。
せめてもの償いで、今まで彼を見ていた。
最初はそんな憐れみから見ていたのかもしれない。
でも、今は目が離せなくなってしまった。少しづつ凛々しくなっていく彼を見ていくたび、あの日泣いていた彼が脳裏に浮かぶ。
きっとこれは私への戒めなんだろう。
いつの間にか生まれたこの気持ちも、きっと永遠に許されない大罪であるのなら、せめて彼を真近で見守り続けていたい。
にっこりと笑っていて、君にはそれが似合うよ
どんな姿になろうとも貴方を愛してるから
最初考えてたものとちょっと違うことになってしまったで候。