緋弾のアリア 狂牙の武偵   作:セージ

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新年おめでとうございます!
今年初の投稿です!


10話<宣言~唯我の果てに~>

「・・・奴隷になれってどう言うことだ?」

「私とあんたたちでパーティーを組むの」

 

「ああ、そういうことか。ポジションとか決めてんの?」

「そうね・・・あたしとキンジがフロントで氷牙は―――」

 

「いやいや!ちょっと待て!何勝手に決めてんだよ!つーかなんで氷牙も話進めてんだよ!」

「ほらキンジ!さっさと飲み物くらい出しなさいよ!無礼な奴ね!」

いや、人の話聞けよ・・・てか無礼はどっちだ・・・

「コーヒー! エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ! 砂糖はカンナ! 1分以内!」

何だその呪文みたいなの?

「あー、すまんがマシンは俺の部屋に行かないと無いし豆も挽いてないから今からじゃ5分くらいかかるぞ?」

いや氷牙、お前分かるのかよ!?

「じゃあ仕方ないわね、キンジ!松本屋の「ももまん」5分以内に買って氷牙の部屋まで持ってきなさい!」

 

そうして俺は自分の晩飯の弁当とアリアに頼まれたももまんを買いに行って氷牙の部屋に向かった・・・俺が何をしたってゆうんだ・・・

 

「遅い!」

そして部屋に着けばソファーに腰掛けて優雅にエスプレッソを飲んでいるアリアの姿があった。

「あら、いい味ね。あんたいい腕してるじゃない」

「そいつはどうも、それでさっきの―――」

「キンジ、早くももまん!」

「ああ、ほらよ」

そしてキンジは買ってきたももまんを差し出すが・・・

「なんで1個だけ?あんた馬鹿じゃないの?」

「いくつ買ってこいなんて言わなかったじゃねえか」

「おい・・・」

「うるさい!さっさと買い直してきなさい!」

「無理言うな!これが最後の1個だったんだ!」

そう言って口喧嘩を始めた・・・これじゃあ話が進まん・・・

「ハァ・・・仕方ないか・・・」

そう言って氷牙は台所へ向かい戸棚からセイロを取り出した

「確か、この前仕込んだのがまだあったな・・・」

 

 

そして十数分後

 

 

「よし出来た!」

氷牙はセイロを皿にのせて再びリビングに向かう

ちなみにこの十数分の間にアリアはキンジをあっさり口で負かし現在説教タイムに突入していた・・・よく会話が続くもんだよ・・・

「ほらアリア」

そう言ってアリアの前に差し出したのは

「出て―――あら?これは・・・」

氷牙手製のあんまんである。

「ももまんじゃあないが今はこれで我慢してくれ」

アリアはあんまんをひとつ手に取る

「ま、仕方ないわね。」

そう言って氷牙の作ったあんまんを口に運ぶ

 

すると、

 

「こ、これは!」

アリアはカッと目を見開いた。

はっきり言ってしまえば大変美味であった

ふわふわの生地に深くやさしい甘みのあん、そして隠し味にほのかに香る桃の香り、

アリアは一瞬桃源郷が見えた気がした。

そしてもう一度食べる、

そしたら身体中が快楽物質で埋め尽くされた気分になった、

そして気がつけばアリアは顔から恍惚な表情を浮かべて、ふにゅうー、と頬に手を当ててうっとりしながら味わってていた。

 

キンジもようやく解放されたと思い息を吐く

「助かったよ、お前の白雪並に高い料理の腕に感謝するよ」

 

キンジや白雪など一部の人間にしか知られていないが実は氷牙は料理が上手い、特にスイーツ系なんかは和洋中全てにかけて本場のプロとも張り合えるほどなのだ。

 

 

 

「それでアリア?」

「ふぁに?」

アリアはあんまんを咥えたまま返事をした。

「なんでキンジの部屋に押し掛けて来たんだ?」

アリアはあんまんを飲みこんで

「さっきも言ったじゃない、キンジ!強襲科であたしのパーティに入りなさい」

「何言ってんだ。俺は強襲科が嫌で、一番マトモな探偵科に転科したんだぞ! それに、この学校からも、一般の高校に転校して、武偵自体、やめるつもりなんだよ。それをよりによって、あんなトチ狂った所に戻るなんて――無理だ」

 

 ああ、そういえばそうだったな。

 キンジは、来年の3月をもってこの武偵高を辞めるつもりだ。まあ、『あの出来事』の中心にいたんだ。仕方ないのかもしれない。

 

「あたしにはキライな言葉が3つあるわ。『ムリ』、『疲れた』、『面倒くさい』。この3つは人間の持つ無限の可能性を、自ら押し留めるよくない言葉。あたしの前では二度と言わないこと。いいわね?」

と頬に餡を付けたままビシッと指差してきたが・・・

((話噛み合ってない・・・つーか会話のキャッチボールが成立してない・・・))

俺とキンジはそう思った

 

「悪いが諦めてくれ。俺は部屋に戻る、一人でいたいんだ。お前も早くあの荷物持って帰れよ」

ああ、あのトランク、アリアのか、まあキンジがあんな小洒落た物持ってるわけないか。

「まあ、そのうちね」

「そのうちっていつだよ・・・」

「キンジがあたしのパーティーに入るって言うまで」

「もうすぐ夜だぞ?」

「何が何でも入ってもらうわ。うんと言わないなら・・・」

「言わないなら?」

どうする気だ?

「うんと言うまで泊まってく」

――は!?

「ちょっと待て!何言ってんだ!絶対ダメだ!」

「そうだ!何考えてんだよ!?キンジはロ「違う!」」

「うるさい!泊まってくったら泊まってくから!長期戦も想定済みよ!」

てことはあのトランクは宿泊セットか!

こりゃ本気だ・・・多分アリアを説得してもテコでも動かないだろう・・・

けど、1度あの子に関われば・・・かといってこのままじゃキンジは・・・

 

「・・・なあアリア、キンジの方は今は保留ってことで手を打ってくれないか?」

「なんでよ?」

「そもそも今日初めて会った人間といきなりパートナーになれなんて言われてもすぐには決められるもんじゃないだろ?」

「・・・・・・」

「だから少し考える時間をやってくれ」

「・・・仕方無いわね・・・いいわ、でもうんって言うまで泊まってくから!」

「キンジもそれでいいな?」

「・・・勝手にしろ」

キンジも諦めたかのように答えた

「・・・キンジ」

「何だ?」

「手を出したらさすがに犯罪だからな?」

「出すか!」

 

 

 

冗談を言っているが内心氷牙は安心していた

どうにか一時はこの場を収めることができたのだ。

今無理に答えさせてもキンジは中途半端に関わるだけだ

ならば少し間を置いてでもきっぱり断るか、とことん関わるかあいつ自身にきっちり決めさせなければならない。

しばらくはあいつが中途半端な答え出さないように見張る必要がある

安心したのも束の間、しばらくキンジやアリアから目が離せない日々が続きそうだな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえばとキンジがふと思い出す

「ところで氷牙、お前さっき俺の部屋に何しに来たんだ?」

「あっ!そうだった!」

突然、氷牙がMP5Kをこちらに向けてきた。

「キンジ!朝飯弁償しろ!」

「お前まだ根に持ってたのかよ・・・」

アリアが呆れ顔で仲裁に入ろうとする。

「ああ、あれね。見てたけどコンビニの朝ごはんでしょ?せいぜい数百円じゃない、弁償するから大目に――」

「せっかく朝5時から並んで買った1日限定10個の松本屋特製桃まんを台無しにしやがって!!」

アリアもガバメントを抜いてこちらに向けてきた・・・

「キンジ!!食べ物の恨みは恐ろしいわよ!!」

「お、おい!?二人共!?」

「「キンジ!!」」

「覚悟しろ!!」

「風穴!!」

―――バラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ

 

―――バキュン、バキュン、バキュン、バキュン、バキュン、バキュン、バキュン、バキュン

 

Sランク(片方元)武偵二人から追われる羽目になってしまった・・・

「これじゃあ・・・セグウェイに追われてたほうがよっぽどマシだー!!!」

キンジはそう言ってベランダから海へ飛び込んで逃げた。

 




年末はコミケで燃え尽きてきましたが大晦日はのんびり出来ました
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