緋弾のアリア 狂牙の武偵   作:セージ

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117話<燻り出し>

翌朝、俺達は遠山家の食卓を囲ってご飯にシジミの味噌汁、アジの干物の焼き魚に根菜と豆の煮物と和食尽くしの朝食を食べていた。

キンジは幼いころから鐵さんに叩き込まれていたようで箸の使い方は綺麗で、結局遠山家に泊まっていったレキと凛香も箸の使い方はとても綺麗で煮豆も難なく掴んで食べていたが

「こら、かなめ!!魚はもっときれいに食べろ!!あと米をこぼすな!!」

かなめは箸使いがまだまだヘタクソで焼き魚をうまく食べられずに鐵さん怒られていた。

 

ちなみに金三と氷牙もある意味では綺麗に食べていた。というか二人共魚は頭から骨ごと全部食い、あろうことか味噌汁のシジミも殻ごとバリバリ食っていたから箸使い以前の常識の問題ではあったが・・・

 

食事を進めていると

 

『ん?』

 

食卓に一匹のハエが侵入してきた。もう12月だというのに季節外れな奴だ。

 

そしてハエが鐵さんの前に飛んでくると

 

――パシッ――

 

鐵さんは箸で飛んでいるハエを捕まえた

 

『え!?』

 

その光景にはキンジは勿論、氷牙、金三、かなめ、凛香までもが驚いた表情であったが

「一寸の虫にも五分の魂じゃ」

そう言ってハエを窓から外へと逃がして箸を洗いに台所へ向かっていった

 

「ハエを箸で掴むって・・・宮本武蔵かよ・・・キンジ?あれも遠山家の技か?」

「いや・・・俺も辛うじて見えたが・・・ハエと箸の動きを合わせてそっとつかんだんだ」

あれもまた今の俺達にできるだろうか・・・驚きつつもそう考えていた

 

 

 

そして全員で手を合わせてご馳走様と合唱するとまず金三が立ち上がり

 

「んじゃ、俺はこれから畑の手入れだ」

「畑?」

キンジが尋ねると庭の一角にあるトマト畑を指した

「いいトマトだな?ありゃ塩トマトか?」

「ああ、前に言っただろ?俺の寿命の問題なら解決したって。こいつに含まれるリコピンやら果糖やらが配合されてできる化合物が俺の生命制限を解除するって事がつい最近判明したんだ。だから俺はこいつを育てて一生食う」

「お前も大変だな」

「別に同情なんていらねえよ。人間生きていくにはいろんなもんが必要だ。俺はそれが一つ多いってだけだ」

そう言って金三は慣れた手つきで畑の手入れを始めた。

「片手間に他の野菜も育ててジジイに渡してる。食卓に野菜が出たら俺に感謝して残さず食えよ?」

「なんていうかお前鐵さんには素直なんだな?お前は誰かの下につく様な性分じゃないと思ってたんだがな?」

「下についたつもりはねえ。ダイハードには敬意を払うだけだ」

「ダイハード?映画か?」

「キンジ・・・少しは英語も勉強しろ。日本語に訳して『殺し難し』つまりそいつを殺そうとしたら金、時間、人員、そのほか色んな出費が掛かりすぎて割りに合わないから特別扱いしようってアメリカが定めた要注意人物の事だ。存命者は世界に10人もいない。鐵さんはその一人ってわけだ」

「兄貴、少しはその少ねえ脳味噌に詰め込んどけ。生きる上で必要だぞ?」

「断じて必要ねえよ・・・」

「まあ詳細は俺も詳しくは知らないが確か戦時中に米軍300人相手に1人で殴り込んで全滅させたんだっけ?」

「少し違う、本当は零戦の墜落で偶然不時着したブレスク島で運悪く同じころに上陸してきた米軍300人を島の民間人を逃がすために1人で食い止めたんだ。結果的に全滅させたらしいがな」

「爺ちゃん何やらかしてんだよ・・・」

「もっともその時の怪我が原因で終戦まで寝たきりだったらしいからある意味ではドローなのかもしれねえがな」

「けど一般兵300人なら氷牙だって倒せるんじゃないか?現にお前京都で300人相手に1人で殿務めてただろ?」

「あんな寄せ集めの雑兵と一緒にするな。本物の戦争を経験しなきゃ本当の兵士は育たない。世界大戦が終わってからは世界の全体的な兵士の質は目に見えて落ちた。当時の一般兵300人相手にするなら今の精鋭3000人は連れてこなきゃ話にならん。実際鐵さんに俺やキンジ、レキに凛香、金三やかなめ、SランクにRランククラスの武偵6人がかりで挑んだとしても勝てるビジョンが微塵も見えないだろ?」

「・・・確かにな・・・あっさり返り討ちにされる光景しか見えてこないな・・・」

 

 

「ていうかよぉ兄貴?氷牙?」

 

「「なんだ?」」

 

「こんな呑気に長話してていいのか?」

 

「「え?」」

 

時計を見れば・・・時刻は既に8時を過ぎており・・・始業時間とここからの通学時間を計算すると導き出される答えは・・・

 

「キンジ!!全力で走るぞ!!」

氷牙はキンジの首根っこを掴むと

「お、おい!?氷牙!?」

「あ、氷牙?ちょっと―――」

 

「行ってきます!!」

「うむ、行ってらっしゃい」

「お兄ちゃん行ってらっしゃーい」

挨拶をしてかなめと鐵さんに見送られキンジを引っ張りながら玄関から弾丸の如く飛び出していった。台所でセツさんやレキと洗い物をしていた凛香に呼ばれた気がしたが引き返す暇は無い。後で電話で聞いておこう。

「・・・ったく、慌ただしい奴らだぜ」

そして金三も呆れながら農作業へと戻っていった

 

 

 

 

「氷牙ぁ!!頼むからもうちょっと加減してくれぇぇ!!」

「黙ってろ!!間に合うように最短で走ってるんだからよ!!」

先程から氷牙は横断歩道は赤信号だろうと走り幅跳びで車を飛び越え、人込みは人を紙一重で避けながら隙間を縫って走り抜け、階段は飛び降りるように降りてゆき、引っ張られているキンジは何度も死にそうな目にあっている・・・

 

そして閉まりかけた校門をハードルのように飛び越えたところで予鈴が鳴り氷牙もグラウンドの真ん中で止まるとキンジを手放した。

「っしゃあ!!どうだキンジ!!間に合ったぞ!!」

「ああ・・・けど周りをよく見ろ・・・」

「あ?」

校門側を見れば・・・

 

門を閉めようとしていた教員はこっちを見て唖然としており

 

逆に校舎側を見れば・・・

 

何人もの生徒が窓からこちらを見てざわついていた。

「ここは武偵校じゃないんだぞ・・・ただでさえ初日であんな大立ち回りした上に二日目はこんな派手な登校しやがって・・・」

「確かにやっちまったかな?まあ目標燻りだすためにも目立つ事が俺たちのここでの仕事みたいなもんだし。今更なるようにしかならんだろ?早く教室いくぞ?」

氷牙は開き直って教室へ向かって行き。キンジも呆れながらその後へ続いて行った。

 

 

 

「お、おはよう・・・」

「おはようございます。まだセーフですよね?」

挨拶しながら教室の扉を開くと皆がわぁーと氷牙の元に駆け寄ってきた。

「え?何?」

「九狂!!お前スゲーな!!」

「本当によくやってくれたよ!!マジでスカッとしたよ!!」

「バイク片手で止めたんだってな!?どうやったんだ!?」

「完全に不良たちおちょくってたよな!?見ていて爽快だったよ!!」

「最後なんて無視できずに慌てて出てきた担任の顔なんか笑いそうになったな?」

「ホント。うちの教員ってみんな事なかれ主義なのか大抵の事は見て見ぬふりだもんね・・・」

なんかよくわからんけど・・・いいんですか担任さん?言われてますよ?

ちらりと担任を見るがばつが悪そうに何度も出席簿を眺めるばかりで何も言ってこなかった

 

そしてキンジもこのどさくさにと気配を殺して後ろのドアから回り込み自分の席に着くと

「あ、遠山君・・・おはよう」

萌が気まずそうに挨拶してきた。

「あ、ああ・・・それで一体何がどうなってるんだ?」

「ええと・・・昨日の騒ぎの事なんだけどね?あの光景を携帯で撮影してた人がいたみたいで・・・それが学校中に広まって九狂君は不良を撃退したヒーロー転校生って話題になってるんだよ・・・」

「ちなみに遠山君もね?」

横から女子達が話に割り込んできた。

「俺も?」

「一見根暗で頼りなさそうだったけどイザってときはやるタイプだったんだねー?」

そう言って見せてきた携帯の画面には・・・

キンジが萌をお姫様抱っこしてバイクから救うシーンが映っていた

 

「なっ!?何時の間に!?」

「あ・・・う・・・」

そのシーンを見て昨日のことを思い出したのか萌は顔を真っ赤にして俯いてしまった

「危険も顧みずに助け出すなんてやるじゃん?」

「しかもお姫様抱っこでなんて男らしいとこ見せるじゃない?」

「萌もまんざらでもなさそうだし。これは萌にも王子様と一緒に春が来ましたかなー?」

「いい遠山君?萌はとってもいい子なんだから泣かせたら承知しないわよ!?」

 

「いや・・・そんなこと言われても・・・」

「あ、あの・・・私はそんな・・・」

氷牙がもみくちゃにされてる一方でキンジは萌の外堀を埋めつつあった。既に本丸が落ちている状態だというのにどこまで落とす気なのか・・・

 

 

そしてもみくちゃにされている氷牙はというと・・・

「それと頼む九狂!!野球部入ってくれ!!」

「いや!!サッカー部に是非!!」

「空手部来てくれ!!あの身のこなしと蹴りを見た部長が絶対にお前を連れて来いって命令されてるんだよ!!」

「陸上部入ってくれ!!あの走りは100年に1人の逸材だ!!」

称賛の後は部活への勧誘がひっきりなしであった。

 

ちなみに本鈴はとっくに鳴っているのだが担任は事なかれ主義ここに極まれりと言うべきか・・・完全に見て見ぬふり、我関せずの空気であった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてあっという間に午前の授業が終わり昼休みになると

 

「「はぁ・・・」」

 

キンジも氷牙も心身疲れて机に突っ伏した。

「2人ともお疲れだね・・・無理もないと思うけど・・・」

萌が心配そうに声をかけると二人共「ああ・・・」と返事をした。

「なんか昨日よりもはるかに長く感じる半日だったな・・・」

「全くだよ・・・休み時間のたびに話しかけられて全然休まる暇が無かったよ・・・」

 

萌の言う通り、俺やキンジの事は本当に学校中の話題になってしまっていたようで休み時間のたびにクラスメイトどころか他のクラスや学年の生徒までが俺達目当てでやって来た。

特に氷牙なんて今朝あんな派手な登校をしたもんだから。その驚異的な運動能力を目当てに部活の勧誘までもがひっきりなしに来て本当に休まる暇が無かった。

 

だが昼休みにもなれば流石にみんな落ち着いてきたし昼食を優先する。

俺達もいつまでも突っ伏してないで昼食を食いに食堂に行くかと起き上がろうとすると校内放送が鳴った。

 

『生徒の呼び出しをします。2年2組九狂氷牙君。至急職員室までお越しください』

 

校内放送から氷牙を名指しで呼び出されクラスの視線が一斉に氷牙へと集中した。

「俺?何の用だ?」

「昨日の事じゃないよな?」

「だったらキンジも呼ぶはずだろ?まあ、行ってみればわかるか。キンジ、先に行って飯食っててくれ」

「ああ、そうするよ」

氷牙だけに何の用かわからないが昨日みたいな事があったとしても別に心配無いだろう

氷牙は職員室へと向かってゆき、キンジも食堂に向かおうとすると

 

「と、遠山君!」

 

後ろから萌が小走りでキンジを追いかけて来て声をかけられた。

「どうした?そんな慌てて?」

「あ、あのっ——」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、来たか九狂。お前に客だぞ」

氷牙が職員室に向かうとドアの前に担任が待っていた

「客?」

客と言われ担任が指差した先にいたのは・・・

 

「あ、来た」

「氷牙さん、お疲れ様です」

レキと凛香であった・・・

 

そして二人を指した後、担任は後は知らんと言わんばかりに職員室の中に戻ってしまった。どこまでも我関せず、事なかれな人だ・・・

 

「二人共こんなところまで来てどうしたんだよ?」

2人がこちらにやってきて凛香が手に持っていた包みを差し出した

「これ、二人に届け物だよ」

「これ弁当か?わざわざ届けてくれたのか?」

「うん、ホントは朝に渡すはずだったのに渡す前に飛び出していっちゃうんだもん。だから届けに来たんだよ?」

「そうか・・・わざわざ悪かったな。けどキンジの分は多分必要ないだろうな」

「え?もしかして・・・」

「キンジさん・・・またですか?」

「ああ、まただ。二日目どころか初日にして攻略してた。たぶん今頃―――」

 

 

 

 

 

 

その頃のキンジは

「あ、あのっ遠山君!よかったらこれ・・・」

萌がキンジに差し出してきたのは

「これ弁当か?俺に?」

「う、うん・・・昨日助けてくれたお礼に・・・もしかして迷惑だったかな・・・?」

萌が差し出した弁当箱を引っ込め始めようとした瞬間、妙な気配と視線を感じて萌の後ろをちらりと見れば数名の女子がこちらを睨んでいた・・・

唇もかすかに動いていたので読唇すると「早く受け取れ!!」と言っている・・・

「・・・いや、いただくよ。ありがとう」

そう言って受け取ると萌は嬉しそうな顔をして

「うん!じゃあ教室戻って一緒に食べよう?」

そして席に戻るとすれ違いざまに先程の女子達が俺に向かってグッとサムズアップしてきたがキンジは無視して弁当をいただくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあこっちのお弁当どうしよう?持って帰ろうか?」

「いや、二人共昼飯まだだろ?せっかくだし一緒に食うか?足りない分は食堂で適当に買い足せばいいだろ?」

「いいの?氷牙達潜入捜査中でしょ?そもそも私達部外者だよ?」

「むしろ好都合だろ?2人共私服とはいえバスカービルの顔が割れてるなら二人がいれば尚更いい燻り出しになる。学校側にもちゃんと入校許可貰ってるし職員はみんな問題が起きても我関せず見て見ぬふり、自分の保身第一の事なかれ主義だから向こうから何か言ってくることは無いだろうよ」

「そうなんだ・・・そういうのって問題を先送りにしてるだけで何も解決しないのにね・・・」

「きっと今回の依頼も気が付けば自分たちじゃどうにもできなくなって私達に泣きついたんでしょうね。武偵に依頼すればお金はかかりますが内密に片づけられますからね」

「ああ、俺も本音を言えば自業自得だと突っぱねてやりたい依頼だが拒否権なく無理矢理とはいえ受けた以上は最後までこなすさ。依頼はな?」

「あ、氷牙悪い顔してる・・・」

「氷牙さん、今は潜入中です。派手な振る舞いはなるべくでいいので今は控えてください」

「わかってるさ、今は向こうの動きを待つ。飯食いに行こうぜ?向こうが動くまではこっちはのんびり一般高校生活を楽しませてもらうさ」

こうしてキンジは教室で萌と手作り弁当を。俺達はレキ達と3人で食堂で昼食を取ることになった。ただ食堂に入ってから俺達の周りが凄い騒がしかったけどな

 

 

 

 

 

 

そしてレキ達が帰った後、氷牙が昼休み終了際に教室に戻ると、まるで朝のリプレイかのように皆がわぁーと氷牙の元に駆け寄ってきた

 

「え?今度は何?」

「おい九狂!!あの二人なんだよ!?」

「2人?もしかしてレキと凛香の事か?別に部外者が食堂使っても構わないだろ?外部業者や体験入学者が使うことも珍しくないし――」

「そうじゃねえよ!!二人共すっげー可愛い娘達じゃねえか!!」

「レキって子、確か夏の終わりに開かれた夏祭りのカラオケ大会に唐突に現れてその歌声に感動のあまり気絶者まで出してそのまま去っていった『ローレライの再誕』とも言われた謎の美少女歌姫じゃねえのか!?」

 

謎の美少女歌姫・・・ああそうだ。レキは夏休みにカラオケ大会に飛び入りしたな・・・あの後スカウトが殺到して大騒ぎになって逃げたんだっけ・・・てか『ローレライの再誕』ってそんな風に言われてたのかよ・・・ちなみに俺も出てたんだけどな・・・

 

「凜香さんって確か突然現れて彼女が着た服は全て即日完売して売り上げ史上最高記録を打ち立ててそのまま消えていった『アパレルの女神』とも呼ばれた謎の美少女ファッションモデルよね!?」

謎の美少女ファッションモデル・・・それもそうだったな。凛香は以前にファッションモデルの代理したことがあったな。あの後、服屋の店長から凛香が着た服は全部即日完売して店に凛香についての問い合わせが殺到したって連絡があったっけ・・・てかこっちも『アパレルの女神』なんて呼ばれてたのかよ・・・

 

けどまあ、この様子じゃウエディングドレスまでは見られていないようだな。流石に高校生で結婚情報誌まで見るような奴はいないか・・・

 

「あの子達どこの誰なんだよ!?二人共あちこちの芸能事務所やマスコミが血眼になって探したのにどこの誰なのかも全然わからなくて。有力情報には懸賞金まで懸けた事務所すらあるんだぞ!?」

「そうそう!それでつい最近どこかの学校の文化祭のステージに飛び入り参加してたって目撃談があったそうだけど結局それ以降の情報は出てこなくて二人の存在自体が都市伝説にすらなってるのよ?」

 

懸賞金に都市伝説って・・・人の嫁を勝手に珍獣扱いしてんじゃねえよ・・・てか待て?二人がそんな有名人ならもしかして食堂が騒がしかったのって二人が原因か?

 

「それに何でかわかんないけどあの二人を撮ろうとしたら携帯が動かなくて撮れなかったんだよ!!まさかあの二人幽霊とかじゃないよな!?」

「いや、勝手に撮るんじゃねえよ」

確かに食堂で騒いでた連中に携帯で二人を勝手に写真撮ろうとしている奴もいたな、まあ俺が電気操って携帯を使えなくしてやったけど。壊れた!?とか慌てふためいていたが安心しろ。バッテリーの電気奪っただけだから充電し直せば復旧するよ

 

「あの2人彼氏とか居るのか!?どっちかお前の彼女か!?」

彼女っつーかどっちも俺の嫁です。なんて言う訳にもいかないよな・・・

「あの二人ってモデルなの?それともアイドル!?」

「それで写真とか無いの!?」

「頼む!!紹介してくれ!!」

今度はレキと凛香について根掘り葉掘り聞かれ、挙句の果てには紹介してくれと抜かす奴までいたが教えられるわけも無いし紹介もしてやるわけも無い。

この襲来はまたしても休み時間のたびに他のクラスや学年からもやってきてキリが無かったがなんと聞かれようが「俺が勝手に教えられるわけも紹介できるわけもないだろ」と一蹴してやった

 

 

 

にしても目立とうとしたとはいえまさか転校2日目にして1日に2度も大勢に取り囲まれることになるなんて・・・2度ある事は3度目もあるんだろうか?あるだろうな・・・経験上こういうお約束は意地でも割り込んでくるからな・・・

 

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