いい感じ(?)にクロスオーバーしてきました
羽田の一角は戦場と化した
100人を超える規模のテロリスト相手に氷牙はレキの援護があるとはいえたった一人で挑んでいたのだ。傍から見れば無謀でしかない
だが、氷牙は元々スタンドプレイの達人であり一人で複数を相手する術にも精通しているためその辺の雑魚など何人いようと取るに足らなかった
「遅えよ!」
――ババッ、バラララッ、バラララララララララッ――
氷牙はロビーを縦横無尽に動き回り敵の銃弾を躱し、舞うかのように銃弾を撃ち撒いていった。
「グォ!?」「ガァ!?」「グゥ!?」
一見乱射してるように見えるが実際無駄撃ちなど1発として無い、全てが敵の頭や関節部など的確に急所を狙っていた、もしこの弾薬が非殺傷弾でなければとっくに全員あの世行きだっただろう・・・
――チュイン――
「おっと」
1発の銃弾が氷牙の顔を掠めた
――ドォン――
「グォ!?」
『氷牙さん、油断しないでください』
「ああ、たすかったよ。しかし・・・あの赤い隊員が隊長格か?あいつら命中率いいな・・・」
赤い制服を着た兵士はどういうわけか命中率がよく
的確に氷牙を狙って撃ってきた
レキの援護がなかったら撃たれてたかもなこりゃ
赤服は真っ先に仕留めるとしよう・・・
『氷牙さん、伏せてください』
「え?あ、ああ・・・」
急にレキが伏せろというので俺は柱の影に伏せると
――ドォーン、ドドドドドドド――
突然の轟音がして前を見るとヘリが落ちて来ていた
「って!?なんでヘリが突っ込んでくるんだよ!?」
『それよりも直ぐにそこから逃げてください』
「え?」
突如頭上の電光掲示板が爆発して落ちてきた
「うぉぉ!?」
咄嗟に前に駆け出し落ちてくる前に突き抜けついでにそのまま前にいた兵士2人を仕留める
その兵士が持っていたものは・・・
RPGー7!?あのヘリもこいつらがやったのか!?
「こんなところでそんなもん撃つんじゃねえよ!・・・と、こいつまだ一本使ってないな。せっかくだしもらっていくか。」
何かに使えそうだし使わなかったらそれはそれで装備科にでも売れば喜んで買ってくれるしな
そう言って俺は敵が持っていたRPG-7を一本奪い背負った
一方氷牙が暴れている最中一人の敵無線兵に通信が入った
『どうなっている!?ターゲットと交戦しているのか!?』
「違います!武偵2名に阻まれて交戦!目標は飛び立ってしまい仲間が次々とやられていきます!」
『なっ!?なんということだ・・・たかだか武偵に・・・ただでさえ奴らに嗅ぎつけられているというのに・・・』
「このままでは大打撃です、例の兵器を使用します」
『止むを得ん・・・許可する』
――ギギギギギギギギギギギギ――
この音・・・なんだ!?
そう思うと緑色の大量の虫がこっちに向かってきた
「なんだありゃ?」
『近づかのない方がいいです、良くない風を感じます』
「また風か・・・だが、今回ばかりは俺もそんな気がするよ・・・」
後退しながら応戦するも・・・
「クソッ!数が多すぎる!」
RPGー7を使ってもいいが数が桁違いだ・・・
「火炎放射器でも持ってくるんだったよ・・・」
そう言ってる間にも虫はどんどん増えてくる・・・
やばいな・・・このままじゃ逃げ場が・・・
「おい!こっちだ!」
「あ?」
呼ばれた方向を見ると
ドレッドヘアーの体格のいい男がドアの前で手招きしていた
「誰だ!?」
「説明は後だ!来い!」
『氷牙さん、他に手はありません』
「・・・だな」
悩んでる暇はない氷牙は男のもとへ駆け寄るとドアに飛び込み
男はすかさずドアを閉めた
「大丈夫か?君は・・・武偵か?」
俺は武偵手帳を提示し自己紹介をした
「ああ・・・東京武偵校、強襲科2年、九狂氷牙だ。で、あんたは?」
男はなにか黒いパスケースを提示してきたそこに書かれていたのは・・・
米軍統合監察部特殊実行部隊!?しかも大尉って!?こいつ軍将校か!!
「アメリカ軍大尉、ラッシュだ任務で日本に来ていたのだが巻き込まれてな」
「任務?」
「申し訳ないが規則につき詳細は言えない、だがここを脱出するなら目的は一緒だろう?どうだ?手を組まないか?」
「・・・・・・・・・」
任務ね・・・まあ、ここにいるってことは十中八九こいつもファング絡みだろうな・・・
けど、どうする・・・この場所じゃレキの援護も期待できないし・・・ここは・・・乗ってみるか・・・
「・・・わかった、こっちも目的は果たしたし後は逃げるだけだ」
「目的?」
「・・・ダチの見送りだよ」
ま、すぐ帰ってくるだろうけどな
「ひとまず無線を俺のと共有させよう、周波数を設定してくれチャンネルは――――
そうして無線の周波数を設定しなおすと
『九狂武偵、聞こえますか?』
誰か女性の声が聞こえてきた
「ああ、あんたは?」
『ラッシュ大尉のオペレーターでエリザベス・コンウェイ中尉ですベスとお呼び下さい』
「了解だ、俺も氷牙でいい」
「彼女に任せれば道案内は大丈夫だ。君にも優秀なバックアップがいるようだしな」
「・・・まあな、あいつはレキ、狙撃科2年だ」
『・・・よろしくお願いします』
『ここからならヘリポートへ脱出するのが最短ルートです』
「わかった、ナビゲートを頼む」
『私も移動しますヘリポートで落ち合いましょう』
そして俺たちは移動した。
「ちなみにだ、大尉」
「なんだ?」
「さっき襲ってきた虫みたいなの・・・あんたあれは何か知ってるんじゃないのか?」
「・・・規則につき話せない・・・」
「じゃああんたの任務はあの虫と何か関係があるんじゃないか?」
「・・・・・・・」
「こういう時、沈黙は肯定を意味するんだぞ?」
そう言って氷牙は溜息を吐いたが想定内の答えだった
「ま、そっちも訳ありみたいだから深くは聞かないよ」
「・・・すまない」
「だけどあれが俺たちを襲ってきてる以上対処法は教えてもらうぞ?」
「・・・わかった、そこは随時伝える」
「ああ、頼むぞ・・・って、来たぞ!」
広間に出るとさっきの緑の虫が沢山いた。
ついでに空には蜂みたいなのが沢山いた。
「ここもか!」
「早速聞くぞ!どうすればいい!?」
ラッシュはショットガンを構え
「あのタイプにはそれだ!マシンガンで撃ちまくれ!空のは俺がやる!」
言われた通り撃ちまくるが・・・
「数が多すぎるぞ!」
「正面だけ蹴散らせ!強行突破するぞ!」
「了解!」
そして俺とラッシュは広間を強行突破して角を曲がると・・・
――ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ――
突然弾幕が飛んできた
「うぉ!?」
咄嗟に前転して躱し物陰に隠れた
「何だありゃあ!?」
奥にはライトマシンガンを持ったモビルスーツみたいなのが弾幕を貼りながらこっちに向かってきた
「最新鋭の強化装甲だと!?」
「オイ大尉!このガンダムもどきはどうすればいい!?」
「防弾性、対衝撃性は高く普通の銃弾は効かない!接近してショットガンをぶち込んでやれば・・・」
「要するに強い衝撃でぶっ壊せばいいんだな?」
「ああ、だがどうする?RPGー7を撃ったところであの弾幕に撃ち落とされるのがオチだ直撃しなければ爆風だけじゃビクともしないぞ!」
「コイツは使わねえよ」
氷牙は銃を構え
「lady・・・go!」
一気に飛び出した
――ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ――
赤服に比べれば命中精度が悪いし装甲が厚い分動きがのろい!それに所詮銃口は一つだからそれだけに気を配れば軌道は読める!
壁、天井を飛び回るかのように走り銃弾を躱し
「邪魔だ!」
俺は駆け寄りながら銃を構え発砲する
「無理だ!通常弾では傷一つ――――」
―――ガガガッガッガガッ―――
銃弾が当たるたび装甲が凹み、ひび割れ、砕けていった
「なっ!?」
「オラァ!」
そして止めに飛び蹴りを入れて装甲を破壊した。
「なんだそれは!?徹甲弾か!?」
「コイツは通常弾じゃない貫通性を無くして破壊力にだけ特化した非殺傷弾だ」
だからこそこの弾丸は人を殺す事は出来ないが破壊することにはこの上なく最適な弾なのだ
「凄いな・・・是非一度その弾丸の製作者と会ってみたいものだ」
「軍将校にそう言われてるって知ったら・・・平賀ちゃん大喜びだろうな・・・」
俺は破壊した装甲を見て・・・
「けど・・・なんでたかだかテロリストがこんな装備を?」
ファングやドッグは所詮は傭兵だ・・・とてもあいつらなんかには用意できない・・・
大きな後ろ盾があるのか・・・それとも・・・
「行こう!この整備室を抜ければヘリポートだ!」
「・・・了解だ」
考えても仕方がない・・・それに・・・聞いたところで答えちゃくれないだろうな・・・
『大尉!後方より敵多数来ます!』
「マズイな・・・ヘリの起動には時間が掛かるぞ・・・」
「・・・・・・」
それを聞いて俺は出口前で立ち止まり
「氷牙君?」
「ラァ!」
大尉が外に出ると同時に近くの資材を蹴り崩し出口を塞いだ
「なっ!?氷牙君!何を!?」
俺は振り返り銃を構え
「大尉!俺が時間を稼ぐ!ヘリの起動急いでくれ!」
「なっ!?一人でか!?危険すぎる!!」
「んなこと言ってる場合か!」
『大尉!ほかに方法はありません!急いで起動を!』
「・・・わかった、無理はするな!」
ラッシュはヘリへと向かった
『相変わらず・・・危険なポジションを好んで引き受けますね・・・』
「まあな、それが俺の性分だ」
『敵兵、来ます!数は50人!』
「足りねえよ・・・俺を倒したきゃ・・・あと1000人は連れて来い!」
そして氷牙は駆け出した。