緋弾のアリア 狂牙の武偵   作:セージ

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1話<えげつない奴>

俺、遠山キンジと九狂氷牙との出会いは高等部入学時にまで遡る。

 

思えば入学試験時、集合場所の教室に入ったら・・・

 

そいつはいきなり俺に強烈な殺意を向けてきた・・・

 

(なんだこいつ・・・なんで俺にこんな殺意を?)

周り全体に向けているならまだ警戒心が強いのかと納得がいくが・・・どう見てもあの殺意は俺だけに向けられている・・・

(あんな奴、見たことないし・・・恨みを買った覚えもないし・・・うーん――)

そう考えていると

「よーしお前ら、入学試験を始めるで!」

教室に入ってきた蘭豹によって考えは中断された。

 

 

そして俺は・・・

 

 

廃ビルの一室でほかの受験生と戦いあっていた・・・

何故かといえば・・・入学試験で試験官の蘭豹に「つーわけで、お前ら殺し合え!」の一言で俺たちは廃ビルに放り込まれて戦い合わされていた・・・

そんな中とある事情でヒステリアモードになっていた俺は・・・

受験生7人と抜き打ちで潜入していた教官3人を倒していた・・・

次の部屋に向かうとそこでは誰か戦っていた

 

(あれは―――受験生と教官か!?)

 

確か受験生の方は・・・俺に何故か殺意を向けてきた男だ・・・

それにその周りを見れば受験生が数人ともう一人教官が倒れていた。

 

そして受験生は教官の攻撃をバク転していなすとカウンターと言わんばかりに

サマーソルトキックで教官の顎を打ち体を浮き上がらせた

そのまま空中で1回転したかと思うと足で教官の頭を地面叩きつけた

 

教官の体が上下逆になっている・・・頭から叩きつけだんだ・・・あれはもう完全に落ちている・・・

 

だが、そいつは知ったことかと言わんばかりにさらに追撃を加えた。

そのまま廻し蹴りで教官をこっちにまで吹き飛ばして壁に叩きつけた。

 

キンジは吹っ飛んできた教官を見たが泡を吹いて完全に昏倒していた。

(こいつ!なんて脚力だ!それに・・・えげつない事を――)

 

そう考えていると受験生はいきなりこっちに向けて銃を発砲してきた。

「・・・そこにいるんだろ?出てこいよキンジ!」

(なっ!俺に気づいて!?それになんで俺の名前を!?)

俺は相手に弱みを見せないためにも余裕なふりをして姿を見せた・・・

「へえ…俺に気づいていたのかい?しかも名前まで知ってるとは…君とは初対面だった気がするんだが?」

(あの銃…MP5Kか‥しかもさっきの発砲…コンクリ越しとはいえ的確に俺を撃ってるな…)

「分かるんだよ・・・俺はお前に会いたくて仕方がなかったんだからな・・・しかも・・・なってるみたいじゃねえか・・・嬉しいぜ!」

(なっている?まさか!?ヒステリアモードのことまで知っているのか!?)

少しでも情報が欲しい、それとなく質問を投げてみることにした。

「知っているのか?俺のことを?」

「ああ、お前は知らないだろうが俺はお前を知っている・・・そっちのお前に…ヒスったお前に逢いたくて仕方が無かったんだよ・・・」

(間違いない!こいつヒステリアモードについて知っている!)

何故?このことを知っているのはそういないはずなのに

(戸惑っていることを悟られるな!とにかく今は少しでも情報を…)

「会いたくて仕方がないか・・・じゃあなんで教室で俺にあんな殺意を向けた?」

「いつものお前には殺意も恨みもある、だがこっちのお前には会いたくて仕方が無かったんだよ!それこそこの世界に生まれる前からずっとな!」

(この世界に…生まれる前から!?)

「お前・・・一体、何なんだ?」

 

「俺か?九狂…氷牙、バカバカしくて信じられんとは思うが…転生者だ!」

 

そう言って九狂はオレに向かって駆け出して来て、飛び蹴りを繰り出した。

 

「は!?転生―――」

「シャ!」

「くっ!」

九狂の蹴りを咄嗟に回避するがそれが後ろのコンクリの壁に当たったと思うと…

 

バゴォォォン

 

コンクリートの壁が粉砕した。

 

(嘘だろ!?あんなのまともに食らったら―――)

 

そう考えた瞬間、俺はあの教官や周りに倒れている受験生を見る、もしかしてあいつらは…

 

「おい九狂!まさかこいつらお前がやったのか!?」

「あ?だとしたらどうなんだ?」

「あんな蹴りまともに食らったら…いくら防弾制服越しでも死ぬぞ!」

「急所は外した・・・死にはしない、最も苦痛で気絶でもしない限り苦しむだろうがな」

「えげつない奴だ・・・」

「他人の心配なんかしてる暇なんてねえぞ!」

再び飛びかかってくる氷牙

「くそっ!」

咄嗟に反撃体制を取る俺、そして――――

 

 

ドォォォン

 

大砲みたいな発射音と同時に

突如俺と九狂の間を大口径の弾丸が横切った

「そこまでや!」

「あ?」

そこにはM500をこちらに構えた蘭豹がいた

つかオイ!あんなのまともに食らうどころか掠めただけでもあの世行きだぞ!

「試験終了や!すぐに負傷者を搬送せい!」

すかさず救護科と思しき生徒や教員が駆けつけ負傷者を搬送した。

受験生を見たら・・・昏倒してるなんてのはいい方で・・・

中には腕を折られてる奴もいる・・・

うわっ!あの教員左腕ありえない方向に曲がってる・・・

 

そして蘭豹が氷牙に歩み寄ってきたら・・・

「お前、何ともえげつないやっちゃなぁ・・・」

と呆れ口調でつぶやいて引き返していった・・・

 

ってオイ!そんだけかよ!?

 

 




この時点では彼はまだ剣を持っていません。

銃もオマケ程度でMP5K持っています。
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