異常なペースも今日で途切れます・・・
アドシアード当日
結局レキは完全復帰には間に合わずアドシアードは欠場、
今は白雪の監視をしている
そして俺は・・・
武装解除されたあとトランク一つ持たされ学園島の地下に連れて行かれ・・・
「というわけで皆さんにはちょっと殺し合いをしてもらいます」
なんて審判の言葉と同時に俺たちは各所に散らされた・・・もし銃があったら間違いなくあいつ撃ってたな・・・
マップを確認すると・・・俺の初期位置は・・・廃墟エリアか・・・
始まったらまずは・・・適当な場所に隠れて装備の確認だな・・・
――ビーーーーーー!!――
そして開始のブザーが鳴りバトルロワイヤルが開始されトランクのロックが解除された
適当に隠れてトランクを開けると――
中に入っていたのは・・・アンカーショット!?
「これでどう戦えって言うんだ・・・銃ないのかよ!?」
っと、あった・・・これは・・・コルト・パイソン357、8インチ・・・
弾は・・・ホローポイント・・・いや・・・エクスブローダー弾!?
「こんなもんで人間撃ったら挽肉になっちまうだろ!」
しかも予備弾無い・・・使えるかこんなもん・・・
どうやら俺は大ハズレを引いたようだ・・・
ん?まだ底の方に何かあるな・・・これは・・・
C4爆弾だった・・・それも1000立法センチはある
「だからこんなもん人間に使ったら挽肉になっちまうだろが!」
実質使えるのはアンカーショットだけだった・・・
とは言え文句を言っても仕方ない・・・それに引き下がるわけにもいかない!
俺はパイソンを腰にしまうと左腕にアンカーショットを装備した
そして外に出ると・・・
――バババババババババババッ――
弾幕が飛んできた
「うぉっ!?」
敵か!?もう来たのかよ!
咄嗟に隠れて相手を伺うと・・・
「あれは・・・AK-47か!?」
ほぼ丸腰で立ち向かえって・・・無理じゃねコレ・・・
どっかのかゆうま特殊部隊の隊員じゃねえんだから・・・都合よくベレッタは落ちていねえぞ・・・
しかし、重ねて言うが文句を言っても仕方がないし引き下がるわけにもいかない・・・
「やるしかないか・・・」
俺は狂牙モードになると物陰から出てアンカーショットを発射する
「おっと」
相手はひらりと躱す、だがそれも想定内だ
相手は反撃にライフルを構えてきた
だが俺は両足を踏ん張ると
「ラァッ!」
アンカーを思いっきり引いて相手の後ろにあったボロバイクを引っ張り寄せたが
「クッ!?」
相手も咄嗟に横に転がり躱す
そして・・・
「シャッ!」
――ドゴン――
こっちに飛んできたバイクをそのまま相手に蹴り返した
「なっ!?」
相手は再び転がり躱すが・・・
――ドウン――
バイクに向けてパイソンを発砲
――ドゴォォォォン――
「うわっ!?」
バイクが大爆発を起こして相手が吹っ飛ぶ
「終わりだ!」
俺は相手に接近し飛び蹴りを入れた
「クゥッ!?」
「シャァ!!」
――ゴキィ――!
鈍い音がした、何かでガードしやがったな!
俺は追撃をかけるために体を回転させて横から一発
「ガハッ!?」
続いてバク転の要領で顎に一発
「ブッ!?」
そして脳天にかかと落としを一発
「ガッ!?」
止めに後ろ回し蹴りで相手を吹き飛ばした
「ドァッ!?」
そして相手は・・・受身も取らずに地面を転がって止まった時は既に気絶していた
このアンカーなかなか使えるな多少の無茶も大丈夫そうだ・・・
パイソンは威力ありすぎて対人仕様はやはり不可能か・・・
「確か武器を奪うのは問題なかったな、そいつもらっていくぞ」
と言って俺は敵からAKー47を奪おうとするも・・・
「こいつ・・・よりによって銃でガードしやがった・・・」
さっきの鈍い音はこいつか・・・
さすが3年・・・咄嗟の対応も完璧だな・・・
おかげでライフルは完全にひしゃげて使えず武器の確保に失敗した・・・
そして落ち込む暇もなく
――ババババババババババババッ――
また弾幕が飛んできた
「またかよっ!?」
俺は再び駆け出――
そうとしたがやめた
――バァン、バァン――
そしたら別方向からも弾丸が飛んできた
「今度は二人がかりかよ!」
確かに手を組むのはルール上問題ないが結局後で戦わなきゃいけないんだこのバトルロワイヤルで積極的に組むやつはそういない
「やってられるか・・・」
そういい俺は近くの廃屋に逃げ込んだ
そしたら
「追い詰めたぞ!」
「バカが!あの家に窓はない!袋の鼠だ!」
そんな怒鳴り声が聞こえてきた
確かにこの家に窓は無し・・・隠れるにも家を支える柱が数本あるだけで隠れられそうなところは無し・・・
「仕方ねぇ・・・」
そう言って俺はC4を取り出した
――ドガン――
少しして二人はドアを蹴破って突入してきた
「もう逃げられないぞ!出てこい!」
だが・・・
「あいつはどこだ!?」
そこは既にもぬけのカラだった
「なっ!?これは!?」
二人は目を見開いた
柱にはC4が設置されており壁には大穴が空いていたのだから・・・
氷牙は壁を蹴り砕き既に外へ脱出していた
30センチ程度のコンクリートの壁など氷牙にとっては砕くことなど朝飯前であった
「罠だ!」
だがそう気付いた時には既に手遅れだった
既に脱出していた氷牙は
「じゃあな」
そう言って起爆装置を起動させた
――ドォォォン――
「「うわあああああああ!!!!!!」」
――ガラガラガラガラ――
廃屋は崩れて二人は下敷きになった
「ウウ・・・」
「グ・・・」
よし、ちゃんと生きてるな
まあ武偵なら1階建ての廃屋の下敷きになったくらいじゃ死にはしないか
誰か来ないうちに俺も離れるか・・・
そして氷牙も離れていった
だが・・・
「あ」
そういえば武器また確保できなかった・・・
(残りは・・・エクスプローダー5発に・・・C4が900立法センチってとこか・・・)
このままじゃマジでジリ貧だな・・・
一方キンジは・・・
ゲートで案山子みたいに突っ立っていた
ゲートといってもここは報道陣専用のゲートで
午前中はそれなりの人通りがあったのだが昼を回ると今更来る奴はもういない
なので暇でしょうがないのだ・・・
本来護衛任務中にこんなところで暇を持て余すなどあるまじき行為ではあるが・・・
「・・・いもしない敵に休みなく備えられていられるか・・・」
正直キンジはもうデュランダルなどいないと決めつけている
先日あれだけ無防備に夜遊びをしていたのに結局何もなかったのだから・・・
「それに・・・何かあってもアリアやレキ、それに氷牙がいるんだ・・・俺なんかいなくても十分だろ・・・」
やがてパイプ椅子に座ると連休ボケと暖かな日差しにやられ・・・
うと、うと、と船を漕ぎ始め・・・
そしてそのまま眠りについた
それが取り返しのつかない事態に陥るとも知らずに・・・
しばらくして・・・
「――い!おい!起きろキンジ!」
――がばっ!――
と、キンジは武藤によって叩き起された
キンジは寝ぼけ眼で武藤に尋ねたが
「武藤?どうした?」
「緊急事態だ―――
その一言でキンジの頭は一気に覚醒した
視点を戻して氷牙はというと
「シャァ!!」
「ゴバッ!?」
バトルロワイヤルでまた一人沈めていた
「よしやっと武器が・・・」
そう言って相手の武器に手を伸ばすが・・・
スライドが開ききっている・・・マガジン持っていない・・・
「弾切れかよっ!」
依然として上手く武器が確保できないでいた・・・
「神様・・・マジで俺になにか恨みでもあんのか・・・」
そうしていると・・・
「ん?」
突如無線機が鳴る
『氷牙さん』
レキから連絡が入った
「レキ?どうした?」
『緊急事態です。ケースD7が起きました』
「なっ!?」
――『ケースD7』
ケースDとは、アドシアード期間中の武偵高内で事件が発生した際の符丁だ。だがD7は、『ただし事件であるかは不明確で、連絡は一部の者のみに行く。なお保護対象者の身の安全のため、みだりに騒ぎ立ててはならない。武偵高もアドシアードを予定通り継続する。極秘裏に解決せよ』という状況を表す
保護対象者とは?何が起こったのか?それは、すぐに察した
星伽白雪が失踪した
それが、D7の内容だった
ここは圏外だから連絡がこなかったってわけか・・・
無線持ってきて正解だったな・・・
「レキ!場所はわかるか!?」
『はい、第9排水口の先、地下倉庫にいます。キンジさん達や・・・恐らくデュランダルも・・・』
「地下倉庫!?三大危険地域の一つで火薬庫じゃねえか!あんな物騒な場所にか!」
『はい、そして排水口が破壊され地下倉庫に海水が流れ込んでいます。水没まであと10分もありません』
「なんだと!?ならキンジたちに早く逃げるように・・・」
『白雪さんが拘束され逃げられないそうです』
「八方塞がりってわけかよ・・・クソッ!」
すぐに行かねえと、だが抜け出して失格になるわけには――いや待てよ・・・
俺は武偵手帳を開き地図を確認する、確かこの場所は・・・
「・・・・・・・」
『氷牙さん?』
「・・・レキ、地下倉庫は水没するんだな?」
『・・・はい』
「水位が2メートルくらい浸水するまでどれくらいだ?」
『・・・浸水の勢い、部屋の広さ、室内の荷物等を計算すればおよそ7分40秒後と予測します』
「いける・・・揃ってるぞ!手札が揃ってる!」
神様・・・今ばかりは感謝してやるよ!
『?』
「大丈夫だ!全部やって見せてやる!」
そう言って俺は上を見上げだ
あと2話くらいで2巻締める予定です