そして彼らとの出会いを書きたくて書いてみました!!
京都に着くと、俺達はレポート提出のため社寺を回ろうとキンジ達と京都の街を観光していた
だが寺に入ろうとすると
『武偵育成学校からの修学旅行生は銃剣を預けてください』
とあったので皆ケースに入れて持っていた武器を受付に預け
『ペットの入場は禁止です』
ともあったのでハイマキは外につないで待たせておいた
それまではよかった・・・それから俺達は普通に境内を見学し一通り回った後ここを出ようとした
だが・・・
「ぐっふふー、りこりん大吉だよー!」
「ま、負けないわよ!もう一回よ!」
理子とアリアはおみくじを引いていた、どうやら理子だけが大吉なのが気に入らないようでアリアは先程から何度も引き直している
それを見ていた俺とキンジとレキは
「長引きそうだな・・・俺は先に預けてある武器受け取ってくるわ・・・」
「ああ・・・そうしてくれ・・・」
そう言って氷牙は一人受付に向かった
今思えば・・・この時分かれて行動したのが・・・全ての元凶・・・運命の分岐点だったのかもしれない・・・
そして数分後
「あれ?レキ?」
氷牙が武器を受け取って門前に戻ってくるとレキがいなかった
「おいキンジ?レキの奴どこ行ったんだ?」
「え?そう言えばハイマキを迎えに行ったきり戻ってこないな・・・レキの奴どうしたんだ?」
仕方なくレキの携帯に電話してみると門の隅の所で携帯の着信音が鳴った
「これは・・・」
そこに向かってみれば・・・レキの携帯が落ちていた
「おいそれって・・・」
「なんでレキの携帯が!?何か胸騒ぎがするな・・・」
まさかレキに何かあったのか!?
「すまんキンジ・・・ちょっとあたりを探してくる・・・」
「お、おい!氷牙!」
こうしてはいられないと俺は止めるキンジを振り切りレキを探しに走り出した
そして辺りを探し回り路地を通りかかると途中で数人の中学生と思しき集団がいて何か叫んでいた
「どうすんだ!?茅野達、誘拐されっちまったぞ!?」
誘拐された!?まさか・・・
「おい!お前達!」
俺はそいつらに声を掛けた
「何――うわっ!?」
みんな俺を見て驚くが無理もないだろう・・・
いきなり眼帯をした隻腕の人間が話しかければ誰でも驚く
だが・・・
「何アンタ?何か用?」
一人だけカーディガンを着た赤髪で目つきの悪い男子が驚くこともなく俺に対応した
「今、誘拐されたって言ったよな?もしかしてお前らも誰か誘拐されたのか?」
「・・・も、ってことはひょっとしてあんたも?」
そこに気付くか・・・こいついい洞察力だな・・・
「・・・ああ、もしかしたら同じ奴らかも知れない、何か知らないか?」
そう聞くと水色の髪の男子制服を着た女の子が
「あ、はい!それなら連中「さっきも上玉が手に入ったし今日は大漁だぜ」って言ってました!間違いないと思います!」
と答えてくれた・・・いやまてこの声音、こいつ男か!?
まあどうでもいい・・・どうやらレキは誘拐されたみたいだ・・・仕方がないと言えば仕方がない・・・武偵とはいえ狙撃科は接近戦は必須科目じゃないから経験のない奴だっている、レキも狙撃の腕は超一流だが接近戦、特に徒手格闘だけならば素人以下、普通の女の子と何も変わらないのだ・・・
「そうか・・・そいつらに関することで何か情報は無いか?何でもいい!覚えてる範囲でいいから教えてくれ!」
「無いよ奴等、車のナンバー隠してたし、きっと盗難車、それもよくある車種。犯罪慣れしてやがる。通報してもすぐには捕まらないよ。てか、俺に直接処刑させて欲しいんだけど」
そう言って赤髪の男子は額に青筋を浮かべていた
それを見て俺は
「おい、落ちつけ!今は冷静になる時だ、熱くなる時と冷静になる時は使い分けろ、じゃないと自分の実力を十分発揮できないぞ?」
「だけどよ!何も手がかりもどこに向かったかもわからないんだぞ!どうすりゃいいんだよ!?」
そう言って短髪でリストバントが特徴的な男子が問い詰めてきたが・・・
「だから言ってんだろ?まず冷静になれ、そして辺りを見回せ、人が起こす事に手がかりがないなんて事はありえないんだよ、覚えておけ?どんな事にも必ず突破口も手がかりもある。どんな時でもそれを見つけるまでは冷静に状況判断しろ、熱くなるのはそれからだ」
そう言って落ち着かせるために
「いくつか質問するぞ?まず君?」
まず短髪リストハンドの少年に質問を投げかけた
「え?何?」
「名前は?」
「え?俺の名前?」
「ああ、君の名前だよ?それくらいは言えるだろ?」
「ええと・・・杉野友人・・・」
「それじゃあ年齢は?」
「15歳・・・」
「なら趣味は?」
「野球・・・」
「野球が趣味か!なら次の質問は―――
いくつか簡単な質問をしていくと杉野という少年はなかなか柔軟な奴なのか次第に落ち着いてきたのでそろそろいいかと思い俺は犯人について質問した
「じゃあ聞き直すぞ?実行犯に主犯らしき奴はいたか?それくらい覚えてるだろ?」
「ああ・・・いたよ・・・」
「そいつは男か?女か?」
「男だよ・・・」
「そいつの服装は?」
「・・・そいつも含めて全員学ラン着てたよ・・・」
「学ラン・・・学生服を着ていたか・・・じゃあ次はそいつ等の会話を聞いたなら会話の内容に何か気付いたことはある?」
そう尋ねると少し考えたのち
「・・・あいつらの会話よく聞き取れた・・・あいつ等の会話には訛りがなかった・・・多分あいつらこのあたりの人間じゃないよ・・・」
そう答え、俺は犯人の目星がついた
「な?冷静になって考えてみれば手がかりが出てきただろ?それにその特徴なら考えられるのは一つだ!犯人は――」
「「同じ修学旅行生で旅先でオイタをする輩」」
と、俺ともう一人誰かが同時に答えた
「え?」
振り返ると水色の髪の少年が百科事典みたいな分厚い本をもってこちらを見ていた
「渚!?」
「今の君か?・・・よくわかったね?」
「はい、そして土地勘のないその手の輩は拉致した後遠くへは逃げない。近場で人目につかない場所を探すでしょう」
「驚いた・・・そこまで推理できたのか?」
「すごいじゃん渚君?」
「しおりに班員が何者かに拉致られた時の対処法が書いてあったよ」
といって百科事典みたいな分厚い本を開いてこちらに見せてきた
そこには・・・
『班員が何者かに拉致られた時の対処法』
という項目が本当に書いてあった・・・
「マジかよ・・・てかそれお前たちの修学旅行のしおりかよ!?そんなことまで書くなんてどんなしおりだよ・・・」
武偵校のたった3行のしおりとは雲泥の差だな・・・
「他にも色々書いてあるよ。『京都で買ったお土産が、東京で売ってた時のショックの立ち直り方』」
「何手先まで想定してるんだよ!?」
「もう一度名産食えるんだからよかったんじゃねえの?」
「『鴨川の縁でイチャつくカップルを見た時の寂しい自分の慰め方』とか」
「大きなお世話だ!!」
「あ、すまん・・・俺はそのイチャつく側だ・・・」
実際ここに来る前にキンジ達と休憩した時、レキと鴨川の縁で一緒に寄り添って茶飲んでました・・・
「へぇ?てことは攫われたのってお兄さんの彼女?」
「ああ、そうだよ。ま、とにかくこれで、今何をすべきが分かっただろ?」
「はい!すみません・・・助言してもらって助かりました」
「ああ、ありがとね兄さん、お陰で冷静になれたよ」
「ま、一応礼は言うよ」
「ち、ちょっとカルマ君!?すみません・・・彼ぶっきらぼうなもので・・・」
「べつにいいさ、んじゃ後は任せて、お前たちは警察にでも通報しとけ」
そう言って俺は彼らに背を向けると歩き出した
「え?待てよ!俺達も一緒に――」
杉野が俺を追いかけようとするがカルマと呼ばれた少年が肩を掴んで止めた
「杉野、止めとけ?俺達じゃアイツの足を引っ張るだけだ・・・」
「え?だってあの兄さんあいつ等を探しに行く気だろ?一人じゃ探しきれないだろ!それに見つかったとしても相手は十数人いるんだぞ!?あの兄さん右腕無いじゃねえか・・・やられに行くようなもんじゃ―――」
だがカルマは汗を垂らしながらは首を横に振って
「雰囲気が変わった・・・間違いないよ・・・あの兄さん堅気じゃない・・・」
と言うが
「おいおい・・・一応俺は堅気だぞ?ちょっとヤンチャで常識外れな高校に通うな・・・」
と俺は笑顔で答えて屋根伝いに走り出した
「え!?何だよあの身のこなし!?」
「やっぱりね・・・あの兄さんただもんじゃないよ・・・多分、烏間先生と同格かそれ以上に強いよ・・・」
―――そして拉致された茅野たちはというと・・・
「さて、もうすぐ撮影スタッフが来るからよ、そしたら修学旅行の記念写真たくさん撮ろうぜ?」
「・・・・さいってー」
不良は茅野の首を絞める
「エリート気取りで見下してんじゃねぞあァ!?お前も同じレベルまで堕としてやんだからよ!安心しろ、夜には帰してやるからよ?そしたら「カラオケ行ってましたー」って言えばだーれも――」
『な、なんでてめえガハッ!?』
――ドオン――
いきなりドアが吹っ飛んだと思ったら不良の一人が部屋に突っ込んできた
「な、なんだ!?」
「やっと見つけた・・・このあたりで人目につかない場所片っ端から回ったから手間取っちまったよ・・・」
そう聞こえ入り口の向こうからは顔の左半分を眼帯で覆った白髪の男、氷牙が入ってきた
「何だてめえは!?」
「お前等が攫った子の彼氏だよ・・・で?どうする?素直に土下座して謝るなら・・・全員病院送りで勘弁してやるぞ?」
それを聞くと神崎と茅野は顔を合わせ
「え?あの人神崎さんの彼氏?」
「ち、違うよ!茅野さんの彼氏じゃないの?」
「ち、違うよあんな人知らないよ!」
「じゃあ・・・彼氏って誰の!?」
「さ、さあ・・・てゆうかあの人誰!?」
不良達はというと氷牙の前に立ちはだかり
「ハッ、この数相手にたった一人でやろうってのか?」
「おい?こいつ右腕無いぞ?そんな眼帯しちゃって左側も見えてんのか?」
「こんな奴楽勝じゃねえか!やっちまえ!!」
そう言って不良の一人が俺に殴りかってくるが・・・
「あがっ!?」
隙だらけだったので氷牙はカウンターにハイキックを打ち込み夢の世界へ送り込んだ
「なっ!?」
「相手を見かけで判断するな・・・あと実力も無いのに一人で正面から突っ込んでくるな、手加減するのは本気出すより疲れるんだ・・・全員で四方からかかって来い・・・でないとつまらな過ぎて話にならん・・・」
「く、くそっ!左右から一斉にかかれ!」
ようやくわかったのか不良達は左右に分かれて俺を囲み全方位から同時に襲い掛かるが・・・
「10秒は耐えろよ?」
そう言って氷牙は背中の大剣が入ったケースを頭上に放り投げると
攻撃が来る前にバク転して正面の奴にサマーソルトキックを入れて仕留め、体が上下逆になると左手を床についてそのまま開脚して体を回転させてヘッドスピン、さらにウィンドミルで追い打ちをかけて全員を蹴り飛ばし、立ち上がると同時に放り投げたケースをキャッチすると背中に背負い直した
「なんだよ・・・弱すぎて話にならねぇ・・・」
「う、嘘だろ・・・」
「おい・・・いい加減もう観念しろ・・・でないと容赦しねえぞ・・・」
そう言って俺はMP5Kを出して不良達に突き付けた、だが・・・
「なんだそりゃ?そんな玩具で俺達を騙そうったって無駄だぜ?」
不良達はそう言って皆ゲラゲラと笑っているが・・・
俺は溜息をつくと銃を
――バララララララッ――
不良たちの頭を掠めるように発砲した
そして一瞬で連中の顔は真っ青になった
「ヒ、ヒィ!?」
「まさか本物かよ!?」
「お、おい!こいつやべえぞ!?」
「お前らは襲う相手を間違えたな・・・」
そう言って全員に殺気を向けた
「ひぃっ!?すんませんでしたぁ!!」
「し、知らなかったんだ!勘弁してくれぇ!」
「た、助けてくれぇ!!」
そうしたら他の連中は命乞いをしながら裏口から逃げていった
「さて・・・残ったのはお前だけだな・・・」
俺はリーダーに銃を向けた
「く・・・くそぉ!!」
リーダー格はナイフを手に、黒髪の少女を人質に取った
「ひっ!?」
「神崎さん!!」
「動くなよ!動いたら、この女を刺すぞ!銃を捨てろ!!」
「・・・ハァ・・・」
俺は溜息をついて
「もう動く必要もねえよ・・・お前、もう終わりだよ・・・」
そう言った直後
――ゴッ――
「がぁ!?」
いつの間に駆けつけていた渚たちが後ろから不良の後頭部をしおりで殴り気絶させた
「神崎さん!!お兄さんも大丈夫!?」
「渚!カルマ君!杉野君!」
「みんな!来てくれたんだ・・・」
「お前たちもう来たのか?よくここがわかったな?」
「渚、1243ページ復唱」
そう聞くと渚はしおりを開いて
「犯人が潜伏してるであろう近場で人目につかない場所を探す場合は→付録134ページへ。先生がマッハ20で下見した拉致実行犯潜伏対策マップが役立つでしょう」
と言って拉致実行犯潜伏対策マップと書かれた地図を見せてきた
「凄いよなこの修学旅行しおり。完璧な拉致対策だ」
「やっぱ、修学旅行のしおりは持っとくべきだね」
「ホントにどんなしおりだよ・・・」
まあ、いいか・・・それよりも・・・
「・・・おい・・・起きろ!!」
そう言って不良のリーダーを蹴り飛ばして叩き起こした
「ごばっ!?」
そして顔を踏みつけると
「質問に答えろ!!レキはどこだ!?どこにいる!?」
「だ、誰だよそグハッ!?」
もう一度蹴り飛ばしそいつは悶絶したがまた蹴り飛ばし叩き起こす
「お、お兄さん!?」
「・・・レキはどこだ?」
また問い詰める
「し、知らねえガハッ!?」
また蹴り飛ばして昏睡させまた蹴り飛ばし叩き起こす
「・・・レキは?」
問い詰める
「だ、だから知らねゲハッ!?」
蹴り飛ばし、気絶させ叩き起こす
「・・・レキは?」
そして問い詰める
「ほ、ホントに知らねエボッ!?」
気絶させ、叩き起こし、問い詰める
それを繰り返し・・・やがて・・・
「次は・・・こいつが行くぞ?」
そう言って銃を突き付けた
「や、やめてくれぇ!本当に知らねぇんだ!!」
「じゃあ・・・もういい・・・」
「へ?」
「別の奴に聞くからお前もういいや・・・」
「へ・・・や、やめてくれぇ!助けてくれぇ!!」
やめてくれ、たすけてくれ、散々この言葉を聞いて踏みにじったやつが吐いてるんだと思うと余計に殺意が沸く・・・
「失せ「お兄さん!!待って!!」
引き金を引く直前に渚が割り込んできた
(ッ!?何!?こんな近くに来るまで気が付かなかった!?)
氷牙は元々スタンドプレイの達人、背後や死角にいる敵だろうと気配を全て正確に把握することなんて造作もない・・・なのにこの渚という少年の気配は・・・こんな近くに来るまで認識できなかった・・・もしこいつが暗殺者なら・・・俺は今ごろ頸動脈を斬られていた・・・頭を撃ち抜かれていた・・・
「・・・どけ・・・撃たれたいのか?」
だがそれをわざわざ表に出すほど俺もバカじゃない、内心では警戒しながらも俺は冷徹な振りをした
「どけないよ!これじゃ彼死んじゃうよ!」
「殺しはしない・・・死ぬよりつらい目には合わせるかもしれないがそれはこいつ次第だ・・・」
「だったらお願い!僕らに任せて!」
「任せる義理は無い・・・もう一度言うぞ・・・どけ!」
そう言って渚に強烈な殺気を浴びせた
普通の中学生ならこれだけで気絶して終わりだ。
だが・・・
「絶対に・・・どかないよ!」
渚はこれだけの殺気に気絶どころか物怖じ一つせず俺の目から目を逸らす事さえしなかった。それどころか俺の殺気を自分の殺気で押し返してきた
(マジかよ!?銃にも俺の殺気にも引くことなく、それどころか殺気を殺気で押し返してきやがる!!)
「お願い・・・必ず言わせるから!!」
「そうだね、お兄さん尋問のやり方がなってないよ?吐かせるならアメとムチ使い分けなきゃダメだよ?」
「・・・・・・・・・・・わかったよ、そこまで言うならお手並み拝見と行くか」
そして俺は銃を下ろし下がった
「はい!ありがとうございます!」
「まかしといてよ、んじゃ悪いお兄さん?俺達襲う前にこっちのお兄さんの彼女攫ったでしょ?その子どこ?言っておくけどもう身をもって知らされたからわかると思うけど誤魔化すのはやめた方がいいし、助けは期待しても無駄だよ?裏口から逃げた奴は全員俺がボコボコにしたから」
渚とカルマはリーダーに問い詰めるが・・・
「だ、だから知らねえって言ってんだろ!俺達はお前らしか襲ってねえよ!」
「でも僕らを襲う時「さっきも上玉が手に入ったし今日は大漁だぜ」って言ってなかった?」
渚がそう尋ねるとリーダーは何か思い当たった顔をして
「え?も、もしかしてこれの事か!?」
そう言ってポケットからビニール袋に入った白い粉を出してきた
「これって・・・」
「どう見てもヤバい系の薬だね」
「もしかして上玉ってこのドラッグのこと?」
「な!?ドラッグ!?じゃあこいつらは無関係!?外れって事かよ!?」
そしたら突如俺とレキの携帯が震える
ん?電話?そう言えばマナーモードにしたままでずっと気付かなかったな・・・
取り出して着信を見てみると
着信は・・・ってなんだこれ!?俺の携帯はキンジからの、レキの携帯もアリアからの着信履歴がすごい来ているぞ!
「はい?もしもし?」
とりあえずレキの携帯の通話ボタンを押し出る
『氷牙!やっと出たわね!!』
「アリアか!?悪いがこっちは外れだ・・・」
『何が外れよこのバカ!!アンタ誰を探してるのよ!!』
「は!?誰って決まってんだろ!レキを――」
『レキならここにいるわよ!!』
そう言ってアリアは電話を
『氷牙さん!どこにいるんですか!?』
レキと代わった
「この声、レキか!?無事だったのか!?」
『無事?どうゆうことですか?まさか・・・やはり勘違いをしてたんですか!?』
「やはり?やはりってどうゆうことだ?」
『携帯電話を落としてハイマキと探していたらいつの間にか氷牙さんが見当たらなくなって・・・キンジさんが言うには私の携帯拾って何か思いつめた顔をして走り出したと言うので、もしかして何か勘違いして先走ったんじゃないかって心配していたんですが・・・』
え!?ってことは・・・こいつ等マジで俺とは無関係!?全部俺の勘違い?
『あの・・・先程外れって言いましたよね・・・まさか何かやらかしてないですよね!?』
「・・・・・・・・・・・・・」
何も弁明の言葉は出ず。俺の顔からはダラダラと汗が流れた・・・
『おい・・・まさかお前・・・』
『沈黙は肯定を、だよねー?ひょーたん?』
『・・・やらかしたんですね・・・』
「・・・ハイ・・・高校生の誘拐犯十数人・・・ボコボコにしました・・・」
『お前・・・修学旅行の時くらいもう少し大人しく過ごせねえのか・・・』
『・・・私たちは先に清水寺に向かいます・・・きちんと事後処理までしたら来てください・・・』
『さっさと合流して来なさい!!風穴開けるわよ!!』
「ワカリマシタ・・・オワリシダイスグニムカイマス・・・」
カタコトながらに返答し、そして電話は切れた
「・・・・・・・・・・・・・」
「えっと・・・お兄さん?」
「そっちは勘違い・・・だったみたいですね・・・」
そう言われると
「まあ・・・いいさ・・・結果的に悪い奴懲らしめたみたいだしな・・・」
と氷牙は開き直った
「確かに、こっちはお兄さんに助けられたのも事実だしね」
「ふ、ふざけんなてめゲハッ!?」
リーダーが俺に掴みかかろうとしたがその前にカルマがもう一度しおりで頭を殴り、リーダーは気絶した
「お、いい打ち方だな?そういえばさっきも逃げた奴らは全員ボコしたらしいけどお前も相当喧嘩っつーか修羅場慣れしてるな?」
「まあね?あと事後処理だけどこいつ等放っておいてもいいんじゃない?全員殴られただけだし、警察呼ばれると困るのはみんな同じだから、表沙汰になる事は無いでしょ」
とか言いつつリーダーのポケットから学生証を出して携帯カメラで写してしっかり口封じ作業してんじゃねえか・・・お前ほんとに慣れてるな・・・
そして口封じ作業が終わるとカルマは周りを見渡し
「しっかし・・・お兄さんずいぶん派手にやったね?しかも今更聞くけどそれ、本物の銃だよね?」
と言って俺の持っているMP5Kを指した
「・・・まあな・・・俺の学校じゃこいつの携帯は義務なもんでな・・・」
「銃の携帯が義務ね・・・確かにお兄さんなかなか常識外れな学校に行ってるね?てことはその背中のケースにはもっと物騒なものが入ってたりするの?」
「まあその辺はご想像にだ。それに・・・それを言うならあんな拉致対策まで書いたしおり持って、その上玩具とはいえ全員、懐に銃とナイフ入れてるなんてお前らの学校もそれなりに常識外れだと思うぞ?」
そう言って懐を指す
「あれ?気付いてたの?」
と言ってカルマは懐からエアガンを出した
「ああ、そんな銃が好きならうちの学校に来て本物撃ってみるか?特に・・・君と・・・君は・・・うちの学校でも相当上に行けると思うぞ?」
そう言ってカルマと渚を指してスカウトしてみた。
二人ともかなりの物だが特に渚は相当な才能がある・・・うまくいけば1年・・・いや、インターンのうちにSランクを狙えるほどの原石だ・・・だが・・・
「ふーん?なかなか面白そうだけど遠慮しとくよ。俺達には俺達の学校でやらなきゃいけないことがるんでね」
「すみません・・・僕も遠慮しておきます・・・」
と二人とも即決で断った
「そうだな、そのほうがいいさ。実を言うとノリや好奇心なんかで行きたいなんて言ったら殴り飛ばしてるところだったぞ?まあ・・・本当の覚悟と信念があって来るのなら止めはしないがな・・・」
そうだ、こんな学校、好奇心や興味本位で来るところじゃない・・・特に渚の才能は・・・あれは俺やあかりと同じ殺しの才能・・・暗殺者の才能だ・・・あんなもの生半可な覚悟で目覚めさせていいものじゃない・・・
「でも、一つ教えてやるよ・・・いずれ気付くだろうから何のかは言わないが・・・お前たち二人にはそれぞれ相当な才能がある・・・けどそれは半端な覚悟で目覚めさせていいものじゃない、けどそれでも目覚めさせようと思うなら・・・お前たちは何のためにその才能を目覚めさせて振る舞うか・・・まずはその答えを探せ」
「え、ええと・・・よくわかりませんけど・・・はい・・・」
「ふーん・・・ま、覚えとくよ」
「ああそれと・・・」
俺は落ちていた不良の携帯を拾うと黒髪の少女、神崎にその画面を見せた
「これ君だろ?」
そこには今とは雰囲気も印象も違うが茶髪でアクセサリーをジャラジャラ付けた少女の写真があった
「はい・・・両親が厳しくて、いつも良い肩書きばかり求めて来て・・・そんな生活から離れたくて、誰も私を知らない場所で遊んでいたんです・・・そのせいで・・・こんなことに・・・」
神崎は俯き言うので
「・・・・・・・・・・・・・」
俺は携帯を床に置き
――バララララララッ――
銃で携帯を木端微塵にした
「あ・・・・」
「俺の知り合いの受け売りだが・・・こんな過去、こうやって風穴開けっちまえ。
そうすりゃ背負えるくらいには軽くなるし・・・背負ってみれば・・・少しは得た物も見えてくるんじゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「過去から逃げたって過去は一生ついてくるんだ。自分から目を背けてばかりじゃ何も変わらないぞ?」
そう・・・逃げてばかりじゃ何も変わらない・・・かつてのキンジやあかりや俺の様にな・・・
「・・・ずっと逃げたり流されたりして作り上げた私でも・・・皆は受け入れてくれるんでしょうか?」
「受け入れてくれるさ、でなきゃこいつらは助けに何て来ないだろ?今すぐにとは言わないから少しづつでも自分と向き合ってみたらどうだ?大切なのは中身の自分が前を向いて頑張ることだ」
そう言うと神崎は
「・・・はい、ありがとうございます・・・」
と何か迷いが吹っ切れた顔をして俺に感謝を伝えた
「んじゃ俺はもう行くわ」
「ああ、ありがとね、お兄さん。いろいろ世話になったよ」
「別にいいさ・・・君達がどんな事情に巻き込まれているのかすごく興味はあるが・・・まあ、そこはお互い詮索は無しってことにしとこう」
「はい、すみません・・・」
「じゃあ達者でな。松井先生にも伝えてくれ、作者もネウロの時からのファンでした。遅れましたが連載お疲れさまでしたってな」
そう言って窓辺に足をかけたところで
「ああそうだ・・・最後に・・・君・・・」
一度振り返り茅野と呼ばれた少女を見て
「本当に力を振うその時までは・・・ひたすら身を隠して待ち続ける事を選んだようだが・・・力を振うその時まで・・・その選択が悔いのない選択であるといいな・・・」
と言い俺は窓から飛び出していった
「って、ちょっと!?ここ5階ですよ!!」
「お、すっげ!屋根から屋根へ飛び移ってるよ」
「嘘だろ・・・もうあんな遠くまで・・・」
渚たちは唖然として氷牙の姿を見届けていた
そんな中
「・・・・・・・・・・・・」
「茅野さん?黙っちゃってどうしたんですか?」
茅野が何か迷っているように考え込んでいたのを見た奥田が心配そうに尋ねるが
「あ、ううん?なんでもないよ」
一瞬後には茅野は何てことは無いように答えた
そして・・・
「みんな無事か!?」
「みなさん大丈夫ですか!?」
氷牙が見えなくなると黒スーツを着た目つきの鋭い男と黒子衣装を着たどう見ても人間ではないタコのような黄色い生物が部屋に入ってきた
「烏間先生!殺せんせー!」
殺せんせーと呼ばれた生物は神崎達に駆け寄ると
「神崎さんも茅野さんも怪我はありませんか?」
と二人の容態を確認した
「はい、私たちは大丈夫です」
「みなさん・・・無事で何よりです」
「てか、なんで殺せんせー黒子衣装なの?」
「暴力沙汰ですので・・・この顔が暴力教師にされるのが怖いんです・・・」
「地球ぶっ壊そうとするやつが世間体気にすんのかよ!?」
「ですが・・・どうやら私の出る幕は無かったみたいですね・・・けど・・・」
烏間先生と呼ばれた男は部屋を見て表情を変えた
「これは・・・パラベラム弾の薬莢に・・・壁も銃痕だらけじゃないか!いったい何があったんだ!?」
「は、はい!それは――」
渚はここで何があったのかを含めた事の一部始終を説明した
「そうか・・・その青年が君たちを助けてくれたのか・・・」
「生徒を助けていただいて改めて礼を言いに行かなくてはいけませんねぇ。渚君、彼の名前は?」
「え?・・・あ!!」
「どうしました渚君?」
「そう言えば僕らあのお兄さんの名前聞いてない!!」
「あ・・・」
「あ!」
「名前も分からないんですか?困りましたねぇ…」
「待って、そう言えば電話で話していた人があのお兄さんの名前叫んでた!
確か・・・氷牙って」
「氷牙!?茅野さん!もしかしてそいつは白髪で赤い目をしていたか!?」
烏間が表情を変えて問い詰めた
「え?は、はい!そうですけど・・・」
「間違いない・・・九狂氷牙だ・・・」
烏間がそう呟くと渚が尋ねた
「烏間先生?あのお兄さんの事知っているんですか?」
「ああ・・・彼の名前は九狂氷牙、今は右腕と左目を失くして実力が落ちたと聞くが・・・かつては17歳にしてSランクの実力を持っていた凄腕の武偵だ・・・まさかこんな所で彼と会うなんて・・・」
「武偵!?・・・あのお兄さん武偵だったんだ・・・」
「なんだ・・・やっぱりあの兄さん堅気じゃないじゃん・・・」
「これは・・・災い転じてと言うべきなのでしょうか?武偵の戦闘技術を目の当たりにして、武偵からのアドバイスをもらえたのです。君達にとっては思わぬ収穫があったのかもしれませんねぇ?」
殺せんせーはそう言うとヌルフフフと笑い声をあげた
もし暗殺教室のメンバーが武偵になるとしたら・・・
カルマ→強襲科
磯貝→強襲科
岡島→探偵科
岡野→強襲科
奥田→鑑識科
片岡→衛生科
茅野→諜報科
神崎→強襲科
木村→諜報科
倉橋→CVR
渚→諜報科
菅谷→装備科
杉野→強襲科
竹林→救護科
千葉→狙撃科
寺坂→強襲科
中村→尋問科
狭間→尋問科
速水→狙撃科
原→衛生科
不破→探偵科
前原→強襲科
三村→通信科
村松→衛生科
矢田→CVR
吉田→車輌科
律→情報科
糸成→装備科
何人か「何で?」って思うかもしれませんが私個人ではこんな感じな気がします
後、遅れましたが松井先生、お疲れ様でした
時系列が・・・とか、月は?とか、そう言うのは見逃してください!!
作者マジでネウロの時からのファンでしたので暗殺教室完結を記念して書きたくて書きました!!後悔はない!!
後この話ほとんど番外感覚で書いてますのでこの先でまた彼らを出す予定は(今のとこ)ありません・・・