なので念のためタグ追加しときます
突然だが今俺は修羅場だ・・・なぜなら
「氷牙・・・さん・・・」
俺は今・・・レキに馬乗りにされてるからだ!!
うん、訳わかんないでしょうね?なにせ俺だってわからないんですから!!
だがそうしている間にもレキは俺に迫ってきた
「ま、待て、レキ・・・」
ほんとに待って!これ以上はヤバイから!
「手を出しても・・・いいんですよ?」
レキが更に迫ってくる
「私は・・・氷牙さんに傷つけて欲しいんです・・・」
なんでだ!?どうしてこうなった!?
その答えを探すため俺は記憶を遡らせた・・・
――修学旅行初日の夕方
初日の見学ノルマは終わり色々あった(やらかした)が俺達は無事(?)宿泊先の旅館「はちのこ」に到着した
「まったく・・・あんたが先走ったおかげで遅くなっちゃったわよ!」
「それは・・・悪かったよ・・・だからあの後の社寺の拝観料と交通費全部俺が持ったんじゃねえか・・・」
「氷牙さん・・・これからはもう少し落ち着きを持ってください・・・」
「わかったよ・・・でもよ・・・もしレキに何かあったらと思うといても立ってもいられなくてさ・・・」
「いえ・・・もちろん私のために必死になってくれたのはうれしいんですが・・・」
「必死になるに決まってんだろ?俺は何があろうとレキをずっとそばで守るって決めたんだからよ・・・」
「はい・・・私も氷牙さんのそばで氷牙さんを守ります・・・」
そう言って二人は顔を赤くして見つめ合っていた
それを見たキンジ達は・・・
「アンタたち・・・結局そこに行きつくのね・・・」
「キー君せんせー!また空気が甘いでーす!てゆーかひょーたん全然懲りてませーん!!」
「んなことわかってるよ・・・てかお前結局あの時何やらかしてたんだ?」
「まあ色々あってな・・・悪い奴ら懲らしめて、面白い奴らに出会えた」
「「「ハァ?」」」
皆、意味不明と言った顔をしているが
(渚にカルマか・・・また何処かで会えるといいな・・・)
俺はそんな事を考えながら旅館に向かって行った
そして旅館に入ると
「あらあら。おいでやすぅ、私、当旅館の女将で沙織と申します」
そう言って出迎えてくれた沙織さんは女将にしてはずいぶん若い人だった
「狭いところですがどうぞごゆっくりしていってください」
「いえいえ、かしこまらなくても大丈夫です。俺はこうゆう風情がある方が落ち着いて好きですから」
「それはおおきに、どうぞこちらへ、部屋に案内いたします」
そしてキンジと氷牙が部屋に入り
「へえ・・・思ってたよりは広い部屋じゃねえか?」
「ああ、こんな古風な部屋の方が落ち着くしゆっくりできるな、まあ、アリアの奴はどうだかわからないけどな?」
「それなんだよな・・・・」
この旅館は小さい部類に入るためかあいにく二人部屋しかないため部屋割りは
【キンジ・氷牙】
【アリア・理子】
【レキ・ハイマキ】
となっている
「アリアと理子が同室か・・・あいつら喧嘩しなけりゃいいんだ――バキューン――・・・・・・」
「早速始まったな?大方備え付けの茶菓子を理子に全部食われたりでもしたのかな?」
「・・・昼はお前が暴走して今度はアリアかよ・・・たまには俺に平穏をもたらしてくれよな・・・」
キンジと氷牙は呆れてる中、沙織さんはというと
「あらあら~ずいぶん元気な子達ですねぇ~」
と微笑みながら茶を入れてくれていた
「すみません・・・もし何かぶっ壊してたら弁償しますので勘弁していただけませんか?」
「いえいえ~構いませんよ?こんなのもう慣れてますから」
「「え?」」
そこで何か違和感を感じた、沙織さんと話しているとどうにも妙だった・・・
氷牙のような隻眼隻腕の人間が来ても冷静に対応するし
ハイマキ・・・狼を連れて来ても平然とペットを連れてる場合の注意事項を説明してくれるし
挙句の果てには隣でドンパチ騒ぎが起きても笑って流して・・・
沙織さん・・・ちっとも驚いてる様子もなく対処している・・・
たとえおおらかな性格だとしても幾らなんでもこんなのおかしい・・・
不審に思いながら周りを見渡すとあることに気付いた
「あれ?この浴衣防弾製?てか窓ガラスも防弾ガラスじゃないですか?」
この部屋・・・一見ただの和室だが鍵は最新式の電子ロック、壁や畳の下には装甲板、置いてある物はすべて防弾製でこの旅館自体が頑丈なシェルターとなっていたのだ
「ええ、この旅館は用心深い武偵校の方にも重宝していただいてるんですよ?守りが万全で安心できると」
それを聞いて大体の事を理解した
「ちなみに沙織さん・・・もしかしてあなたって・・・」
「ええ、私もあなた方と同じく武偵でくの一もやっていました、今は引退してここの女将をやっています」
「なるほどね・・・道理で冷静なわけですよ・・・」
沙織さんも元は俺達と同じ裏稼業を生業にしていた人間、そしてここは俺達みたいな人間の需要に合わせた旅館ってわけか・・・
「氷牙?確かこの旅館選んだの・・・」
「ああ、レキの推薦だ。ペットOKだし風情もあるからいい場所だとは思ったけど・・・そうゆうことだったのか・・・」
そして沙織さんは茶を差し出しながら氷牙に聞いてきた
「ところで・・・先程外でのやり取りを聞いていましたが、あの狼を連れたお嬢さんはお兄さんの彼女ですか?」
そう聞かれると氷牙はニッと笑顔になり
「あ?わかります?」
「ええ、可愛い子ですなぁお兄さんベタ惚れやろ?」
「ええ、そりゃあアイツのためなら何だって出来るくらいですよ?実際今日だって勘違いだったとはいえアイツ助けるために不良達十数人とやり合ったくらいですから?」
「そうでっか、そうでっか・・・ほんま若いってええなぁ~、沙織も若かりし頃を思い出すわ~」
そう言って沙織さんは少女チックな動作で体を左右に揺らしてた
「いやいや・・・若かりし頃って・・・沙織さんもまだまだ若いじゃないですか・・・」
キンジがそう言うと沙織さんは頬を赤く染めて
「あらあら、こんな還暦のおばさんに若いだなんてお世辞がうまいですなぁ~」
と信じられないことを言った
「「え!?」」
還暦!?どう見ても20代後半程度にしか見えないぞ!?
「あの・・・冗談でしょ?」
「いえいえ、本当ですよ~?ちなみに孫もいるんですよ~?」
「なら・・・なんでそんなに若く見えるんですか?」
「毎日ここの温泉に浸かってるからですかなぁ~それに・・・」
「「それに?」」
「元くの一ですから」
((理由になってねぇ!!))
キンジと氷牙は心の中で同時に突っ込んだ
そして茶を入れ終えると沙織さんは一礼して
「それでは失礼します、どうぞごゆっくりおくつろぎください・・・・・・それとお兄さん?旅は人を開放的にするもんや・・・今夜はまかしときや?」
そう言うと部屋を出ていった
「氷牙?まかしとけって・・・何の話だ?」
「さあ・・・なんていうか・・・沙織さん、いろんな意味で意味不明過ぎるよ・・・」
そして氷牙は食事をとった後は露天風呂に入浴していた
「なんか風呂も星空も独り占めしたみたいでいい気分だな・・・」
今日は俺達しか宿泊客がいないためか貸し切り状態の露天風呂でのんびりと星空を見上げていると
――カララ・・・――
戸が開き、ぱしゃりとかかり湯の音がすると誰かが湯の中に入ってきた
「誰だ?キンジか?」
振り返ると・・・
「氷牙さん・・・」
入ってきたのは・・・レキだった
「ってレキ!?何で入って来てんだよ!?」
しかもレキはタオルを体に巻いてるのではなく前に当てて大事な個所を申し訳程度に隠しているだけで華奢なウエストラインも細くて白い手足も丸見えだった
「沙織さんに聞いていないんですか?露天風呂は混浴だそうです」
「マジかよ!?てか、そうと分かってるなら前ちゃんと隠――」
氷牙は目を逸らそうとするがその直前にある物が目に入った
「お前・・・それ・・・」
レキの右腕と脇腹には先の戦いで負傷した跡が・・・銃で撃たれた際に出来た痣が未だに残っていた・・・武偵ならこんな傷大して気にはならないだろうがこの傷はどちらも俺が原因でできた傷・・・そう思うと痛々しく見えた・・・
その痣はまだ消えないのか、俺がそう問いかける前に
「・・・氷牙さん・・・お背中流します・・・」
レキがそう言って言葉を遮ってきた
「え?」
「・・・お背中流します・・・」
それを聞いて俺はレキの意図を察した・・・話したいことがあるってことか・・・
「・・・ちゃんと温泉に浸かれ・・・それからだ・・・」
「はい・・・」
そしてレキと背中合わせに湯に浸かりながら・・・
「その痣・・・まだ消えないんだな・・・」
氷牙はレキに聞きたい事を振った
「はい・・・完全に消えるにはまだ時間がかかるそうです・・・」
「ごめんな・・・俺のせいで・・・」
「貴方が気に病む必要はありません・・・これは私の不注意によるもの・・・脇腹に関しては・・・私が自分で撃ったものです・・・」
「でもよ・・・それも元はと言えば俺のためにだろ・・・そのせいでお前の体にそんな傷を――」
そこまで言ったところでレキは俺の背中から俺の右腕を撫でた
「レキ?」
「・・・私の傷はいつか消えます・・・ですが貴方の顔の傷は一生消えない・・・そして右腕と左目は二度と戻らないでしょう・・・」
「・・・・・・ああ・・・だけどその代りに守れたものも得たものもあった・・・顔に傷を負ったことも、目と腕を失った事も無駄じゃなかったのなら後悔はないさ・・・」
「なら私もです・・・体に傷を負ったことで守れたものも得たものもありました・・・ならこの程度の傷・・・取るに足りません・・・」
そしてレキは俺の背中に額をつけると
「氷牙さん・・・貴方はいつも私たちの分まで傷ついて手を汚して背負いきれない重荷も無理して全部担いできました・・・貴方は私たちを守るためならば自分が傷つくことに何も躊躇しません・・・だからこそ・・・私も貴方を守りたいんです・・・どんなに傷ついても・・・貴方と共にありたいんです・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「だからお願いです・・・貴方のそばに居続けるために・・・貴方の重荷を私にも背負わせてください・・・私を貴方の物にしてください・・・私にも・・・消えない傷をつけてください・・・」
と小声で呟いた
「え?それってどうゆう・・・」
「・・・お待ちしてます・・・」
問いかける前にレキは風呂場から上がっていった
そして、風呂から上がり部屋に戻ればそこにキンジの姿はなく
代わりに大きい布団が一つだけ敷かれていた
「・・・何で一つだけ?」
しかもその布団には枕が二つ並べてありまるで二人でここに寝ろと言わんばかりだ・・・
「俺はキンジと違って男同士で寝る趣味は無いぞ・・・」
不意に「俺にも無えよ!!」という声が聞こえた気がしたが・・・多分気のせいだろう・・・
・・・本当に沙織さんは何を考えてるのか・・・どこまでも意味不明な人である・・・
まあどちらにせよこのままでは寝られないのでもう一つ布団がないか押入れを開けようとすると突然部屋の電気が消えた
「――?停電か?」
電気が消え月明りだけの部屋を振り返ると
「氷牙さん・・・」
布団の前に浴衣を着たレキがいた
「ってレキ?なんでここに?」
レキに歩み寄り問いかけるが
「・・・・・・・・・・・」
レキは何も言わない
「おい?どうした?」
そしてレキの目の前にまで近づくと
――グイッ――
いきなりレキに手を引っ張られ
「え!?」
――ドサッ――
そのまま布団の上に押し倒された
そのせいで俺もレキも浴衣が思いっきりはだけてしまった
「お、おい!?どうしたレキ!?てか浴衣はだけてるぞ!」
「・・・・・・・・・・」
レキは何も言わず俺の上に馬乗りになったまま浴衣の帯をほどいた
そして前が全開になりレキのはだけた浴衣の向こうは・・・
(し、下着着けてない!?)
浴衣の下は一糸まとわぬ姿だった
そして月明りに照らされたレキの白い肌は湯上りのためかほんのり赤みを帯びて潤みもあり、まるで湯浴みしている妖精を間近で鑑賞している気分で神秘的な魅力さえあり金縛りにでもあったかのように目を離す事が出来なくなった
「氷牙・・・さん・・・」
レキは俺に覆いかぶさると顔を赤らめてトロンとした惚けた目で俺を見つめてきた
「お、おい・・・いったいどうし・・・ん?」
そしてよく見れば今の拍子で落ちたのかレキのそばに小瓶が落ちていた
ラベルを見ると・・・
『特製 発情薬』
と記載されていた
これは・・・媚薬じゃねえか!
まさかレキの奴、これ飲んだのか!?
つうかなんでこんなもん持って・・・
――今夜はまかしときや?――
不意に沙織さんが去り際に言っていた言葉を思い出す・・・
(って・・・まさか・・・)
氷牙は頭の中でどうしてこうなったのか推測を立ててゆく・・・
だが推測をまとめる間もなくレキの攻め手は止まる事は無かった
レキは体を密着させ
「お願いです・・・私を見てください・・・」
そう囁いてきた
いや!むしろ貴方がそんな目で見ないでください!
ほんとにヤバイから!特に俺の理性が!
「ま、待て、レキ・・・」
「手を出しても・・・いいんですよ?」
レキが更に体を密着させて
「私は・・・氷牙さんに傷つけて欲しいんです・・・」
そう言ってキスをしてきた
――それもディープなの
「むぅ!ん―――」
そして口の中になにか液体が入ってきた
なんだこれ・・・
味が無いはずなのに気のせいか何か甘い様な・・・・
まさか・・・これは―――
何なのか気付いた時はすでに手遅れだった・・・既に夜の狂牙モードが発動してしまい・・・
俺の理性はぶっ飛んだ・・・
――チュン、チュン――
「ん・・・朝か・・・てかここは・・・」
目を覚ますと・・・
見慣れない・・・いや・・・
昨日から泊まっている旅館の天井だ・・・
いつの間にか俺は布団の上で寝ていたようだ・・・
「よかった・・・やっぱり夢だった・・・」
そうだよな・・・いくら何でもレキがあんな風に迫ってくるはずないよな・・・
つうかここまでくれば夢だと途中で気付くもんだよな・・・いくらなんでもご都合すぎだろ・・・
「ま、なんにせよ夢で良かった・・・」
・・・でも・・・ちょっと残念だったかな?どうせ夢なら最後まで堪能したかったな?
あの夢の中のレキ・・・普段とは印象違ったけどあれはあれで魅力とゆうか可愛さがあった
「普段のレキも少ない感情の中に可愛さがあるけどあれもまた趣が違って十分魅力的だっな・・・」
そう夢の中の出来事を思い返していると
「ん・・・・」
すぐそばで声がした
「ん?」
俺はすぐ横を見ると・・・
気のせいか毛布が不自然に膨らんでるような・・・
「いや・・・まさか・・・」
俺は恐る恐る毛布をめくってみる・・・
いや気のせいに決まっている・・・
だってあれは夢なんだから・・・
いるはずがない!
こんなところにレキが!
いるはずが――――
――バッ――
――ありました・・・
「すぅ・・・すぅ・・・」
レキは俺の隣で寝ていた
しかも俺もレキも全裸で・・・
極めつけには布団には赤い・・・
「あ・・・氷牙さん・・・」
レキが目を覚ました
「あ・・・おはようレキ・・・なぁ・・・これは・・・まさか・・・」
「一晩中やり続けましたが・・・まだ足りませんか?」
そう聞いて俺の視界は真っ白になり昨晩の記憶が鮮明に蘇ってきた
まあ正確には現実逃避してただけで最初から全部覚えてるんだから蘇ってませんけどね・・・
そうですよ・・・レキに押し倒されて夜の狂牙モード発動しちゃった後、明け方近くまでレキとここで繋がっていたんですよ・・・
俺は頭を抱え再び仰向けになった
「レキ・・・自分が何したか分かってるのか?なんであんな物使ってまで・・・・」
「言ったはずです・・・私を貴方の物にして欲しいと・・・一生消えない傷をつけて欲しいと・・・」
「お前・・・傷つけての意味が違うだろ・・・」
俺は呆れながらに突っ込んだ・・・
確かに傷物にはしちゃいましたよ・・・でも絶対意味が違う・・・
「氷牙さんは・・・私とでは・・・嫌でしたか?」
と上目遣いで聞いてきた
「う・・・・・・・」
・・・反則だ・・・そんな目でそんなこと聞かれたら答えはもう決まってる・・・
「・・・本音を言えば嫌じゃない・・・むしろレキとこうなれてよかったとすら思ってるよ・・・」
当然レキといつかこうなりたいとは思ってましたよ・・・だってほら・・・俺だって男の子ですから・・・
「はい・・・私も氷牙さんとこうなれてよかったです・・・これが幸せという物なのでしょうか・・・」
まあ女としては幸せなんじゃないでしょうか?だぶん・・・
「それに関しては俺には何も言えん、幸せかどうかは個人の解釈に委ねられるからな・・・それよりも・・・体は大丈夫か?」
そう聞くと
「・・・まだ腰が立ちません・・・それと・・・お腹にもまだ違和感があります・・・」
そう言うとレキは顔を赤くして恥ずかしそうにお腹をさすりながら布団に潜り込んだ
(なにこれ・・・可愛すぎるんですけど・・・)
悲しいかな・・・そう思うと反応してしまう奴がいた・・・
黙ってろ馬鹿息子・・・右腕の次はテメエ切り落とすぞ・・・
「・・・朝食までまだ時間はある・・・お前はもう少し休んでろ・・・無理しすぎだ・・・」
「はい・・・」
そしてレキを寝かせると氷牙は洗面所に向かい、
そして洗面台で鏡を見ると・・・右肩に噛まれたような傷があった・・・
妙に肩痛いと思ったら・・・こういうことか・・・
「たしかこの傷・・・ああ、そうだ・・・レキに噛まれたんだ・・・」
なんでって・・・そりゃあ、レキに風穴開けようとしたんだからそりゃ痛かったんでしょう・・・だから少しでも紛れるように抱きしめて俺の肩、噛ませたんですよ・・・
ついでに背中には引っかき傷がありました・・・
つーか・・・噛まれたあと首にまできてるよ・・・
「一生消えない傷をとは言うが・・・この傷は・・・消えて欲しいのか消えて欲しくないのか・・・複雑な気分だな・・・」
ちなみにこのあとアリアたちと顔を合わしたら・・・
レキの歩き方が不自然だったことと俺が首に包帯巻いてたことであっさりバレました・・・
理子は微笑ましいくらいの笑顔で親指を人差し指と中指の間に入れて俺に突き出し、
アリアは顔を真っ赤にして俯いて、
キンジは寝不足な顔をして黙々と朝食を食べていた・・・
ちなみにキンジ曰く部屋に戻れずにいたら沙織さんに別室を用意してもらっていたらしいのだがそこに氷牙とレキの事を嗅ぎ付けてハイテンションになった理子とオーバーヒートになったアリアが突撃してきたもんで寝るに寝れなかったそうだ・・・
そして沙織さんも朝食を出しながら「昨夜はお楽しみでしたね~」と笑顔で言ってきた・・・てかこうなったのもアンタの差し金だろうが・・・
とはいえ今更この人を責めても何も解決しない・・・俺は今後の事について頭を悩ませながら朝食をとっていると・・・
「「―――ッ!!」」
俺とレキは悪寒を感じ席から飛びのいた
――ビシィ――
その直後、突然窓ガラスに蜘蛛の巣状の亀裂が入りその真ん中には銃弾が食い込んでいた
「「「―――――――ッ!!」」」
そしてキンジ達も席から飛びのいた
「あらあら、狙撃されてますね。これはレミントンM700でしょうか?」
いや沙織さん!アンタ呑気すぎるでしょ!!
「敵襲だ!!全員戦闘準備しろ!!」
キンジがそう叫ぶと皆装備を整えに自分の部屋に戻った
そしてキンジと氷牙とレキが準備を終えて部屋から出ると
「窓ガラスの亀裂の入り方、そして銃声と着弾のタイムラグからスナイパーの位置は山岳方面、距離は2180mです」
「2180mってレキと張れるじゃねえか・・・いったい何者だ・・・」
「分からん、現時点じゃ犯人を特定する材料が無さすぎる」
「ここにいても籠城戦になるだけです。裏口から森に入って、そこから回りこんで反撃しましょう」
「待ってくれ!アリア達がまだだ!」
「何やってんだよあいつら・・・」
「理子!アリア!どうした!?早く出て来い!!」
そう言ってキンジがアリア達の部屋のドアを叩くと
『キンジ!そこにいるのか!?』
ドアの向こうから理子が叫んだ
「理子!?どうした!?」
『やられたわ・・・ドアがロックされてる・・・セキュリティーにハッキングされてたみたいね・・・』
「なっ!?マジかよ・・・」
やられた・・・完全に後手に回っちまったぞ・・・
『氷牙!アンタならこのドアぶち破れない!?』
「こいつは一見ただのドアだが中身は核シェルターレベルの装甲だ!ぶっ壊すならそれこそ核ミサイルでも持ってこないと無理だ!!」
「理子!そっちから解除できないか!?」
『もうやってる!だけどセキュリティーが厳重過ぎてすぐには無理だ!!』
「残念ですが解除できるまで待っている時間はなさそうです・・・」
「え!?」
――ばりばりばりばりばりばりばりぃ――
外を見ればサブマシンガンを付けたラジコンヘリの団体がこちらに向けて発砲していた
『遠山キンジ 達 に 告ぐ お前等 投降 しやがれ です』
銃声に混じって合成で作られた声が俺達に警告してきたが
「うっとおしい!!」
すぐさま氷牙とレキが撃ち落とす
だが・・・
「クソッ!数が多すぎる!!」
ラジコンヘリは次から次へとやって来てキリがない・・・アリアと理子が閉じ込められてる状態でこのまま籠城してたらジリ貧だ!!
そう思っていると・・・
「あらあら、大変なことになっとりますなぁ・・・」
「沙織さん!?危険です!貴方は逃げ――ッ!?」
俺達はそろってギョッとしたが当然だった・・・
「あの・・・沙織さん・・・それって・・・」
こんな状況でも沙織さんは表情一つ変わらない笑顔でその手には・・・NSV重機関銃が握られていたのだから・・・
沙織さんはラジコンヘリに銃を向けると
「お客様に・・・オイタはいけまへんなぁ!」
――ドドドドドドドドドドドドドッ――
そう言って沙織さんは・・・腰だめに構えてラジコンヘリに掃射を始めた
そしてその狙いは正確にラジコンヘリを撃ち落としてゆく・・・
「・・・なあ氷牙・・・あれ・・・片手で撃つもん・・・とゆうか人間が持って使うもんだったか?」
「いや・・・普通は三脚で固定したり、装甲車や戦車とかヘリのドアに備え付けて使う代物だろ・・・」
沙織さん・・・アンタ本当に引退したんだよな?まだまだ現役で活躍できるんじゃねえの?
「お兄さん方、申し訳ありまへんがセキュリティー端末は完全に乗っ取られてもうた、通信機器もジャミングされて使えへん、ここはウチに任せて、あんさん方はあいつ等の親玉を懲らしめておくんなはれ?」
そう言われると俺達も我に返り
「え!?・・・あ!はい!分かりました!」
「は、はい!行くぞキンジ!!レキ!!」
『アタシ達もロックが解除出来たらすぐに向かうわ!それまで持ちこたえて!!』
そして裏口に向かおうとするとキンジが
「おい氷牙!お前・・・」
何か心配そうに問いかけてきたが
「・・・わかってる、無茶はしないよ・・・なるべくな?」
「それだけでも進歩はしたってことにするよ・・・」
「ご武運を~」
そんな沙織さんの呑気な掛け声とヘビーマシンガンの銃声を背に俺達は森へと入っていった
眠い頭と深夜の勢いで書いたら一線超えて、とんでもなくTUEE人が出来ちゃいました・・・
まあこれも今後うまくまとめてみますよ!